匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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『…くそ天使が』
(父は舌打ちをしては大人しく相手の方を向き、『家に入れろ、危害は加えない』と伝え。一方、兄は「…親父の魔力とネイの魔力が完全に混ざりきっていなければ…1部は取り出せるかもしれないな」と呟いて)
「…アイツらが危ない可能性がある以上、上げると思うか?」(天使の兄は、相手の父の言葉から、何かあるのかもと思い、そう言っては、「ああ、言っておくが、俺から離れたら…わかるだろ?」と脅すように言い。一方、悪魔はその言葉を聞くと、「じゃあ早く行こ!ネロが危ないし!」と言い、兄の手を引っ張り)
『…わかった、これでいいだろ』
(父は持っていた武器を全て相手に渡すと『俺はあいつらを攻撃する気はない』と伝え。一方、兄は「待て、親父の魔力だけをピンポイントに抜く方法を考えてないだろ」と彼を止め)
「…お前の能力も武器としてカウントしているが?」(天使の兄は、武器を全て回収し、自身でも身体を隅々まで触って確認しては、武器などを持っていないと判断して、能力が強いため、武器として数えていることを伝え。一方、悪魔は、兄の制止の言葉にハッとしては、「そ、そっか…でも、早くしないと」と不安げに言い)
『能力ったって、どうしようもないだろう?』
(父は呆れたようにそう伝えると、『とにかく、あいつら2人に対する敵意はない』とだけ話し。一方、兄は「…わかってる。それに、お前はまだ傷が治ってないだろ」と彼を座らせては早速方法を考え始め)
「なんでそこまで会いたがるんだ?」(天使の兄は、入れろ入れろとうるさい相手の父の様子に、目的を尋ね。一方、悪魔は、なにか無いかと必死に考えているも、浮かばず苦戦していて)
『…父親が息子に会いたがるのに理由が必要か?』
(父は少し考えた後にやりと笑いながらもそう尋ね、『…冗談だ。この身体は暫く借りるつもりだからな、その前にこいつに恋人と別れの挨拶をさせてやろうと思っただけだ』と伝え)
「…ウィル、あいつらの家の前で保護した。引き取り頼む」(天使の兄は、父の言葉にドン引きするような表情をした後、兄に電話をかけ、そう伝えては、「首輪をつけてっから、大人しくするはずだ」と言い)
「ああ、わかった」
(兄は電話に出るとやはりかと思いつつそう返事をしては、「お前はここで待ってろ、親父を引き取ってくる」と家を出て。一方、父は『…この首輪はなんだ。普通の首輪じゃなさそうだが』と苛立った様子で尋ね)
「ああ、お前ら悪魔の動きを封じる為の首輪だからな」(天使の兄は、特別な首輪だと言い、「さらに、俺が改造してるから、お前らでは何もしょうがないだろうな」と言い)
『…気持ち悪い趣味だな』
(父は相手の話を聞けば若干引いたようにそう呟き、『まあ、最低限やれることはやった。後は好きにしろ』と溜息をついて)
「お前にだけは言われたくねぇな」(天使の兄は、相手の父の言葉に、そう言って、「外せんのは俺だけだ、無理に外そうとすんなよ」と言い)
『はいはい、わかった』
(父は面倒くさそうに返事をするも、身体が悪魔のものである以上下手に手出しは出来ないだろうと余裕を見せていて。一方、兄は人間界に着くとすぐに自分たちの家へと向かい、「悪い、遅くなった」と声をかけ)
こいつの首輪は、お前から離れたら電流が流れる仕様になってるから、そう簡単に好き勝手には出来ねぇはずだ(天使の兄は、兄が来ると、首輪について伝えておき、「お前、くそ悪魔の能力は対処出来んのか?」と尋ね)
「いや、できないが…」
(兄は先程も命令に従ってしまったため目を逸らしながらもそう呟き、父は『当然だ。特にお前やあいつはこの姿に思い入れが強いからな』と馬鹿にしたように笑い)
「…そうか。俺の弟たちに伝言を頼む」(天使の兄は、兄の言葉に少し考える仕草をしては、携帯を操作し、一時的なものではあるも、対処する術を書いた画面を見せ、「色々頼っちまって悪い」と言い)
「…いや、俺の方こそお前に頼りっきりだ」
(兄は相手から得た情報をしっかりと保存すると「親父の言う通り、俺はあの姿に弱い…だから、お前の対処法だけではどうにもならないかもしれねぇ。その時はまた頼む」と伝えてから父を立たせ)
「ああ、俺に出来ることなら、どんな事でもしてやるから、遠慮なく頼れ」(天使の兄は、兄の言葉に、少しでも効果があればと思って伝えたため、頷きながら言い、「また何かあれば連絡してくれ」と伝えて)
「ああ、またな」
(兄は父の手を引きながらも家へと向かい、父は相手に向かってべえと舌を出してから兄に着いて行き)
「…ネロはウィルに連れてってもらった、少し入れてくれ」(天使の兄は、相手の父に対して苛立つものの、なんとか落ち着けたあと、チャイムを鳴らし、そう声をかけて)
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