政府所属管理部 2022-08-08 23:28:37 |
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>肥前忠広 様
承りました、肥前忠広様。しかしまあ、元より政府にいらしたあなた様が政府に意見をするようになるとは…上も想定外でしょうよ
( おかしな話だけれど万が一この計画が破綻したとなったなら、政府は己ごとこの箱庭を消してしまうのだろうと思っている、が故にこの長い廊下もリノリウムの床もすべて敢えて出口を隠すための呪いなのだろうと判断したのはこの場に放り込まれたその日の話だ。鋭く冷たい明らかな敵意を持った瞳が刺すように向けられては切られた髪を思い出して頭がじわりと痛んだ。「ええ、もちろん。ただし、私が知っている範囲で…ということにはなりますがね?しかしながら隠すつもりはありません。知っていることをありのまま、です…あなた様も同じ条件をのんで頂きますが」 こちらだけが手元のカードを見せるだなんて寂しいでしょう、とふいに立ち止まっては近くの部屋を親指で指してみせる。単眼の機械からは視覚で手元は見えないことだろう、この部屋にソレが無いことも知っていた)
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