学園長 2022-08-05 14:56:45 |
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>123 | 諏訪 晴臣
見せちゃ駄目って言われても俺のどの言動が駄目な部分に当たんのか分かんねえもん。──…その言い方、俺が出来ねえと思ってんだろ。数ヶ月後は友達にも恋人にも恵まれた奴になって誰よりも青春謳歌すんだから。駄ー目、ちゃんと俺の目見て呼んで。そういうことなら任せて、俺だってあんたが余所見してんのは気に食わねえし。へえ?随分強引、そういう奴は嫌いじゃねえよ。……んだよ、あんたって皆にそうなの?誰にでもそうやって撫でてんの?( 自身の言動を可愛いなんて捉える人は彼くらいしか居ないだろうが駄目だと注意を促されたところで辞めるべき言動がどれを指すのか自分じゃ分かっておらずぼそぼそと文句垂れ。不愉快な笑い声と共に吐き出された煽るような口調に反抗的に牙を剥けば、友達と呼べる相手も彼くらいしかおらず恋人の影すらない今の自分がたった数ヶ月で変われる筈もないことを自身でも何となく分かってはいるものの認めたくなくて腕組みぺらぺらと饒舌に返し。耳許は赤く明らかに照れている様子の彼に欲情して更に求めるように彼へ覆い被さるように距離を詰めては、再度目を見て名前を呼ぶよう意地の悪い要求を。頬を彼の大きい掌で包まれたことで顔を背けることも離すことも出来ずただ真っ直ぐに彼を見詰める他なく、これはまるで余所見を許さないと言わんばかりの行為だとも感じ。無理な条件を提示したつもりだったが呆気なく承諾を得れば文句のひとつもないため此方も同様彼だけ見ることを約束し。あまりに彼らしくない強引な言動に少々驚き乍らも独占欲とも取れるその言動は自分にとって嬉しいものであり。悪戯な表情を浮かべつつ『つい撫でたくなった』という言葉に引っ掛かり、誰にでも撫でたくなればこんなスキンシップを取っているのかと顔を顰め嫉妬心を露わにして。然し鈍い自分にはこれが嫉妬だと気付いていないようで不機嫌な様子で掴んだ手を引き離して。彼の言う通り気持ちが読めるようになったところで全部が全部良いことがあるとは言えないだろう。しかし彼のことを少しでも理解することが出来たならばそれだけ仲が深まったとも取れるためやはり彼の気持ちを読みたいという思いは変わらず。胸騒ぎのようなものは未だに残っているものの彼の冗談にも冗談を返せるくらいには余裕ができ、安心させるように強く握られた掌とは反対の掌で彼の手の甲を優しく撫で遣り。ふと目許を覆ったかと思えば彼は泣いているのだろうか。若干の声の震えに気付き心配そうに見詰めるもそっとしておくべきなのかと様子を窺って。 )良いことも悪いことも全部読めるようになんのは確かに大変だろうけど、あんたの気持ちだけは理解しておきたい。喧嘩は強い方だと思うから今の怒りを全部ぶつけてもいいなら手加減無くボッコボコにするけど、大事な奴の父親にそんなことしねえから大丈夫。…っんは、確かに。これがプロポーズつったらあんたは受けてくれんの?感謝されるようなことはしてねえよ、これからも宜しく──…って、大丈夫か。泣いてんの?
>124 | 檜垣 睦
今度飯行く時はすげえ楽しませてやるし、また遊びたいって思わせてやるつもりだから覚悟してて。あんたとのトーク画面猫だらけになりそうで怖え、まあ俺も動物好きだから良いけど。じゃあ毎日暇つったら毎日会ってくれんの?どっちもって回答は許されねえよな。うーん、まあ猫派かな。…あ、俺もしていいの?じゃあ今度飯行くし好きな食べ物聞きてえかも。──…すげえ簡単に許してっけど、ちゃんと意味分かってんのかよ。後で文句言うなよ。( 数少ない連絡先の中に彼が新たに追加されれば自身の携帯に映る彼の名前を見るなり満面の笑みを浮かべ、その表情を崩さないまま彼へ視線向けて。動物好きの自分にとって猫の写真は癒しにしかならないため大歓迎ではあるが猫の会話しかない様子を思い浮かべてしまい苦笑いを。暇な時は何時でも連絡していいと言われれば彼と会うために暇を作ることなんて容易く、少し間を置いてから本気とも冗談とも取れないような口振りで問い掛けて。早速質問が飛んでくれば視線を空へ向け数秒迷った素振りを見せた後、彼と同じく猫派だと回答して。彼に対しての質問を尋ねられては折角の機会だと思いご飯の約束をした日からずっと気になっていたことを尋ねてみて。頬で遊んでいるかのような彼の手付きに擽ったさはあるものの相変わらず心地良く、もう一方の掌も自身の頬へ触れるや否や顔全体が熱くなり。然しこれだけでは満足出来ず欲張りになってもいいと簡単に許可を出した彼へ本当に意味が分かっているのかと疑い乍らも今更止めることは出来ず、上記にて忠告した後唐突に腕を掴み抱き寄せて。更に求めてくる彼へ初めての出来事に少々困惑し乍らも求められるがままに撫で続けては、まるで猫のようだとぼんやり眺め。体調が悪そうな彼と出会ったのが偶々自分だっただけであって此処にもし他の人が居合わせたとしたら自身と同様手を差し伸べるだろうし優しいという言葉は軽く否定を。彼が落ち着いて休めるよう控えめに彼のお腹へと手を置けば規則正しく上下に優しく叩いてみて。 )ん、良いよ。あんたって猫みてえで可愛い。……優しくねえよ、誰だってあんたの助けになりてえって思うだろうし。まあしんどくなったら一声描けるけどあんた軽いし大丈夫、俺のことは気にせずに今はゆっくり休んで。
>126 | 東風谷 凉
どこで働いてんの?いつから?つうかバイト先はこの近く?あんたが喜ぶならちゃんと名前で呼んでやりてえって思ったけど、実際どうでもよかったりすんの?( バイト先に招待してくれると聞くなり上機嫌に声を弾ませ乍ら次から次に湧き出てくる質問を興奮気味にぶつけて。ずっとこのままではいけないと内心危機感はあったもののきっかけがなくだらだらと此処まで来たが、彼の喜ぶ顔が見たいがために頑張ってみるのも悪くないと思っており。然し言葉からは差程嬉しそうな感じは伝わってこないため彼にとっては呼び方なんて気にすることの程じゃないのかと尋ねてみて。そういうオチにはしないと言い切る彼に安堵し乍らも期待の眼差しを向けて。自身の頭上から伝わる温もりと撫でる感覚が心地良く身を委ねるように双眸細めて堪能し。ふと咳込んだかと思えば口端から蔦う真っ赤な血に驚愕したように細めていた双眸を見開き、慌ててポケットから真っ白なハンカチを取り出すと心配そうな眼差しを向け乍ら血を拭おうと手を伸ばして。自分の中では最初からそのつもりだったため此処まで反応した様子を見れば迷惑だったのかと感じ落胆するも、その後の問い掛けには食い気味で当たり前だと言い放ち。 )へえ、期待してる。俺は先に行ってあんたが早く好いてくれんの待ってるから。あんたの手、すげえ温かくて気持ち良い。──! おい、大丈夫?そこ血出てるからじっとしてて。あんただから俺は言ってんのに、…当たり前、俺はあんたと一緒が良いんだから迷惑じゃねえならずっと傍に置いててあげてよ。
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