/ 2022-07-27 15:06:51 |
通報 |
(目が眩む程の満天の星々。今日もそのどこかで、王子さまは暮らしている。いつものようにバラへ水をやり、バオバブの芽を引っこ抜き、火山の煤を丁寧に取り払って。日がな一日、毎日毎日同じことの繰り返しだれけど、不思議とちっとも退屈だとは思わない。だってぼくの傍には、世界中の誰よりもどんな物よりも、大切な友人が居るんだもの。なんて。こんな言葉、彼女には照れ臭くてとても言えないなあ…。隣を見れば、鮮やかな真紅のドレスを身に纏った友人が凛と空を見上げている。何やら言いたげに少しばかり口ごもったあと、釣られるように頭上を仰ぎ見て──)……… ……そうだ!キツネや彼は、今ごろどうしてるだろう?新しくなつかせてくれる人や、探しものは見つかったかな。
トピック検索 |