匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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そ、そんなことない!俺は、ただ…
(自分はただ、怖いだけだった。自分でしたいと思っていることは山のようにあるし、それができたらなんてことはいつも考えている。だが、ほんの少し挑むことを恐れていた。無意識のうちに変わることを避けてしまっていたのかもしれない。「…ごめん、ご馳走様」と言えば食べかけの料理が乗った皿を机に置き、顔を青くさせて自室へとこもってしまった。)
…お兄さんはなんでアイツからやりたい事を奪うんですか
アイツが本気で望むものをさせてあげないんですか
今回だって、どうせアイツに『危ないからお前は料理すんな』とでも言ったんでしょ(相手が去り、少し沈黙した後、顔を兄の方に向けながら尋ねているも、しっかりと兄を見ているはずの目には、兄どころか光さえ何も映っておらず、淡々と言い)
「ネイが望むことは何でもさせてやってる。あいつがちゃんと言わないからだろ」
(兄はネイが自らやりたいと言わないためやらせていないだけだと主張する。監視役がおらず1人で料理をするなどのことは望んでもやらせない事もあるが、ほとんどのことは叶えてやっているつもりだった。目に光のない相手の顔を見ては「そんな辛気臭い顔すんなよ、飯がまずくなる」と言い。)
ネイは教えたらちゃんと1人でするんです
だから信頼してるならアイツが言わなくてもさせてあげてください(今まで色々と教えて来たからこそ相手なら大丈夫と分かっているため、少しは自分でさせるように言い、立ち上がり、「ちょっとネイと話してくるんで、邪魔しないでくださいね。これは俺たちの問題ですから」と釘を刺したあと相手の部屋に向かい、ノックしては、扉越しに「ネイ、ちょっといい?」と声をかけ)
…怒ってる?
(ベッドの上で丸まり、しばらく彼のことも兄のことも考えないようにしてぼーっとしていたが扉越しに彼の声が聞こえると不安げにそう尋ねた。先程の彼はなんだか苛立っているように見え、自分が原因で怒らせてしまったことを酷く気にしていた。)
さっきはごめんな、もう怒ってねぇよ(苛立ってしまい、相手を傷つけた事を謝り、怒ってないと示すために優しい口調で言い、「俺も助けるからさ、ネイがしてみたいこと、一緒にしよう?だからさ、したい事はしたいって言ってくれよ」と扉に手を当てながら言い)
俺、アンに嫌われたって思った…
(彼の言葉からしばらく間を開けてその扉をゆっくりと、少しだけ開いた。その隙間から覗かせる顔は未だ不安を帯びており、翼や尻尾も下を向いていた。一人で泣いていたのか赤く腫れた目を擦りながらも彼と目を合わせられず。)
それはほんとごめん…でも、俺は変わらずネイが好きだよ(開かれた扉の隙間から不安げな様子が見え、申し訳なさそうに謝り、自分は相手が好きだと言い)
…ほんとに好き?
(決して彼を疑うつもりはないが、再度確認しようと思いそう尋ねた。したい事はたくさんあるが、それと同時にまだ甘えていたいという気持ちもある_それを彼は許してくれるのだろうか。)
もちろん、本気で好きじゃなかったらここにいねぇよ(好きかと確認されると、笑顔で頷いて、「むしろ、ネイこそあんな事言われて、嫌いになってねぇ?」と少し寂しげに笑いながら、こちらからも確認して)
…ちょっと嫌いになったかも
(あんな言い方はないだろうと、少しムスッとしながらもそう答えると「お詫びとしてアンも俺のこと甘やかして」と言った。自分でやらせたいという彼の気持ちは分からなくもないが、それにしても少しくらいは甘やかしてくれてもいいだろう。)
っ…感情に任せて言い過ぎた自覚あるし、それで許してくれるなら(はっきりと相手から嫌いと言われれば、傷ついたような顔になるも、自分でも言い過ぎた自覚はあるため、頷いて、「甘やかすっつっても、何をして欲しいんだ?」と尋ねて)
俺のこといっぱい褒めたり…撫でたり、あと一緒に遊んだり…とか?
(どこからが甘やかしに入るのか分からず、とりあえずしてほしい事を彼に伝えてみた。他にもまだまだしてほしいことはあるが、これ以上言えばまた怒られてしまうだろうと思っていた。)
じゃあお前が満足するまで甘やかしてやるから、部屋入っていい?(褒めたり撫でたりはしているつもりだが、相手にとっては足りないのだろうかと思い、とりあえず何をするにも扉越しではどうしようもないなと考えては、相手に部屋に入っていいか確認し)
…うん、いい
(彼が入れるように扉を開けると、急いで天蓋付きのベッドまで向かいそこに腰をかけた。そして彼に撫でろと言わんばかりに頭を差し出すと、自分の尻尾は期待からかピンと立っていて。)
邪魔すんぞ(開けられた扉から入りながら言っては、扉を閉めて、相手の隣に座ると、相手の頭を優しく撫でて、「気持ちいい?」と尋ねて)
…俺、これ好き。きもちい
(頭を撫でられると嬉しそうにそう言い、「もっとしろ」と彼にねだった。そして彼もベッドに座るよう促しては、「尻尾は絶対に触んなよ」と忠告をし。)
わかってる、触んねぇよ(相手の隣に座りながら、相手の頭を撫で続けて、「ネイが尻尾触られんの嫌いなの知ってるし」と言い)
別に嫌いじゃないけど…でもやだ
(嫌いというわけではないが好きと言えば嘘になる。この感情はなんなのか自分でも理解出来ていなかった。彼に頭を撫でられているうちに目がとろんとした眠そうな様子を見せ始め、それを隠すように彼に抱きついた。)
よくわかんねぇな(嫌いではないが嫌だと言われると、あまり分からず首を傾げ、抱きつかれると、少し驚くも、すぐに抱きしめ返して、そのまま頭を撫で)
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