預言者 2022-09-30 14:09:19 |
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>28 千草様
イベントへのご感想、ありがとうございます!
投稿時刻によるランダムな展開を含め、楽しみながら綴ることができました。また、お話を考えるにあたって花言葉に対する知識も増え、有意義な時間を過ごせましたことをお礼申し上げます。
参加賞として素敵なお菓子もいただきましたので、ぜひ本編でも活かすことができればと思っております!
>【本編No.105 幕間】
風が吹いた。そして同時に、気配が消えた。
当然にあった何かがぽっかりと欠けるような感覚。はじめは小さな違和感だったそれが次第に輪郭を持ち、己の知る限りではあり得ざる現実を象れば、眠りにつこうとしていた意識が浮上する。
寝ぼけているだけではないかと言う疑惑が捨てきれず、ぱちんと両手で自らの頬を叩いて再度意識を集中させてみるも、感じ取れる気配はやはり足りない。
そんなことが起こり得るのだろうか。起こるとするならば、だって、それは――。
「神様の、終わり……?」
何年経っても変わらない姿。どれだけひどい傷を負っても思念一つで元通り。神様同士でその能力が機能したと言う話も聞かない。だからきっと、あの日に失くしてしまったのだと思っていたもの。
しかしそれ以上を考えるより先に、もう一度、風が吹いた。
「ぅ、夜風が染みる……」
冷えて痛む頬を白うさぎの頭へと埋めて、小さな体を更に小さく丸める。朽葉色のローブが毛布のように足先までを覆えば、目が冴えてしまった理由もなくなった。
「――おやすみなさい」
これは何でもない日の出来事。記憶に残ることのない、星芒瞬く夜のお話。
(/他の神様の気配が消えたその時、朽葉は何を思うのかなと考えました。存在の消失から記憶の消失まで、ほんの一瞬ラグがあったのなら…というもしものお話なので、こちらにそっと置かせていただきます。
また、最後になりましたが、4/1生まれの竜胆様と6/4生まれの卯の花様へ感謝を。お話しさせていただいた時間は楽しく、PFについてもわくわくしながら読ませていただきました。お二人のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます!)
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