東雲学園　/　人数無制限　

>9　梁瀬



（　グラウンドから聴こえる元気な生徒達の声を聞きながら少し前に淹れた冷えた紅茶を啜り。机の上に置かれたノートパソコンの画面を見遣れば作成途中の資料で思わず一つ溜め息を零して。少し息抜きでもしようかと白衣のポケットからレモン味のキャンディーを取り出し口に放り込み。パソコンを閉じ保健室の鍵を開けた侭ふらりと校内を歩き回り。──屋上の扉を何の気なしに開けてみれば何処かに移動しようとしている見慣れた生徒の姿で。此の暑い中屋上でサボる生徒が居たとは思わず少し驚いて口の中に含まれている飴をガリッと噛み砕いてしまい。サボる事を注意する程教師として出来た人間では無く寧ろ保健室にサボりに来れば良いのにと誘うタイプで。　）
　──梁瀬、サボりだなんて悪い子だね。ふふ、でも俺も仕事放って来たから君と同じかな。



>11　有栖川



（　見回りと称して終わらない仕事から少し離れたく校内を歩き。各教室から聴こえる他の教師の授業の声以外は聞こえない静かな廊下を白衣のポケットに手を突っ込んだ侭のんびりと見回り。使われていない空き教室から聴こえた少しの物音にガラガラと扉を開けば椅子に座って呑気にサボっている生徒の姿で。携帯を弄る姿も相変わらず様になっていて笑みを浮かべて空き教室へと入り扉を閉めて。サボりを注意する程教師として出来た人間では無く、寧ろ保健室にサボりに来てくれれば自身に話相手が出来る為仕事も捗りそうで。　）
　──相変わらず暇そうだね有栖川。暇なら保健室に来てくれたら良いのに。



>14　矢川



（　保健室で仕事をしていれば昼休みのチャイムが鳴り静かだった廊下が賑やかになり始めて。一旦仕事をする手を止め休憩がてらに屋上で静かに過ごすかと白衣のポケットに飴を数個補充して保健室の鍵を閉め、今は居ないと分かる様に札を扉に掛けて。屋上迄の道程沢山の生徒達に声を掛けられニコリと何時もの様に笑みを見せながら屋上へ続く階段を登り。扉をゆっくり開けば段差に座る一人の見慣れた生徒を見付けて。ゆっくりと柵迄歩き白衣が汚れる事も気にせず柵を背にしゃがみ込み手作りのお弁当を食べる彼を見遣りつつ、白衣のポケットから苺味の飴を取り出せば口に放り込み変わらない甘さに頬を緩めて。　）
　──ふふ、とても美味しそうなお弁当だね其れ、もしかして矢川の手作り？





（　／　皆様の絡文に絡ませて頂きました…！爽やかだけど何処か胡散臭い養護教諭ですが、素敵な皆様の息子様達と此れからどうなるのか絡んで行くのか楽しみでワクワクしております！もし絡みづらい等意見や質問が有りましたら気軽に御指摘下さい。改めまして此れからどうぞ宜しくお願い致します。此方に返信は不要で御座います。　）