通りすがりさん 2022-09-29 11:16:31 |
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【蒼星石】
>70 パチュリー
「さぁ…まだ目覚めていないのか、幻想郷…といいましたか、この世界の他の場所で、目覚めているのか、全く違う時代や場所で目覚めているのか…今の僕には、全く検討もつきません」
目の前の彼女に問われ、まずは他のドールの場所について答える。といっても、今の自分にはわからない、というものだったが。
「ただ、どこにいようとも、あなたのいうように、誰かをマスターとして契約を結ぶのは確かです。その目的は…先程は満たされるためと説明しましたが、その先に、もっと大きな目的…いや、宿命があるのです。アリスゲームという、宿命が…」
蒼星石の声色に、緊張感が走る。
「簡単に言えば、僕たち7体のドールが、ローザミスティカ…人間でいう心臓部を奪い合うゲームです。7つのローザミスティカを揃えたドールが、至高の少女、アリスとなり、お父様と会う権利を得る…それが、僕たちローゼンメイデンに与えられた宿命、アリスゲームです」
>72 スティーブン
「…あぁ、自己紹介が遅れました。僕はローゼンメイデン、第4ドール、蒼星石といいます。以後お見知り置きを」
名前を聞かれると、蒼星石は頭を下げ、丁寧に自己紹介をする。すると、青色に淡く光小さな光が、蒼星石の傍をとびはじめた。
「突然ですが、あなたはこの人口聖霊…レンピカによって、ぼくのマスターの候補者に選ばれました。この契約の指輪に口付けをすれば、正式なマスターとなります」
【水銀燈】
>71 マキマ
「……肝が据わってるのね、あなた。まぁ、いちいち驚かれるより話が進みやすいから助かるけど」
過去に出会った人間は、皆ドールが喋ることに驚いていたが、今回出会った彼女は違うようで。
率直な感想を述べれば、目を細めて名を名乗る。
「……ローゼンメイデン第1ドール、水銀燈…。早速だけど、あなたには私の媒介になってもらうわ」
にい、と口元を吊り上がらせると、水銀燈は手のひらに、バラの装飾のついた指輪を見せて、そう語りかけた。
【雛苺】
>73 ウィリアム
「えっとね…ヒナが力使うことはあんまりないんだけどね、ヒナの他に、6体のローゼンメイデンがいるの。それで、ローゼンメイデンが全員揃ったら、アリスゲームっていって、戦わないといけないの。そのために力が必要なの…」
幼いながらの舌っ足らずな口調で、雛苺は話し続ける。
すると、突然雛苺は、泣きそうな顔になりながら俯く。
「アリスゲームに勝ったらね、負けた方のローザミスティカ…あ、ヒナ達の命みたいなものね!そのローザミスティカをもらって、アリスに近づくんだけど、負けた方は動かなくなっちゃうの…」
【雪華綺晶】
>74 ゲダツ
「…アリスになったドールにしか会わない…お父様はそうお決めになられました」
目を伏せながら、ポツリとそう呟く。
そして、自分の姉妹たちと戦う覚悟があるのかと聞こえると、雪華綺晶はまた穏やかな笑みを浮かべて答える。
「ええ….。私はお姉様と戦うことに、抵抗はありません…。まあ、他のドールと同じ時代に目を覚ますことはごく稀…もし私がゲダツ様と契約している間に、他のお姉様が目を覚まさなかったら、戦わずに時間が過ぎてゆく…という可能性もありますが」
アリスゲーム開始の条件は、他のドールが目を覚ますこと。他のドールと会うことがなければ、戦いも何もないまま終わると告げ、雪華綺晶は紅茶を飲み終え。
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