匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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俺じゃなくてごめん…ありがと
(実際父が許可をするかどうかは置いておいて、自分の手で彼を悪魔にできないことを悔しく思っていた。兄も言っていたが、自分の魔力はどちらかと言えば罠向きだ。力もない自分にとってこの魔力は自分の身だけを守るためのものにしかならなかった。)
ん…(相手からお礼言われると、小さく頷いて、少し眠そうに目を擦りつつも、うとうととしてしまい。相手から魔力を少しもらった影響か、真っ白だった羽が少し濁ったような白になっていて)
…天使には強すぎるのか?
(悪魔同士ならそこまで効果はないはずだが、天使には効きすぎてしまうのだろうか。彼の濁りつつある白い翼を見てはきっと許可なく魔力を与えたことで父に叱られてしまうだろうと察する。眠そうな彼の頭を優しく撫でると「アン、一旦寝よう」と提案した。)
…(相手が寝ようと提案した頃には、相手に抱きついたまま眠ってしまっていて、相手に撫でられて気持ちよさそうに笑みを浮かべていて)
こんなところで寝たら腰痛めるよ、寝るならベッドに行かないと…
(トントンと優しく彼の背中を叩きながらもベッドで寝るように促した。彼だけでなく、自分もこの体勢では腰を痛めてしまう…抱き上げることもできないためそう言って起こすしかなかった。)
んぅ…(相手に起こされると、目を開けるものの、まだ半分夢の中らしく、もそもそと動いて相手から離れると、ベッドに倒れ込んで眠り)
…そうだ
(かなり眠そうな彼を見ては何だか悪いことをした気分になってしまった。そういえば彼は半分のパン以外何も食べていない…そう考えると何か買ってきてやろうと考えつく。自分の財布と鞄をしっかり持つと、なにか美味しいものを買ってやろうと思い家を飛び出した。)
ん…ネイ…?(相手が飛び出して暫くした後に起き、目を擦りながら部屋の中を見るも、相手の姿がなく、名前を呼んでみても当然返事なく、「勝手にどこ行ったんだよ、ばか…」と寂しげに呟き、携帯開くと、連絡帳に登録されている女の子に好きな子出来たから遊べないという旨をメールしてすぐに全員の連絡先を消し)
アン、褒めてくれるかな…
(彼のためにサンドイッチとゼリーを買うと上機嫌で家へと向かった。彼に教えてもらった通りに硬貨を使うことが出来たのだ。沢山褒めてもらわねばと思っていると、家の前に泣いている人間の女がいることに気がついた。声をかけようか迷ったがしばらく様子を見ることにして。)
いくらなんでも遅すぎんだろ…(いくら待っていても戻ってこない相手に、悪態をついては、痺れを切らして探しに行こうとコートを着て、扉を開ければ前に泣いている女の子がいて、驚きのあまりつい「なんでいるんだよ…」と素で言ってしまい)
…知り合いなのか?
(家から出てきた彼が驚きつつもその女と知り合いのような雰囲気を出しているため、思わずそう呟いてしまった。また何だかモヤのかかったような気分になってしまい、いてもたってもいられず彼の元へと走っていき「アン、ご飯買ってきた」と抱きついた。)
お前が遅せぇから探しに行こうと思ってたんだよ
飯買ってきてくれたんだな、ありがとな(相手に抱きつかれ、驚くも、相手の頭を優しく撫でて、「ちゃんとメモ残してけよな、心配しただろ」と優しい口調で言い、女の子の方見ては「俺の言いたいことはメール通りだからさ、泣かれても困るんだよね」と言い)
…俺が文字書けないの知ってるだろ
(むすっと顔をしてそう言いつつも、礼を言われては嬉しそうに微笑んだ。しかし女は自分の存在が気に食わないのか自分を彼から剥がして抱きついた。彼から剥がされ地面に叩きつけられては一瞬何が起きたのか理解ができず、目を丸くさせながらその様子を見ていたがじわじわと痛みを感じその目には涙が溜まってきていた。)
は?…ネイ!(突然引き剥がされ、女の子に抱きつかれきょとんとするも、相手の方を見れば涙目になっていて、女の子が突き飛ばしたからだと思い、完全に怒った表情で自分に抱きついている女の子を睨み)
あのさ、ちゃんと理由も言ったんだから付きまとうのやめてくんねぇかな
勝手に他人の家で待ち伏せされて、ネイを突き飛ばして泣かせて…迷惑なんだよ
ッご、ごめんなさ…っ!
(女は彼の言葉に相当傷ついたらしく、有り得ないという顔をしてからこちらをキッと睨んできた。そして今度は自分の頬を叩き怒鳴りつけてきたため更に涙が止まらなくなってしまった。ただ謝ることしかできない…彼女の鞄で叩き続けてこられては頭をしゃがみながらもしっかりと守った。とその時、「やめろ」という声とともに彼女の手を掴み現れたのは自分の兄_どうやら心配してもう一度様子を見に来たところらしい。)
てめぇ…!あぁお兄さん、ちょうどよかった、俺ん家の中使っていいんで、そいつ食っていいですよ(相手を殴り始めた為、止めようとしたがちょうど兄が止めたため、せっかくならと悪い顔で笑いながら女の子を兄に差し出し、相手に抱きついては「ネイ、痛かったよな、怖かったよな…ごめんな」と泣きながら謝り)
ぁ…アン、ごめん…ご飯、買ったのに、ぐちゃぐちゃになっちゃった…
(彼に抱きつかれるも抱き返すことなく、ただ泣きながらそう言って謝った。そもそも全て自分のせいなのだ。あの時飛び出していかなければ、彼も自分も傷つくことはなかったのに…兄はお前の指図なんか受けたくないと言っていたが、「…まあ、ネイに手ぇ出したからにはな」と女の手首を掴んだまま家の中へと入っていった。)
ネイは悪くないよ、全部アイツのせいだから(相手に抱きついたまま、相手の頭を撫でて、女の子のせいだと言い、家の中にいる兄に扉越しに「お兄さん、そいつネイを突き飛ばして泣かせた悪人ですよ」と兄が知らないだろうと思いそう言うと、これでよしと満足そうに呟いては、「ネイ、飯買ってきてくれたんだよな、ちゃんと硬貨出せた?」と尋ねて)
…うん、出せた
(彼女の気持ちも分からなくないため全てを彼女のせいにすることは自分には出来なかった。きっと彼女は彼のことをそれほど想っていて…ぽっと出の自分に取られて傷ついたのだろう。本当は逃してやりたいが、兄はそれでは気が済まないと言いそうだ。…こんなこと、兄も父も、自分も恐れ今まで気をつけてきたことのはずだった。)
アン…ごめん、親父のとこ行ってくる
…わかった、ごめんな(父の元へ行くと言う相手に、一緒に行きたいと思ったが、きっと1人の方がいいのだろうと思い、寂しげに笑いながら見送る事にし、後でお兄さんにでも悪魔になる方法聞いてみようかなと考え)
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