通りすがりさん 2022-09-29 11:16:31 |
通報 |
(ゲダツ)
「うむむ…どうも(ダイアル)の“殻長”の位置がズレている様だ。調整せねば…ふっ、こんなものでこのおれが死ぬ訳がなかろう!へそ!」
やはり履いている(靴)に何かしら“仕掛け”を施しているらしい台詞を口にしながら見上げる形でやや苦笑気味の相手(雪華綺晶)の言葉にそんな返事を返す蜘蛛頭の大男、実際、今までのこの男の経歴を彼女が知る機会がもしもあった場合、恐らく盛大にずっこけられるかもしれない(その常軌を逸した非常識っぷりに対する驚きや呆れやら色んな意味での諦観から)
器用に天井をぶち抜いた体躯をぐりんっと回転させて慣性でそのまま抜け出し再び床に着地しつつ
「成る程、確かに外せん――これでもう後戻りは出来ん訳だな。改めて宜しく頼むぞ、キラキショウ!へそ!」
指に嵌められた(指輪)をどうにか外せないか試したがビクともしない事を確認して納得した様に頷きつつ、中腰になってこの妙な成り行きと縁で共に闘う事になったドール(人形)たる彼女(雪華綺晶)に手を差し出して握手を求める。
>103 雪華綺晶
トピック検索 |