常連さん 2022-08-28 08:30:55 |
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( 撮れた写真を確認すると、静かにその場を離れ車に戻る。
目撃したありのままの内容を慣れた手つきで一先ず上司の元へと連絡すると、エンジンをかけて一息ついた。)
やったな相棒。
これは大物な気がするぜ。
( もう一度助手席に戻ってきた相手へ目を向けると、笑みを浮かべながら言葉を述べて。書類整理よりも遥かに面白そうな仕事が見つかったな なんて言いながら車を発進させた。 )
やっったああああ!
(ずっと小声で喋っていたのもあり、大物という言葉にテンションが上がったのもあり予想をはるかに超える大声と両手をガバッと上げ喜びを全身で表し)
これは上司に褒めて貰えそうですな!
(とドヤ顔をしつつ相手の運転の邪魔にならないように、相手には触っていないが相手に向けて人差し指で腕あたりをつんつんする様な素振りをしながら上記を述べ)
おう、やってやろうぜ。
( 相変わらず威勢のいい相棒を前に、良い意味で力が抜け、緩んだ笑顔で上記を返す。どんなに難しくて力の入る仕事でも、こうやって張り切る彼女を目にすると尚更頑張れる気がする。まぁ、本人には言ってやらないが。
そんなこんなで、車内は盛り上がりながら署へと到着し、既に手柄を取れたような気分で上司の元へ。)
『 アルバート!リリシア!なんだあの報告は!?
またお前らは憶測だけで……。パトロールは十分に済んだのか!?」
( しかし、待っていたのは呆れたように怖い顔をした上司の姿であった。 )
(色んな興味のある事件に首を突っ込んでは、上司を困らせてしまっていたため、今度こそは久しぶりに上司に褒められると思いるんるんだったが、呆れ怖い顔をする上司が待っており、ええ…と思いつつも)
パトロール所じゃない雰囲気だったんですよ!
(と必死に訴えるが、『なんのためにパトロールしている!』と全く聞く耳を持ってくれず)
( 暫くお説教モードが続いていたが、それでもいつもの様に諦める気のない様子を見て、上司も渋々ため息をついて頭をかいた。)
『__全く。止めろといっても、どうせ自分たちで捜査しないと気が済まないんだろう。裏でコソコソ動かれても困るからな… 仕方ない。』
( そして、彼女の肩に手を置くと『 暫く、パトロールは免除してやる 』と半場呆れたようにも笑った。
その様子に、“本当は信頼してるくせに水臭いですよー”なんて彼女の横から茶化したものだから、最後の最後で睨まれ、上司はそのまま黙って去っていった。
その後ろ姿を見ては肩を竦め、 やれやれと笑うのだった。)
うわ、怖ー。
パトロール免除だって!
(ぐるっと振り向き相手の方に向けて親指と立てぐっとの形にしニコッと笑いながら上記の文を述べ)
信頼してくれてるみたいだし、頑張っちゃう!
(真面目に上司の言葉を聞いていると思ったら、自分の都合の良い茶化しすらしっかり聞いていて。右側だけの口角を上げなかなかに悪い笑顔で上記の文を述べながら上司が立ち去った方を向き)
よし、今から休憩室という名の俺らの捜査本部に籠るぞ。
( 相手の言葉に頷きながら、此方もぐっとの形にした拳をあちらの拳と軽くかち合わせ上記を述べた。
毎回あぁやって説教を喰らったりするが、正式に本部も築けない新人コンビのやる気を裏で買ってくれている上司には、一応感謝している。
今度は休憩室で集合だと告げると、直ぐに再度制服に着替えノートパソコンを持ってやってきて。
相棒が来るまでの間に、さっそく椅子に腰掛け何やら調べ物をしているようで。 )
(休憩室に集合だと言われると、走って着替えに行き。急いで休憩室に向かうと何やら調べ物をしている相手の姿が見え後ろから)
何調べてるの?
(と声をかけつつ調べ物を覗き込むように後ろから顔を出し)
あの女、なんか見覚えがあるんだよな…。
( 後ろから顔を出す相手にちらりと視線を送りながら、質問に答える代わりにパソコンの画面を見えやすい位置に移動しながらキーボードを叩く。
“これだ”と少しして呟けば、そこには大手の高級クラブのホームページが映し出されており、スクロールすればオーナー兼NO.1ホステスの顔写真が載っていた。映っていたのは、可憐な笑顔を浮かべる優しそうで煌びやかな女性だ。)
あっ!この人!
(相手がこれだと呟いた画面には先程裏路地で何やら怪しい会話をしていた女性で。思わず大きな声で画面に向かい指をさしつつ上記の文を述べ)
ん?…見覚えあるって…
(ふと疑問に思い上記の文を述べつつ相手の顔を見ながら このクラブ行ったことあるの? と言いたげな顔で相手見ながら疑問に思い)
…やっぱりコイツ___。
おい、違ぇからな。
他の案件の時に、調べる機会があってたまたま!
( 相棒の反応も相まってあの女性が画面の人物と確信し、椅子に凭れかけては腕を組んだ。
しかし、ふと視線に気付いて相手の顔を見れば、その表情で考えていることが伝わったのか慌てて否定の文を述べる。
否定すれば否定するほど嘘くさくなるようで、一通り慌てたあとは落ち着きを取り戻すように咳払いを1つ。)
…ッたく、お前が1番分かるだろ。
俺の今の生活において、お前以外の奴と会う時間がどこにあるんだよ。
確かにねぇー
(相手が取り乱している姿を見て満足そうに笑い、相手が自分以外と会う時間がどこにあるという言葉に、一息つき上記の文を述べた後)
私も最近はアル以外に会ってないなぁー
(もちろん、仕事上上司等には会うが少し話をする程度で、大体の時間を相手と過ごしているため、自分も相手以外の気軽に話せる人間とは会っていないなと思い)
そりゃそうだろうなぁ。
所詮、俺らは仕事人間よ。
( 同意をしてしてくれた様子に少しほっとしつつ、いつもの調子でほくそ笑みながら言葉を発した。
しかし、その声色がなんだか嬉しそうに聞こえるのは気のせいだろうか。)
…ま、とにかく、あの女は超金持ちのエリートだな。おまけに一部の人間にとっては有名人だ。
そんな奴が何してたんだか…。
( 気を取り直してもう一度パソコンの画面に向き直れば、クラブの詳細を確認しつつ、ホームページに記載されている名前やクラブの住所なんかをメモにとる。)
もう1人の男の正体も気になるよね…
(近くにあった椅子に座り女性の他に男性がいた事を思い出し。しかも、少なからず女性とは何かしらの関わりがありそうな会話をしていたため腕を組み背もたれに寄りかかりながら上記の文を述べ)
そうだな…あの男は路地街の奴で間違いなさそうだけど。
……女の事を調べれば、芋づる式で男の情報も出てくるだろう。
( 返答の言葉を述べながら、此方も考えるように机に肘をついてため息を吐いた。
この男女の関係はクラブに関係することなのか、はたまたどちらかが個人的に悪徳な何かを働いているのか…。そこははやり憶測だけではどうにもならない。
画面をスクロールして、豪華なクラブの外観を写真で眺めれば、ボソリと呟き口角をあげた。)
ここは潜伏あるのみだろ。いくか、クラブ。
よっしゃ!クラブ楽しんじゃうぞ!
(潜伏という言葉を聞いて目を光らせガッツポーズをしながら立ち上がり。潜伏といえば自分ではなかなか訪れない場所に入る事が出来るため色んなことに興味が湧いてしまう好奇心旺盛な彼女にとって捜査の為のはずが、既にクラブで楽しむ事が頭のどこかにあり)
( ガッツポーズをして仕事とは思えないぐらいのテンションで喜ぶ相棒をみて “おいおい”と笑いながら、立ち上がる頭に手を置いてポンポンと軽く叩いた。
そして、潜入するのは良いんだが…と言葉を続けて。)
ここまで名高い高級クラブは会員証がないと入れないだろうし…何より、俺らもそれっぽく振る舞わないといけねぇ。
( 煌びやかなセレブ達の夜遊び場だ。少しでも場違いであれば目をつけられるし、警戒されれば尻尾を掴むどころか追い出されるだろう。)
確かに…何か入れる方法ないかなぁ
(自分の振る舞いはお世辞にもセレブ達のような振る舞いではなく、感情を体全体で表してしまう人間で、慌ただしく声もなかなかのボリュームなため、何か怪しまれずにお店に入れる方法はないか考え)
( 相手の言葉を聞いて此方も腕を組み、暫く頭を悩ませる。 どちらかと言えば自分もセレブの真似事なんて御免だが、かといってこっそりと潜入してはクラブの実態を掴むのは難しいし、直接ターゲットを捉えることも難しいだろう。)
会員証ぐらいなら俺がなんとかする。
正直、セレブなんて洒落てるだけで変人ばっかだ、俺らがペアの客になりきれば怪しむこともないだろ。
…それか、お前がホステスとして潜入してくれてもいいんだぜ?
( まぁなんとかなるだろ、と結局は楽観的に思考すれば上記を述べ、続けざまに横目で相手を見ながら冗談ぽく言葉を続けた。)
おお、ホステスとして潜入…
(相手の冗談は薄々気づいているが、それよりもホステスとして潜入という少し面白そうな響きに魅力を感じてしまい、少し悩んだ様子を見せ)
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