学園長 2022-08-05 14:56:45 |
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梁瀬 奈月 / >>105
何、御前すげぇ可愛い事言ってくれんなァ?良いよ、梁瀬のもんね。────録音しとけば良かったなァ、急に名前で呼ぶの狡いし俺の心臓は瀕死。名前で呼んでくれるの楽しみにしてるからなァ?約束、ちゃんと繋いでおくからなァ。梁瀬の事気に入ってるからこう囲っておきたくなる。
( 自分だけの特権が欲しかったのか、其れ共少しでも俺自身を独占したいと思ってくれたのか真意は分からないが、彼の可愛い発言にグッとなる心臓を抑え込み乍ら端から拒否する気なんて無かった為即答して。寝るなら彼の前だけにしよう、彼が中庭に来ない時は俺から此奴に逢いに行って睡眠を取ろうと決めて。もう一度彼の声で名前を呼んで欲しかったが又今度だと御預けを喰らって。普段名前を呼ばない彼から不意打ちで呼ばれた時の破壊力が凄く、此方も彼に名前を呼ばれる事に慣れなければと思い乍ら上記。嘘を付く人間では無い事は理解している、離さないと決めたからにはきっと離さないで居てくれるのだろう、信じるかァと安堵した様に息を吐き。御気に入りだからこそ外側から囲いたくなる衝動に駆られると悪戯子の様な笑みを見せ伝えて。マスクは自分から外すのは無理だが、俺が取る分には抵抗しないと言われれば気を許して貰ってるなと感じて「 もし誰か来たら直ぐに付けろよ。俺だけずっとマスク無しの梁瀬を見れるの嬉しいからなァ。 」と言いながらゆっくりと手を伸ばしてマスクを取ってみせて、顔立ち良いなァと思い乍ら其の侭頬へと優しい手付きで触れて「 うん、これでやっと梁瀬の表情がちゃんと見れる。 」と付け足す様に言い目許を緩めて。目を閉じ心地良さそうにしている彼の頭を優しく撫でながら、普段ツンってしてる猫がデレてるみたいだなァと猫の姿の彼を想像したのか其の可愛さに思わずくっと笑いを堪えて。「 羞恥心は次第に慣れるから大丈夫、今更俺を退けようとしても駄目だからなァ?心配も不安にもなんなくても大丈夫だよ梁瀬。 」と再度目線が合えば上から彼に見下ろされるのも良いなァと思いつつ述べて、安心させる様に口角を上げて。若しかしたら握ってくれないかもしれないと云う僅かな不安があったが、優しく温かい両手で包み込まれればすっと気持ちは落ち着いて。「 話したく無かったら俺から話題に出さねぇから。長いしざっくりと話すっかァ。気になる事とか質問あったら遠慮無く聞いて。───俺の左耳は父親にやられた。まァ俺抵抗しなかったから同意の上か?父親はさ俺の事が心底嫌いで何かある度俺をストレスの捌け口にしてた。俺はでも其の頃すんげぇ可愛い奴でさァ、少しでも愛されたかったし認められたかったから勉強とか運動とか色々頑張ってたんだよなァ、その頃の俺超健気で可愛いだろ?…色々あり過ぎてきっかけはあんま憶えてないがある時顔を殴られそうになったんだけど、其の手が思い切り左耳に当たってさァ。父親もかなり苛々してたんだろうね、其れを見て”お前には片耳無くても良いだろ”とか色々何とか言われて左耳集中攻撃、…抵抗すれば良かったけど若しかしたら心配してくれるかもしれないって淡い期待もあったんだよなァ。そんなこんなで聴こえなくなって今に至る。危うく片目とか片腕とかまでやられるかと思った時もあったしなァ。 」と重い空気に出来るだけならない様に、何時もの様に軽く喋りつつも良い思い出では無い。握られた手に少し力を込めて彼に目を向けふ、と大丈夫だと言いたげに口許に笑みを見せて。 )
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