真夜中のピエロさん 2022-08-13 14:09:21 |
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美味しいですね、ここのカレー!
(純粋な瞳を輝かせ、相手を見つめるとようやく周囲に見られていることに気付いたか急に顔を赤くして縮こまり、「…あ、はしゃぎすぎ…ですかね?」と目に見えて落ち込んだような様子を見せながらそう問いかけて)
いや、はしゃぎすぎ、って訳じゃ…でも、ここのカレーは確かに美味しいですよね(相手の純粋な瞳にどう返そうか迷っていたタイミングでどうやらあいても気付いたようで。顔を赤くしたり目に見えて落ち込んだり、感情の起伏の激しい相手の様子にどう声をかければいいか分からず自分なりの慰めの言葉を伝え相手の先程のカレーに対する感想への返答を告げて。そして先程から付きっぱなしでは相手が不憫だと思えば自分の口元を指差しながら「あと、ここ…ついてます」と相手に教えて)
あ、ホントだ…
(指摘されてナプキンで口元を拭うと確かにそこには茶色いシミ。相手はそう言ってくれるものの確かに年甲斐もなくはしゃぎすぎたのを反省しつつ、初対面で馴れ馴れしすぎたのかな…と思って)
でも、ここのカレー本当に旨いんで、そうなっちゃうの分かるんだよなぁ(相手の何処か反省してる様子の反応に少しだけクスリと笑えば無意識のうちにいつの間にかしなくなっていた心からの笑顔を浮かべて呟いて)
…?(相手の反応が自分に見とれたものだと分からず不思議そうにしていたが、あまり気にする必要は無さそうかと自分も久しぶりのゆったりとした空気を感じつつカツカレーを食べていて。しかし、あどけない相手と隣、しかも中央の席であることはある程度注目を浴びることは必須で…「アイツ、あの社員に目を付けたのか?」「隣の子も可愛そうにな、あの男好きの妹尾に目をつけられて」とヒソヒソとした声が聞こえてくれば、またか、と思いこそすれどそれを否定するつもりもなく気にしてないと言わんばかりにカツカレーを食べていて)
…む…
(カレーを食べながら嫌でも耳に入ってくる、ヒソヒソとした相手の陰口。聞いていて気分の良いものではないし、思わず顔を顰めて)
…今日はご一緒しましたけど、無理しなくて、良いですからね?(男好きな妹尾…その噂が立ったのは課長から指名されて営業に行き、そのまま契約を締結した先の部長が同性愛者だからで。勿論、現在唯一自分が担当している案件で有るため手放すことなく今でも定期的に商品説明や商品な関する伺いに行ったりしていて。しかし、それが上司の課長と部長、2名による会社を去らせるための策略だとは未だ気付いてなくて。いつからか部署内だけでなく他部署の一部からもそう言われてきていて。流石に相手まで変な目で見られる訳にもいかないよなぁ、と思いつつ相手にそう小さな声で伝えて。その声色は陰口を受けてる張本人であるにも関わらずその陰口への無関心さと相手を慮る気持ちが入り交じっており)
そんな…無理なんてしてないですよ!
(自分でも気付かないうちに椅子を立ち上がって、そう言って相手の手を握っていた。そこですぐに気付いて「あっ、ごめんなさい…!」ぱっと手を離してまた椅子に座り)
いえ、お気になさらず…ただ、俺と居ても貴方に何の得も無いでしょう。ですから、俺と居たこと聞かれたら、俺から無理に誘われたと言ってください(相手により手を握られそんなことはない、そう言われれば思わず目を丸くして。再び座った相手の方を少しだけ見詰めていたが、無理に彼にこの環境を強いるのも良くないかもしれない、そう思えば相手は気にすることはないとしつつも相手に自分といても陰口を追加で言われてしまう可能性もあるし、良いことがないからこそ、もし噂されそうなら自分が主導したのだと言って欲しい、そうすれば相手は同情され陰口を叩かれる事もない、相手を守る為にそう願う言葉を伝えて)
そんなこと言わないでください…!
(相手の心遣いが痛い程分かって、思わず泣きそうになるが思いとどまって周りも気にせず大声を張り上げてしまって)
っ…声、大きいですって…(相手の思わぬ大声による反論に目を丸くし慌てつつ相手を宥めようとして手を伸ばすも相手の肩へ触れそうなタイミングでそれは留まり、少しだけ申し訳なさそうに手を下ろしては残っていたカツカレーを一気に食べ終えれば空になった皿と使用済みスプーンの載ったお盆を持って立ち上がれば「…運が良かったね、今日はこのくらいにするよ」あくまでも自分が悪者、彼は巻き込まれただけ…それを演出せんと相手を見下ろしながらそう吐き捨ててサッサと返却口へお盆を返し、社食を後にして)
(/ちょっと嫌なやつ風になってしまい申し訳ないです……まぁ、これからどんどん忍君から距離詰めてって頂ければと思って今現在は知久からは少し距離開けてる感じにさせていただきました!
背後様は何かしたいイベント等は御座いますでしょうか?)
あ!待って…って、行っちゃった…
(相手を引き留めようとするが時既に遅し、去っていく相手の背中を見ながらあからさまに落ち込んだ様子で項垂れては自分もトレーを返却口に持っていく。どんよりとした雰囲気の背中で社食を後にすると、中途で放棄していた視察を再開し)
(了解です。特に今のところ希望はございません)
…今日も終電コース、かな(相手との昼食を半ば強引に終了し、休憩時間を終え戻れば待っていたのは案の定というべき課長や部長からの罵倒の嵐であり、次々に与えられる仕事はその大半が雑務であったり本来は課長や部長の仕事の筈の仕事も投げられて。結局山のように積もってしまえば当然、自分が最初に割り振られた仕事も併せて全てを終わらせる事なんて出来る筈もなく。時間は当然のように過ぎていき、他の皆や上司が定時で帰るのを何も気にしてないと言わんばかりに仕事を少しずつこなしていき。しかし無慈悲にも時は過ぎていき21時を過ぎ夜闇に空が包まれた頃、既に部屋の電気なんてものはついておらず、あるのはパソコンの明かりのみでチラと時計へと目をやり、残りの仕事量を確認すれば案の定と言うべきか、終電までに終われば良いと思えるほどで。勿論、タイムカードは定時切りを既にしているため仕事を家に持ち帰らないためにはこのままサビ残するしか選択肢は残っておらず、黙々と仕事を進めていき)
(/了解です、何かしたいイベントとか有りましたら遠慮無く仰ってくださいね!背後様と共に物語を紡ぐ以上背後様のご希望もお聞きしたいので!)
…まだ終わらないのかな…手伝う…いや…
(社内の視察を終わらせ、一旦社外に出ようとするものの思い返したように相手の働くフロアへ向かってみればそこは既に大半の人間が帰った後、相手だけがパソコンのディスプレイに照らされて寂しく仕事をしている姿があった。手伝うべきか否か悩むようにフロアの入り口で一人唸っていて)
(了解しました。)
…少し、休憩を…(相手が居る事を知らぬまま数十分、仕事を続けあともう少しで終わろうかと言うところ、グッと体を伸ばし部屋の外にある自販機で少しぶりにコーヒーでも買って最後の追い込みを、そう決めて立ち上がり、すっかり明かりをつけずに歩くのも慣れた足取りで部屋を出ようとしたものの、この時間に守衛や清掃スタッフ位しか会ったことがない為に誰かが居るとは思わぬまま入口付近に居た相手の方へと歩いていき)
…わっ…
(こちらに近付いてくる相手に思わず声を漏らしてしまえば、すぐに慌てたように手のひらで口を塞ぐ。観葉植物の影に隠れているつもりーだろうが身長のせいかほとんどはみ出した状態で息を殺していて)
…誰、かいる、んですか…?(僅かに聴こえた声に少し驚き、目を凝らそうとすれば何かが観葉植物の方へと移動したのを確認して。観葉植物の奥に休憩室はあるものの、休憩室は少し離れてる上に部屋の電気も今は点いてない為休憩室から漏れている自販機の明かりでしか判断できずにいて。それでも掃除の人や守衛では無さそうであるために誰かが余計に分からず恐る恐る相手の隠れてる観葉植物の方へ問いかけて)
…僕です。
(観念したように観葉植物の影から姿を見せ、携帯のバックライトで申し訳無さそうな顔を照らし出す。「…手伝おうかな、って思ってたんですけど申し訳なくて…」と言い訳を口に出し)
っ、確か今日一緒に食べてくれた人、だよね?(相手の声に聞き覚えがあり、それが相手であるとすぐに認識できれば確認をし。手伝う、そう言ってくれる事は確かにとても有難い話ではある。しかし今からなら終電にも余裕で間に合うだろうし、そもそも部署が違うはずの相手に手伝ってもらうのも申し訳無い。だからこそ相手に今のうちに帰った方が良いと伝えて休憩室へ改めて向かおうとして)
凄く有難いお話だけど…君の帰りが遅くなるだけだろうから、先に帰った方が良いよ?
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