匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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「…向こうでの服見てりゃわかるだろ」
(兄はそう言ってまた何着か服を探し始め、とりあえず暫くは困らない程度の服を買うことに決めた。そして自分も買いたい服を決めては兄を呼び、「この辺りの服欲しい!」と頼んだが「露出が多すぎるからだめ」と言われむっと頬を膨らました。)
…ネイ、俺も露出は控えて欲しいな(嫌いでもしっかり見ているんだなと思っていれば、相手が兄を呼んでそちらを見ては、その服を見て、兄に同意しつつ相手に露出は控えるように優しく言い)
なんなんだよ、2人して…
(彼にまでそう言われてしまえば納得いかないような顔で別の服を選び始めた。次に選んだ服は先程よりは露出が控えめだったが兄はまだ渋い顔をしていた。しかし「ネイがどうしてもって言うんだったらそれでもいい」と言われると嬉しそうにその肩や腹が少し見える形の服を兄に手渡した。)
露出してんのが好きなのはいいけど、もし見ず知らずの人に触られて、えっちな事とかされたら嫌だろ?
だからさ、露出してる服着てる時は絶対隠すって約束してくれよ?(あまり理解していなさそうなので、相手がわかるように説明しては、露出させたまま外に出ない事を条件に、露出している服を着ることを許可し)
…わかった、じゃあ他の服兄貴選んで
(そんな事する奴なんていない、と言い返そうとしたがまた面倒なことになりそうなので先程選んだ服は返さないまま兄に他の服を選んでもらうことにした。別に露出が多い服が好きなわけではない。好きなデザインの服がたまたま露出が多かっただけなのだ。ふくれっ面のまま兄の後についていけば、その選んでくれたも悪くはなかったためそれを買うことにした。)
なんで膨れてんだよ…?(ふくれっ面な相手を見ては、理解できず、きょとんとして呟いて。今の自分ではどうしようもない為、とりあえず兄に頼んで会計をしてもらい、「ありがとうございます、助かります」とお礼言い)
…うん、やっぱ俺似合ってる
(服は後ほど家に届けられるとのことだったが、自分だけ先に先程自分が選んだ服を着て帰ることにした。試着室を借り、その服に袖を通しては満足気にそう頷いた。そして兄たちの元に戻ると褒めてと言いながらその場でくるりと回ってみせ。)
だろ?なんでも似合う俺って凄い!
(彼の返答に満足気にそう言うと、帰って勉強をしようとそのまま外に出た。着てみると案外露出は目立たないもので、意識しなければ普通の服とほぼ変わらなかった。上機嫌に尻尾を揺らしながら歩いていて。)
間違ってねぇけど、自分で言うな(自分でなんでも似合うと言う相手の頭を軽く小突きながら言い、兄の方見ては「仕事の件、お願いしますね、お兄さん」とにっと笑いながら言い)
「…俺はネイのためになることしかしてねえからな」
(兄は言い訳のようにそう言うと運転席に座り、自分は先程と同じように後部座席に座った。そして彼も座ってからしばらくして自宅に到着すると、兄は自分たちを降ろしたあと「明日は家帰ってくる日だからな。また迎えに来る」と帰ってしまった。)
なんなんだよ、家族の日って…(兄が去った後不満を口にして、「いい加減ネイを渡せっての」と吐き捨てるように言っては、家の中に入り)
兄貴と親父だけだったら寂しいんだろ。母さんはもういないし…
(彼ら2人きりでは殆ど話もしないため自分が必要なのだと思っていた。それに親父もまだ彼を信用しきっていないのだろう…不機嫌そうな彼の頬を手で挟みながらも「でも、2人でいられる時間のが多いだろ?」と元気づけ。)
多いとかじゃなくて、帰るのが嫌なの(自分といる方が多くても、相手が実家に帰るという事が嫌なのだと言い、「親子なんだったら2人で話せばいいだろ」と言い)
兄貴たちは親子だけど親子じゃないって言うか…兄貴は俺たちと血が繋がってないんだよ
(確かに彼の言うことも一理ある。しかし、兄たちがそこまで仲良くないのは血の繋がりがないことが原因だと分かっていたためそう告げた。今は少し話すようになっているが、昔はほとんど2人で話しているところを見た事がなかった…眉を下げながらもソファーに座り。)
そうだったのか…(親子にしては兄弟で明らかな差があるなとは思っていたが、養子ならばおかしな話でもないと納得がいき、相手の方ばかり教えてもらっていて多少の申し訳なさを感じ、相手の隣に座って、「…俺さ、家族から虐げられて育ったんだよね。出来の悪い三男坊、だから」と話して)
アンにも兄貴がいるのか?
(そういえば今まで彼の家族の話について触れたことがなかった。彼は家族に虐げられてきたと言うが、興味津々にそう問いかけてみる。彼は文字も書けるし計算もできる…それなのになぜ出来が悪いのか自分には分からなかった。)
勉強、運動、経営…何やらせても完璧なお兄様が2人もな
そのせいで家族から嫌われてんだよね(自分は兄に比べてそこそこにしかできず、そのせいから嫌われてるのだと話すも、その顔は寂しさを誤魔化すようにヘラヘラと笑っていて、「おかげで家族と普通の会話なんてねぇの」と言い)
…ア、アンは凄いぞ!
だって背も高いし、勉強もできるし、何より俺が好きって言ってるんだ!
(そう言って彼に抱きつくと、慰めるように彼の頭をわしゃわしゃと撫でた。そして「アンの家族と話せなかった分は俺と話せばいい。アンはもう俺の大事な家族だろ」と笑ってみせると彼の膝の上に乗っかった。)
俺が、家族…?(相手に大事な家族だと言われると、涙がポロポロと零れ、相手に抱きついて、声を押し殺しながら泣きながら「俺の家族は、ネイだけでいい」と言い)
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