名無しさん 2022-08-02 12:26:43 |
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っ……重い…
(意識が途切れたアルフレットの重さに思わずそう呟いてしまったのは仕方がない…すごく身長差があるのに意識のないアルを持ち運べる力は私にはない。執事を呼んで寝室に運ばせると、2人にさせてと言ってから相手の言っていた薬紛いの何かを解毒させるために解毒剤を用意して意識のないあるのために“仕方なく”水を口に含み、水をアルの口に流し込んでから解毒剤をアルの口内に入れ、目覚める間、手を握って目覚めるのを待って)
(一体、いくらぐらいたったのだろうか。大臣の娘たちに薬を飲まされ、ケネスが来て………それから………それから?なんだろうか。頭がズキズキして良く思い出せない。倒れてしまったことは間違いなかった。倒れたのはずいぶんしさしぶりだな、と思いつつ、ゆっくりと目を開ける。其処にはケネスがいて、手を握ってくれている。恐らく、起きるまでずっとこうしてくれたのだろう。何だか、申し分無い。あの薬はきっと、強制的に力を解放して少量ずつ力を出し、じょじょに弱める薬だったにちがいない。暴走系じゃなくて一安心だ。また暴走して、ケネスを手にかけたら………ゾッとしてしまう。)
「ごめんね、ケネス。こんな俺の傍に居てくれて。今なら、まだ人が居るんじゃないかな。今からでもパーティを楽しんできてよ。折角のケネスが着た美しい服が台無しになっちゃうよ。」
(嘘だ。本当は一緒にいてほしい。でも、ケネスに苦しんでいるところは見せたくないし、何より、ケネスに俺の性で台無しになっちゃったパーティをちゃんと楽しんでほしいからだ。そういい、窓の方に顔を向けて)
貴方は、本当に人の心を汲み取ることができない馬鹿ですね
パーティーは中止にしたし、令嬢達はまだ舐めた口を聞いていたから今頃地下の牢屋で泣き喚いているでしょうね
……それに、僕を美しいと心から言ってくれる相手以外に見せても意味がないでしょう
(本当にこの人は馬鹿だ。心配してるのに私のことばかりで、馬鹿なお人好し。もっと私を頼って…弱いところも見せてよ…そう思いながら顔を見せないために握った手に顔を寄せて涙をごます。優しすぎる貴方に優しくできない私だから、貴方の敵は必ず排除すると思っているから令嬢達の意地悪だって何ともなかったけど、今日は許さない。それに、貴方のために私はこんな恥ずかしい格好だってしたんだから少しは察してよ)
…元気が出たなら、気晴らしに2人でパーティーではできなかったダンスでも致します?
(これは、ただ単に彼が可哀想だから提案しただけだけど、少しだけ赤くなっていくのがわかったけれど、今は少しでも素直になってあげないと"彼が"可哀想だから"仕方なく"提案して)
「中止なのかい…?それは………、って……え?ケネス、悪いものでも飲んだのかい?君が素直になるなんて………。」
(…窓に向けた顔をぐるりんとケネスに向ける。何だか、ケネスがいつもみたいに貶してこない。新鮮に感じた。ケネスは顔を握ってくれている手のひらにうずくまり、顔を見せてないが、恐らく泣いているのだろう。きっと……なんか不都合があったのかも知れない。俺は皆に綺麗なケネスを見てほしかっただけなのに。まぁ……傍に居てくれるなんて……とても嬉しい。いつもはこんなときはお祖父様しか私に会いに来なかったし、実の親も気味悪がって来なかったからだ。そしてケネスの手を握り返す。)
「……そうだね。大広間に行こう。今なら月がきっと綺麗だ。ダンス、しようか。」
(まだ、少し体の調子は良くないが、ケネスと踊れるならと鈍く痛む頭を叱責して、ベットから立ち上がり、ケネスを引っ張りながら向かおうとして)
…別に、アルフレットが死にかけて不安になったわけじゃないから
ただ単に、一国の王が小娘達の薬で死んでしまうなんて情けなくて心配しただけよっ
(立ち上がった彼が私の手を引く。目元を手で隠しながら悪い物でも飲んだのかと、せっかく素直になってあげたのにあぁ言われるのは日頃の行いでしょうね。鈍感、好きな人が倒れて心配しないわけがないでしょう、パーティーなんて嫌いだし丁度いいだけよ、そばに居たいのは彼の近くだから…2人きりになれて少し嬉しかった)
無理して倒れたら、許さないから
(多分本調子じゃないだろうに、でも私だって少しくらいわがままを言いたい時がある…じゃなくて、相手がしたいだろうからいいのよっ!そう思いながら大広間の手前までついて)
「心配しないでくれよ、踊れるぐらいには回復したからさ」
(そういい、大広間の戸を開ける。やっぱりきらびやかだが、何だが二人っきりで落ち着く。ワントゥトワ、ワントゥトワと慣れしたんだステップを踏む。うまくリードできているかは心配だかきっと大丈夫だろう。月明かりがまるで俺たちのために輝いているようだった。昔も、こんな感じで踊っていたよね。と何て、感傷に浸っていた。)
「……ケネス、ごめんよ。俺なんかと一緒にいてもつまらないとは思うけど…………。一生俺は、君のために生きるからね。」
(といい、ケネスの手のひらにキスを落として。何だが、少しきな臭い気もするが、何だか、こうしたかった気分なんだ。幸せになって思わずくるくる、とケネスと回っている時だった。先程の大臣の娘が大広間に身を潜めていたが、俺とケネスのちょうど死角になるところから、ケネスに向けて魔法やナイフを使った。俺は気づくこともなく、幸せを享受して)
……貴方のセリフ、とても臭くて貴方らしいですね
貴方のような能天気な人は長生きするものですよ
(踊りながら、リードはまだ完璧ではないけど誰よりも踊ることが楽しく感じる。月明かりに照らされている彼の姿は、どこか大人びても見える。手のひらにキスを落とされて少し驚いて手を引き掛けたけれどそのままなんともないフリをしながらくるりと回ると…どこからか分からなかったが何かが背中に突き刺さって、その痛みと何かの魔法なのか足に力が入らなくなって膝から崩れ落ちるようにアルフレットにもたれかかるように倒れかかる。幸せすぎて、油断してた…サッと視線を死角になっていた方を見ると、釈放された令嬢たちの悪い笑みだった。能力を使おうとしても、全く発動しないのに能力を使った時の反動である熱だけがじわじわと私の体を蝕んでいる)
っ…ある、ごめ……
(私が狙いかもしれない。けどその矛先がアルフレットに向かないように、せめてアルフレットを守らないと、そう思って庇うように抱きつきながら彼と目を合わせて)
「………え……?ケネス、ケネス!そんな…どうしよ………。……………お前がやったのか………。礼節をわきまえない女よ、これは明確なる王に対する反逆行為だ。これが許されると思っているのか?君たちは……万死に値する!」
(幸せだったはずの二人っきりでのダンスは、いらないゴミの性で幕を閉じた。彼女は『それがどうしたというのよ。』っていう表情だ。許せない。あぁ、憎たらしい。胸のなかにいるケネスには、背中に見るにも痛わしい怪我がある。パチパチと魔力が暴れているのがわかる。そして、パキン…と小さな音を立て、時計が壊れ、アルフレットの胸元から落ちる。瞬間、彼女は苦しみだした。『痛い痛いいたいイタイ』と。俺は瞬間、何が起こったか分からなかった。そして悟る。時計が壊れ、力が解放されたと。令嬢は見る目も痛わしい姿になって、『ば……化け物ね。よくも、私に恥を掻かせたわね……。』と余裕をこいていた。今のままではケネスも危ない。ゆっくりとケネスを広間にあるベンチへ横たわらせる。今のほんの数分間の接触で、怪我がなかった事の所まで戻るなんて……そして、使用人たちを呼び出して、彼女御付きの使用人に彼女が起きたら、玉座の間に、と。他の使用人たちにも、大臣の娘を大臣と共に禁固室に入れろ、と命令した。)
「ケネス、起きたらきっと大丈夫だから。俺がケネスを守る。これは俺の性…。起きたら玉座の間で待ってるからね。」
(あまり物に触れないように部屋にある時計の本体を取りにいく。結構力は調節できるようになったけど、時計がやっぱりスペアじゃ効果が弱いか、などと考えちょっと早足に部屋に向かって)
……ぅ…ん?あれ、僕…
(幾らか時が経った頃、痛みがないし体に異変がないのに気づいて体を起こすと「ケネス様!異常はありませんか」と心配そうにする執事に視線を送ると今までの状況を教えてくれた。そして玉座の間に来てほしいと言う伝言に頷いてゆっくりと玉座の間に向かう。最後に視界に入った彼は動揺して、けれど怒っていた。私のために…嬉しかったけど令嬢は見るも無惨な姿になったとか。能力が暴力してアルフレットが傷ついてなければいいけど、と思いながら玉座の間の扉を開けて)
「ケネス、良かった。目を覚ましたんだね、何処か痛いところはある?」
(何とか、目を覚ましてくれて助かった。力が急に発動した事による左手の火傷のようなものは手袋で隠したから恐らくばれないだろう。今日の件では俺だけには非ず、ケネスが被害を受けたのだ。それはとても許せない。だけどもとは俺だけの性。薬を飲んでしまったから悪い。仕方がないことなんだと自分に言い聞かせる。)
「ケネス…。やっぱり無理して俺の隣にいなくて良いよ。今なら、まだお互い若い。こ……婚約の破棄だってケネスが望むならしてあげる。……俺といても…………幸せになんてならないよ……。」
(言ってしまった。ケネスにはもっと素敵な人生がある。俺みたいなダメで恋人を守ってやれない奴に勿体ない程に。不甲斐ないし惨め。やっぱり誰かを恋することは難しかったのだろうか。でも本当はケネスには傍に居て、慰めてほしい。でも……今みたいに刺客がケネスの命を刈り取ってしまったら…、と涙を堪えながらケネスを見て)
………そうですか、分かりました。貴方の考えに異論はありません。最初からわかっていたことです、女でもない僕を娶っても子供は産めませんし、貴方にふさわしくもない私ですから。破棄いたしましょう、これで命を狙われたりしませんし大嫌いな貴方から離れられて…清々……します。では
(そう、わかっていた。いつかはこの関係は崩れること。それが少し早まっただけで、丁度いい機会だっただけ。そう言い聞かせながらこれまで相手を困らせていただろう数々の私の悪いところをあげてから、大嫌いだと言う…どんな嘘よりも心が痛い…でもこれは、私がそばに居たのに彼を守れなかった…そのツケだ、きっと普通の令嬢と結婚することが彼の幸せ。私は国に帰ればいい。貴方から離れられて清々すると言った瞬間、頬に涙が滴ってしまったのが肌でわかって後ろを向いて、そのまま部屋に戻ろうとして)
「待って。…そういうと思って、用意しといて良かった。………ケネス、俺の国は少々実は特殊なんだ。国の存続には、国王と王妃が仲良くして、沢山働かなければならない。でも婚約を解消したときは破滅を呼ぶ…。でもね、破滅を招かない為にはひとつ方法があるんだ。それはね、このナイフで俺の心臓を刺せばいいんだ。魔法も、他の攻撃も通用しない。だから………本当に、俺は君が大切だから。君が俺と婚約解消しても幸せになってほしいから…。一思いにやってくれ。君に最後を看取られるのなら後悔はないよ。」
(そういい、ケネスに手より少し大きい銀製のナイフを渡して。ケネスは泣いていた。なぜ泣いているのだろう。俺の事は嫌いで、憎いし自分が危険にさらされて怖くて堪らないはずなのに。この事が終わったら国に帰るなり、この王の座を貰うなりケネスには好きにできる。だけどやっぱりどうしても涙が流れるが、できるだけケネスに見せないようにして)
……好き勝手言いますけど、なんで私にばかり重い役を買わせるんです?ふざけないでください、そんなの自分で死んでください。この国が滅んだって私はどうでもいいですけど…最後の願いでしょうね、分かりました
(銀製のナイフが手の上でその重さを痛感させる…思わず毒を吐き、嫌だと言ったがゆっくりとあるフレットに近づいて彼にナイフを見せてから大きく腕を振りかぶって……ナイフが腕から落ちて、自由になった手で思いっきり引っ叩く)
ほんとに勝手な人…私に、できるわけないでしょう?馬鹿……死ぬなら、自分でしてください
(引っ叩いた手をそのまま頬に添えて、初めて自分からキスをする。ちゃんとアルフレットが好きだと伝わってほしい。これで伝わらなかったらほんとに殺してあげる。恥ずかしいからか顔も真っ赤になってるし、これで伝わらなったらこんなに恥ずかしいことさせた罪として、殺してやるから)
「………っ、あれ。ケネ……ス。何で…………、うっ………し゛な゛な゛い゛、ケネスが死ぬまで死にたくない…!ケネスと一生傍にいる!でも……でもっ、ケネスが怪我するのが怖い!でもっ、でもっ!大好きだから傍にいたいよ。我儘……いいですか?大好き……だいすき…だいすきだよ……!」
(刺される、と思った瞬間。それは一生訪れず恐る恐る目を開ける。ナイフを落とし、俺をひっぱたいてケネスが、自分からキスを落としてきた。どうして、嫌いじゃ…………いやいつもの皮肉な所がそう見えただけ?どうしようもなく、ケネスに本音をぶちまける。涙を子供のようにだらだら流してケネスをハグしようとして。)
ちょ……服が汚れるからこれで拭いてください。…わ、私…は、べ、別に普通です
(抱きつかれて、それは流石に恥ずかしくて適当な理由を言って少し離れて。ハンカチで彼の涙でぐしゃぐしゃになった彼の顔を拭きながら、彼の言葉に自分も言葉にして伝えようかと思ったが恥ずかしさが勝ってしまい普通だと言ってから彼がしようとしていたハグをしてあげて)
「ねぇケネス、ごめんね。俺って身勝手な奴だからさ。なんでも一人で決めちゃうんだ。でもっ、ケネスが…俺が好きって心が伝わったから俺今、もう幸せすぎて……」
(ありがとう、といいハンカチを貰う。ハグを返してくれたあいてをぎゅっと握り返す。なんだか、このまま時が止まれば良いのに。と思った。足元にある銀でできたナイフはシャラン…と軽い音を立てながら金色の、アルフレットがいつも持っている時計に変わった。ただただ泣きながらケネスを抱き締めて)
本当に身勝手ですね、そう言うところは嫌いです。次からは少しくらい私の立ち位置になって考えてください。…別に、好きって言ってないですけど
(抱きしめられ、涙を手で拭いながら離れて金色の時計を手にすると相手に渡して。なかなか泣き止まない彼の背中をさすりながらゆっくり慰めるともう夜にもなってきた為、そろそろ部屋に戻ろうと提案して)
ほら、泣いたら眠くなるとも言いますし一度部屋に戻りましょう。私も少し疲れましたし…
「確かに、俺がケネスだったなら迷いなく自分を殺しているかも。確かに眠くなってきたし、そうだね。そろそろ部屋に帰ろっか。俺も疲れたや、今日は隣で寝てくれる……?」
(大広間から出て、ケネスに手をさし伸ばして。なんだか寝るときケネスが近くにいないとケネスが何処か遠いところに行く気が、今日は絶対に離さないと意気込み。俺ももう泣きすぎたのか、眠くなってきた。明日はケネスとしっかりお話しようと、後、ついでにお揃いの………、まぁ、気に入るかどうかはやってみないとわからないか。そうこうしているうちに部屋の前について)
そうでしょうね、自分を殺そうとしたけど…貴方なら時をまた戻しかねないので。これ以上貴方の手に怪我をされたくないので。……いいですよ、隣で寝るくらいなら。お子様の王様
(部屋の前について、少し揶揄うように子どもと言いながら部屋に入る。部屋の中に寝巻きは置いてあるため、背中のチャックを下ろして早く脱ぐ。この服も、アルフレットのおかげでナイフの跡がないのを確認すると少し安堵のため息を吐いてから寝巻きに着替えてから髪を下ろして)
「なんだい、すべてお見通しってことかい?つれないなぁ……って子供?俺は確かにまだ、二十歳は過ぎてないけど子供じゃないんだぞ………。」
(手の怪我さえもケネスに見破られていたとは………、本当不甲斐ないしなんかやだ。ケネスも着替え始めたので、自分も寝巻きに着替える。子供の王様と言うからちょっと拗ねながら)
「ほぅら、ケネス。となりは空いてるぞ!早く来てよ!」
(ボフンと、ベットに飛び乗り横をポンポン叩きながら)
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