匿名さん 2022-09-05 03:30:03 |
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そうなんだ、じゃあ安心だね。
(シミュレーターは案外埋まっていることが多い。喧嘩っ早い剣豪同士の決闘だったり、青いランサーと赤いアーチャーの喧嘩だったりと理由(原因)は様々だ。ここにくる前に確認してきたらしい相手が空いていたことを教えてくれれば不安は解消されて。シミュレーターまでの道のりの最中、今回の特異点はどうだったのかと問いかけられると「あぁ、特に問題はなかったよ。モルガン陛下が久しぶりの出撃だって張り切って、すぐに解決しちゃった。」と、先日のレイシフトのことを思い出しながらそう言って。たかが微小特異点などにカルデアの最高最大最終兵器並みの戦力を起用したのは今回は頑なに『連れて行け。』と本人が聞かなかったから。当然、妖精國女王は一騎当千の活躍を見せてくれて、特異点解消はスムーズに進んだことを告げれば「カッコよかったなぁ。」と、陛下の戦闘を思い出しては小さく呟き、そう呟いたところでちょうどシミュレーターに到着して。)
(/すいません、一つ質問なのですが、カルデアのサーヴァント召喚状況はどうしましょうか?さらっとモルガンが召喚されてるていで進めてしまっているのですが…。)
ああ、道理で陛下の姿は見ないしバーヴァンシーもやたらと機嫌が悪いと思ったら…そういうことだったンだね。( 確かにそのレベルの特異点は陛下にとってつまらないくらい楽勝なものだろう。彼女にとって微小特異点の調査はただの暇潰しと同じもので、全力何て出してないことくらい安易に予想出来た。成程、とその特異点調査中にあったいくつかの疑問が晴れた瞬間だった。だがまぁ、素直に言ってしまえば羨ましいことだ。陛下の戦う姿をしっかりとマスターには焼き付いている様だし、カッコイイ何て呟かせてるしで、何だかズルいなぁとさえ思ってしまった。ついムスっとした表情をしてしまうが、その顔も一瞬だけ。目的地に着き、中の様子からして先客は多分いないだろう。そうとわかれば早速と準備を始め様とする。)
…ああ、そうだ。シュミレーションの内容は、マスターが一番難しいと思うので頼むよ。ふふ、僕を追い込むくらいのものでも構わないよ。( どんな戦闘内容にするのかは相手に任せることに、マスターの思う自分でも難しいと感じさせるものがいいということだけ伝える。そしていつでも始められる段階に入れば、「…それから、もし難なく終わったら、一つ僕からお願いをしてもいいかな。君が思う一番難しいものに挑むンだしさ?」と、この後のご褒美をおねだりする様に笑顔のまま両手を合わせては。)
(/召喚状況については召喚可能なサーヴァントは大体揃ってる方が話も展開もしやすいですかね?もしそうなら、そう進めますし…もしお相手様の都合が悪ければ、召喚状況は其方に委ねちゃおうと思ってます…!あと要望であらば、私も下手なりに他サーヴァントも動かしますが…ッ。/)
え…?
(シミュレーターについた相手は準備運動をしながらどんな戦闘内容でも構わないと自信満々に豪語する。ここまでなら、最強の竜を自負する相手の実現してしまえるビッグマウスなのだが、両手を合わせて笑顔を浮かべながら、シミュレーターを難なくこなした暁にはとご褒美をねだられると「(おっと…?)」と雲行きが怪しくなってきており。相手はいわゆる愛が重いサーヴァント。この間も、寂しさが限界突破したときにはカルデアを滅ぼそうしており、愛が重い勢筆頭の溶岩水泳部の3人も顔を真っ青にするほどの重さで。それゆえに扱いも慎重にしなければならず、先程ほったらかしにした挙句にこれを断ればまた物騒な発言をしかねないと背中に冷や汗を浮かばせると「わ、わかった…。クリアできたら、なんでも言うこと聞くよ。」と、その取り引きを了承し。なに、難なく成功しなければいいのだと思えば、シミュレーションの内容は、ランサークラスの相手が苦手とするセイバークラスが多めに出現するものに設定して。相手も「一番難しいのを。」と大口を叩いたのだからと希望に応え、申し訳ないがここは相手に失敗してもらおうと姑息な企みを立ててはいよいよシミュレーションが始まって。)
(/そうですね…召喚可能なサーヴァントは全て召喚されてるとやりやすいかもなのでその方向で進めたいと思います!では、他のサーヴァントを出現させる際はお願いしたいと思います!こちらも、なにか役を出来そうなサーヴァントがありそうな時は相談させてもらいます。
ちなみに、現在進行中のシミュレーションはどうぞ難なくクリアしてもらってください!)
…へぇ、無難な設定をしてきたね。相性だけなら確かに不利だけど──いいよ。見てて、マスター。すぐ終わるから。( シュミレーションが開始され、目の前に居る敵の情報を一目で把握する。セイバークラスが複数、そして他クラスは少々。普通の内容なら出現するクラスも大体は均等だということから確かに難易度は上がっているのだろう。そんなことを考えていると、早速敵が此方に向かって仕掛けて来る。その瞬間に上空へと飛び上がり、「まぁ、1分くらいかな。…それじゃ、殲滅開始。」と敵の数を把握した後で起こるは空からの一方的な攻撃。迅速に接近し、正確にたった一撃のみで一体また一体と倒していく。全ては自分の思うがままの展開に運ぶ、想定外何て起こさせなかった。)
…っと。やっぱりシュミレーション相手じゃ物足りないね。ちょっとは期待したンだけどな。( 開始から僅か。残敵ゼロ、戦闘時間は1分間と少し。戦闘が終わり再び地上に降りて来る。「…あ。終わったよ、マスター。どうだった?遠慮しないで、思ったことを言って欲しいな。」とマスターのもとへ戻り、自分の戦いを見てどうだったと小さく微笑み乍問い掛けてみる。)
(相手の希望通り、今設定できる中で最高の難易度、そして相手にとって不利な相手のシミュレーションを設定した。しかし、そんなこと知ったことかとばかりに仮想エネミーを次々と一撃で仕留めていく相手にぽかんとあっけに取られながらその様子を眺めて。たかがシミュレーション。だが実戦よりはいくばくか厳しい内容のはずだがそんなことをものともせずにものの一分でプログラムを終えれば、第六異聞帯、アヴァロン・ル・フェでよくもこのようなサーヴァントを相手にできたものだと思い、少しばかりの恐怖と大きな頼もしさを覚えて。これでまだ本気を出していないのだから、妖精國のサーヴァントは本当にそこが知れない。こちらの元へと歩み寄り、笑顔を浮かべながら感想を求められると気を取り直しながら「やっぱりすごいなぁ、メリュジーヌは。」と、きめ細やかなの白磁のような肌の頬についた土埃をハンカチで拭ってあげながらそう言って。「とても頼もしくて、カッコよかったよ。」と、先程、モルガンに対して少々の対抗意識を漏らしていたのをめざとく捉えていたのか、陛下にも引けを取らない戦闘だったと讃えてはこのままおだてて、相手の言うご褒美を有耶無耶にしようと画策しており。)
ふふ、僕の凄さを改めてわかってくれて何より。…でも僕の力はまだこンなものじゃないよ。いつか見せれる機会が来るといいけどね。( 頼もしい、カッコイイと相手から感想を聞くことが出来れば、そうだろうと嬉しそうな様子を見せる。このくらいは当然の出来であっても、マスターに褒められるのはやはり気分が良い。それだけでも十分な見返りではあるが、「…で、約束通り"なんでも"聞いてくれるって話だったね──まさかだけど、今になってやっぱり無し…何て無責任なこと、言わないよね…?」とちゃんと本命は忘れていない様子。表情は変わらず笑顔のまま、声は少しトーンが下げ乍、さっきの言葉の真偽を確認する。)
…別に無理な頼みをするつもりはないさ。( コホンと軽く咳払いし、相手の目をしっかり見たまま。「次の特異点調査に僕をチームに組み込ンで欲しい。メンバーは僕だけで、ね。」自分とマスターだけで特異点の攻略、というのが自分のしたいお願いの内容であると話す。たったそれだけ…シンプルでしょ?とそれ以上のことは何も望まず、後は相手がそれを承諾してくれるのを待つだけだった。)
(こちらの言葉に嬉しそうに胸を張りながらまだ本気を出していないという。そう、異聞帯で見たあの竜の姿を相手はまだ見せていないのだ。相手の底知れぬ力が本当にカルデアに向けられてしまったらと思うとうまく手綱を握らねばと冷や汗をかいて。さて、相手のシミュレーターも終えたのでこれでまたいつも通り…なんてうまい話があるわけがなく、声のトーンを下げながら底冷えするような声でご褒美の確認をしてくると全身の鳥肌が立ちあがり。さすが英霊といったところか、その声だけでも威圧感が感じられる。)
(気を取り直すように咳ばらいをし、やがて強請られた願いというのは今度の特異点は相手だけを連れて行ってほしいとのこと。突飛な願いをされなくてよかったと安堵しながらなんだそんなことかと思えば「…わかった。ダヴィンチちゃんに相談してみるよ。」と、あの天才幼女にはいろいろと反対されそうだがそこはなんとか上手く話をつけようと、快く了承しながら「陛下にバレないようにしないとね。」と、果たしてあの妖精眼を持つ女王にそんなことが可能なのだろうかと無理難題を口にしながら相手と一緒にシミュレーターを後にして。)
陛下のことは何とかなる様に頑張るよ。嘘を使わずに躱すのは…難しいことだってのは間違いないけども。( 陛下にバレず、2人だけで特異点へ向かうということが一番難易度の高いことなのかもしれない。それに警戒するべきなのは陛下だけではなく、残りの妖精騎士の2名にも注意しなからばならないだろう。それにマスター自身も気を付けなければならないだろう。シュミレーター室を出た後もウーンと何か良い案を考えようと頭を使うも、「…あーダメだ。ちょっと今は頭が冴えないな…仕方無い、次の特異点もまだ先だろうし。」流石に直ぐには名案は思い付かないな、と一度対策などを考えることを辞めては。「マスター、この後も何か用事があるのかい?手伝えることがあるなら僕も手を貸すけど。」と、戦闘訓練に付き合ってくれた礼として何か手伝うと呟く。…まぁ、単純に少しでも長くマスターと一緒に居たいだけというのもあるが。)
このあとは特にないかな。晩御飯までは自由時間だね。
(この後の予定を聞いてくる相手に、本来シミュレーションはいつもは数十分ほどかかるのだが、相手の奮闘によって準備時間を含めても10分とシミュレーターにいることはなかった。それだけに、これからの時間は予期せぬクールタイムとなっており、上記を述べれば「少しだけゆっくりしようかな…。」と、伸びとあくびをしながらマイルームへと歩を進めて。)
このあとは特にないかな。晩御飯までは自由時間だね。
(この後の予定を聞いてくる相手に、本来シミュレーションはいつもは数十分ほどかかるのだが、相手の奮闘によって準備時間を含めても10分とシミュレーターにいることはなかった。それだけに、これからの時間は予期せぬクールタイムとなっており、上記を述べれば「気遣ってくれてありがとう。けど、今からは少しだけゆっくりしようかな…。」と、伸びとあくびをしながらマイルームへと歩を進めて。)
(/少しだけ書き直しました!)
そっか。わかった、なら僕もゆっくりしていようかな…お疲れ様、マスター。付き合ってくれて感謝するよ。( この後の予定はなく、次の予定が来る残りの時間は自室でゆっくりするという相手に対して、シュミレーションに付き合ってくれたこと、そして自分からの頼みを聞いてくれたことに対して微笑みながらそう感謝の言葉を告げる。自分もこの後の時間は特にやることはない、なので同じく部屋でゆっくりしようと決めた。そしてこのまま解散──とはいかず、当然の如く相手とぴったり一緒に相手の隣から離れないといった様子で。「今日のメニューは何にしようか…此処の食事はなかなかの出来だからね。」何て雑談も挟みつつ、やはりこのまま相手の自室へと同行する気で歩みを進めており。)
うん、お疲れ様。
(付き合わされたような、感謝されるような時間でもなかったのだから気にすることないだろうと思いながらもこちらからも相手の戦闘を労うように伸べて。相手の言葉から、どうやらここで解散のよう。しかし、マイルームへと歩を進めるこちらにぴたりとついてくる相手にこの先に用事でもあるのだろうかと首を傾げ。「そうだな…。俺は今日はカレーにしようかな。」なんて食事についての他愛ない話をしたりしているとやがてマイルームの前に到着。結局相手もここまでついてきており、どうやら相手のいうゆっくりはこちらのマイルームで行うようで。まぁ大方予想は出来ていたのだがと苦笑してマイルームの扉を開けると。)
『おかえりなさい、我が夫。戦闘訓練お疲れ様でした。』
(そこには妖精國女王、モルガンが己のベッドに座していて。あまりの出来事と寝るのに差し支えないレベルの簡素なベッドに厳かなドレスに身を包んだ英霊が腰掛けているというシュールな画に数秒ほど、ポカンとしていれば『妖精騎士ランスロットも、戦闘訓練、並びに我が夫のここまでの護衛、ご苦労様でした。もう下がっていいですよ。』と、どうやら女王は己と2人きりになりたいらしく傍の妖精騎士を追い出そうとして。)
カレー、かぁ…なら僕もカレーに──ン、あれ。何か嫌な予感が…。( 食事の話の途中に辿り着いたマスターのマイルーム前で、何やらこの先の気配から今後嫌な予感が起きそうだと感じた。そんな予感に気付くのが遅れ、扉を開けようとする相手を止める余裕もなく開かれてしまった扉を前にして。)
げ。…コホン、やぁ陛下。マスターに何か御用みたいで…ええ、僕のことはお気になさらず、どうかいない者だと思って手早く要件を進めて頂ければな…と。( 扉の先に現れたのはあの女王モルガン陛下。どうやら此方の行動は筒抜けだった模様、戦闘訓練のことから此処に辿り着くまでの行動はどうやら既に彼女に伝わっていた様だった。そして下がれという命令、まぁそんなことだろうとは思っていた。しかし、だからといって黙ってそれに従う気は勿論ない。陛下の用事が終わるまで自分のことは気にせずにどうぞ、と去る気配は全くないままこの場に堂々と残る気満々でいて。マスターの背中を軽く押し、"くれぐれもさっきの約束がバレない様にして"と相手にそう目で伝える。といっても注意するべきなのは自分も同じだろう。)
『夫婦の時間に水を差すなど騎士の風上にも置けません。即刻立ち去りなさい。』
も、モルガン陛下!何か御用が…?
(ぽかんと呆けていると、傍らの妖精騎士からポンと背中を押されれば気を取り直して。そしてその合図が例の件はバレないようにというサインで、果たしてそのようなことが可能なのかとごくりと喉を鳴らして。メリュジーヌもメリュジーヌで引き下がるつもりはないらしく、女王と騎士の間でバチバチと静かな火花が散らせていれば、この場を収めなければと意気込んで口から出た言葉は上記の様に何用かと問いかけて。『妻が夫の部屋にいることは当然のことでしょう?さぁ、こちらへ。』と、いつものように二人の関係を夫婦と呼びながら、膝をポンポンと叩く。これは二人でいるときの例のサイン。この状況でそれをやるのかと助けを求めるように隣の相手に視線を送るが『『こちらへ。』』と語気を強めて威圧するかのように、底冷えするような声色でもう一度膝を叩かれると、観念したのか歩み寄りその膝へと頭をのせて横たわって、いわゆる膝枕の体制になって、その様子を見せつけるようにメリュジーヌに対して女王はしてやったりな表情を向けて。)
(/モルガンの行動が解釈違いでしたら申し訳ありません…。だいぶpixiv小説に毒されているみたいで…)
グヌヌ…見せ付けてくるねェ…?というかマスターが陛下に膝枕何てして貰ってたとは…君が望むなら僕だって膝枕ならいくらでもしたのに。( 目の前で此方にしてやったりな表情でマスターに膝枕をしている陛下という何とも言えない光景ではあるが、それだけでも此方の闘争心を燃やすのには十分だ。このまま言う通りに下がってしまえば約束が陛下にバレる可能性も低くなるかもしれない。だがやはりこうなってはもう引き下がれない様子で、どしっと陛下と自分でマスターを挟む様にベッドの上に座り。「さ、マスター。陛下相手の膝枕だと緊張してしまって逆に落ち着かないのだろう?けど僕なら問題ない筈だ、何せ僕はマスターの恋人だからね?」おりゃー、と陛下の膝の上に頭を置いてるマスターを取り戻そうとグイーっと此方に引っ張りながら。)
(/いえいえ!解釈違い何てとんでもッ。お相手していて楽しいですので!)
…っ!
(君が望むならなどと妖精騎士は言っているが己は陛下に膝枕を望んだような事実はなく、ただ単に陛下の戯れとして何故か常習化してしまっているだけであって、否定しようとするもすぐそばに膝の持ち主がいるためただ口をパクパクとさせることしかできず。陛下の挑発に相手の闘争心に火が付いたのか、負けじと妖精騎士も無理矢理膝枕を促すと「うわわっ」と英霊の力によって引っ張られると抵抗できずにまた膝枕を馳走になってしまい。陛下の膝枕は成熟したふとももといったもので、病みつきになりそうな弾力だが無駄な脂肪は一切感じられなかった。メリュジーヌは弾力こそ陛下のそれに届かないが程よい反発係数で高さも己にフィットしたものだった。どちらも甲乙つけがたい膝枕だ。)
『控えなさいランスロット。わが夫も困っています。』
(そう言って陛下は奪われたマスターの頭を取り返すように、また自分の膝へとマスターの頭を取り返せば「んぐ…っ。」と急な頭の移動の連続に苦しそうな声を上げてしまい。頭を取り返したところで今度は髪を梳くように撫で始めると「先日の微小特異点でははいい運動になりました。また次のレイシフトが待ち遠しいものです。」と、まるで目の前の妖精騎士に自慢するように二人の時間の話をし始めると、先ほどメリュジーヌと約束を交わした事柄ということでタイムリーな話題にピクリと反応してしまえば女王は首をかしげて。)
(/そう言っていただけるとありがたいです。もし、何かありましたら何なりとお申し付けください。)
む、僕だけのせいじゃないと思うけどなぁ…ま、いいや。これ以上の奪い合いは確かにマスターを困らせてしまうだろうしね。( 結局膝枕をする役はあちらに奪われ、移動の連続で苦しんでる様子を見れば仕方無く今回は相手に譲ることに。何てことをしていた矢先に始まったのは前回の微小特異点のお話。その途中 )
あ──あー!ハイ、そのことは先程マスターから聞きましたとも!ええ、それはもうタップリと。( 陛下の口から出た微小特異点に関しての話があがってしまいそれに反応してしまったマスターとそれを疑問に思う陛下に対して、これはマズイと思い咄嗟に何とかフォローをしようとする。自慢されていることに対して此方も過度な反応をしてしまい次の調査のことを口に出してしまわない様に気を付ける。話の内容はマスターとの時間ばかりということから、やはり戦闘などは忘れてしまうくらいこの人にとっては簡単なものだったと予想出来た。「まぁ、次のレイシフトもまた同じ様な規模のもの…それなら、陛下自らが出る必要はないと思うけどね。マスターの護衛も、僕たち妖精騎士だけでも十分だろうし。」陛下の微小特異点への出撃は必要戦力よりも大幅に超えている。そんな特大戦力をぶつけるくらいなら、彼女の部下であるガヴェインとトリスタンを含めた自分たち妖精騎士だけでも戦力としては十分なのではといった意見を口にした。)
そ、そうそう!さっきメリュジーヌと話してたんですよ!陛下がかっこよかったって!
(ぴくりと反応していたところを女王はめざとく捉えていたらしく、その動作を訝しまれていると妖精騎士と交わした約束を果たすために、なるべくバレないようにメリュジーヌからのフォローに話を合わせて。しかし、客観的に見ればあからさまに不自然な話の切り方であり、それも相手が妖精眼持ちの女王となればすぐに看破されてしまうだろう。そうならないように「エネミーをバンバン倒しているのに、俺が危ない時もちゃんとフォローしてくれて、とても頼もしかったです。」と、相手をおだてて気を良くしようとして。こちらの言葉に女王も気を良くしたのか得意げにふふんと表情をやわらげているところを見るとどうにかなりそうだと安堵して。)
『例え微小なものでも全身全霊を持って解決に臨むべきです。わが夫に何かあってからでは遅いのですよ。』
(どうやら次のレイシフト同行権も他に譲るつもりはないらしく、部下である騎士からの具申に、女王は毅然とした態度で切り返す。こうなってしまうと次のレイシフトも女王の活躍で終わってしまうだろう。しかし、先ほどメリュジーヌと交わした約束を守らねばと意識をはっきりと保てば「お言葉ですが女王、次はカルデアで待機していてほしいのです。」と、多少畏まった口調ではっきりと意見して。その事が面白くないのか、女王は表情を険しくしては『何故です。』と小さく、しかし重くのしかかる、威圧されるかのような言葉を呟かれ。)
俺は女王の夫です。であれば、レイシフトから帰ってきたときには妻に迎えてほしいのが夫というものです。
(と、初めて、こちらからもはっきりと二人の関係を夫婦と呼称してはそれっぽい理由をのたまって。「夫が帰ってきたときに、暖かい食卓と家庭が迎えてくれる。これこそ夫婦の形ではないでしょうか。」と、その後も二人のことを夫婦だなんだと適当に理由づけていると女王にとっては不意打ちだったのか、ほんのり頬を赤らめており、『そ、そうですね…。わが夫がそう言うのであれば、私も考えを改めなければなりません。』と満更でもないらしくだんだんと懐柔されていき。)
そ、それは…まぁ、その通りではあるけど。( 何かあったからでは遅い。確かにそれはその通りだ。自分がマスターの護衛をするに限ってそんなことが起きるとは思えないが、可能性はゼロではない。ただここで反論を止めれば計画は難航に、何としてもと次の言葉を探している最中、彼の放った言葉に一瞬キョトンとして。「え?マスター、それは流石に無理が…。」と、幾ら陛下の夫である立場でもそれは通らないと思った。ただその時、相手の表情とその様子を見て何かを察した様に、此方からは今はこれ以上何も話さず見守ることにした。その後陛下の威圧も怯まず、説得を始めるマスター。次第に陛下も少し懐柔されていくその様子を見ていて。)
…何というか。流石だね、マスターは。( あの上司をこうも動揺を誘いうまく説得を成功させるとは。そんなことを思いながら、マスターと陛下の姿を見て小さくクスリと笑った後。「と、いうことらしいです。改めて、我々妖精騎士にも特異点調査への貢献許可を。もしマスターが危険に晒してしまった際には、このランスロットが全責任を取り如何なる処罰も受け入れる。…では陛下、もう一度貴女のお考えをお聞きしても?」作ってくれた隙を逃さず、今度は此方から陛下に対してそう言葉を掛ける。調査メンバーとして出撃するならば、マスターを守り抜き、もしマスターを危険に晒してしまったら自分が責任を取ることを誓う。後は陛下の言葉を改めて待つことに。)
(こちらの作った隙に便乗するかのように、妖精騎士は確固たる決意、意志を込めた台詞を述べる。今考えてみれば、妖精國を2000年もの間、その冷徹な意志で支配していた女王相手に二人で意見するなどとんでもないことであり、そのことに気付いた途端冷や汗を垂らすがいまさらその言葉を撤回するわけにもいかず、緊張で鼓動を早めながらただじっとして相手の返答を待っていて。)
『…少し、おとな気ありませんでしたね。』
(しばらくして、頭の上から聞こえてきたのは少しばかりのため息と反省の言葉。『仕方ありません。今回は素直にあなたたちに出番を譲りましょう。ランスロット。』と、どうやら二人の説得が通じたらしく、きっぱりと身を引く女王にほっと胸を撫で下ろして。続けてこちらの頭を妖精騎士の膝の上に移動させればマイルームから出ていこうとして。しかし、その扉の前で止まったと思いきや『それから二人とも、この妖精國の女王に隠し事はできないと知りなさい。あなた達が特異点に二人で行こうとしていたことなどこの眼でお見通しです。』と、やはり嘘を見通す妖精眼を欺くことは出来なかったらしく、得意げな顔をしながらマイルームを後にする女王の背中を見送れば妖精騎士と顔を見合わせればこれまでの苦労は何だったのだろうかおかしくて「ふふっ」と小さく噴き出して。)
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