学園長 2022-08-05 14:56:45 |
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>281 | 東風谷 凉
なに、見てえの?そんな面白いもんじゃねえぞ。──…へえ?手放してきた、ねえ。じゃあ今俺がこうして必死に捕まえてても結局は俺もあんたから手放されんのかな。何それすげえ可愛い、余計離せなくなったわ。……っ、うわ。その顔狡いんだけどお兄さん。( 真っ直ぐに向けられた視線に若干怖気付き。彼の言葉の一部に引っ掛かり反芻しては彼の腕の中で密かに哀愁含んだ笑みを浮かべて。自身の鼓膜を揺らす『初めて』という彼の吐いた台詞と視界に入った赤らむ耳許に思わず心の声を洩らしてしまえば、すりと甘えるように首元へ顔埋めつつ抱擁する力僅かに強め。見るからに落ち込んだ彼の様を見遣ると弱点を突かれたようにぐっと心臓を掴まれるような感覚に陥り、何でも許してしまいたくなるような衝動に駆られるも必死に堪えて。自身の持つ美貌に気付いてすらいないその無自覚さに思わず頭を抱えては弁明を。少々恥じらいがあるのか語尾に連れて段々と声潜めていき。駄目だと却下されてしまえば自分は構わないと述べ乍ら不思議そうに首捻って。 )違えよ馬鹿、あんたのそのルックスが他の奴らの目を惹くからそれが気に食わねえっつってんの。…俺のもんなのにジロジロ見られるとすげえムカつく。凉の友達なら悪い奴ではねえだろうし俺は別にいいんだけど。
>282 | 諏訪 晴臣
あんたの怒った顔も泣いた顔も照れた顔も全部俺だけに見せてくれる?楽しみにしてる、嫉妬で狂った晴臣の姿。──…ああ゛?たった一言で照れる訳ねえだろ。…んは!何処がだよ、まあ晴臣がポンコツならそれはそれでギャップ萌えだけど。はあ、何時まで経っても慣れる気がしねえ。ツンデレは嫌い?面倒?俺ん中ではあんまイメージねえから、試しに今デレてみてよ。……っ、狡い。そりゃあずっとあんたの隣分捕ってやりてえけど、学年違えとそういう訳にもいかねえから。( 頭撫でる心地良さに双眸細めつつ笑い掛けては覗き込んだまま問うて。片方の口角上げ意地の悪い笑みを浮かべ乍ら目前の彼へ見せ付けるように繋いだ掌を引き寄せ手の甲へと柔らかい唇押し当てて。認めたくなくて睨み付け乍ら否定飛ばすも、未だに赤みの引かない顔や過剰反応する姿はほぼ肯定しているのと変わらず。彼のイメージとは正反対の言葉が聞こえ思わず吹き出すように笑っては、頬擽る感触に耐え兼ねて咄嗟に彼の手首掴み制御して。自分の話は棚に上げ彼には具体的な中身を求めようとする自身の行為に狡いという自覚はあり乍らも『俺もあんたと似たようなもん。…で、晴臣は俺の何処に触れたくてどういうスキンシップをしてくれんの?』と遠慮無く尋ねて。こんな調子じゃ慣れるどころか余計に悪化していってるような気もして頭を抱え。ツンデレだという自覚は少々あるため否定はしないものの彼が嫌だと言えばやめる努力が出来る心構えだけは持ち合わせており、見るからに不安気な様子で瞳覗かせて。回想してみるも思い当たる節はなく、にやにやと意地の悪い笑みを口許に湛え乍らひとつ提案を。頬への口付けに反射的に掴んだネクタイから手を離し後退しては反則的な彼の行動にまんまと引っ掛かり赤面して。出来ることならずっと彼の傍に居て誰にも近付けさせないようにしたい所ではあるが、学年が違うと教室や階数も違う為そういう訳にもいかず咋に落ち込み。いざ遠慮しないと言われてしまえば眉尻下げつつ困ったように笑って。雰囲気に飲まれ自ら求めてしまいたくなるような衝動に襲われるも必死に抑え込み乍ら表情変えず問い掛けて。肯定するように小さく頷いた後、自身の髪を整える彼の姿に歳上感を抱き真似する様に身を乗り出しては乱雑に彼の髪を掻き回し始め。自分が招いた誤解とはいえそんな突拍子も無い会話をするとは思わず、どきどきと脈打つ心臓は一向に治まる気配が無く。やっとの事で終止符を打つことができ安心した様に小さく息を吐くも、思い出したように下記付け加えて。掌だけじゃ満足出来ず直接胸に耳を当てて鼓動を感じたいと無茶振りを。この複雑な醜い感情が嫉妬だということは理解しているものの初めて抱いた所為か恋情限定に湧いてくるものだということまでは理解しておらず、彼の腕の中に迷いなく飛び込めば不思議そうに見詰めつつ問い掛けて。離れたくないと言わんばかりに抱擁する力を若干強めると共に肩口へ顔埋め。勝手ながら彼が恋愛に慣れてるイメージを抱いていたこともあり驚愕したように双眸見開き。先程の曖昧な言い方とは違い、珍しく真剣な面持ちではっきりと伝えて。 )はは、ちょっと怖くなってきたけど覚悟決めるわ。──…なあ、晴臣は俺とキスしたい?足りねえからもっとして、…あ、それ俺もする。気が早えよ、まだ付き合ってすらねえのに。嗚呼、そういや俺ん家来客用の布団なかった気いする。ちゃんと聞きてえから耳当てて聞いてもいい?これが嫉妬ってのは俺にも分かる、普通はこういう感情って友達には抱かねえもんなの?じゃあずっとこのままでいいじゃん。ふは、これ以上を求めるなんて晴臣も欲張りだな。……え、慣れてねえの?てっきり前の恋人とかに当たり前に愛情表現してるイメージあったから慣れてるもんかと。俺は無責任に期待していいなんて言わねえよ。
>284 | 檜垣 睦
それは先輩命令?そんなにってことは他にも居るんだ?俺貪欲だからさ、自分だけじゃねえと満足しねえよ。……嘘吐き、みんなから言われてるくせに。俺も今は素だよ、これが良いのか悪いのか分かんねえけど睦が先輩ってこと忘れるくらいには気い許してた。──…っ、睦と同じ意味で言うなら俺も好きだよ。どっちも構ってやるなんてそんな器用なこと出来んの?んは、俺はあんたの親かよ。確かに、平均と比べりゃ無さそうなイメージ。それなら良かった、不快にさせてたらどうしようかと思った。はい、良く出来ました。…んん゛、本当に悪いと思ってんのか。( これ以上甘えるつもりは無かったが此処まではっきりと要求されてしまえば断ることも出来ず、命令だと言われれば従う他道は無く。彼の言い方に引っ掛かったのか眉間に皺寄せ反応示せば恥ずかしげも無く貪欲っぷりを露わにして。相変わらず表情は曇ったままぽつり独り言を残し。するりと頬を一撫でして満足したのか直ぐに手を離せば屈託の無い笑みを浮かべて。彼の問い掛けに答えを迷っているのか躊躇う素振りを見せつつも、彼と同様『友情』としての好意はあると伝えて。不器用な自分にとってどっちも満足させてあげられるような立ち回りは出来ないが、彼ならば簡単に捌くことが出来るような気がして。愉しげな笑い声を響かせ乍ら思わず突っ込みを入れては確かめるようにぺたぺたと彼の胸板へ許可無く触れてみて。強引に言わせた感はあるものの満足気に表情緩めては子供を褒めるような口振りで頭を撫で。謝罪を受けるも次いで頬を遊ばれてるような感覚に陥り不服そうに不満を吐くも抵抗は見せず。怖い見た目の所為で誤解されることは日常茶飯事なため傷付くことはなく。散々不安を招くような台詞を吐いておき乍ら今度は安心させるような言葉を連ねて。彼が目を覚ますと同時に唇から手を離せば、ぼんやりと見詰める彼と視線絡めつつ優しく笑い掛けて。 )別にいいよ、睦だけでも知ってくれてるならそれでいい。離れねえよ、つうか離れたくねえし寧ろ俺があんたを捕まえてたい。──…おはよ睦、寝惚けてる?
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