通りすがりさん 2022-09-29 11:16:31 |
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【雛苺】
>96 ウィリアム
「うん、ヒナも今契約してくれると嬉しいの!」
今からでも契約できる、と言われ、こくん、と大きく頷く雛苺。
そして、アリスについて聞かれれば。
「あっ、えーっとね、アリスっていうのは、ヒナたちのお父様の理想の、究極の少女なの!お父様はそのアリスを目指してヒナたちを作ったんだけど、どの子もアリスには届かなかったから…ヒナたちの誰かが全部のローザミスティカを集めて、アリスにならないといけなくなったの…」
自分を作った父、ローゼンが理想としたもの。それが究極の少女、アリス。しかし、7体作ってもアリスに届かなかった父は、アリスゲームを通してアリスを目指す宿命を、自分たちの娘に与えた…。寂しそうな顔で、雛苺はそう語った。
【蒼星石】
>97 パチュリー
「ええ、これで契約は完了です」
彼女が指輪に口付けをしたのを確認した蒼星石は、満足そうに頷いた。すると、契約した証として、指輪は契約者となったパチュリーの指輪に、ひとりでに装着される。
「…今をもって、あなたはぼくのマスターとなりました。時がくるまで、あなたの下僕として、どんな命令でも従いましょう…」
パチュリーを正式にマスターと認めた蒼星石は、椅子から降りれば、その場に跪き。
【水銀燈】
>99 マキマ
「…ふぅん、まさか、あんな化け物が存在するなんてね…」
テレビにうつる、悪魔と呼ばれるものを初めて見た水銀燈は、驚いたように目を見開きつつ、興味ありげに呟く。今までいろんな時代で目覚めさせられたが、あのような化け物が存在する時代にめぐりあえたのは、今回が初めてだ。
「……で?この私にその悪魔退治の手伝いをしろと?」
先程自分に投げかけられた、『悪魔を殺すことができるか?』という質問と、デビルハンターの人手不足からそう察した水銀燈は、ちらりと彼女に目を向けながらそう話し。
【翠星石】
>100 イデア
「それでよし、です!イデアはちょーっとばかし暗そうですが、まあ悪いやつじゃあなさそうだし、翠星石もイデアと契約してやっていいです!」
イデアの返答を聞いて満足そうに頷いた翠星石は、やはり少しの毒舌と、上から目線の態度を含めながら、そう言って、薔薇の飾りのついた指輪をみせ。
「そうと決まれば善は急げですぅ!早速、この契約の指輪に口付けをするです!」
【雪華綺晶】
>101 ゲダツ
「あら」
指輪に口付けをした途端、今度は下半身が天井にめり込んでしまい、またもや目を見開き、小さく声を上げてしまう。
口に手を当てながら、天井にめりこんで上半身をぶらぶらさせた新たなマスターとなった彼を見つめていた雪華綺晶だったが、契約が済んだのかと聞かれれば、手を口から離し、小さく頷いて。
「……その指についた指輪が、契約成立の証。契約を破棄しない限り、その指輪が取れることは無いでしょう。ただ…」
いつも通りの穏やかな笑みに、ほんの少し苦笑いを含める。
「…アリスゲームが始まらなくても、ゲダツ様が早死なさらないかだけが、気がかりですわ」
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