仮面の裏を召し上がれ 〆

今日は久しぶりに普通のフレンチトーストにしようかな
（相手からの笑みを受けて同じように微笑んでからカウンターに座ってここ数日ハマっていたおかず系のフレンチトーストももちろんいいが、久しぶりにフレンチトーストを頼み、飲み物はカフェモカを頼んで）
それとカフェモカで

（/そう言っていただけてよかったです！最後のところは背後様の解釈で考えてますが、セクのボスから聞く形でも大丈夫です～
拉致のタイミング了解です！）

はーい、フレンチトーストにカフェモカな。
(注文を受けた通り、フレンチトーストを焼き始めると焼き色が着くまでカフェモカの用意をして。すっかり、フレンチトーストの注文が多くなってしまって、流れも手に着いており楽に作業が出来ていて。できたフレンチトーストに粉砂糖とバターを乗せるとカフェモカと共に差し出して)
はい、出来上がり。熱いけど気をつけろよ


(/了解しました、ではこちらの解釈で進ませてもらいます！
では背後は下がりますね。)

ん…ありがとう
（いつも通り、と言ってもいいほど何度も食べているフレンチトーストを目の前にして少し笑みを零して。ナイフとフォークで一口分に食べると相変わらずの美味しさでなぜか安心したような気もして少しカフェモカを飲むとゆっくりしているのがわかる優しい笑みを浮かべて）
やっぱり相変わらず美味しいね

ふふ、ありがとう。やっぱりカールの笑顔が1番だね。
(フレンチトーストを頬張り、いつもと同じ優しい笑みを見ると嬉しそうに微笑んで。他の客も笑顔を見せてくれるが、やはり相手の笑顔が見られることが1番だと喜びを滲ませて。忙しいだろう相手が少しでも息抜きができるよう、ゆっくりしていってくれ、と声をかけては調理に戻って)
おかわりもあるから、ゆっくりしていってくれよ。

おや…そう言うのはレディに言うことだね
（相手に笑顔を褒められるのは嬉しいがむず痒くて誤魔化すようにそう言うとまた一口食べて。自分の中ではきっとここがどこよりもゆっくりできる場所なのだろうと思いながら調理に戻った相手を時々見ながら完食し終えると今日は満足なのかカフェモカを飲んでのんびりとして）

お待たせしました。フレンチトースト2つとアイスティー。あとアイスコーヒーですね。ごゆっくりどうぞ。
(以前よりは落ち着いたが、客足は遠のくことなく狭い店内の席はほぼ埋まっている。この席の女性客たちもフレンチトースト目当てに来店したらしく、写真を撮っては小声で嬉しそうにしていた。常連さんは大体1人で来るためカウンター席に座ることが多く、店の前に列が並ぶことは無いが席を立てば新しいか客が入ってくるような状況で。新しい人を雇わないのかと言われることもあるが、適当に誤魔化していた。満足感を抱えつつ店内を眺め、のんびりしている相手のことを時々見て)

ご馳走さま、今日もおいしかったよ
（カフェモカも飲み終わって満足すると相手の方へ声をかけて。現金を用意しながらお客様も最初に来た時よりも増えた気がするなと思いながらそれが自分の影響と思うと恥ずかしいものの相手の店が繁盛するのは嬉しくて）
それに今日もお客さんがたくさんで何よりだ

ふふ、ありがとう。前みたいに静かな毎日じゃなくなったけど、少し賑やかで楽しいよ。色んなお客さんも増えたしね。
(相手の声掛けでレジに向かうとお客が前よりも増えたことを指摘され、相手のおかげだと嬉しさから少し口角を上げて微笑むと以前のようにお客と静かに過ごす毎日ではなくなったが、賑やかさと楽しさが両立する日々を過ごせるようになったと伝えて。前の環境の方が良かった、と離れてしまった客もいるが、増えた利の方が大きくあまり気にしてはいない。大変だが楽しいという表情を滲ませて)

確かに前より賑やかだが、セクの店の少し穏やかな雰囲気を察しているお客様も大体だし良かったと少し思うよ
（きっと自分が知らないだけでお客様が多くなって離れてしまった人も居るだろうが相手が少しでも楽しいと思うなら自分のせいだとは思わずに良かったと安堵して。表示された金額を払って）

そうだと良いな。でも確かに今のところクレームとかは無いし気楽に出来てるから安心してな。
(相手の目から見てもカフェの雰囲気か落ち着いていると分かってちょっと安心して。クレーム等もなく、自由にできていることも伝えると、差し出されたお金を受け取りレジに入れて)
はい、丁度受け取りました。

それが一番いいよ、それじゃまた来るね
（クレームなどはないと聞いて少しホッとすると笑顔を見せてから、また来ると言って店を出て。そのままアジトにも戻るためにそのまま歩いて）

あぁ、またな。
(笑顔を見せて店を出ていく姿に軽く手を振って見送って。その後もいつも通り客を捌いていけば店を閉める時間になり、片付けや発注などを行う。さて、アジトに戻ろうと手に保冷バッグを持ち、裏口のドアから出て鍵を閉めたところで背後に人の気配を感じ振り向くと口を手で抑えられドアに押し付けられた。押さえつける手を自分の手で掴み抵抗すれば、その男はもう片方の手に持った写真と見比べてから写真をポケットにしまいスタンガンを取りだしていた。何をするつもりかと目をみ開けば強い電気が体に走り、短い呻き声を零して意識を失って。再び目を開ければ人気のない薄暗い部屋の中で後ろ手に縛られ転がされていて)

…あ？あぁ、どうした？誘拐なんかしてないぞ
（アジトに戻り、仕事をしていると電話が鳴ったため出てみると他の組織のボスからの連絡で。話を聞くとその組織の幹部が攫われた、お前の組織ではないのかと聞かれて否定して。ただ、そこそこ付き合いのあるボスだったため此方でも探すと言うと場所は既に把握しているのか教えてもらい、此方の方が近いとわかると銃を手に取って出て）


（/セクさんの所属している組織とは少し縁があるって感じにさせてもらいました…！もし嫌でしたら変更しますので遠慮なく言ってもらえると嬉しいです）

…どこだ、ここ…。
(部屋の中を目だけを動かして見回してみても場所の特定に繋がるものはなく、ポツリと呟いた。自分を連れてきた理由は何かと考えと、２、3個浮かぶものがあったが正解は分からず肩をすくめた。1度進めていた思考を止め、まずは手の拘束を取るかと考えると足を手の方に曲げて脱ぐと、中敷の中から折り畳みのミニナイフを取り出し上手く持って縄を切る。体を起こして手首をさすると人が近づいてくる足音が聞こえ、扉の近くの壁に張りつけばすぐに扉が開き自分が居ないことに驚いて声を上げる男の首にナイフを滑らせた。呻き声を上げ、首を押えて倒れる男を冷たい目で見下ろすと物音がする方へと歩いていって)


(/了解しました！
全然大丈夫ですよ！)

あーここか…
（見張りをしている男２人をサプレッサー付きの銃で一発で殺すと扉を足で蹴り勢いよく開けて迫ってくる敵を悠々と倒して物音がする方に向かって歩くと此方に向かって歩く姿が見えてそれがはっきり見えると敵と対戦する時よりも、何よりも背筋が凍った気がして。もしかしたらただの巻き込まれただけかもしれない、そう思ったものの相手の冷たい目で同業者だと察すると小さく相手の名前を呟いて）
……セク…


（/ありがとうございます！）

そんな理由で俺を？……くだらない、随分と頭が沸いているようだな。
(途中で見つけた自分にナイフを突きつけ、自分を攫った理由を聞いてみれば市場でカールと親しくしていたからマフィアの情報を聞き取れるかもしれない、という理由だった。そんな理由の為に自分を攫ったのかと呆れるとくだらないと吐き捨て、聞きたいことは聞けたと言わんばかりに喉を切り裂いた。傷口から血が飛び頬についたがシャツの袖で拭いとる。マフィアとして動くと体の中から何かが崩れて行く気がして、だが妙に頭の中は冷静で出口らしき方に歩いて行けば銃を持つ人影が見えて。新手かと思ったがよく見れば同業者でもある相手で、なぜこんな場所にいるのかと考えるのと同時に見られてしまったという衝撃に包まれていて)
……なんで、ここに……。

…頼まれたからな……お宅のボスに
（銃を下げながらも見るからに動揺してしまい、冷や汗が流れているのを理解しながら背中は向けずに頼まれたといいながら一定の距離を保って先を歩いて。相手は自分がボスだと知っているかもしれない、これが罠かもしれないとマイナスなことしか浮かばないまま先に出口へ行くと相手の組織の構成員と思われる人物が見えて少し話、安全ではあるだろうと話すと相手に話しかけるわけでもなく淡々と物事を済ませて）

あんの天然馬鹿ッ……。
(どこのマフィアに違う組織のメンバーを幹部の救出に使うやつがいるのかと、自分のボスを罵る言葉を零す。相手が自分の組織のメンバー出ないことなんてとっくに理解していて、だが自分のボスが頼むということは組織の中でも幹部と同じくクラスかボスクラスではないかと考えていた。一方で相手は自分を始末しに来たのではないかという考えも捨てきれず、こちらに背を向けずに外へと歩いていく相手をじっと見てはついて行って。少しして自分の組織の構成員が現れると相手と少し話してこちらに来る。安全を確認され大丈夫だと応えるとちらりと相手を見て、アジトの近くまで送ってやれ、と伝え。相手もこちらに話しかけてこないのは少し寂しく思ったが有難くもあって)
ここまで来てくれたんだ、近くまで送ってさしあげろ

いらねぇ、違う組織の輩に囲まれて誰が五体満足でアジトに帰れると思うかよ
（今の自分の表情はきっと普段のように出来ずに傷ついている、とわかるような表情になっているのだろうと思い相手の方を見ないまま、腕を組みそう吐き捨てると足早にその場を離れて｡歩き進めているとだんだんと実感が湧いてしまい歩みを止めると少し手が震えていて。別に相手がマフィアだからショックだったわけではない…と言うことではないが多くは内緒にされていたことと、相手がマフィアだと知ってこれまでの全てを疑っている思考をする自分にやるせない気持ちが湧いて。胸が苦しく感じながら歩みをまた進めて。アジトに戻ればよほどひどい表情なのか幹部や部下がギョッとしたように尋ねて来るのに少し微笑んで何もないと返して）
…数日は…いや、もう行かない方がいいよな…

すみません、下手を打ちました。…ですが、彼とはどういう関係なのでしょうか。
(相手は送迎を断って足早に帰っていってしまった。確かに違う組織の人間に囲まれて安心できるものでは無いだろう。動揺している自分にため息を零すと、やってきた部下たちに処理を任せて自分は車に乗ってアジトに帰った。着替えることなくそのままボスの部屋に行けば、拉致されたこと、相手とはいえ違う組織の人間の手を借りてしまったことへの謝罪をして。ボスは違う部下から相手のことを聞いたのか眉を寄せており、相手との関係を聞いても今は言えない、と断られてしまった。暫く黙ったままだったが自分のへの処罰は後で下す、と言い放てば部屋に戻れと命じられて部屋を出る。自室に戻れば扉伝いに座り込み、膝に頭を埋めて)
最悪だ…。