絶対服従 〆

エリゼ、提案あんだけど！(相手の部屋に入ると、そう声をかけて、旦那様にもした提案を相手に伝え、「どう？これなら、調査もしやすいし、エリゼもデザインしやすいだろ？」と言い)

そうですね…社交場なら安心ですし、助かります（相手の提案に嬉しく思いながらもふと「皆知っているのは、アランが恋人なのに違い女性を連れてるってよくないんじゃ…」と言って）

確かにバレてはいますけど、女性になった私といれば、執事ではなくちゃんとした婚約者を選んだと思わせられるかと(相手の言う通り、正式に公表した訳では無いため、変に思われるかもしれないが、挨拶する必要がある為、婚約者と伝えれば勝手に解釈してくれると言い)

…う、うん…そっか…（相手の言葉に少しだけ視線を下げて誤魔化すように口を動かして「いいんじゃないでしょうか…」と言って）

周りに嘘をつくとはいえ、恋人だと言えるチャンスですよ(相手の様子を見ては、嫌なのだろうと察し、フォローするようにそう伝えてみて)

うん…（相手のフォローを聞いてもまだ少し納得できないままだが頷き「なら用意しないとですね」と言って）

…俺、女の子の薬、作ってきますね(相手の様子に、少ししゅんとしつつ、誤魔化すようにそう言っては、悪戯魔法の本を手に持ち、部屋を出れば地下室に向かって)

…１日だけならいっか（相手の提案も悪くはないだろうし、我儘ばかりはダメかと諦めると手紙を出したいが相手が出て行ってしまったので部屋を出て出しに行こうとして）

…何やってんだろうな、ほんと(魔法薬を作りつつ、そう呟いて、完成すれば相手の部屋向かったものの、姿が無いことに焦り、急いで探しに向かって)

ええと…これがポストに行ってくれる箱かな（いつも相手任せなので人に聞きながら目的の場所へ行くと手紙を入れて、これで大丈夫なのだろうかと箱をじっと見つめて）

…えっ、そうなんですね、ありがとうございます(相手を探し回っていると、使用人から相手が手紙を出しに行ったと聞き、急いで向かって)

…そうだ、あっち行ってみよ（初めてくる場所だからか好奇心が湧いてそのまま先へ進んで探索を始めて）

エリゼ！…どこ行ったんだよ(相手を探すも見当たらず、相手の名前を叫びながら探し回り)

…ここなんだろ（階段を少し下ってみると、重そうな扉を見つけ興味深そうに眺めながらふと自分が今どこにいるのかわからず後ろを振り返って）

頼むから、出てきてくれよ！(探しても見つからない相手に、モヤモヤしてしまい、そう呟いて)

…こっちかな（来た道を戻っているものの、途中で間違えてしまい庭園に出てしまい、人通りもないため困ってしまって）

…！いた、よかった(相手を必死に探し回っていると、庭園にいる相手を見つけ、心底安心し、相手の元に行き、そのまま抱きしめて、「無事でよかった…」と呟いて)

！ご、ごめんなさい…（相手が抱きしめて無事でよかったと言うと少し安心しながらも相手に迷惑をかけてしまったので謝って）

すげぇ心配したんだぞ、ばか(相手を、強く抱きしめながら、心配したと言い、｢このまま消えんじゃねぇかって、恐かったんだからな｣と伝え)

消えないですよ…（相手の言葉に答えるようにそう言い「お手紙出しに行っただけのつもりが、つい来ちゃって」と申し訳なさそうに言って）

ったく…もし何かあったらって事も考えろよな(気持ちが落ち着いてくると、相手を離しては、狙われる立場にある事を意識してくれと言い、デコピンして、｢心配かけた罰だからな｣と言い)

うぅ、ごめんなさい（少しだけしゅんとしてから、ふと相手に自分が少し嫌がった理由について「あのね、僕がずっと奥さんって言われてるのに、なんで舞踏会の時は逆じゃないとダメなのかなって納得できなかったの」と言って）

ダメってことは無いとは思うけど、フィガロ家の次期当主として参加するパーティーだし、女の姿するなら俺かなって…(元々街での調査についても検討していたというのもあるが、パーティーに出る際は相手の立場もあるからと伝えて)

…立場なんていらないのに（貴族としての立ち位置など勉強して理解はしているが、それでもなんとなく嫌で頬を膨らませ「それに女の子のアラン見られたくないし」と言って）

…そういえば、パーティーの間だけ名前変えた方がいいですかね(相手の言葉に頭を撫でてあげることしか出来ずにいて、ふと何気なく、執事の自分だと思われない方がいいのだろうかと思い)

…じゃあ、アリアってどう？（相手の提案に少し考えてから呟き「綺麗な名前に聞こえたから」と言って）

アリア…とても素敵ですね(相手が考えてくれた名前を呟いてみては、確かにいい名前だと思い、うんと頷いて、｢では、女性の時はアリアとお呼びください｣と言い)

えへへ、ありがとう（褒められると嬉しそうにしながら相手に抱きつき「いっぱいドレスの勉強しますね」と微笑んで）

明日にでも、街に行ってみましょう(相手の頭を撫でてあげつつ、街に行かないかと提案して、｢明日、女の子になりますし｣と言い)

うん、お願いします（相手の言葉に頷くと「お部屋戻りましょう」と言って手を繋いで）

はい、戻りましょう(相手の手を握り返しながら言うと、相手の部屋に向かって歩き始め)

…ふぁ（相手にあった安心からか少し欠伸が出てしまいながら大人しく着いて行って）

そういや、手紙って誰に送ったんだ？(相手と部屋に戻っていれば、ふと何気なく尋ねて、着けば相手をソファに座らせてあげて)

デザインの先生です、ドレスの形とか…どういうのが多いのとか流行りを聞きたくて（ソファーに座りながらそう言い「街や舞踏家は流行りが回りますけど、貴族と街の人ではまた違うかなって思って」と言って）

なるほど、そうだったんですね(デザインの先生だと聞くと、なるほどと理解して、流行などの情報も詳しいだろうと思い、そう言って)

きっとすぐお返事来ると思いますが楽しみです（相手に微笑みながら、なんとなく相手に抱きついて甘えてみて）

ふふ、エリゼ様のデザインされるドレス、楽しみにしていますね(相手が甘えてくると、抱き締め返しつつ頭を撫でてやりつつ、楽しみにしてると言い)

がんばります（相手の言葉に笑顔で答えると、撫でられて嬉しそうに目を閉じて）

俺もサポート出来るように頑張りますから、何でも言ってくださいね(相手の頭を撫で続けながら、微笑んで言い)

えへへ、ありがとう（相手に言われると嬉しそうにし、撫で続けるとたまにはと思って自分も相手を撫でてみて）

！お、俺はいいですから…(相手に撫でられると、驚きつつも恥ずかしそうにして、自分にはしなくていいと言い)

えぇ…（相手にいいと言われて少し頬を膨らまえてからそれなら代わりにと思って相手にキスをして）

…ふふ、ご褒美もらっちゃいました(相手にキスをされては、悪戯心から、相手にキスをし返して、にししと笑いながら言い)

えへへ、お返しされちゃった（相手にキスをされると赤くなりながらお返しされたと言って嬉しそうにして）

…大人だけど悪戯っ子だし？(相手の様子を見ては、にししと笑いながら言い、相手を擽ってみて)

ん、ふふ…くすぐっちゃ、だめ、ふふっ（相手がくすぐると顔を赤くして笑いながら身を捩らせて）

やめさせてみてください！(楽しそうにしながら、やめさせてみろと言い、くすぐり続け)

わ、わかんない…もん、ふふ（どうすればやめるかなと必死に考えてからくすぐったさで涙目で赤い顔のまま「も、やだってばぁ」と言って）

ふふん、悪戯成功(相手が涙目になれば、やめようと思い手を離して、誇らしげにしていて)

うぅ…意地悪（誇らしげにしている相手に頬を膨らませながら少し睨んで）

だって、悪戯っ子だもん(相手に意地悪と言われては、自信満々に言い)