一見さん 2022-08-15 13:06:16 |
通報 |
…僕、他の子と違っておしゃべり下手だから。
(俯くと呟くようにそう言い、彼を見上げては柔らかな笑みを浮かべて「…だからお友達、あんまりいなくて。」と付け加え)
じゃあ僕がお友達になってあげる!
(彼の言葉に、笑顔で友達になろうと言って約束をする時のゆびきりげんまをするために小指を差し出し「僕も友達いないから、ずっと遊ぶ約束しよう?」と言って)
うん、ずっと友達になろう
(伸ばされた小指を結ぶと、「ゆーびきーりげんまん」と歌ってから笑顔で「これで友達ね、えっと…鮫くん?」と相手の名前の中で一番印象があった鮫しか思い出せずあだ名のようにそう呼んで)
…うん、よろしく…
(はにかむように手に持った本で顔を隠しながら、隙間から覗くように彼の顔を見てそう言う。その後思い出したかのように「…じゃあ今度の夏祭り、一緒に行こうよ。」とチラシを差し出して)
いいの?行きたい…!
(チラシを受け取ると、目を輝かせてぜひ行きたいと言うと嬉しそうにチラシを眺めて「浴衣お母さんに頼まないと!」と嬉しそうに言って)
あ…お母さんが帰ってきてって言ってる時間になったから、そろそろ帰らないと
(表情を綻ばせる相手と同じように笑顔になっていると、時計を見ると帰ってくるようにと言われている時間になったためそう言って立ち上がったが「あのね、僕…まだおうち覚えてないんだ…」と困ったように呟いて)
…じゃあ、おうちまで送るよ。ここらへんのことはたくさん知ってるから。
(彼の言葉を聞くと立ち上がり、手を引くようにして玄関を飛び出すと「あっち?」と山手の方を指さして問いかけ)
いいの?ありがとう…えっと、川のところをずっとまっすぐ行ってたと思う…
(手を引かれながら、まだ覚えていないため山手の方なのか分からず、川のところとあやふやに答えて「分かる…?」と心配そうに呟いて)
わ…早いよ…!
(笑顔のまま走り出した相手に驚いたものの、同じ早さで一緒に走るのが楽しくて笑顔になりながら着いていくと『有坂』と書かれた表札の家に着いて「あ、ここ!」と言って)
あのねお母さん!今日友達ができたの!それでね、お祭り行ってもいい?浴衣も着たいんだ
(家に入った瞬間にお母さんに飛びついて一気に言えば「待って、あなたズボンはどうしたのよ」と言われ、そういえば相手に借りたままだったのを思い出してそれを説明すると、お母さんにその日はお菓子をお礼に渡すように言われて頷き、お祭りの日を待ち遠しく思いながら眠りについて)
…うん、お友だちができたの。
(家に飛び込めば畑から帰ってきた祖父母が出迎えてくれ、聞かれたことにそう答えれば「そうかそうか」とまるで自分のことのように嬉しそうに頭を撫でられる。その後は促されたまま布団に入り、眠りに落ちて)
(/場面変えしておきます!)
お母さん、お小遣い!
(お祭りの当日、青色の浴衣を着せてもらい、片手にはお菓子とズボンを入れた紙袋を、肩から掛けられるポシェットには強請って貰えたお小遣いを入れると、夏祭りが始まる数時間前から落ち着きなく「まだかな」と言って玄関で待っていて)
トピック検索 |