匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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「…うん」
(青年はぎゅっと部下にしがみつきながらもそう呟き、元悪魔は「いえ、特には…ですが、私は甘い方が好きなのでお砂糖を入れています。それと、ジュリアス様はチーズを入れると大変喜ばれるんですよ」と楽しげに話し)
「じゃあ入るよ」(部下は、青年の様子を見ては、そう言って中に入り、手足を拘束された悪魔の元に行けば、何しに来たのか、縄を解けなど言ってくると、「そっちも同じだと思うけど、帰れるわけないだろ。一瞬で楽にしてやる」と悪魔を見据えつつ言えば武器を構えて。一方、世話係は、以前会った以来であまり会話をしていないため、意外に思い、「!あのヴィクトール様が…案外お可愛らしい方なのですね」とくすっと笑いながら言い)
「…うぅ」
(青年は部下の後ろからその様子を見ていたが、悪魔と目が合っては慌てて目を逸らし。一方、元悪魔は「ええ、ジュリアス様は私と一緒に料理を学んでいるんですよ」と伝え)
「…レン、あまり無理しないでね」(部下は、青年にとって嫌な光景な事はわかっているため、小声で伝えては、悪魔に攻撃して。一方、世話係は、「天才と言われるヴィクトール様も、しっかり努力なさってるんですね。ご主人様も、ヴィクトール様を見習って頂きたいところです」とふふっと笑いながら言い)
「!…お、おれ、やっぱ向こうで待ってる!」
(青年は悪魔の悲痛な叫びを聞けば慌てて部屋を出て、部屋から少し離れたところにあるベンチに座り。一方、元悪魔は「シオン様のご主人様はそうではないのですか?」と首を傾げ)
「…手間取らせないでよね」(部下は、青年のためにも早く済ませようと思い、避けられた事もあり、少し手間取り、倒した後そう言って、処理をした後、部屋を出て青年の元に行き。一方、世話係は、「ご主人様は、少しは出来るのですが、私が寝込んだりしない限り、料理は絶対しないんです」と苦笑しながら言い)
「…あ、う…」
(青年は部下を待っている間他の職員に声をかけられるも約束を守ろうと無視していたが、もしかすると喋れないのかと話しながら次々に職員が集まってくれば困惑していて。一方、元悪魔は「なるほど…そうだったのですね」と言いつつウインナーを口に運び)
「!すみません、俺の連れなんです」(部下は、青年のいるであろうベンチの周りに職員がおり、急いでそちらに行き、そう伝えて、「お騒がせしてすみません…!」と頭を下げ。一方、世話係は、「ロイ様とヴィクトール様は、友達というか、兄弟というか…そんな関係みたいですね」と微笑みながら言い)
「…え、えっと…」
(青年は部下の連れと知るなり今度は『名前はなんだ』『どうして猫なのか』と部下を質問攻めにする職員を見ては更に困惑し。一方、元悪魔は「ええ…確かに、そうなのかもしれませんね」とくすりと笑い)
「…猫じゃ悪いか?ジュリアス様から許可は貰ってるし、そんなに彼のことを聞きたいなら先輩に言えばいいだろ」(部下は、抑えていた嫉妬心を我慢出来ず、少し苛立ちの含まれた口調になっていて、青年の手を引くと、「もう行こ!」と言い。一方、世話係は、「なんだか、そのような関係っていいですね」と微笑みながら言い、おにぎりを頬張り)
「ル、ルー…ごめんね 」
(青年は部下に手を引かれながらも訳が分からないままそう謝り、元悪魔は「シオン様も、ご主人様と友達のような関係になりたいのですか?」と首を傾げ)
「…レンは悪くないよ、俺がもっと早くに対処出来てたら、こんな事にならなかったのに」(部下は、道中でピタリと足を止めれば青年に抱きついて、自身のせいだと言い。一方、世話係は、「ご主人様と友達みたいな関係になれたら、楽しそうじゃないですか。まぁ難しいですけど」と言い、くすっと笑って)
「でも…」
(青年は自身が勝手に1人になったせいだと考えており、部下の目を見つめては「ルー、まだお仕事の途中だよ?」と尋ねてみて。一方、元悪魔は世話係の話を聞いては「…私もシオン様のご主人様にお会いしてみたいです」とポツリと呟いて)
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