匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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…はいはいわかったよ(何も言わずに腕を広げる相手に呆れたようにため息をつくと、相手を抱っこしては、「重っ…」と小さく呟いて、何事も無かったかのように「行くぞ」と言うとダッシュで自宅へと急ぎ)
ぅ、お、重くないだろ…っ!
(スイーツばかり食べてはいるものの自分はそこまで重くないはず、だった。しかし重いと呟かれては慌てて重くないはずだと訂正する。それから彼の家に到着するとその小ささに唖然とした。)
…ほんとにこれが家なのか?庭は?プールは?
普通は広くねぇしプールなんかねぇの
むしろでけぇ方が珍しいくらいだぞ(相手の言葉に多少イラつきはするも、家から出たことが無いため、あまり知らないのだろうと思い、教えてあげると中に入り、宣言通り本当に散らかっていて、適当なスペースに相手を座らせると、救急箱から絆創膏を取り出すと、「ほら、貼ってやるから足出せよ」と言い)
そうなのか…?
(これも自分が普通ではなかったのか、と驚きつつもこれから1人で暮らしていくためにはその事も知っておかなければならないのだと考えた。家の中に入ると安心したのか、隠していた角と尻尾が現れる。それから両足の靴下を脱ぎ、両方のかかとを彼に見せるように足を差し出した。)
…よし、出来た(相手の靴擦れが出来ている所に絆創膏を貼ってあげ、相手の角や尻尾を見ては、「…お前、本当に悪魔なんだな」と隣に座りながら言い、尻尾や角に触れたらどうなるのだろうという好奇心から、相手の尻尾に触れてみて)
それ、なんかぞわぞわしてやだ…!
(彼から自分の尻尾を取り上げると、怒ったようにしてそう言った。他人に尻尾を触られるのはぞわぞわするというか…何とも言えない不快感があった。そして頬を膨らませながら部屋の隅にあるシングルベッドにダイブすると「これ、俺の寝床にする」と宣言する。)
!感覚あんのか…(相手が反応し、ぞわぞわすると聞けば、尻尾にも感覚があるのかと思っていれば、自分のベッドにダイブされた上に宣言され、「寝るとこそれしかねぇんだけど…つか、俺のだし」と苦笑しつつ言い)
…俺疲れて眠いからもう寝る!おやすみ!
(ベッドに寝っ転がっていると彼が何やら文句を言ってきたため、面倒なことは避けたいと思い聞こえないふりをして目を閉じた。体を丸くさせ、布団を口元まで持ってきてから数秒して疲れていたのかすぐに寝息を立て始める。その際、尻尾は無意識に触られないようにするためにと自身の足に巻きついていた。)
寝んな!…ったく(話も聞かずに勝手に寝る相手を見てイラつき、起こしてやろうかとも思うも、相手の寝顔を見ては、そんな気も失せ、女の子の家を転々としてた事もあり、食料も何も無いため、近くのコンビニに買いに行くことにして、念の為相手が起きた時ように、『すぐ戻るから大人しくしてろ、ばーか!』と書いたメモを置いておき、鍵を閉めてコンビニに向かい)
あれ、アン…?
(いつものふかふかの柔らかいベッドではないせいか、慣れない環境のために10分ほどで目を覚ましてしまった。しかしその時には彼の姿はなく…ふと机の上に置かれたメモに気づけばそれを読む。文字はあまり読めないが、ばーかと書かれていることだけははっきりと分かり「なんなのアイツ!」と腹が立つあまりにそのメモを破り捨ててしまった。それからベッドの上に戻ると、いつ帰ってくるか分からない彼をひたすらに待ち続けた。)
こんだけありゃ、今日と明日の朝はなんとかなんな(ある程度弁当やパン、お菓子やジュースなどを買って自宅へと向かい、鍵を開けて中に入れば、相手は起きていて、「飯とか買ってきたぞ」と言って、机の上に置き)
っどこ行ってたんだよ!
お、おれ、アンが帰ってこないんじゃないかって、心配になって…っ!
(1人でいたほんの数分の間、捨てられたのではないか、売られるのではないか、ということを何度も考え続けた。彼が天使である以上完全に信用することはできない…はずなのに、戻ってきてくれるはずだと信じたかった。そして彼が家に戻ってきてすぐそちらの方に駆け寄ると、涙声でその不安を訴えて。)
はぁ?メモ置いといただろ(不安から泣いている相手を怪訝そうに見て言い、メモには戻ると書いたはずだと思い、破り捨てられた紙を見ては、「さてはお前、ふざけて書いたばーかしか読んでねぇな?」と言い)
…だって俺、あんまり文字読めない…
(幼少期に通っていたスクールも親の過保護が原因でほとんど通えず、卒業自体も親の上級悪魔としてのコネでさせてもらったようなものだった。そのため計算をしたり本を読むのは今でも苦手である。目に溜まった涙を腕で拭うとその顔を隠すように彼に抱きつき「アンタが全部悪い…」と責任を押し付けた。)
文字も読めねぇとかマジかよ…(文字は読めるだろうと思っていたが、それすらも教えられてないのかと呆れてしまい、責任を押し付けられ、抱きつく相手の頭を撫でながら「仮にも天使の俺に酷くねぇ?」と笑いながら言い)
何買ってきたの?
(ふと彼の持つ買い物袋に目が止まると、その中身をごそごそと漁り始めた。そして自分の好きそうな菓子を見つけては「俺これ食べたい!」と菓子の袋を持ってベッドへと戻って行った。)
ネイ、ベッドで食うのはダメだぞ
ちゃんと机で食え(お菓子を手に取ってベッドに戻る相手を見ては、注意しつつ机の上に2人分の弁当と割り箸、数種類の飲み物を取り出して、「お前腹減ってんだろ、菓子の前に飯食え」と言い)
…なあ、スプーンかフォークないの?
俺これじゃ食えねえんだけど
(菓子をベッドの上に置き机の方に移動すると、目の前に出された割り箸に首を傾げた。こんな棒で食べろというのだろうか…?そんなの無理に決まってるだろう、とほかの食器はないのかと問いかけた。)
あったっけな…(相手の言葉に筋金入りだなと思いつつ、とりあえずキッチンへ行き、スプーンなどを探して、見つけると軽く水で流し、拭いた後相手に渡して「箸にも慣れろよ」と言って食べ始め)
アンってさ、俺のこと好きなの?
(スプーンを受け取り弁当を食べ進めながらも、ふと疑問に思ったことを問いかけてみた。なぜ彼は自分のことを気にかけ、色々なことを教えてくれると言うのだろうか。元々は見逃すための条件として友達になる…という話だったが、友達以上に気にかけてくれている気がして仕方がなかった。)
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