学園長 2022-08-05 14:56:45 |
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>302 | 東風谷 凉
え、待って。俺が外すの?凉と話す時、自分がどんな顔してんのか自覚ねえけど試す価値はあるんじゃねえかな。──…は、なんて顔してんの。つうか重いってそんな駄目なこと?たったそれだけの理由であんたを手放して他んとこ行くような碌でもねえ奴なんてさっさと忘れろよ、何時まで引き摺ってんだよ。それに俺はそいつらみてえな屑とは違う、何があっても絶対にあんたの傍から離れねえって誓える。…つってもまあ、言葉だけなら誰でも言えるしこれからちゃんと行動で示してくつもり。だから信じてくんねえかな、俺のこと。……っああ゛、くっそ。最初から離す気なんて微塵もねえけど、このままじゃ凉のこと手に入れたくなる。変わってんな、普通は嫌がられる要素なのに。──許す。( 要求したのは自分だがあまりに小恥ずかしい展開に一旦距離を取ろうと後ろへ身体反らし困惑している様子で。彼が自ら自分のことを話してくれたのは初めてではないだろうか。やっと彼の本心を聞けたような気がして喜ばしく思う反面、犇々と伝わってくる彼の悲痛に苦しそうに此方も顔を歪めて。勝手ながら彼ほどの魅力があれば周りから自然と寄ってこられるだろうし彼から手放すイメージはあっても手放されるイメージは皆無であり、そんな人から重いほどの愛情を注がれていた彼らを羨ましいとも思い。然しそれらの感想は口に出さずそっと心の奥に隠しつつ珍しく真剣な面持ちで真っ直ぐに見据えたまま幾分か強い口調で本音をぶつけては、全て言い終えた時には優しく笑い掛けており。名を呼ぶ彼の声が自身の鼓膜を揺らせばドキッと心臓跳ね、それを隠すように苦しいほど強く抱き締めて。ぱちぱちと幾度か瞬きをした後、何も取り繕っていない素の自分で今後も彼と向き合うことが出来ると安心感を抱き。きゅと口を噤み黙り込んでいたが彼の言葉を聞けば全てどうでも良くなってしまい、若干まだ不満気ではあるもののぽつり一言だけ吐き捨て。思案するように空へと視線持ち上げれば愉しげに笑い声を溢して。眉尻下げつつ不安混じった瞳を覗かせれば彼の表情を窺って。そっと彼の頬へ手を添え愛おしそうに見詰めては、彼さえいれば十分だと恥ずかしげも無く伝え。 )まあそうだね、イメージとは違って凉は甘えたで可愛い奴だって叫んでやりたかった。…でもそれは俺だけが知ってたいし、他の奴にはぜってえ教えねえから勝手に言わせとけばいいんじゃね。──…恋仲でもねえ奴から勝手に独占欲向けられても困んねえ?凉さえ居てくれれば俺はそれで良いよ。
>303 | 諏訪 晴臣
心配しなくても他の奴には俺の喜ぶ顔も照れた顔も引き出せねえよ、晴臣にしか出来ねえ。待って、違う──…っいや、違わねえけどなんて言うか、ほら。そんなつもりなくても俺にとっては十分致命傷なんだわ。晴臣の気持ちはもう十分届いてるよ、すげえ沢山伝えてくれてあんがとね。はは、可愛いけどポンコツとまではいかねえな。…晴臣は俺なんかの行動で照れてくれる?すげえ不安、甘えさせてくれる晴臣に逆らわずこのままどんどん我儘になっていったら最後は嫌になって離れるんじゃねえかって。──!ああ゛もう、反則だろ。今は決めてなくても俺とばっか会ってたら考える時間だって作れねえだろ、俺は少しでも晴臣と会えたらそれで十分だし邪魔はしたくねえから。……っへ、ちょっと待って。それ本気で言ってんの。( 心地良さそうに双眸細めては今の顔だって彼にしか引き出せないものだと伝わるように満面の笑みを浮かべて。彼の指摘により漸く気が付き図星ではあるが認めるほどの勇気は持ち合わせておらず、肯定も否定も出来ぬままゆらゆらと瞳揺らがせ動揺を露わにして。珍しく強引な抱擁に少々驚愕し乍らも引かれるがままに彼の腕の中へとすっぽり収まれば応えるように控えめに背へ腕廻し。彼の追撃にやり過ぎだと不服そうに文句垂れつつも、彼から好意表す言葉を貰い嬉しくない筈がなく覗いてきた瞳へと視線移せばはにかみ乍ら感謝を。所詮料理が出来ないくらいじゃポンコツとまでは言い難く、彼が料理に試行錯誤している可愛らしい姿を想像して自然と頬緩み。やっと本心を聞かせてくれたことに双眸細め嬉々を滲ませつつ『俺がただ強欲なだけかと思ってたけど、晴臣も俺と同じ欲を抱えてくれてたみたいで安心した』と不安を掻き消すように同意見だと伝えて。投げ掛けられた提案に思い悩みつつ自分なんかの言葉や行動で彼は照れてくれるのだろうかと懸念を抱き。尋ねられた質問にも素直に応答して悄げた声音で上記吐けば、頭は預けたまま目線だけ彼の方へ向けて。初めてと言っても過言ではない彼の甘える表情や甘ったるい声。それら全てが想像を遥かに超えてくる可愛さであり悶絶するように頭を抱えては、断る事なんか出来る筈もなく半ば強引に広げた腕を掴み強く抱き締めて。きっと進路の決まっていない彼は先生に幾度となく早く決めろと急かされているのだろう。そんな彼の貴重な時間を奪うのは心苦しく今すぐにでも解放してあげたいが、彼ともう少し一緒に居たいという我儘を優先したい気持ちの方が強く。突拍子な同居の提案に思わず間抜けな声を洩らしては本心を探るべくじっと見詰めて。此方もつられて口角上げては、彼とこうして触れ合っているだけでも自然と気分は高揚し。ふと彼の顔が近付いてきたかと思えば唇に柔らかい何かが触れ、それが彼の唇だと気付くまであまり時間は要さず。今まで恋人が居たことはあるが自身が好意を持っていない相手だったため、こういったキスや恋人のする触れ合いには一切関与しないまま別れた経験ばかりで。つまりこれがファーストキスだと頭の中で自覚してしまえば咄嗟に口許抑え赤面して。愉しげな笑い声を響かせつつ崩れた髪を直すように優しい手付きで指先を通し髪を梳き。全て聞き終えた頃には先程までの不安は何処へ行ったのやら跡形もなく吹き飛んでおり。くすくすと笑いつつ揶揄い半分でひとつ提案を。此方も抵抗はなく寧ろ朝までずっと彼の隣に居れることは幸福にあたるが、理性を保ったまま朝まで手を出さないという保証はなく。鼓膜へ直接伝わる彼の心音は徐々に早くなっているようで、この状況を作った自分の所為だろうかと小さく笑い声を溢して。彼の問い掛けに肯定するように小さく頷けば無自覚に抱いていた恋愛感情に少々困惑している様子で。名残惜しさはあるもののゆっくりと廻していた腕を解き解放して。彼の言葉により緩みきった表情を堂々と披露しては自意識過剰と言わんばかりの発言を。最悪なケースばかり浮かんでしまい眉尻垂らして。 )でも本当だよ、晴臣が俺の原動力になってっから。──…まじ。仕方ねえな、このままでも十分可愛いし俺も気に入ってたから直すのはちょっと惜しいんだけど。…晴臣のそういう真っ直ぐに気持ちをぶつけてくれるとこ、すげえ尊敬するしほんと好き。どんな壁にも晴臣となら余裕で乗り越えられそうっていう自信をいつも与えてくれる。周りに自慢していいよ、一生を共にする相手が出来たって。……っ、晴臣が良いなら良いけど。でも流石に俺も男だし何もしねえって自信はねえよ。…ん、少しだけ。じゃあ俺は気付かない内に晴臣に恋愛感情を抱いてたってこと?だから取り敢えず今はこれで終わりな、また場所変えて続きしよ。俺って結構すげえ奴なんじゃねえの、晴臣みてえな人気者から初めて好きになって貰えるなんて。俺が考えてる間に他の奴に目移りしたりしない?
>305 | 檜垣 睦
俺は睦みてえな優しさもないし強引にでも手に入れたいって思うような奴だから、俺らって正反対だな。…本当に意味分かってんのか。──…なあ、俺以外にもそうやって笑ったり照れたりしてんの?こんな事なら嫌いって言われた方がマシだったかも、なんて。わんこみてえな可愛いもんじゃねえけど、痛いのが嫌いならちゃんと俺のこと面倒みねえとな。…だからか、失礼だけど睦がすげえ男らしくて吃驚してる。いや、今は褒められることねえけど昔は褒められてばっかだったし怒られることも無かったかな。……じゃあ次は俺の番ね。( 自分とは正反対の彼へ密かに尊敬の念を抱くと共に嫌われるんじゃないかと不安がり。平然と答える彼に友達以上の意味を本当に理解しているのかと疑念を向けて。荒ぶってしまった心は落ち着くことなく、腰に添えていた片手はゆっくりと彼の頬へ移動し次々と嫉妬心をぶつけて。恥ずかしそうに強請る彼が可愛らしく自然と表情緩めば『いいよ、もっと此方においで』と腕を広げて。黙った彼を確認してはゆっくりと力無く手を下ろし塞いでいた口を解放して、本気か冗談か定かではないが乾いた笑みを浮かべ。大丈夫だという言葉を聞いても尚、脅しを続け。鍛えられた硬い胸板からお腹にかけて何気無く指先を滑らせてみて。今と違い昔は褒められるために頑張って良い子を演じていた記憶があり、回想し乍ら殆ど褒められてばかりだったと明言して。温もりを求めるような彼の発言を聞き攻守交替するように頬へ触れていた彼の手を強引に引き剥がしては、ゆっくりと顔を近付け彼の頬へと触れるだけの口付けを。誤解を生みやすいことは自覚しておりこの見た目だからしょうがない、と割り切っているため傷付くことはなく。彼の行動を制限するような真似はしたくなく必死に衝動を抑え込み。体調が良くなったという報告を受けても不安が消えることはなく。 )そういうのもう言われ慣れてるから俺は大丈夫だよ。…だって睦が会いてえ奴のとこに行かせてやりてえし、そういうの制限して困らせたくねえから。ちゃんと病院行って鎮痛剤とか持ってた方がいいんじゃねえの。
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