匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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よんせん、ろっぴゃく…
(一見ややこしい数のように思えたが、少し落ち着いて考えてみるとそこまで難しいものではなかった。言われた通りに紙幣と硬貨を集め、「これでどう…?」と恐る恐る彼に尋ねてみた。)
1、2、3、4…すげぇ、ちゃんとわかってんじゃねぇか(紙幣を数えて確認し、正解していて、凄いと褒め、「慣れるまで大変かもしんねぇけど、ちゃんと店員も待ってくれるし、落ち着いてやればいいからな」と言い)
俺、これ得意かも
(まだ答えを出すのに時間はかかるが、それでも理解はできていた。しかし実際に買い物をするとき、こんな小さな財布では硬貨がなかなか見つけられなくなってしまう…もっと分かりやすい財布を父に買ってもらおう、と思いそろそろ休憩に入ることにした。)
…アンは俺に教えてばっかりだけど、教えてほしいこととかないの?
教えて欲しいことか…
じゃあ、俺が恋人になりたいって言ったら、なってくれる?(何かあるだろうかと考えては、どうせなら聞けないことを聞いてやろうと思い、相手は自分に対してどの程度なら許されるのか尋ね)
んー…いいよ。アンにはいっぱいお世話してもらってるし。
あ…でも、親父がいいって言ったらな
(彼が本気で言っているのかはさておき、自分の思うままに意見を伝えた。そして彼と向き合うような姿勢になるとそのまま彼に抱きついて、「アンはいい匂いするから落ち着く…」と目を瞑った。)
!…恥ずかしいから言うな(いいと言われるとは思っておらず、驚いていれば、相手に抱きつかれ、いい匂いと言われると、顔を赤らめながら言い、一旦相手の肩を掴んで離させれば「ネイ、本気で伝えるから、真剣に聞いて。…俺と付き合って、恋人になって」と真剣な表情で言い)
…俺と、アンが?つきあう?
(まさか先程の質問は本気だったのだろうか。今まで1度も告白をされたことがない上、いつもの彼とは違う真剣な様子に顔を真っ赤に染めてしまった。何と返せばいいのか分からず、「あ、う」としか声に出せない。尻尾も垂れ下がり恥ずかしがっている様子が目に見える。彼から目を逸らしながらも必死に返事を考えていて。)
返事はすぐじゃなくてもいい、ネイの中で答えが出るまで待ってる(尻尾も垂れ下がり、恥ずかしがる相手を見ては、いつもの様ににっと笑って言って、相手の尻尾に触れては「ネイの尻尾下がってんぞ!」と言い)
う、うるさい!アンが変な事言うから…っ
(尻尾を指摘されるも急にそれを直すことはできず、噛み付くようにうるさいと指摘した。そして顔を隠すように抱きつきながら彼の肩に自分の顔を埋めると、気になっていたことを問いかける。)
…そもそも、なんで俺と付き合いたいの
なんでって…ネイに惚れちったから決まってんじゃん?(相手の質問にきょとんとしつつ、答えては相手の尻尾を弄り続け、「女の子といるより、ネイといる方が楽しいんだ」と楽しそうに笑いながら言い)
…よく分かんないけど、尻尾はさわるな!
(相手から尻尾を取り上げるとすぐにベッドへと走り去ってしまった。全身を布団に潜らせ、しっかりと尻尾を抱えながら目を瞑る。きっと父も兄も彼との付き合いを許してくれないのだろうな…とぼんやり考えているうちにうとうととしてきて。)
約束通り生活出来るようになったら、許してくれっかな…(ベッドに寝転がっている相手を見ながら呟いては、机に置かれた紙幣を財布に戻し、硬貨はこれだけあったら邪魔になるだろうと思い、ある程度財布に入れた後、残りを適当な箱に入れておき。突然自分の携帯が鳴り、見れば女の子からの着信だったらしく、いつも通りヘラヘラと笑いながら電話していて)
…んだよ、俺じゃなくたって…
(目には見えなくとも彼が人間の女と電話し出したことを察すると、なぜかイライラとしてしまいそう呟いた。自分以外の相手にヘラヘラと接している彼の言葉なんて聞きたくない…そう思い両耳を両手で塞いでから寝るために強く目を瞑る。)
…うん、本気だよ、本気で好き
今までは女の子みんな好きだったけど、もうアイツしか見えねぇんだ…うん、ありがと、じゃな(どこか楽しそうに笑いながら言うと、相手の女の子を傷つけないように優しく言うと電話切り、相手はまだ寝てるのかと思い、ベッドの近くまで行くとしゃがみ、「ネーイ、そろそろ文字の練習しようぜ」と言い)
ん…
(きちんと声は聞こえないが彼が人間の女と楽しそうに話しているのが聞こえるとなぜだかポロポロと涙が溢れてしまい、疲れたのかそのまま寝てしまっていた。彼の呼びかけにも反応せずにすやすやと眠りながらもその手はしっかりと自分の尻尾を握っていた。)
おいネイ…泣いてる?(起こしてやろうと相手の顔を見ては泣き跡があり、困惑してしまうも、相手がなぜ泣いたのかわからず、「泣かないで、ネイ」と呟くとキスをして、何事もなかったかのように机に戻り、紙に練習で読ませるように簡単な文字をいくつか書いていき)
アン…
(寝ながらも先程のことをずっと気にしてしまい、彼が自分を置いて他の女と出ていってしまう夢を見てしまった。魘されながらも彼の名前を呼ぶ。もし彼と付き合えば、よりこのモヤモヤも強くなってしまうのだろうか。)
?…ネイ、大丈夫か?(名前を呼ばれ相手の方を見れば、魘されていて、すぐに相手の元に行くと、相手の体を揺らして起こしつつ声を掛け)
っ、んん…なんだよ…
(体を揺すぶられ起こされると少し迷惑そうにそう言った。そして目をゴシゴシと擦ると、「顔洗ってくる…」と洗面台の方に歩いて行った。)
お、おう…(迷惑そうに言う相手に少し困惑しつつ、洗面所に向かう相手を見送り、何だったのだろうと思い、戻ってきたら夢について聞いてみようかと思い、再び机に向かい)
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