絶対服従 〆

…エリゼ？(相手の部屋に戻るも、姿のない事に不安に思い、急いで屋敷中を探し回っては、相手を見つけるも、隣にいた執事を誘拐しようとしているのではと誤解し、その執事を殴ってしまい)

！アランストップ！（相手が殴ると慌てて止めて「道が分からなくて聞いただけなの」と弁明して）

道、を…？(相手の声で止まり、誤解と分かれば、殴ってしまった執事を見ては、よく知っている先輩執事だった為、「す、すいません！エリゼいなくて、焦ってたんです！」と謝り)

僕が勝手に出たのが悪いから…ごめんなさい（相手と一緒に執事に謝り「罰なら僕は受けますし」と言って）

「いいですよ、謝らなくて。エリゼ様を守らないとって思っての行動だってことは、先輩として知ってますから」(相手からも謝罪され、執事は2人に大丈夫と伝えていて。自分は、「いくら焦ってるからって、手出したのは良くなかったです。反省します」と言い)

…ありがとうございます（相手をよく知ってくれてるのだと安心しながら、少し笑みを浮かべて）

「ほら、これでおあいこ、な？」(悪気がないとはいえ、手を上げたことを気にしていたが、執事にデコピンされて驚いたが、おあいこだと言われ、「先輩がそう言うなら…」と言い)

戻りましょ（相手の手を引いたものの、どこから戻ればいいか分からず逆の方向を向いて）

エリゼ、反対(相手が反対方向へ行こうとすると、そう言って、誘導するように歩いて、「わかんねぇなら行こうとすんな」と言い)

ごめんなさい…（知らない場所に来たから…と思いながら相手について歩いて）

会ったばっかん時に言っただろ、俺は覚えてんだ、こういう時くらい頼れっての(相手の手を引いて部屋へ向かいつつ言って、部屋に着き中に入るなり、安心からその場にしゃがみこみ、「マジでこの世の終わりかと思った…」と呟いて)

…だってどこか行っちゃってたから(目を逸らしながらそう言い、しゃがみこむ様子に少し申し訳なく思って謝って)

待ってりゃ戻ってくるってわかるだろ！(相手の言葉に、キツめの言い方で言ってしまい、声を殺して静かに泣いていて)

だ、だって…（相手のきつい言い方に、怒られてると思うと言葉が出ずにつられるように泣き始めて）

なんなんだよ…(泣きつつ、小声で呟きながら泣き続けていて。暫くして泣き止めば、「もう勝手にどっか行くなよな」と言い)

…うん…（相手の言葉に頷き「でも、アランがお仕事でどっかいっちゃうから…」と呟いて）

ちょっと手伝っただけで、すぐ戻った(相手の言葉に、そんなに長くかかってないと言い)

…わかってるけど…（相手に言い表せないモヤモヤした感情に口をつぐみ「もういいもんっ、待っておけばいいんでしょ」と言ってベッドの枕に顔を押し付けて）

はあ？何拗ねてんだよ…(相手の様子から、拗ねているとわかり、そう呟き、ため息をついて)

だって、もやもやしたんだもん…（相手の方に少し顔を向けてからモヤモヤしたと言ってから実際に拗ねているため図星だったのが恥ずかしくて顔をまた隠して）

…俺はお前しか興味ねぇんだから、靡くわけないだろ(相手の言葉に、少しため息をついては、そう言い、「女相手だとしても、女になったお前の方が魅力的だっての」と素っ気なくはあるも、相手が1番であることを伝えていて)

！…あ、う…えっと、ありがとう…（相手に褒められると、普段と違う口調や呼び方だからか余計にドキドキしてしまい、次は恥ずかしさから顔を隠して）

？…まだ拗ねてんのか？(相手が顔を隠すと、拗ねているのかと思いつつ言い、「機嫌直せって」と言いつつ頭をわしゃわしゃと撫でてやり)

…アランがかっこよくて好きだなって思っちゃっただけ（相手に頭を撫でられると少しだけ赤い顔を見せてからそう言ってからまた顔を隠して）

当たり前だろ(相手の赤い顔を見ては、照れてるだけとわかり、ふっと笑いつつ、当たり前と言い)

うぅ、ずるい（相手の言葉に頷きつつも、ずるいと言って抱きついて）

ずるくて悪かったな？(相手の言葉に、くくっと笑いながら揶揄うように言い)

むぅ…（相手の言葉に頷きながら擦り寄って「でも好きだからいいよっ」と言って）

…お前が俺を好きなのは当たり前だろ(相手の言葉にそう言っては、相手の髪を撫でてやり)

…なんか、さっきは僕が意地悪出来てたのにアランの方が余裕…（相手の反応に少し視線を逸らしながらも、撫でられると目を瞑って撫でを受けて）

んな事知るか(相手の言葉に、そっけなく言い、顔を少し逸らして)

…いつも僕に甘いから、ちょっとなれないね（相手にそっけない態度はかっこいいので好きだが、なんだか慣れないなと思って）

まぁすぐ戻るから気にしなくてもいいだろ(相手の言葉に、そう言って、頭をぽんぽんとしてやり)

そうですね（相手に頭を軽く叩かれると嬉しそうにしてから、先ほどしてもらえなかったので「…キスしてください」と言って）

…これでいいだろ？(相手に言われ、少し考えてから相手にキスをしては、そう言って)

えへへ、うん（嬉しそうにしてから相手にキスのお返しをしてから微笑んで）

！…お前もすんのかよ(相手からもされると、呆れたように言うも、嬉しさはあり)

嬉しいでしょ？（相手に微笑みながらそう言い「それに嫌がってもやめてあげない」と言って）

ずいぶん勝手な奴だな(相手の言葉にそう言っては、顔を逸らして、「まぁ好きにしろ」と言い)

うん、好きにしちゃう（好きにしていいと言われて相手に擦り寄り「でも、僕たち結婚してるから嫌な時は嫌っていうこと、したいことはちゃんということ、ね？」と相手に言って）

言われなくてもわかってっし(相手の言葉荷、そっけなく言うも、擦り寄る相手の頭を撫でていて)

よかった（相手の言葉にホッとした様子を見せるとお腹がなってしまい「…一緒に食べる？」と相手に尋ねて）

…別に、お前が食べたいなら食ってやるけど(相手の質問に、そっけなく言い、「俺が食べたいわけじゃねぇぞ！？お前のためだからな！」と必死に取り繕おうにも、失敗していて)

…じゃあ一緒に食べてくれる？（相手の言葉にじっと見つめてから笑顔で一緒に食べようと微笑んで）

あっそ、別にいいけど(ふいっと顔を逸らしながら言うと、部屋で食べるのか尋ねて)

お部屋でお願い（相手にお願いをしてから「飲み物に何かお願いします」と言って）

わかった、適当に持ってきてやる(相手の言葉にそう返事をすれば部屋を出て、キッチンへ向かって)

…そうだ（相手が来るまでの間に、また来るであろう舞踏会の際の服を考えようと思いデザインを描いて）

…これでよし(料理を待っている間に、またフルーツジュースを作ってやろうと思い、早速作り、完成すればそれを冷蔵庫に入れて、「勝手に飲むなよ、これエリゼのだからな」と伝え、手早く紅茶を淹れては、料理と一緒に持っては、相手の部屋に向かい)

…こんな感じかな（経営の勉強や服のデザインをしつつ、相手の足音がすると扉を開けて「おかえりなさい」と言って）

ただいま(相手が開けてくれれば、素っ気なく言い、中に入れば机に料理を並べて)

一緒に食べましょうか（並べられた料理に嬉しそうにしながらそう言ってソファーに座って）

そうだな(相手の言葉に頷き、隣に座れば、相手が食べるのを見つめてから、食べ始めて)

美味しい（やっぱり美味しいなと思いながら食べ進め、どこか幸せそうな笑みを浮かべていて）

…(幸せそうな相手を、目に焼き付けるかのように、じーっと見つめながら食べ進めていて)

ん…？どうしましたか？（ご飯を食べていると視線を感じて、相手の方を向いて首を傾げて）

…すげぇ幸せそうだなと思っただけだ(相手と目が合うと、逸らしながら言い、気を紛らわせるようにご飯をかき込んでいて)

だって幸せだもん（相手に言われて満面の笑みを見せて「アランと一緒ってだけで幸せ」と照れながら言って）

！…あ、あっそ、そりゃよかったな(相手の言葉に、顔を赤くさせては、顔を逸らしながら言い)

うん！（相手が顔を赤くすると嬉しそうにしながら、食べ終わると一息ついて）

じゃあ片付けてくる(食べ終われば、手早く皿を纏めて、立ち上がれば部屋を出て、キッチンに行き)

いってらっしゃい（相手にそう言ってから、素っ気ない相手を動揺させるにはどうしようかと少し考えていて）

ただいま、これやる(片付けてから、冷蔵庫に入れていたジュースを取り出しては、相手の部屋に戻り、差し出して)

わぁ、ありがと！（相手に差し出されたジュースに嬉しそうに笑顔を見せると受け取ると飲んで）

どういたしまして(表情は変わらないものの、内心喜びつつ、相手の様子を眺めていて)

…ええと、すごく見ますね（相手の視線を感じて飲みながら少し赤くなりながら指摘して）

！別になんでもねぇし(相手に指摘されては、少し恥ずかしくなり顔を赤くしつつ逸らして)

そう？（相手の返答に首を傾げながら飲み続け「アランは何かこのあとお仕事ある？」と尋ねて）

特にねぇけど…(相手の質問に、なぜだろうと首を傾げつつ言い)

じゃあ一緒に寝よ（相手の返事にコップを置いてから抱きつき、そう言って誘って）

…コップ返してくる(相手の言葉に、拒否も何もせずそう言ってはコップを片付けにキッチンに向かって)

アランはいつもより素っ気ないだけだから大丈夫だよね（相手がコップを返しに行くとい言い聞かせる様にそう呟き「…キスとか普段より自分からしてくれないけど」と呟きながらベッドに横になって）

ただいま(コップを片付けては、着替えてから相手の部屋に戻りそう言って、相手の隣に寝転んで)

ん…おかえりなさい（相手が隣に寝転ぶと横にピッタリとくっついて）

寂しかったのか？(相手がくっついてくると、不思議そうに言い、相手を抱きしめてやり)

うん、ちょっとだけ（相手が抱きしめてくれると温かさに安心しながら擦り寄り、自分からも抱きついて）

…へぇ(相手の言葉に小さく呟くと、相手を抱きしめたまま、深くキスをして)

ん…んぅ、っ（相手が深いキスをすると思っていなかったため驚きながらも自分からも舌を絡めて）

…じゃ、おやすみ(少しして離すと、そう言って、頭を撫でると、目を瞑って)

え、う…（相手が離れ、目を瞑るとその気になってしまったの恥ずかしさで顔を真っ赤にして言葉が出ずに少し涙目になりながら今の相手は悪戯はあまりしないと思っているため「おやすみ…なさい」と呟いて背中を向けて）

ん…(翌朝、目を覚ましては、寝ぼけつつ相手の身体を弄っていて)

んっ…ふ、ぁ（相手に弄られてると知らず眠っており、小さく声が出ていて）

…(相手の身体を弄ったまま眠ってしまい、そのまま襲っていて)

んっ、んん…はぁ、なに…？（相手に襲われた衝撃で蕩けた表情をしながら目覚め、うまく理解出来なかったが必死に相手の名前を呼んで）

んん…(一度襲い終わると、ごろりと寝返りを打ち、そのまま深く眠っていて)

ん、もう、なんで…っ（相手が眠ると焦ったさに涙を浮かべて、どうしたらいいか分からず、涙目で相手を揺さぶって）

んー…なんですかぁ(相手に起こされては、少し嫌そうな声を出しつつ目を覚まして)

昨日から、じっと焦らすからぁ（相手が目を覚ますと泣きながら訴え「どうしたらいいかわかんないし、責任とってっ」と言って抱きついて）

…っわ、エリゼ？！なんでもう…あ、もしかしてまた？(相手の声を聞き、寝ぼけていたがしっかりと起きれて、泣いている様子に驚いたが、以前にもあったことから、なんとなくわかり、そう言ってみて)

また、アランが昨日から意地悪するし、うぅ…（相手が起きると頷きながら意地悪だと言い「あらんのえっち！」と言って涙目のまま相手を見つめて）

ごめん、俺が悪かったから機嫌直してくれよ(相手が泣きながら訴える様子に、罪悪感を感じ、しょんぼりしつつ謝り)

この間から、キスしても手出してくれないもん…（相手が謝るとそう言いながら相手の上に乗り「僕とするのやになったの…？それなら言って」と言って）

なってない、てかなるわけないし(相手の頭を撫でてやりながら、否定しては、「してもいい？」と言い、相手の頬を撫でて)

うん、してくれなきゃ、許さない（相手が頬を撫でてくれると少し嬉しそうに笑みを浮かべながら甘えるように手に擦り寄って）

じゃ、エリゼが満足するまでやろ(相手の様子を見ては、ふっと笑って、相手を押し倒してはそのまま襲って)

は、アラン…手ぎゅってして…っ（相手に襲われながら、普段より甘えるように手を繋いで欲しいやキスして欲しいと強請って）

今日はいつも以上に甘えんじゃん(相手の強請り通りに手を繋いだりキスをしたりしては、そう言って、襲いつつ相手の手を撫でてあげていて)

ん、うれしい…？（甘えたいと思っていたのもあるが、相手も嫌では無さそうかなと思いながら嬉しいかと尋ね、甘えるような目で見て）

すげぇ嬉しいよ(微笑みながら嬉しいと言い、繋いでいる手と反対で頬を撫でつつ言い)

えへ…ぼくも（相手が頬を撫でると嬉しそうに微笑んでから「…まだ満足してないよ」と少しだけ煽って）

じゃ、もっと食べようかな(相手が満足してないというと、舌舐りをしてそう言い、相手に深いキスをしながら襲って)

ん…んん…（相手に襲われて起きたばかりではあったが再び眠ってしまって）

…シャワー浴びてくるか(少し疲れはしたが、汗もかいたため、そう呟いては、メモ用紙にシャワーを浴びてくると書いて、ベッドの傍に置いてから、部屋にあるシャワー室に入り)

ふぁ…（少しすると起き上がり、相手がいないなと思っていたがメモ用紙を見てベッドの上で欠伸をして）

後でエリゼも風呂入るように言わないとな…(手早く身体を洗い終えると体を拭きつつ呟いて、服を着ればシャワー室から出て、相手の傍に行き、「あ、起きてたんですね」と声を掛けて)

うん…（まだ少しぼーっとしながらも頷くと相手の近くへ行き「おかえりなさい」と言って）

ただいま、エリゼ(相手の様子を見て、大丈夫なのかと思い、そう返して、飲み物でも淹れてこようかと考えて)

えへへ、アラン、大好き（相手が返事をすると嬉しそうにしなはら擦り寄って）

エリゼも、風呂入ってきたらどうだ？(相手の頭を撫でてやりつつ、風呂はどうかと尋ねて)

んーわかった（相手に言われて頷き、部屋についているお風呂場へ向かい「服だけお願いしていい？」と置いておいて欲しいとお願いして）

かしこまりました(相手の言葉にそう言って頷いては、相手の着替えを用意しては、風呂場へ持って行ってあげて)

ありがとう（お風呂を簡単に済ませると相手が用意してくれている服に気付き、お礼を述べながら着替えて）

飲み物持ってきますね(相手にそう伝えてから、部屋を出て、キッチンに行くと紅茶を淹れていて)

はぁい（頷いてから相手が帰ってくるのを待つ間に本を読み進めていて）

お待たせしました(相手の部屋に行くと、声をかけつつ入り、相手の前に置いてあげて、「冷たいレモンティーしました」と言い)

レモンティー…（初めて飲むかも、と好奇心を抱きながら恐る恐る一口飲むと冷たいのもあってかすっきりした味わいに笑みを浮かべ「とてもいいですね！」と言って）

よかった、風呂上がりだし、さっぱりしてていいかなって思ったんだ(相手の様子に、気に入って貰えてよかったと思い、嬉しそうに話していて)

さすがアランですね（相手の気遣いに関心を抱きながらそう言うと、ソファーの隣を叩いて座るように声をかけて）

！失礼しますね(相手に褒められ、自慢げな顔をしていて、相手が隣を叩いているのに気付くと、そう言って隣に座り)

いつもありがとう（レモンティーを一度机に置くと隣に座った相手の頭を撫でてあげて）

執事兼旦那として、当たり前です(相手に撫でられ、嬉しそうにしながら、当たり前だと伝えて)

ふふ、そうですね（そう言ってからふと、自分は相手と結婚しても何も変わってないと思うと不思議に思い「あの、僕って奥さん…として何をしたらいいんでしょう？」と首を傾げて）

え…うーん、なんでしょう？(相手に言われ、考えてみるも思いつかず、首を傾げつつ言い、「思いつかないですけど、強いて言うなら、「子供を身篭る…とかでしょうか？」と呟き)

…夫婦ですもんね（相手の言葉に少し考えてから赤くなり「なら、僕もう少し子育てについて勉強したいから…もう少ししたら赤ちゃん作りましょう？」と恥ずかしそうに耳元で言って）

！お、俺も一緒に勉強するっ…(相手に耳元で言われた言葉に顔を赤くし、目を少し逸らしつつ、一緒に勉強すると言い)

うん、嬉しいです（相手の言葉に嬉しそうに笑みを見せてから抱きついて）

俺、父さんみたいなパパになれるように、頑張る(相手を抱きしめ返しながら、自分が憧れた父のようになれるよう頑張ると言い)

…あまり、母について詳しく覚えていませんが優しい方だったので僕もそうなりたいです（少し考えながら、あまり母親という存在を鮮明に覚えていないため少し悲しそうにして）

あ…す、すみません！(自分の発言のせいで悲しませることになったと思い、少し慌てつつ言うと、「エリゼ様なら、きっと素敵な母親になれます！」と伝え)

ありがとう（相手の気遣いに少し微笑んでから「なんだかこう言う話って照れますね」と赤くなりながらも困ったように笑って）

そうですね…やめましょうか(相手の言葉に同意しつつ、恥ずかしさから、やめようと言い)

う、うん！（頷いてから少しだけ欠伸をし「そういえばお仕事しなくちゃ」と呟いて）

あ、そうですね…大丈夫でした？(相手の言葉でハッとしては、仕事は大丈夫なのか尋ねて)

うん、大丈夫（相手に微笑んでから大丈夫だと言ってから「じゃあ行ってきますね」と言って）

はい、行ってらっしゃいませ(相手が向かうと、微笑みながら見送り、自分も仕事をと思い、いつもより気合いを入れて、相手の部屋を綺麗にして)

…（仕事をしていると旦那様から一度してみないかと服の仕事の話が上がり、デザインを考案することを頼まれると引き受けて）

…え、これ？初めてエリゼがデザインしてくれた服(なんとなく久しぶりにと思い、自室に戻れば、相手がくれた執事服を着ていて、そのまま仕事していれば他の使用人らに褒められ、自慢していて)

男性用は何度も書いているのですが女性のドレスはまだですね…（旦那様と話しているとドレスはまだであることに気が付き、今日から書いてみると言って仕事が終わると早速部屋に戻り作業を初めて）

じゃあそろそろエリゼ仕事終わるから行くわ(仕事をしていたが、そろそろ相手が戻る頃だと思い、そう伝えてはジュースを淹れてから相手の部屋に向かって)

…こっちはすんなりかけるんだけど…（男性用のスーツは、普段よく着たり見たりするから理解できるがドレスはあまり分からず、描くことに苦戦していて）

エリゼさ…(相手の部屋に入り、声をかけようとしたが、集中していたため、邪魔にならないようにと静かに傍にカップを置いて)

女性はトレンドとかがあるらしいし…はぁ…（いつもなら必ず相手に気がつくが独り言を呟いたまま試行錯誤し、どんなものが流行りなのかわからず頭を抱えて）

…(相手が気付かないのを見て、こっそり部屋を出ては、旦那様の部屋に行き、着けばノックして入り)

アランか、どうした（相手が入ってくると仕事も終わっているためソファーに座っており、向かいのソファーに座るよう相手に声をかけて）

エリゼ、服のデザインで悩んでてさ、パーティーとか街に行きたいって思ったんだけど、どう思う？(促されると軽く頭を下げてから座り、旦那様に相談をして、「街行く時は俺が女になった状態で行けば、より聞きやすいかもって考えてんだ」と伝え)

そうだな…今回はパーティーを想定した物を描いてもらっているし、招待状もあるから行ってみるのは良いかもしれんな（そう言いながら机の上の封筒を相手の前に置き「女性になるのは構わないがエリゼを守れるんだろうね？」と言って）

今よりは弱くなるけど、ある程度は守れると思う(封筒に入っている招待状を見ては、もうすぐだなと思い、以前女性の姿でやり合った際に少し劣ったものの、それなりにやり合えたため、そう伝えて)

ふむ…ならエリゼもきっと行き詰ってる頃合いだろうし提案してみるといい。確かアランのドレスも前回買ってあったはずだし、もし合わないなら買い直せばいい（そう言いながら手紙の中の一つを指差し「これは参加するのが基本婚約者が居る人が多いはずだしトラブルに巻き込まれんだろう」と言って）

それなら、ちょっとは安心できそうだな(旦那様から、参加者が婚約者が多いことを聞くと、何か問題に巻き込まれたりする可能性は少ないだろうと思い、そう言って、「そのパーティーに、エリゼの婚約者として女の俺で参加すれば、より問題に発展することはないだろうし」と言い)

あぁ、そこまで深く追求してくることもない貴族ばかりだと思うし、あまり問題は起きんだろう（相手を試すために大丈夫なのかと聞いただけで、リスクが低い方に出来れば行って欲しかったためそう言い「これの返事は私がしておいてやろうc明後日だから用意しておきなさい」と言って）

わかった、じゃあ失礼します(旦那様の言葉に頷くと、招待状を手に持ちつつ立ち上がると、お辞儀をしてから部屋を出て、相手の部屋に急いで向かい)

…最近の流行りとかここにいると分からない…（町にいる頃は貴族が馬車で通ったりする時に見れたけど今はそれが難しい立場なことに少しため息を吐きながら、ドレスの大まかな書き方は教えてもらおうと思い先生へ手紙を書き始めて）

エリゼ、提案あんだけど！(相手の部屋に入ると、そう声をかけて、旦那様にもした提案を相手に伝え、「どう？これなら、調査もしやすいし、エリゼもデザインしやすいだろ？」と言い)

そうですね…社交場なら安心ですし、助かります（相手の提案に嬉しく思いながらもふと「皆知っているのは、アランが恋人なのに違い女性を連れてるってよくないんじゃ…」と言って）

確かにバレてはいますけど、女性になった私といれば、執事ではなくちゃんとした婚約者を選んだと思わせられるかと(相手の言う通り、正式に公表した訳では無いため、変に思われるかもしれないが、挨拶する必要がある為、婚約者と伝えれば勝手に解釈してくれると言い)

…う、うん…そっか…（相手の言葉に少しだけ視線を下げて誤魔化すように口を動かして「いいんじゃないでしょうか…」と言って）

周りに嘘をつくとはいえ、恋人だと言えるチャンスですよ(相手の様子を見ては、嫌なのだろうと察し、フォローするようにそう伝えてみて)

うん…（相手のフォローを聞いてもまだ少し納得できないままだが頷き「なら用意しないとですね」と言って）

…俺、女の子の薬、作ってきますね(相手の様子に、少ししゅんとしつつ、誤魔化すようにそう言っては、悪戯魔法の本を手に持ち、部屋を出れば地下室に向かって)

…１日だけならいっか（相手の提案も悪くはないだろうし、我儘ばかりはダメかと諦めると手紙を出したいが相手が出て行ってしまったので部屋を出て出しに行こうとして）

…何やってんだろうな、ほんと(魔法薬を作りつつ、そう呟いて、完成すれば相手の部屋向かったものの、姿が無いことに焦り、急いで探しに向かって)

ええと…これがポストに行ってくれる箱かな（いつも相手任せなので人に聞きながら目的の場所へ行くと手紙を入れて、これで大丈夫なのだろうかと箱をじっと見つめて）

…えっ、そうなんですね、ありがとうございます(相手を探し回っていると、使用人から相手が手紙を出しに行ったと聞き、急いで向かって)

…そうだ、あっち行ってみよ（初めてくる場所だからか好奇心が湧いてそのまま先へ進んで探索を始めて）

エリゼ！…どこ行ったんだよ(相手を探すも見当たらず、相手の名前を叫びながら探し回り)

…ここなんだろ（階段を少し下ってみると、重そうな扉を見つけ興味深そうに眺めながらふと自分が今どこにいるのかわからず後ろを振り返って）

頼むから、出てきてくれよ！(探しても見つからない相手に、モヤモヤしてしまい、そう呟いて)

…こっちかな（来た道を戻っているものの、途中で間違えてしまい庭園に出てしまい、人通りもないため困ってしまって）

…！いた、よかった(相手を必死に探し回っていると、庭園にいる相手を見つけ、心底安心し、相手の元に行き、そのまま抱きしめて、「無事でよかった…」と呟いて)

！ご、ごめんなさい…（相手が抱きしめて無事でよかったと言うと少し安心しながらも相手に迷惑をかけてしまったので謝って）

すげぇ心配したんだぞ、ばか(相手を、強く抱きしめながら、心配したと言い、｢このまま消えんじゃねぇかって、恐かったんだからな｣と伝え)

消えないですよ…（相手の言葉に答えるようにそう言い「お手紙出しに行っただけのつもりが、つい来ちゃって」と申し訳なさそうに言って）

ったく…もし何かあったらって事も考えろよな(気持ちが落ち着いてくると、相手を離しては、狙われる立場にある事を意識してくれと言い、デコピンして、｢心配かけた罰だからな｣と言い)

うぅ、ごめんなさい（少しだけしゅんとしてから、ふと相手に自分が少し嫌がった理由について「あのね、僕がずっと奥さんって言われてるのに、なんで舞踏会の時は逆じゃないとダメなのかなって納得できなかったの」と言って）

ダメってことは無いとは思うけど、フィガロ家の次期当主として参加するパーティーだし、女の姿するなら俺かなって…(元々街での調査についても検討していたというのもあるが、パーティーに出る際は相手の立場もあるからと伝えて)

…立場なんていらないのに（貴族としての立ち位置など勉強して理解はしているが、それでもなんとなく嫌で頬を膨らませ「それに女の子のアラン見られたくないし」と言って）

…そういえば、パーティーの間だけ名前変えた方がいいですかね(相手の言葉に頭を撫でてあげることしか出来ずにいて、ふと何気なく、執事の自分だと思われない方がいいのだろうかと思い)

…じゃあ、アリアってどう？（相手の提案に少し考えてから呟き「綺麗な名前に聞こえたから」と言って）

アリア…とても素敵ですね(相手が考えてくれた名前を呟いてみては、確かにいい名前だと思い、うんと頷いて、｢では、女性の時はアリアとお呼びください｣と言い)

えへへ、ありがとう（褒められると嬉しそうにしながら相手に抱きつき「いっぱいドレスの勉強しますね」と微笑んで）

明日にでも、街に行ってみましょう(相手の頭を撫でてあげつつ、街に行かないかと提案して、｢明日、女の子になりますし｣と言い)

うん、お願いします（相手の言葉に頷くと「お部屋戻りましょう」と言って手を繋いで）

はい、戻りましょう(相手の手を握り返しながら言うと、相手の部屋に向かって歩き始め)

…ふぁ（相手にあった安心からか少し欠伸が出てしまいながら大人しく着いて行って）

そういや、手紙って誰に送ったんだ？(相手と部屋に戻っていれば、ふと何気なく尋ねて、着けば相手をソファに座らせてあげて)

デザインの先生です、ドレスの形とか…どういうのが多いのとか流行りを聞きたくて（ソファーに座りながらそう言い「街や舞踏家は流行りが回りますけど、貴族と街の人ではまた違うかなって思って」と言って）

なるほど、そうだったんですね(デザインの先生だと聞くと、なるほどと理解して、流行などの情報も詳しいだろうと思い、そう言って)

きっとすぐお返事来ると思いますが楽しみです（相手に微笑みながら、なんとなく相手に抱きついて甘えてみて）

ふふ、エリゼ様のデザインされるドレス、楽しみにしていますね(相手が甘えてくると、抱き締め返しつつ頭を撫でてやりつつ、楽しみにしてると言い)

がんばります（相手の言葉に笑顔で答えると、撫でられて嬉しそうに目を閉じて）

俺もサポート出来るように頑張りますから、何でも言ってくださいね(相手の頭を撫で続けながら、微笑んで言い)

えへへ、ありがとう（相手に言われると嬉しそうにし、撫で続けるとたまにはと思って自分も相手を撫でてみて）

！お、俺はいいですから…(相手に撫でられると、驚きつつも恥ずかしそうにして、自分にはしなくていいと言い)

えぇ…（相手にいいと言われて少し頬を膨らまえてからそれなら代わりにと思って相手にキスをして）

…ふふ、ご褒美もらっちゃいました(相手にキスをされては、悪戯心から、相手にキスをし返して、にししと笑いながら言い)

えへへ、お返しされちゃった（相手にキスをされると赤くなりながらお返しされたと言って嬉しそうにして）

…大人だけど悪戯っ子だし？(相手の様子を見ては、にししと笑いながら言い、相手を擽ってみて)

ん、ふふ…くすぐっちゃ、だめ、ふふっ（相手がくすぐると顔を赤くして笑いながら身を捩らせて）

やめさせてみてください！(楽しそうにしながら、やめさせてみろと言い、くすぐり続け)

わ、わかんない…もん、ふふ（どうすればやめるかなと必死に考えてからくすぐったさで涙目で赤い顔のまま「も、やだってばぁ」と言って）

ふふん、悪戯成功(相手が涙目になれば、やめようと思い手を離して、誇らしげにしていて)