店員 2022-09-04 23:49:16 |
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ほらほら。元気出して。お客様、待ってるよ。
(自分としては相手のお陰でお客様が楽しんだり喜んで帰ってくれるのが嬉しくて。勿論、自分のケーキで喜んでもらうのが目的ではあるが、相手が働く前から来てくれている常連様はここのケーキを気に入って通ってくれているし、新規の人もリピーターになってくれる人が多く。お客様が待っていると相手にレジに入るように促し)
うん、何かあったらいつでも言って。自分で対応しきれないことがあれば遠慮しなくていいから。
あっ、お待たせしました!
(相手に促されてレジに入ると笑顔でお客様のお会計をして。手は動かしながらも、お客様が感想や、プレゼントにあげるんだと言えば自分のことのように嬉しそうに頷きながらお会計や包装をして。次々と買って行ってくれるお客様を見送りながら時々店長の方を見たりしているのをお客様に指摘さえば苦笑して)
え、バレてます…?えへへ
お待たせ致しました。またお越し下さいませ。
(相手の視線を時折感じるもなるべく気にしないようにしてはお客様対応をして。一旦お客様が途切れるとショーケースの中身を見て、あと仕上げだけだったものを仕上げて補充しようと調理場に向かい。相手の様子を見ればお客様と話し中ではあるもののいつもの如く手は動いているし問題ないだろうと思い。先程のお客様対応をするために一旦冷蔵庫に入れていたそれを取り出して仕上げに掛かり。時間にして十数分だが仕上げこそ大事で集中しているため、滅多なことがないと従業員も話し掛けてくることはなく)
…これでよし、と。
わぁ、誕生日にいいですね!店長のケーキは美味しいですから是非!!
(相手が作業に取り掛かってしまったので接客し、雑談も挟みながら接客をして。相手の作るケーキも好きなため、それを誕生日のケーキにと言ったお客様に大きく頷いて賛同して。相手が褒められると自分の好きな相手だからか自分のことのように嬉しくて満面の笑みで、声も大きくなってしまって少し慌てて)
あ…す、すみません、声量が…
…っ!?
(仕上げを終えた商品を補充しようと商品を乗せたトレイを持って調理場からカウンターに出ようとした瞬間に大きな声が聞こえ、思わず小さく身を竦め。突然聞こえた大きな声にまた何かイレギュラーでもあったのだろうかとカウンターに繋がる扉を開けるもそんな様子はなく。トレイをカウンター内のテーブルに一旦置いて、何かあったのかと相手に声を掛け)
汐留くん、何かあったの?
す、すみません…あの、僕…店長が褒められて嬉しくて
(相手が出てくると、慌てているため事情がうまく説明できず、少し泣きそうな顔をしながら怒られるかもしれないと思って俯いて。嬉しいとすぐに言葉や行動に出るのは少し注意しないとと思っていたのに早速できなかったため反省しながら一度冷静になってから小さい声で言って)
次から気をつけます…
…ああ、そういうこと。
(説明になっていないものの相手の言葉をいくつか拾えば理解して。今までにも数度はあったことでこの光景も常連さんは慣れているんだろうと店内に目を配り。声を抑えてと先程言ったばかりだが、早速大声を出してしまったのか俯く相手にどうしたものかと悩み。反省はしている様子なので性格も相まって強くは言えないが注意すべきものかと考えるも、自分でやってしまったことは理解しているようなので困ったように眉を下げ)
わかったから。取り敢えず今のお客様が終わったら先に休憩入っておいで。
はい…
(相手の困った顔や中々怒らない相手に、怒ることは期待していたりするから…と聞いたことがあり自分は呆れられているのかもと思い、俯き小さな声でお客様の対応をして。それが終わると休憩室に入って椅子に座った途端、机に突っ伏して小さきため息を吐いて)
…好かれたいけど、これじゃ絶対遠のいてる、クビにされるかも…やだなぁ…
頑張ってるのはわかってますし大丈夫ですよ。ええ、それは勿論。
(相手が落ち込んでいるのは誰から見ても明らかで心配したのか常連様から様子やこれからについて聞かれると、何も問題はないことを告げ。確かに言ったことをすぐに破ってしまうのは内容によっては問題たが、幸いなことに相手の大きな声についてはまだクレーム等は1つも入っておらず。常連様が多いのも理由の1つではあるが、相手が人が不快に思うような内容を言っている訳ではなく嬉しさから大声になってしまっていると言うのも一因であり)
汐留くん、ちょっといいかな?
はい…
(相手から声をかけられてピクリと反応すると恐る恐る相手の元に行って。約束を破って普段から相手への好意も止まらなくて口に出して毎度流されているがそれも迷惑だからクビになるかもと思い、相手の方に視線は向けることが出来ず下を向いたまま)
店長…ごめんなさい…
休憩中にごめんね、これ冷蔵庫に…──え?
(先程話していた試作のケーキを他の従業員も休憩中に食べられるようにと箱に入れて休憩室の冷蔵庫に入れておいてもらおうと相手に頼もうとするも、出てくるなりか細い声で謝罪を告げてくる相手に戸惑ったような声を上げ、どうしたものかと思いながらも言葉を遮るように相手の目線に箱を掲げて)
これ。さっき話してた試作品、持ってきたんだけど…。
く、首じゃないんですか…?
(相手の言葉に驚いて瞬きをしながら自分の目線に入った箱を見て驚いて。自分が失敗ばかりだから怒られるか、首かの二択だったため急に思考に入ってきた試作品と相手の顔を何度も見比べてから再確認するように呟いて)
首じゃ…ないんですか?
え?クビ?…何の話?
(試作品を冷蔵庫に入れに来るなり、急にクビの話をしだした相手に不思議そうに首を傾げ。何かそんなクビに脈絡のある話はあっただろうかと今日のことを思い返してみるも、仕事はこなしていたしミスもしていなく、予約限定品のことはあったにしろあれは完全なイレギュラーで相手に非はなく。取り敢えず戸惑っている相手より自分で入れたほうが早いと先に冷蔵庫に試作品だけ入れて)
それで?俺、クビなんて一言も言ってないけれど…。
僕、声が大きくなっちゃって店長に注意されても直せないから…それに店長が怒らないってことは呆れてるのかなと…
(相手の質問に答えていると、クビなんて言ってないと言われてもきっとされるのだと思ったためおどおどとしながらも、もしかして違ったのか、と思うと相手の方に視線を上げて)
違うんですか…?
ああ、それ?まぁ確かに声は大きかったけど…別にクレームが来た訳でもないしね。ただ気を付けるようにはしてね。
(先程のことを気にしていたのだと知れば、クビかも知れないと考えていたことも納得がいき。クレームがあり注意したにも関わらず大声を出していたのなら確かにクビ案件だか、幸い今のところ文句を言う人はいないものの何がクレームに繋がるかわからないため、今後も気を付けるように告げ。怒らないというよりは怒れないのだが、そこは敢えて明言せず)
クビを伝えに来た訳じゃないよ。
……はい、気をつけます
(相手の言葉に少しだけホッとしてから、以後気をつけると言いながら少しだけ元気がなくなって。クレームは来ていなくてもきっと相手は迷惑していたのだと思うとあまり元気も出ず、けれど笑顔を見せてから先ほど相手が持ってきた試食を遠慮して)
あの、ケーキ僕もういいんで店長が食べてくださいね
まぁ悪気があった訳じゃないし反省もしてるみたいだし…もういいよ。だからそんな気にしないで。
(未だにまだ落ち込んでるような様子に慰めるように声を掛けて。それでもあれだけ食べたいと言っていたケーキはいいという相手に少し何かを考えるような素振りを見せ、試作品の1つを箱から取り出し相手に背を向けながら何かをしていると不意に相手を手巻きして)
汐留くん、ちょっとおいで。
…はい…なんでしょうか
(相手に手招きをされて少し首を傾げながら近寄ると恐る恐る試作品を見ると、そのケーキを見て思わず目を輝かせたものの、どうして手招かれたのだろうかと考えて)
はい、これあげる。特別ね。
(そう言って何かを相手の口の中に放り込むように食べさせ。食べさせたのは試作品のケーキにはなかったラズベリーの砂糖漬けで。これは先程、試作品のお客様にあげる際に取り出しておいたもので、試作品とは別で使うためにお客様には渡さず。それを元々の試作品に数個飾り着けたケーキを相手に刺しだし、予備のカラトリーからフォークを取り一口大に切り取ると相手に差し出し)
ほら、汐留くん。食べたかったんでしょう?
!美味しい…え、えっと…うん!
(放り込まれたものを食べるとその美味しさに思わず目を輝かせてから嬉しそうに食べて。相手が試作品のケーキにそれを追加しているのをみているとケーキを一口分に切ってもらい差し出されると相手から食べさせてもらえると思い少しだけ驚いたものの、食べたかったため頷くとそのまま一口食べてから少し頬を赤らめて)
店長に食べさせてもらうなんて死んでも良いです…
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