匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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「…にゃ」
(それから暫くして、青年は目を覚ますともう夜なのかと思いつつ身体を人の姿に戻すが、隣に相手がいることに気がつくと首を傾げ)
「…あ、起きたか」(天使の兄は、青年の声で起きたことに気付き、そちらを見ては、「大丈夫そうか?喋れないとか、何も無いか?」と確認して)
「何のこと?なんでジルがいるの?」
(青年は先程までの記憶が全くないようで、何のことを聞かれているのかと不思議そうに尋ねてみて)
「記憶もなくなるのか…」(天使の兄は、その様子を見て、納得したように呟き、青年に薬の影響で声が出なくなったり拒絶していた事、解毒剤を投与した事を伝えて、「どの成分がレンに合わなかったのか調べるために来た。今回でわかったから、次はちゃんと上手くいくだろうな」と言い。部下は、そろそろ大丈夫だろうかと、覗いていて)
「!そ、そっか…」
(青年は発情期に入ってからの記憶は殆どないが、自身はそんな事をしてしまっていたのかとショックを受けたように呟いて)
「ルーカスのことは知らねぇから、ちゃんと話せよ」(天使の兄は、青年の頭を軽く撫でては、鞄に持ってきた荷物を片付け、そのまま鞄持てば、「また薬が出来たら持ってくる」と伝えて出ていき。部下は、天使の兄を見送ると、青年の元に行き、「れ、レン…?」と少し恐る恐る声をかけ)
「ルー…え、えっと、俺…」
(青年は部屋に入ってきた部下を見ては申し訳なさそうにそう呟き、「…ほんとに何も覚えてなくて、その…」と目を逸らし)
「!レンだっ!俺の大好きなレンに戻ったぁ」(部下は、青年の様子を見て、嬉しそうに顔を明るくさせ、青年を抱きしめ、「先輩が作ってくれたお薬飲んだとこまでは覚えてる?」と尋ね)
「!お、俺、何も分かんないの…っ」
(青年は部下に抱きつかれては困惑しながらも発情期に入ってからの記憶が全くないことを伝え、「ルーに酷いこと言っちゃったってジルに聞いて…ごめんね」と眉を下げ)
「拒絶されて悲しかったけど、好き嫌い反対になったかもってロイさんから聞いて、ちょっと嬉しかったからいいの」(部下は、確かに青年の拒絶にショックは受けたが、元悪魔の言葉で、多少嬉しさは感じたため、大丈夫と伝え、「じゃあ、先輩が知らないとこもあるし、俺からも説明するね」と伝えてから、自身の知っていることを話して)
「え…そ、そっか」
(青年は発情期中の自身の様子を聞いては顔を赤くしつつ俯いて、「…えっと、まだ終わってるわけじゃないけど…俺に付き合ってくれてありがとう」と礼を言って)
「俺は恋人だもん、当たり前でしょ?」(部下は、嬉しそうにしつつ、恋人だからと言い、「ね、今は大丈夫なの?」と尋ねて。一方、天使の兄は、家に着くと、真っ先に隠し部屋に行き、薬を新しく作り始めて)
「うん、平気」
(青年は自身の身体を見つめながらもそう伝えては、「ルーはその…独占欲とか、大丈夫?」と尋ねてみて)
「完全に戻った…とは言えないけど、ほんのちょっとだけ、治まったかな」(部下は、青年が治まった影響なのか、少しマシになったと言い、「2人に会うの、もうちょっと待っててね」と言い)
「…あのさ、さっきジルいたけど…それは大丈夫だったの?」
(青年は部下に擦り寄りながらも、それほど強い独占欲ならば相手には向けなかったのかと疑問に思い首を傾げてみて)
「…嫌だったけど、レン治してもらいたいから、我慢した」(部下は、少し目を逸らしつつ、何よりも大事な青年を治すために、天使の兄の邪魔はしないようにと我慢したことを伝え)
「!ルー、すごいね」
(青年は我慢したと聞けば目を輝かせながらもそう伝え、「いい子のルーにはちゅーしてあげる」と頬にキスをして)
「!…えへへ、うん、ルーはいい子」(部下は、青年に褒めてもらい、キスをしてもらえば、幸せそうに頬を緩ませながら、青年の言葉を繰り返す様に言っていて)
「じゃあ、頑張ってくれたルーに何かご褒美あげる!」
(青年は幸せそうな部下の姿を見てはそう伝え、「何が欲しい?」と尋ねてみて。一方、兄は仕事を終え家に戻ると「遅くなって悪い、今から服買いに行くぞ」と相手に声をかけ)
「んー…あ、じゃあレンにしてもらいたい」(部下は、嬉しそうにしながら何にするか悩み、決めればそう伝えて。一方、悪魔の兄は、兄の声掛けで立ち上がり、「服屋ってどこ行くんだ?」と尋ねて)
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