この子は見ていて飽きない 〆

この子は見ていて飽きない 〆

匿名さん  2022-09-06 09:49:48 
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御相手様決定済み


他の方は立ち入り禁止です。

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  • No.21 by バーティア  2022-09-09 12:55:21 



ええ!中庭からの景色は本当に素敵で、私とても大好きですの!…ああでも、やっぱり1番思い入れのあるお花といえば、昔セシル様がくださった青の薔薇ですわね。
中庭にも植えられればいいのですけれど……って、そもそもあれはセシル様が作ってくださった物ですし、伝説級の代物なのですから何度も見られる物では無いですわよね!
( 用意されたティーカップに口付けながら中庭に咲き誇る色とりどりの花を楽しんでいると、ふと頭によぎったのは入学式の日に彼から頂いた世界にひとつしかない鉢植え。物が物だったために驚きはしたが、あの鉢に植わっていた美しい青い薔薇はきっと生涯忘れられないだろう。また見られたら、なんて妄言にも近いちょっとした欲は、あの薔薇が簡単に手に入る物ではない…いやもしかしたら、あれが最初で最後の花だったと言っても過言ではないだろうという考えに打ち消され。何せ伝説級の、その存在を作り出すことは不可能と言われた『青い薔薇』なのだから。つい口をついて出てしまった願望にハッと気付くと、今のは冗談だと笑いながらクッキーに手を伸ばし )

……っあ、あの、セシル様…!こうしてお菓子を作るのは久しぶりですし、実は味見も出来ていなくて……。…その、お口に合わなかったらどうか正直に仰ってくださいませ!
( 口に運ぶ寸前ぴたりと動きを止め、手作りとは言ったものの味の保証が無いことを思い出し。彼が口にする前に、念のための一言を添えておかなければ。一瞬でその思考が巡ると、申し訳なさそうに相手の様子を伺いながら言い訳にも近い説明を。料理は苦手ではないが得意とも言い難い。かつてのシーリカ様のように、見た目も味も完璧なクッキーが焼けるにはまだまだ腕が足りないのだ。あの頃はいかにして殿下とヒロインをくっつけるかという頭しか無かったのだが今は違い、ただ純粋に好きな人に手作りのお菓子を振る舞っているわけで。もちろん反応が気にならないわけでは無く、かと言ってお世辞が欲しいわけでも無い。おずおずと、しかし覚悟を決めた面持ちで相手を見つめて )


  • No.22 by セシル  2022-09-09 15:32:49 


あれはもう栽培可能になっているから、増産出来るよ。
ティアが望むなら庭に植えようか、私も今そうしようかなと思っていたから丁度良いね。次いでに赤い薔薇も交互に植えたら綺麗だろうね。
(彼女の口から自分が今まさに考えていた青い薔薇について言葉が出てくれば、確かに青い薔薇は幻と呼ばれていて栽培不可と言われていた。そして彼女の反応からしてこちらの文明よりも高い水準だったと言う前世でも似たような評価なのだろうなと容易に想像出来て。だがこちらはもう栽培可能になっているし、入学式の時は何せゼロから作り出す為に色々な課題があってそれらをクリアしつつだったので数が少なかっただけで、それらの課題もある程度無くなり、後は城にいる研究者達が自分の書いたメモなんかを元に栽培しているから、庭に植える事は可能だよと笑みを浮かべてなんて事無いようにサラリと言って。それにプラスしてさっき自分が考えていたような植え方だと青と赤のコントラストで更に綺麗に見えるだろうと言うもその実は自分と彼女の色を交互に植えることで周りに夫婦円満である事を知らしめるのとほんの僅かな自分の独占欲のようなものが混じってはいるが、彼女からの要望もあった事だし後で庭師に頼むね。とにっこり笑って。
そんな事をサラリと言った後にクッキーを手に取り、いざ食べようと口を開けた時に彼女から、どこか恐る恐ると言ったような様子で、美味しくないかもしれないと言う言葉が出てくれば、目をぱちくりさせ。自分とすれば、愛おしくて仕方ない彼女の手作りで、甘いのが好きな彼女が自分の為を思って甘さを控え、栄養も取れるクッキーを作ってくれたのだからどんなものだろうときっと心は華やいで、晴れ渡るような気持ちになって心から美味しいと言うだろうが、彼女が求めているのはそうでは無いだろうなとわかってもしまう為、それならとクッキーを1口口に入れて咀嚼すれば、自分好みの甘さ控えめで恐らく彼女が作ったと言う気持ちも付与されているだろうが、心から美味しいときちんと感じられ)

そんな事無いよ、私好みの甘さで食感もサクサクとしていて美味しい。
甘いのが好きなティアには少し物足りなく感じるかもしれないけど、私は好きだよ。
ありがとうティア。また機会があったら作って欲しいな。

(学園生活の時も、確か……彼女曰く「バレンタイン」と言う前世でのイベントで焼き菓子を貰った記憶が蘇り、あの時に書かれていた文字は読めなかったが、彼女の言葉から好きという意味だと知れた事もあったなと思い出し。その時はここまで嬉しいとは思わなかったが、今はすごく気持ちが満たされているし、味も見た目は手作り感満載だが、それはそれで味が出て良い物だし、味も本当に自分好みで美味しいと、いつもとは少し違う柔らかな笑みを見せれば食べてみなよと彼女にも味見していないと言っていたし食べる事を促して)

  • No.23 by バーティア  2022-09-09 21:16:46 



………へっ?…ち、ちょっと待ってくださいませセシル様!青の薔薇は貴重なんですのよ!?そ、それが栽培可能…さらには増産……?
──さ、さすがはセシル様ですわ!…それにしても赤い薔薇も交互にだなんて、きっととても壮観な中庭になりますわね!セシル様も薔薇がお好きなんですの?
( まったく予想だにしていなかった答えにぽかんと口を開けたまま固まり。その様相は淑女にあるまじき、と言われるかもしれないものなのだが、感情が豊かなうえに素直すぎるがゆえだと目を瞑ってほしい。しかし自分達が話題にしているのは『伝説級の代物』である青い薔薇のはずだ。それがこうもあっさりと、しかもはっきりと、いつでも見られるのだと明言されてしまっては思考が停止しても仕方がないだろう。頭の上にハテナが飛んでいる状態から、考える事をやめた様子で相手の功績を称えて。それはそうと、彼の提案する花の植え方に目を輝かせて微笑みながら、小首を傾げて問いかけ。そんなやり取りをしながらも、件のクッキーを口にした彼からの言葉を緊張の面持ちで待ち )

…良かった……!では私も……んん~~!!甘さ控えめな分、お野菜の味もしっかり味わえて美味しいですわ!さすが私!
お任せくださいませ!セシル様のために私、お菓子というお菓子を極めて参りますわ!…あっ、でもクロにもいなり寿司を作る約束をしていますし、何より王太子妃としての内政チートが…!
や、やる事がいっぱいですわぁぁぁ…!!
( 彼の評価に心底ホッとした笑顔を見せて。促され、自らも口にしたクッキーは、見た目こそ及第点ギリギリなものの味は正直合格点を超えていたといっても良いほどで。相手に褒められた事も相まって、調子を取り戻したように自画自賛をしながらパクパクと食べ進めて。嬉しい要望までいただき、得意気な顔で手に余るであろうスケールのそれを言い放ち。だが自分の専属メイド…もとい、契約精霊の彼女に好物を作る約束。更に今は王太子妃としての公務もあるため、学生時代ほど時間があるはずもなく頭を抱え )


  • No.24 by セシル  2022-09-09 22:51:00 



1度栽培出来てしまえば、後はメモに沿ってまた作っていくだけだから1度作ってしまえばそこまでだよ?
ゼロから作るとなると、色々課題やら問題やらが出てきて大変だけどメモがあれば……そうだね、ティアもお菓子を作る時何も分からない状態から作るのと、どうやれば作れるかを知っているかでは、出来上がりの良さも仕上げるまでの早さも違うだろう?それと同じだよ。
うん、褒めてくれてありがとう。
私はティアの髪と同じ色をしている赤い薔薇が好きだよ。

(何を言っているのか分かりません!と言いたげにし、頭からプスプスと煙が出ているような幻覚すら見える妻の様子に、ティーカップを口元に運んで1口紅茶を楽しんだ後、彼女の様子が面白く暫く観察した後に、青い薔薇は貴重な筈なのにと疑問符で頭が埋め尽くされているであろう彼女にもわかりやすい説明をと少し考えれば、丁度彼女が作ってくれたクッキーが目に入った為、お菓子作りを例に、作り方が全く分からないと作るのにも人が作るのも時間が時間がかかるが、作り方をメモし、そして人にも教えながらだと初心者でもある程度形になるし、味も同様。そしてそれらを繰り返す事で形が綺麗になって味も洗練されていくでしょう?と説明すれば、我ながらいい例なのでは無いかなとちょっとだけ考えて。その後に凄いと彼女から褒められたが、心なしか目がグルグルしているように見え『あ、考える事を放棄したね』と予想出来てしまうが、褒められて悪い気はしない為、にっこり笑ってお礼を言い。
そして彼女がやっと自作のクッキーを食べれば、その様子はどこか小動物を思わせる為可愛らしいと思う半分、王太子妃としてそれは如何なものかと思いはするが他国の人がいる訳でも無いし、あんな風に食べる彼女を見るのも好きな為特に何も言わず。その後に稲荷寿司作りやお菓子作り、あと内政チートとやる事が山盛りと頭を抱える彼女の様子を見れば、正直に言うと彼女の仕事が出来るキャパはそこまで広くないと判断している。それに人というのはいっぺんに沢山の物事を進めると何かが疎かになり、結局なし崩しに無理が祟って体調を崩したりする事だってある。彼女のやる気は買ってあげたいが、無理はして欲しくないし彼女には彼女に相応しいペースで確実にものにして欲しいと思うと)

うーん…ティアもやる事が沢山あるのはわかっているけど、無理もして欲しくないからティアのペースで進めてくれれば良いよ?
稲荷寿司はともかく、お菓子作りも時間があった時に作ってくれれば私もいつ作ってくれるのか分からないから出てきた時に嬉しさは倍増するだろうし、内政チートに関しては…ほら、私達がやった結婚式が話題になっていて、他国の王女やご令嬢から手紙が来ているでしょ?あれも立派な内政チートだよ(多分。)
(彼女の事だ、やれる事はしなければと責任感も真面目でやり遂げるだけの忍耐力もあるが、無理をして体調を崩せば、自分だって心配するし彼女も体調を崩した事に逆に責任を感じるかもと予想し。そうなる前にとやんわり無理はしなくていいし、お菓子作りに関しては彼女が納得しそうな言葉をツラツラと紡ぎ、内政チートと言うのは、ここ最近舞い込んで来る手紙がそれに当たるとにっこり笑みを浮かべれば、きちんと出来ているから大丈夫だよと安心させ彼女のペースでやれるように遠回しに言い含め)

  • No.25 by バーティア  2022-09-10 08:01:13 



た、確かに私も、このクッキーの作り方をシーリカ様に聞いていたからこそ今回作れたわけで………な、なるほどですわ!
私の髪……って、そ、それではセシル様の仰る植え方ですと、お互いの色が並ぶ事になりますわよ!?こんな広いお庭でそれをやってしまうと、バカップルアピールの規模が凄まじいことになってしまいますわ!
( 彼の示す的確としか言えない例えを聞き、目の前のクッキーに視線を落としながら納得の笑顔を見せて。実のところ、たかがクッキーと伝説級の青い薔薇では、いくら作りやすいと言われてもその工程に天と地ほどの差があるわけで。伝説と呼ばれる所以が崩れる瞬間を目の当たりにしたようなものなのだが本人はそこまで深く考えておらず。相手が赤い薔薇を好きだという理由に、嬉しさ半分照れ半分、といった表情で頬を染めて。しかしその理由だと、自分が青の薔薇が好きな理由も相まって城中…場合によっては世間、国に対する大規模なバカップル宣言ではないか。まだ王も王妃も健在の中、中庭とはいえ城の一角であることに変わりはない。そんな場所を息子夫婦の仲良しアピールに使って良いものかと慌て )

お気遣いいただいてありがとうございますわ!
セシル様はサプライズされるのがお好きですのね!では私、セシル様が忘れられた頃を見計らってまたお菓子をお作りさせていただきますわ!
…そういえばそうでしたわ!私たちの結婚式ような演出をご相談されたり……。つまり私がウェディングプランナーのような働きをすれば、自ずとそれが内政チートになるんですのね!
( 彼からの優しい気遣いににっこりと微笑み。王太子妃だからと常に暇なわけでは無い。仕事の量は相手程では無いにしろ、こちらはこちらでやるべき事がそれなりにあるものだ。それを理解している彼の言葉を違う方向から受け取り、ふふんと得意気に宣言を。しかし先に言葉にしたことで、果たしてサプライズとして機能するかどうかは不安しか残らないところではあるが。そして彼の言うとおり、確かに最近は手紙の量が増えている。それも噂か何かで聞いたのであろう、式に参加していたご令嬢たちだけでは無かったりする。その現状がまさに『内政チート』だと、指摘される事で目を輝かせ。知らず知らずのうちに目標に向かってたという事実から前世の言葉が盛り盛りではあるが、キラキラとやる気に満ち溢れた表情で )


  • No.26 by セシル  2022-09-10 09:28:55 



うん。
つまりはそういう事だよ。
それにね、ティア。私と君が夫婦円満であると民達からも他国の人からも見える形で見せる事で、あの特殊な結婚式は、夫婦円満の秘訣って思わせれるんだよ。
そうすると相談される国や人の人数が増えて貸しを作れる。それは国にとっても有難い事だから良いんだよ。
(クッキーと青い薔薇とでは工程もその難易度も桁外れに違うのだが、彼女が納得してくれただけマシだなと思い、そこからはあまり難しい話をしてもきっと混乱させてしまうだけだろうにそういう事にしておき。
そして自分の植え方がどういう意図なのか、彼女もやっと理解したらしく『ティアらしく時間掛かったなぁ』と思いながらもその通りだよと肯定し、本当の理由は執務をしている時の僅かな休憩時間でも中庭を見れば、自分と彼女を連想させる薔薇を見て心が満たされて、きっと休憩らしい休憩になるだろうし、何より自分が見たいと言う私利私欲によるものだが、まだ父が健在とは言え中庭の一角にだし父はそこまでこだわりなんかは強くないし、元々物欲なんかが無かった自分が言えば二言返事でOKするのは目に見えており。それにと、あの結婚式をした自分達が夫婦円満であると分かれば更に他国のご令嬢や王女からティア宛に手紙が増えて彼女で言う「内政チート」が出来るようになるからとそれらしい理由を付けてにっこり笑っていけしゃあしゃあとそんな事を言い。)

うん、やっぱりサプライズって突然だから驚きもあるだろうけど、嬉しさも知っているよりも割増するだろう?だからサプライズ状態にしておいて、ティアの手が空いて作りたくなった時で大丈夫だよ。
そうでしょ?なら、手紙を通して相談に乗ってあげて、いざ、結婚式の支度とか、正式なやり取りまで発展ってなったら私かゼノなんかに相談してね。
国によってはしきたりで出来ない事や、年単位で支度をする場合もあるからそう言うのは得意な者に任せて大丈夫だよ。
(自分が言いたかった事と違う方向で理解をしているなと笑みを浮かべながら考えるが、そこも彼女が彼女らしい所かと思い、無理だけはしていないかだけかだけきちんと観察して把握しておこうと内心考え。そうして彼女から放たれた「ウェディングプランナー」と言う聞きなれない言葉に、また前世での言葉を使ったと思うのと、彼女がやる気に満ち溢れるのは良い事なのに、彼女がやる気になればなる程不安なのはどうしてだろうと思いつつ、彼女の事だから、善意であれこれしてこちらが損をする対応や国によって文化が違うのでしきたり上出来ない事なんかを正式なやり取りの場で提案して、ムッとされるのはこちらも望む所では無いので正式にやり取りに入る前に、私やジョアンナ嬢なんかに相談してねと笑みを浮かべて)

  • No.27 by バーティア  2022-09-10 14:15:10 



私たちの結婚式が夫婦円満の秘訣…?
……まあっ、素敵ですわ!!さすがセシル様、仰られていた植え方の意味するところは中庭だけに囚われず、ひいては国のためでしたなんて!私には考えもつかない着眼点でしたわ!
( ぽかんとした顔で彼の説明を受け、その先を見通しての考えにこれまで以上に目を輝かせ。言葉の裏に隠された少しの真意にはまったく気付く素振りなく、両手を胸の前で組み、尊敬100%といわんばかりの視線で相手を見つめて。あくまでそれらしい理由だとしても、それが彼の口から紡がれる事で驚くほど真実味を帯びて聞こえるのは、自らの純粋すぎる性格とあまりにも相性が良いからだろう。もちろん本人には最初から相手を疑う気など持っているわけないのだが。先程までの『バカップルアピール』に対する不安はどこへやら、にこにことお茶を飲み進め )

作りたくなった時って、私がセシル様に喜んでいただきたいと考えた時でいいんですわよね?……そうなると、少し困りましたわ。セシル様の事を考えない時なんて私にはありませんの。どうすれば笑顔でいてくださるかいつも考えて………って!な、何でもないですわ!!
( きょとんとして投げかけた質問は、深く考えずにふいに口から出た言葉で。しかも答えを待つことなく独り言のようにぶつぶつと、しかし真剣な面持ちで本音を漏らし。ある程度、というよりはもはやほぼ全て、自分の気持ちをぼろぼろと溢したところでハッと我に返り。一瞬で顔全体を真っ赤に染めると、何とか言い訳をと思ったが時すでに遅しである。ならばとそのままの勢いで誤魔化せられないかと、内政チートの件にわざとらしいほど大きな反応を示し。一人で請け負う分には重荷になりすぎるだろうと考えての相手の提案に、ぶんぶんと何度も首を縦に振りながら肯定の言葉を口にして。しかし、いかんせん勢いに任せているので、論点が僅かにずれているような気がしなくもない様子で )
ええ、ええ!分かりましたわ!私に出来ることであれば何でもいたしますけれど、人手は多い方が間違いないですわよね!ダブルチェックどころか、二重三重の構えで臨みますわ!


  • No.28 by セシル  2022-09-10 14:57:46 



でしょ?
だから、その植え方の方が国の為にもなるし、得する事が多いからそれにしようね。
ティアも納得してくれたみたいだし、後で庭師に頼んでおくよ。

(こちらの思惑なんて露知らず、純粋な眼差しと尊敬の言葉を口にする彼女に些か素直過ぎる気もしないでも無いが、それが彼女の魅力なのは間違いない。間違いないがそれを逆手に悪用しようとする輩も少なからず出てくるだろうと容易に想像は出来て。父が健在な今は王太子妃だが、いずれは王妃となり世継ぎを産んで国母になる女性だ、その素直な性格を利用して自分達の利益となる政策を自分に言って欲しいとお願いをしたり、彼女には伝えずに自分の娘を側室に取り入れてもらう為に自分と面談したいなんて言う事が今後出てくるかもしれない、そういう思惑は自分はすぐに気付くので彼女に知られないように即刻排除と、彼女と自分の色を連想させる薔薇を交互に植えて夫婦円満だと他の貴族に見せる事で、自分に側室は要らないと言外に伝えると言う役割もあるのだが、彼女の様子から見るに『うん、やっぱり気付いてないね。純粋過ぎて少し心配ではあるけど、私も目を光らせるし、クロもいるから誘拐沙汰になってもとりあえずは大丈夫かな。印もあるし』と考えつつ彼女の様子に笑みを浮かべて、後で庭師に頼むねと彼女にも一応伝え。
こちらも紅茶とクッキーを交互に飲んだり食べたりしながら穏やかなひとときを楽しんでおり。
紅茶に口をつけた時に彼女から、爆弾発言のような言葉を言われれば、ピクリと少しだけ動きが固まるも、それを悟られないようにソっとカップをソサーに置けば)

そうなのかい?
私も常にティアの事を考えているからお揃いってやつなのかな?
ティアも私と同じ気持ちで居てくれて嬉しいよ。
……………うん、とりあえず間違えないように誰かに報告、連絡、相談は随時行ってね。
私やゼノ、ジョアンナ嬢の手が空いてないならメイドに言伝でも良いから。頼んだよ?

(彼女からしてみればほぼ無意識で言った言葉なのだろう。それは顔を真っ赤にして言いよどみ、我に返った様子からしてすぐにわかる。自分も割と行動や言葉にしたりしているが、自分よりも照れ屋な彼女から不意打ちにそんな事を言われれば、内面は結構動揺と言うか、気恥しい気持ちになる。『なるほど、ティアがさっき心の準備がとか言っていたのはこういう事か』と納得は出来たが止めるつもりは全くなく、内面はともかく表面はいつも通りを装ってサラリと上記を言った後。自分の言葉をどう受け取ったのか、とても不思議だしとても聞きたい、なんなら何故か不安感が更に増した彼女のやる気具合と発言無いように、少しだけ沈黙すると、手紙の時でも誰かにこんな内容を書いたとかをきちんと連絡、返答する時も相談してねとさっきよりもだいぶ報連相の内容がきつい言葉を返し。自分やゼノなんかは昼間は執務でバタバタしていると思って彼女も躊躇うだろうが、メイドなら専属でほぼ誰かしら付いているし、夜なら自分も執務は無く彼女と2人で部屋で過ごしているからその時にでも良いよとにっこり笑って、さりげなく釘をさし)

  • No.29 by バーティア  2022-09-10 16:54:38 



分かりましたわ!
まだ少し気恥ずかしい気もしますが…セシル様と私は仲良しですの!という感じが伝わるようにと、庭師の方にお伝えくださいませ!

( 彼と出会ってから数年間、ヒロインと彼をくっつけて自分はギャフンされることを使命として生きてきた。自分の想いに蓋をする事になろうとも、それでセシル様が幸せになるなら。と何度も言い聞かせて。それが今や彼とは夫婦。しかもその円満さを表したいという今回の提案だ。もちろんそんなに堂々とアピールが出来るほど強い心の持ち主では無いのだが、何より嬉しい。自分の望むルートから外れはしたものの、望んでた以上の結果と幸せを得ることができたのだ。彼の考えに裏があるとしても、薔薇に関する意見は彼の好意に間違いは無いだろう。嬉しさを噛み締めながら、近い将来二色の薔薇が植えられる中庭に視線を送り、満面の笑みで返し )

~~~~~っ!!お、お茶のおかわりをお願いしますですわ!!

( いつもと変わらない彼の様子に、相変わらず動揺するのはこちらばかり。その心の内は動揺したり照れたりしてくれていたとしても、決して表に出さないのは彼の強みだ。無意識に愛を伝えてしまうのはとても恥ずかしく、しかもそれにきちんと返事を返してくれる辺りが彼の優しさであるが、からかわれているのではとも思うのも事実で。平然と返してくる相手にこちらが平静を装うことなど出来るはずも無く、彼を視界の中に入れているといつまで経っても赤い顔が治まらないので、後ろに控えているメイドにくるりと顔を向けおかしくなった語尾付きでおかわりを求め。その間に少しでも落ち着こうと深呼吸をしては、彼の執拗な安全確認に疑問を持つことなく頷いて。確かに書類上は些細なミスであれど、場合によっては国を揺るがすレベルにもなりかねない。王太子妃教育を受けたとはいえ、まだまだ未熟である事に変わりはないため自らに向けられた注意の言葉は素直に受け止めて )

大丈夫ですわセシル様!私も王太子妃となり、このアルファスタ国を背負わせていただく立場になりましたもの。
皆様にお力添えをお願いして、円満かつウハウハな日々をセシル様にお約束いたしますわ!!


  • No.30 by セシル  2022-09-10 18:33:32 


うん、現に私とティアは仲の良い夫婦な訳だし、
庭師にもそれが伝わるような整え方にしてねって後で伝えておくよ。
私はティアと結婚出来て良かったと思うよ、君が危惧していた事は何も起きていないし、何より君が幸せそうなら私も頑張れるからね。

(これまで、自分の気持ちに蓋をしてこちらに好意があるとわかるような言動を度々取って居て、少なからず良い想いを向けてくれているのはわかっているのに、理想の「悪役令嬢」や「ヒロインと私をくっつけさせ、ギャフンを受ける」と言うこちらにとっては面白くもない、むしろこちらも彼女を面白い、可愛いと好意的に見ていたのを何度も否定され今ならわかるが、悔しい思いをしてきたのだ。周りも彼女が自分に好意を抱いているとわかっているのに何故突き放すのかは、彼女の持つ前世の記憶所以なので誰にも言えないが、誰もが不思議そうにしていたし、ドレスの時も自分に近い色から段々離れていく彼女の言葉に苛立ちすら感じ事もある。学園生活ではそんなモヤモヤもありながら彼女の言動が面白くて楽しませてもらったのも事実。そんな彼女は自分にとって正に「運命の乙女」であり、彼女は預かり知らぬが彼女次第で国が揺らぐと言う位彼女がとても大切なのだ、それを引き裂こうものならこちらも黙っている程腑抜けては居ないし、害そうものならそれも同様。彼女は知らないけれど、彼女はこの国の命運を握っているただ1人の変え替えのない人なのだ。そんな彼女と結婚出来て、こうして夫婦になれたのは本当に良かったと心から笑い、言うことが出来て。)

うん、あまり無理しないように気をつけてね。
ティアは真面目で忍耐力もあるけれど、体調を崩したら、私も心配だし、下手をしたら執務に影響が出てしまうかもだから。
(こちらの言葉に顔を真っ赤にし、誤魔化すようにお茶をメイドにおかわりを頼むその姿に、彼女は動揺を顕にしているが、どうやら彼女に自分が少しだけとは言え動揺したのはバレずに済んだらしいとホッと胸を撫で下ろし。
そして彼女が張り切って、きちんと報告、連絡、相談をすると言いながら約束してくれれば、とりあえず国として失礼な対応は取る前に、芽を摘むことは出来るだろうと思ったが、勢い良く言って多分聞き流されそうではあるが彼女が言った「ウハウハ」と言う言葉にまた前世の言葉を使ったね?と内心思いながら微笑んでおり、とにかく対応の誤りもだが、彼女の体調も心配だから程々にしてねとお願いをし。その内容は大袈裟なと取られそうだが、実際その位彼女が大切で心配なので、もし彼女が体調を崩したら今はまだ健在な王である父に仕事を丸投げしようかなと、父親にして良い事なのかと問いたくなるような事を考えながら紅茶を飲んで、その味と香りを楽しんでおり)



  • No.31 by バーティア  2022-09-10 20:10:38 



セシル様……。
わ、私も…セシル様と結婚できて、こうして穏やかな時間を一緒に過ごせている事が心から嬉しく思いますわ。こんな日が来るなんて、あの頃は想像もしていませんでしたもの。
まるで夢のような……夢、じゃないですわよね?──っ!いたっ、痛いですわ!!夢じゃありませんわ!

( 平和で穏やかな日々。隣には愛しい人。ルートに沿うため奮闘していた学生時代の自分が見たら、頭を抱えて悩みに悩み、寝込んでしまうかもしれない。今のこの時間は本来ゲーム上ありえない未来。だが実際に愛する人と結ばれ、そして彼を失うこと無く充実した毎日を過ごしている。あまりの多幸感で気を抜けば未だにふわふわと地に足がついていない錯覚すら覚えてしまうこともあり。目を細め、優しく相手を見つめて少しばかり照れながら想いを語っていると、ふと嫌な想像が頭をよぎり。もしも今この瞬間まですべてが、自分が妄想しているだけの夢ではないのか?そんな思考から、反射的に自らの頬をつねってみて。その刹那に走った目の覚めるような激痛に僅かながら涙目になり、頬に赤い痕を残したまま笑顔を見せて )

ご心配ありがとうございますわ!
けれど私、体の丈夫さには自信がありますの!ダイエットの時よりメニューは減らしてますが、あれとそれと……今も空いた時間にちょっとした運動は続けておりますのよ!

( おかわりを注がれたティーカップに口を付けて一息つくと恥ずかしさからきていた顔の赤みもだいぶ治まり。相手からのお褒めの言葉と心配を受け取ると、にこりと微笑んで幼少期から続けているストレッチその他を指折り数えてみせて。元来噛ませ犬の立ち位置であるゲームのバーティアはふくよかであり、それでは悪の華と呼ばれるに相応しくないと始めたダイエット。減量を達成した後もリバウンド怖さに続けていた運動は、今では日課になっていて。その甲斐あってか、目立った大病もせず健康的に育った自分を少しばかり誇らしげに見せて。とはいえ、彼の心配も理解はしているつもりだ。こちらこそ、公務やらに追われている相手の体調が崩れないかといつも気が気でない。だからこそ少しでも彼の心配事を減らせればと、彼が自らの父親に対してある意味では物騒なことを考えていることなど知る由も無く、現状の健康をアピールして )


  • No.32 by セシル  2022-09-10 21:06:05 



夢だと思うほど幸せに思ってくれているなら嬉しいけど……その確認方法はどうかと思うよ。
なんなら今日の夜にでも夢じゃないってもっと思ってもらう為に頑張ろうかな。

(まるで夢心地のように幸せだと彼女の口から言われれば、そう思ってくれているのは嬉しいし、自分も「ヒロイン」とやらとくっつけとばかりに色々と工作されたからか、その思いは強くあり。自分と同じ思いなのはわかって嬉しいが、唐突に頬を抓った彼女にそれは痛いだろうと苦笑し。そんなに夢のようだと思うなら、執務なんかが終わって2人きりで過ごせる2人の寝室で、愛を囁いても良いし、初夜が終わった今夫婦の営みは自由なのでそれで更に自覚を持たせるでも良いかななんて考えており)

うん?
まだ……続けていたんだね…。
ただ、私が心配しているのはそこじゃないんだよ。いくら体が丈夫な男の人でも疲労が溜まれば精神的に不安定になるし、倒れたりする事だってある。
疲労は体の丈夫さだけでは何とかなるものでも無いからね。それにティアは責任感も強いでしょ?
倒れたら倒れたで、そこについても自分を責めそうだし、そんな事で君の心を曇らせたくないんだよ。

(確かにこれまでお菓子を色々と工夫しながらとはいえそれなりの量を食べているのに、体型維持がされているなとは思っていたが、ダイエットという名の筋トレをまだしていると聞けば、一瞬だけ何言われたのかなと頭が真っ白になり次に思ったのは『一体何でどうやって筋トレをしているのか』である。次期王妃となる彼女が、結婚前のダイエットでしていた走り込みや、高価な物品を重しに筋トレと言うのは人目が無いから今のところバレて居ないのか、走り込みはせずに重しを用いて筋トレ、自室でウサギ跳びなるものをしているのか非常に気になる所ではあり。とりあえずそれは後で聞こうと判断すると、体は丈夫でも精神的疲労に肉体的疲労が重なれば、大の男でも倒れる「それに関しては、君も知っているんじゃないかな?」とあえて前世とは言わずに濁して彼女にだけ通じるように質問をし。こちらの文明より高い水準を誇っていたと言う彼女の前世の世界がどのような感じなのかは想像もつかないが、文明水準が高いと言うことはそれだけ仕事があり、様々な仕事の体制があると言う事。そうなると体に無理のかかる仕事のさせ方をする仕事場だってあっただろうと推測すれば、男でも無理と弱音を吐くこともあるのに、いくら体を鍛えているとは言え女性は尚更だと今度は心から心配そうな表情を見せて)

  • No.33 by バーティア  2022-09-10 22:19:00 



夜に、ですの?
いったい何を…──セ、セシル様?あの、その……私の思い違いでなければ、えっと………そ、そういう事、ですの…?

( そういった事は初夜にて経験を済ませているため、相手の顔を見て少しばかり考えを巡らせてみれば可能性のひとつとして浮かび上がり。少し前の自分であればこのような甘い宣言をされたとしても考えが至らず、きょとんとした顔で見当違いの答えを自己で出していたことだろう。淑女としてそういった事を考えてしまうのはやはりはしたなく思ってしまうが、どこまでも純粋な性格だという事を考慮したうえでみれば大人になったのだと思って頂きたい。夫婦であればむしろそのような時間は必然的にできるものだが、いかんせん耐性が無さすぎるがゆえ、つねった後の赤みとは違い頬全体がじわりと赤くなっていき。はしたないとは分かっていても、念のための確認だと自分に言い聞かせながら恐る恐る、しかし無自覚にほんの少しの期待の混ざる声色で、周りのメイドには聞こえない程度の声量で問いかけて )

い、いえ!本当に少し……じゃなくて、かなり!メニューはかなり減らしてますわ!あくまで健康を維持する程度ですわ!

( 彼の神妙な言い方にハッとし、やってしまったと言わんばかりに慌てて先程の言葉に訂正を被せて。それもそのはず、昔から次期王の婚約者候補として周囲の目があった。その中で人目につかないよう運動ができていたのは、独身だったからこそともいえるだろう。実家であったり、寮でも自室であったりと、自らを隠すことはできていたのだから。それが今は結婚を済ませた身。さすがに人目につくような場所でハードなトレーニング…『うさぎ跳び』はもとより『マラソン』などもできないとはいえ、そもそも王太子妃が体を鍛えているというのは少しお門違いな気がしなくもない。しかしそれでも何とかこっそり続けていられたのは、それを知るのが常に側にいるクロのみだったからだろう。だがついポロッと、口から溢してしまった事でたった今知られてしまった訳なのだが。怒られる、もしくは幻滅させてしまったかと青い顔をしていると、聞こえてきたのは体の心配をしてくれているという言葉で。確かに彼の言うことは一理どころではなく、前世の世界ではその労働環境ゆえに倒れてしまった人々を知っているような気がする。それに気付くと、目を伏せて申し訳なさげにしょんぼりと反省の意を述べて )

う……も、申し訳ありません…。セシル様の仰る通りですわ…。確かに私、自分の体と心を過信していたかもしれません……。甘い考えで、自分の限界を見誤らないようにいたします…。


  • No.34 by セシル  2022-09-11 00:02:27 



ティアはどっちが良い?
私としては愛を囁くだけでも良いけど…どうやらそちらじゃない方をお望みみたいだから、ティアが期待している方にしようかな。
(彼女の事だ、耐性が無いとか何とか言って顔を真っ赤にさせて黙り込むか、こんな人目で!みたいな事を言ってくるかななんて思っていたが、こちらの予想に反し、顔は確かに赤いが言葉の端々にどこか期待感の滲む声音で確認をされれば、思っていた反応と違い、1度だけ瞬きをすればこれは聞いた甲斐があったかもと笑みを深めると、こちらとして寝室で可愛いとか愛しているとか甘い言葉を囁くだけにしても良かったが、愛する妻から言外に期待されて応じない夫はいないだろう。どちらが良いなんて質問を問いかけてはいるが彼女の先程の反応によって、今夜の予定は自分の中で決定をし。他ならぬ妻の望みならと口では言っているが自分でも妻と触れ合えるその時間は良いものと思っているのでそれは大歓迎であり)

一応、してはいるんだね…。
例えばだけど、どんな事をしているのかな?
(少しと言いかけてかなりと言い直した辺り、自室でウサギ跳びや重しを用いて筋トレをしていそうだなと判断すれば、例えば?とにっこり笑って問いかけてみて。確かに甘い物が好きな彼女からしてみれば太りやすい甘い物を食べながら今のこの痩せている体型維持をするのは大変な事だろうと理解は出来る。まぁ、今の所人目につかない場所でしているようだし他国の来賓客達は分からない事だし、一国の王太子妃――次期王妃が見目麗しく映るのは他国から見ても好印象を持たれる。まぁ、その逆だと国そのものの印象も然りだが。何はともあれ彼女が努力しているのは間違いないので責めるつもりは無いが、さっきも思った『一体何でどのように筋トレをしているか』である。それの答えはきっと面白く楽しいものだろうと予想しその質問をしてみて。)

あぁ、ごめん。
言い方を間違えたかな…ティアを責めているつもりは全く無いんだよ。
ただ、君も私が無理をして仕事して倒れたら心配するだろう?それと同じように私も君が心配なだけだよ。
それに君は1人じゃないでしょ?ジョアンナ嬢を始めとして色んな人に好かれている、たまには頼るのも頼られた側からすれば嬉しいものだからね。
(シュンと落ち込んでしまった様子の彼女に言い方を間違えたかなと少し言い方を変えようと考えると、君も私が同じ事をしたら心配するだろうと疑問形を取っているがほぼ断言に近い言葉を言うと、その心配故に言っているのと、幸い彼女は人を強く惹き付ける。だが彼女は出来る限り自分で解決させようとして周りに頼ったりしない性格なのは分かりきっているため、友達や妻に頼られるのは嬉しいものなのだから存分に頼っていいんだよと笑い。自分のゼノなんかをバンバンにこき使っているのだ、彼女のお願いなんてそれらに比べたら可愛いもので皆揃って手伝うのは目に見えており)

  • No.35 by バーティア  2022-09-11 16:04:14 



っっ~~~~!?きき、期待!?わ、私そんなつもりで言ったわけでは……!
っ…もう、もう!セシル様、からかわないでくださいませ!

( 意地悪な、それでいて甘美な彼の言葉に、今日一番の赤みを顔全体に帯びながら目をぐるぐるとさせて。今すぐにでもあの猫のような叫び声をあげて逃げ出したいのだが、このままここから離れてしまっては自分がそういった事を求めていたと後押しする形になるのではと。走り出したい気持ちを何とか堪えて必死に弁明をするが、今更いくら首を振ったところでもはや後の祭り。いつも彼が浮かべている優しげな笑顔が、今はこちらの反応を楽しんでいるように見えて仕方がない。あまりの恥ずかしさに潤んでしまった目できっ、と相手を見据えて )

え、えーっと……そうですわね……、
まずは基礎代謝を上げるために簡単な柔軟体操とストレッチは欠かさず続けておりますわ。あとは…ついおやつを食べ過ぎてしまった日なんかは、部屋にある燭台をこう…ダンベルの代わりに。
本当はお城の周りをぐるっとマラソンしたいのですけれど……あ、それと腹筋ですわね!なかでも効果が高くてオススメは自衛隊式腹筋ですの!

( 相手の問いかけがこちらを責めているわけではなさそうだということを感じ取ると、空中に視線を向けてひとつひとつ思い出すように挙げていき。一時期のがっつりダイエットメニューは、過去にやんわりと諌められたことがあるせいかさすがに今はやってはいないが、それでも女性が日課とするには些かハードに聞こえるラインナップばかりで。自室を彩る装飾品の数々も、自分にすれば物によっては立派な筋トレ道具だ。手振りで部屋にある燭台を形作り、それを握って上下に振る動作を交えて説明し。欲を言えば他にもしたい運動はあるのだが、現状では難しいだろうという事はさすがに理解をしているつもりで。それでも前世の言葉を交えながらの説明、最後は聞かれてもいないお勧めメニューを笑顔でプレゼンして )

それはもちろんですわ!セシル様が倒れられるなんて……あのような、心臓を締め付けられる思いはもう二度としたくありませんわ!
( ただの例え話である事は理解しているのだが、実際に彼が倒れた事が自分の知る限り一度だけある。卒業式のあの日、これ以上ない不安が全てを飲み込み、胸が締め付けられて息苦しくなるほどの思いをしたのだ。原因は違えど、もしまた次に彼が倒れる事があれば間違い無く自分はパニックを起こすだろう。件の事件を思い出しては涙を滲ませ、絶対に嫌だという気持ちを相手にぶつけて。しかしその後すぐにハッと、このままだと彼にも同じ心配を掛けてしまう事に気付き。彼の言う通り、ありがたい事に自分は環境に恵まれている。学生の頃から何かと力になってくれる素敵な友に、頼もしい契約精霊、そして何より優しい夫がいる。注意とも提案とも取れるその言葉はとにかく優しさに溢れており、それを噛み締めるようにしっかりと頷き。少しばかり照れ臭そうにぺこりと頭を下げて )

…ええ、私は本当に素敵な皆様に支えられておりますわ。
セシル様だけでなく、もう皆様方に心配をかけたくありませんの。……なのでその、まだまだ未熟な私ですが、これからもよろしくお願いいたしますわ。


  • No.36 by セシル  2022-09-11 19:10:37 



別にからかっていないよ?
ティアだって嫌では無いだろう?それなら私だって嬉しいし、機会が得られるならきちんとものにしたいからね。

(確かに初めのうちの会話はからかいも混じっていたが、こと夫婦の営みや夫婦の仲の事に関してこちらは本気だし、機会さえ恵まれるのならそれを逃さないようにしている位だ。だからこそ、こうして隙間時間を用いてティアの元に足を通わせたり、寝室で寝る前に彼女の話を聞いたりとこれでも彼女との夫婦らしい事をしようと努力している位なのだからそれだけ本気だと笑みを見せて)

うん……うん。
とりあえず思っていたよりやっていたのと…基礎代謝と自衛隊と言うのは何か教えて貰っても良いかな?
あと、私はそんなに甘い物を食べたりはしないから筋トレとかの必要は無いかな。

(とりあえず『一体何でどのように』を聞きたくて聞いてみたが、スラスラと並べられる単語に思っていたよりしているとつい本音がこぼれ落ちるも、やっぱり部屋にある燭台を重しに筋トレしていたとわかれば、確かに彼女からしてみたら甘い物を控えると言うのは精神的に安定を図るためにも良くないのはわかっている。わかってはいるが、恐らく前世での言葉を数多く並べられた為『うん、半分以上意味がわからない言葉が出てきたね』と感想を抱くと柔軟体操と腹筋はわかるが、その前半や後半なんかに出てきた単語の意味を問いかけ。そしてこちらに筋トレをおすすめしてくる彼女の言い分にこちらは甘い物を食べたりはしないからとやんわり断り。かと言ってこちらも男なので彼女を軽々と持ち上げるだけの筋力は欲しいと思うのが男の矜恃。執務の間を縫って剣を奮ったりと体は動かしてはいるのだがそれは秘密にしておきたいのでそこは言わずに笑みを浮かべ)

そうでしょう?
私もティアと同じようにそれだけ……いや、それ以上の心配をしているんだよ。
わかってくれたみたいで嬉しいよ、これからは皆に頼ってみると良い。
そうすればほぼ確実に皆嬉々として手伝うだろうからね。
(確か、自分が倒れたあの時の彼女の心配具合と倒れる直前の悲鳴のような悲痛な声で自分の名前を呼んでいたのを思い出して。そして目が覚めた時は彼女に心配をかけてしまったと思う前に、皆が皆それぞれが思いつく方法で自分を起こそうとして胸ぐらは掴まれているわ、頬は痛いし背中もゼノが確か叩いて居て痛かった。ノーチェス侯爵に至ってはこちらに水をかけようとする直前だった事に状況に、自分の頭脳がそれらを把握出来ずに、珍しく混乱した時だったなと思い返すも、あの時の1番の驚きだったのは目の前の彼女が綺麗な赤い髪を切って「尼さん」とやらになるとか、なんだかなんだか言って、剣を取ろうとしていた時だったな……と少しだけ遠い目をし。何はともあれ彼女も自分がそれだけ彼女を心配している事が伝わったみたいだし、皆にも頼ると言ってくれたのでこれなら大丈夫そうだと判断すれば、皆嬉々として手伝うと笑いながら言って。)

  • No.37 by バーティア  2022-09-12 10:40:15 



も、もちろん嫌なはずありませんわ!
ですが、その……べ、別に私、いつもいつもそのような事を考えているわけではありませんのよ!?

( もうこれ以上の辱めには耐えられない、といった様子で何とか弁明を図ろうとしているものの、口に出せば出すほどなぜか墓穴を掘っている感じになってしまっていて。いっぱいいっぱいの本人がそれに気付く事などもちろん無く。だがはっきりと否定をしたい訳ではない、むしろ愛しい相手に触れてほしくない女性などいないだろう。彼が自分を本気で想ってくれている事は日頃からとても伝わってくるし、自分も同じくらい相手を想っている。それが事実なのだが、先程の発言で自ら誘ってしまったという形になっている事の恥ずかしさにどうしても耐えられず )

そ、そうでしたわ!
ええっと、基礎代謝は体を動かすために最低限必要なエネルギー…力のことですわ。これを上げることで、太りにくい体になりますの!自衛隊はいわゆる軍ですわね。兵士の皆様が体を鍛えるためのメニューって、一般人には少しきついと思いますの。けれどその中でも腹筋は比較的やりやすいんですのよ!

( 相手からの質問で、つい無意識に前世の言葉を使っていた事に気付き。それに関してはいつもの事なので、謎の単語を意図せず出してしまう事を彼は咎めたりしないだろう。できるだけ分かりやすいような言葉を選びながら説明を。お勧めしたものを断られた事に対しては特に何とも思っていないが、確かに彼の線の細さは自分と違ってそもそも甘い物を好まないという事が大前提なのだろう。もちろん適度に筋肉がついているのは日々何かしらの鍛錬をしているのかもしれないが。羨ましそうな目でちらりと見ては、甘さ控えめに作ったとはいえ量的にはすでに自分の方が半分以上は食べたであろう目の前のクッキーに視線を落とし、まだ食べようかと伸ばしかけた手を止め少し考えながらぽつり呟き )
……こ、この1枚がお肉の元…。

( 何かを思い出すように遠い目をしている相手に気付かず、ましてや自分が尼になろうとしていたのは勢いそのままに泣き叫んでいたため無意識といってもいいレベルだったであろう。彼の考えている事などつゆ知らず、にこにこと微笑みを浮かべながら友人たちに恵まれているという実感をひしひしと感じ。学生時代に培った友情と、その彼女たちお相手…つまり夫の友人たちでもある彼らも、きっと声を掛ければ自分と夫を手助けしてくれる事だろう。本当にお互い良い友人関係に恵まれたと笑い )

分かりましたわ!
…けれどセシル様も同じですのよ?何かありましたら私や、チャールズ様たちを頼ってくださいませ!
きっと皆様もセシル様のお力になってくださるはずですわ!


  • No.38 by セシル  2022-09-12 11:12:00 


それは勿論わかっているよ。
ただ、君の言葉が思っていたよりも嬉しかったみたいでね。
午後の執務は本当に捗りそうだよ。
(彼女は確かに自分を愛してくれているしそれは言葉にも行動にも出ているからこちらもわかっている。だが、夫婦の営みとなると彼女は恥ずかしいのか基本的に彼女からのお誘いは無く、寝室で2人で過ごして自分が意図的に良い雰囲気にさせてという形や自分が言葉にしてお誘いをしている事が多い。それを今日は遠回しにお誘いと言って良いのかも謎ではあるが、自分の中でお誘いと感じたのだからお誘いという事にしておき、数少ない彼女からのお誘いなのだ。本当に嬉しいし、いつも以上に執務が捗りゼノやチャールズ、クールガンが大変な思いをするんだろうなと考えながら妻との時間が取れるなら彼らにも頑張って貰おうとちょっと黒い事を考えながらにっこり笑って。)

なるほど、基礎代謝と言うのは体を動かす事で太りやすい物質を筋肉で燃やす力と言った所かな?
自衛隊は軍って…それって騎士団みたいな物って事だよね?それと同じ腹筋方法ってかなりキツい腹筋方法なんじゃないかい?
(彼女の解説を聞けば、顎先に指をやり少し考えれば、基礎代謝とは自衛隊とは何かと言うのを自分の中で考えて纏めあげればこんな感じかなと一応確認をするが、その自衛隊式の腹筋をしているという事は、男性でも根をあげそうなものなのでは無いかと容易に想像が出来、そんな腹筋方法なら確かに痩せやすいと言うか体型維持も出来るだろうなと理解出来てしまい。
そして、また「リバウンド」つまり太る事を恐れて居るのか、美味しいと先程まで嬉々として食べていたクッキーを食べる手が止まれば、また太る事を懸念しているなと容易に想像出来)

ティア、運動なら他にも方法があるから食べ過ぎは体には良くないけれど我慢するのも良くないから、気にせず食べれば良いよ。
(彼女に食べてもまた運動すれば良いし、何より彼女がしている以外の運動……運動という事にしておこう。もあるとにっこり笑って言うが、その運動と言うのは、察しが良い者なら気付くだろうが夜の営みである。彼女に触れられて愛を伝えられ、彼女も愛を確かめれて何より、あれは聞いた話だとかなりの距離を走ったのと同等レベルの運動量と同じなのだと言う。自分と彼女からしてみたらまさに一石二鳥と言うやつなのだろうが、それをここではっきり明言してしまうと恥ずかしがって食べるのを止めてしまいそうな気もしたので詳しくは説明せずに、安心させるような言葉をサラリと言って)

うん、私も勿論頼っているから大丈夫だよ。
ゼノにチャールズ、クールガンと頼りになる人ざ……友人が多いからね。
(彼女から心配の含まれた声で自分もそれなりに多い執務をこなしていると知っているからこその言葉ににっこり笑って勿論だともと頷き。ゼノ、チャールズ、クールガンは本当に仕事が出来る良い人材&友人の為実際に馬車馬の如くこき使っているので頼っているとは少し違う気もするが人を使っているのは同じなので途中、ちょっと言葉を言い換えたが適材適所で頼っているから大丈夫と笑い)

  • No.39 by バーティア  2022-09-12 15:47:14 



うぅ……そ、それは何よりですわっ!!午後も頑張ってくださいませ!
( これはもう逃げられない。来る夜に備えて、という訳ではないが、その事を考えるだけで恥ずかしいやら何やら。思考はぐるぐる回り、やがてキャパオーバーを迎えたようで。まるで茹でダコのように顔を真っ赤にさせたまま、開き直ったかのように応援の一言を。ただし自分の発言のせいもあり、彼の側近たちは更なる頑張りを求められることになるなど知るはずもなく )

そういうことですわね!
セシル様、何事も楽して結果を得られるなんてことはできませんわ…!ましてや運動ですもの、少しきついくらいでちょうどいいんですの!

( 相手の完璧な解釈にこくこくと頷いて。ふっ…と薄く笑みを浮かべながら得意気な顔で語る言葉は、正直に言うと至極当たり前のことだ。だが内容が内容なので、もしもこの話を友人達が聞いていようものなら間違いなく総ツッコミを頂いたであろう。その「少し」きつい運動が出来るのは、過去にダイエットをするため、そしてそれから長い期間リバウンドに怯えながら体型維持を続けてきた自らの、鍛えられたスタミナと根性があっての事なのだが。しかしずっと維持は出来ているとはいえ、元来のバーティアがそうであったように体質的には太りやすいのだろう。おやつ欲と理性が戦っている最中、彼から投げかけられた優しい言葉と、他の運動方法とやらに目を輝かせて )

まあっ……!セシル様にお勧めしてもらえるなら間違いないですわね!
いったいどんな運動ですの?…あっ、そうですわ!もしよろしければセシル様もご一緒にいかがでしょう!?
( 今まで色々な方法で体を動かしてきたが、やり過ぎといわんばかりのメニューを彼に諌められたことはある。だがしかしその逆、彼からの新メニューと思わしき提案に期待の眼差しで問いかけて。その実は、詳細を知れば再び茹でダコになることは避けられないだろう。相手の思惑など知る由も無く、というよりむしろ1人では出来ないので、相手を誘うことにより意図せずまんまと術中にハマったといっても過言ではなく )

セシル様は人望がありますものね!そうして頼りになられる方々が周りに集まられるのも納得ですわ!
…とは言え、学院に通ってた頃は私も毎日のようにお顔を合わせられてましたけれど、やはり皆様もお忙しい身になられて…。私はなかなかお会いできておりませんけれど、クー兄……クールガン様たちもお元気そうでなによりですわ!

( 未来の王が、そして自分の夫が人望を得るに足る人物だということを心から嬉しく思い。彼の周りには学生時代からの優秀な側近がいるのだが、彼等との日々もあって学院生活が彩られたのは言うまでもない。友として、そして今では仕事として彼等と関わっている夫は良いとして、やはり自分には学生の頃ほど皆に会えているという訳ではなく。当時の思い出は鮮やかな物が多く、あの頃に戻れたらと頭をよぎる事もある。そんな彼等が変わりなく健康であればもちろん嬉しく、ついぽろりと溢した愛称…実際に呼んでいるわけでなくあくまで憧れた呼び方であるが、件の冷静沈着な彼をふと思い出しては微笑み )


  • No.40 by セシル  2022-09-12 16:18:32 



勿論、頑張らせてもらうよ。
ティアも午後からは王太子妃としての執務や教養の勉強もあるだろうし、無理しない程度に頑張ってね。
あと、メイドにはそれとなく伝えておくから寝室に入る前の身支度を念入りにして貰うと良いよ。
(勿論自分も彼女との時間を増やす為に、いつも以上に早く正確に執務での書類仕事を終わらせるつもりだし、午後から来る貴族の対応も失礼の無いように迅速且つ損の無いようにするつもりではある。だが、ここで間違えては行けないのは、自分が頑張る事でてんやわんやになる人物が複数人――つまりは、ゼノやチャールズ等がヒィヒィになる事である。だが、それを彼女に言うと2人が可哀想と言って速度を落とすように言われるのは目に見える為、あくまで自分が頑張ると言う体裁を取り繕って頷き)

その運動については私も一緒にやらせて貰おうかな。
どんな運動なのかはその時に言う事にするよ。
実際にして見せながらの方がわかりやすいからね。
(自分に対して全幅の信頼を寄せているのがよく分かる彼女の言動に、内心『計画通り』と思わなくも無いが、ここでその運動方法を伝えてしまえば、彼女は恥ずかしがり、それなら今やっている運動の仕方で良いと言いそうな予感がした為、具体的な運動方法は何も一切伝えず、自分もそれは参加すると言うが、むしろ参加しないと出来ないのが本当の所であり。そして内容を言わずにその時にやって見せると言えば、彼女からすれば逃げ場の無い状況にへと持ち込めるので、その時のお楽しみねと口ではなんて事ない、普通の運動方法を提示そうな口ぶりでのらりくらりと言いたくない部分はかわし、自分が思い描く事は実現させるべく、優しげに見える笑みを浮かべて上記を言い。ただ、ここにゼノやチャールズが居ればその笑みは偽りであり、腹黒王子とか何かよからぬ事を考えている時の腹黒い時の笑みだと察知できるだろうが、幸運にも2人ともここには居ないので指摘する人物が居らず)

まぁ……そうだね。
次期国王の側近なのもあるし、私も次期国王として父上の仕事を手伝ったり色々しているからティアとは会える回数は少ないかもね。
にしても……クールガンの事、まだその呼び名で呼んで居たの?
(人望があるかはちょっと自分では謎だが、皆なんやかんや文句とか愚痴らしきものを自分に言ってきても、着いてきて仕事をきちんとこなしてくれているので、多分…一応慕われては居るのだろうと判断するも、次期王とその側近では大きな差がある筈なのだが、皆何故か自分への扱いは雑な者が多い様な気がしなくもなく。そう言えば、父上の宰相であり、友人。そして彼女の父であるノーチェス侯爵も父に対してというか王族に対して結構失礼な態度を取っているなと思い返すと、この国の王の側近達は皆、王に対して些か無礼というか礼儀と言うものが少ない者がなる傾向でもあるのかなと少し考えてしまい。
そんなことを考えていれば、彼女の口からクールガンの愛称がポツリと零され最愛の妻の口から兄として慕っているだけとは言え、他の男の名前をしかも愛称で呼ばれるというのは面白くなく、若干黒い笑みを浮かべてその呼び名はまだと言うか常にしているのかな?と少しだけ首を傾げて問いかけてみて)

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