学園長 2022-08-05 14:56:45 |
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>216 檜垣
……ちょっとだけなら、良いよ。
(見詰められる視線に気が付きじり、と相手の方へ踏み出そうとする。「…は、え、いや違うからな。偶に猫の置物があるんだよ、景品でな。…どう云う目で見られるか分かんない檜垣さんは、ピュアと云う言葉がお似合いなんですよ。ほら、無垢な目ぇしてる。…頑張れば、な。いや?つか分かんねぇ、考えた事無かった。ん、出待ち用のカウンター席。恋愛ってさ、振られた方は勿論なんだろうけど、振る方も相手を信じてた分、心がいてぇんだな…って。自分の身や相手の為にもごめん、別れてと言えばいいのも当時の俺は未熟で、心が狭いのは今もだけど、心無い事言っちまった。また吐いてしまわないか…だから駄目なの。」と鵜呑みにする彼へ否定し。更に不思議そうな様子で首を捻られ、述べれば彼の顎へ片手を添え、瞳を覗き込み紡ぐ。今までは自分の方から好きになった事がなく、言われる側な為こう云うシチュエーションでしたいとか特に考えもしなかったのが事実。友人からはよ別れろ、東風谷がよくても俺が無理だわ振ったれ、等と悪く言われる事にやめろよつったが、嫌な事をもうしない、許してと言うから本当にしないか約束できる?と聞き、信じるよと言ったも嫌な事に該当するのを見掛け、信じれなくなってしまった。無自覚だったから質が悪い。特別ってなんだよ。与え尽くしてきた筈なのに、俺では幸せに出来なかったんだ、と云う事実が残っており。寒空の下、雪が漸くゆっくり、ゆっくり溶けてきたと云うのに春の微睡みのような暖かさを持つ彼に絆され、相手を想い過ぎるが故に脆弱で。俺だけの人にして良い訳がないんだよ。そう思えば何があったか迄は言わずとも最終的になった事を述べ思わずほろ、と一粒の涙を浮かばせ。「ふ、良かった。…言ったな?其の言葉忘れんなよ。」と緩ませた双眸で眺め、含ませた言い方をして。)
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