匿名 2022-07-19 13:39:52 |
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偏見もいいところだね、そういう日本人も噂とは違って威勢のいい人もいるようで
(どんな偏見なのかと少し呆れながらも滑るように距離を詰め、一閃する相手を素早く避けると殺すつもりは毛頭なく何より自分が傷をつけた際に両国の関係悪化が…など面倒なことが起こりそうなため攻撃を防ぎ攻撃を流すだけに集中し)
…流すばかりか?
(流れるように攻撃を重ねるが、流すばかりの男に興醒めしたような表情を浮かべたところで門扉が開き、焦った様子の日本人の中年男が姿を現す。「あ、浅木!何をしているんだ、やめろ!」ぴたり、と動きが止まり、その声の方に振り返ると「…山上中将。何故止めるのです」と問う。山上中将と呼ばれた男は「その方は我が軍が招いた賓客だぞ!」とルカを指差して声高に叫ぶ。視線が今しがた斬り合っていた…というよりは一方的に攻撃を仕掛けていた男の方を向き、軍刀を鞘に納めると「……非礼をお許しください。大日本帝国陸軍少尉、浅木澪と申します。」先程とはまるで別人のような態度で深々と頭を下げ)
いえいえ、名乗らなかった私も悪かったので。ルカ・ラミレスと申します、一応大佐ですが今回そこそこ話せるので派遣されました。けれどまだ至らないことも多いので、お許しください
(深々と頭を下げる相手に微笑み、気にしていないことを告げると軍刀を収めてから流暢に日本語を話すと「とても美しい攻撃でしたね、是非ともまた見てみたいです。その際は此方もきちんとしたいですし」と言うと流してばかりだったが次にする際は本気でやってみたいと告げて)
…お褒めいただき、恐れ入ります。
(頭を上げると薄っすらと笑みを浮かべ、山上中将は「さあさあ、中へどうぞ。おい浅木少尉、案内して差し上げろ。」と指示を飛ばす。何を言うでもなく頷き、「…こちらへ。」と踵を返し、先導するように門扉を開くと複雑な日本帝国陸軍・総司令部の中を迷うことなく進んでいき)
とても綺麗な建物ですね、けれど構造が中々…迷子になってしまいそうだ
(相手についていきながら初めてみる総司令部内を興味津々に見ながら迷わずに進んでいく相手外なければ迷っていただろうと思い、左右を見つつ特徴を覚えながらついて行き)
…慣れれば大したことはありませんよ。
(何の気もなさそうに答えると正面の豪奢な扉を開き、軍法会議中の上官たちに会釈をすると「…こちらが会議場になります」と紹介した後扉を閉め、再び歩き出しては施設を言葉少なに紹介していき)
慣れるまでは大変ですね、ところで澪はもしかして噂の「日の元の鬼」って呼ばれる少尉なの?
(同じく会釈をして説明を聞きながら少し馴れ馴れしいが名前で呼び、剣筋や容姿から国でもよく名を聞く少尉なのかと思い笑顔を見せながら興味本位に尋ねて)
……預かり知らぬことですが、そう呼ぶ人間もいるようですね。
(振り向きもせず、素っ気なく答えると「…試してみますか?」と刃のように研ぎ澄まされた眼差しをルカに向けて)
かっこいい2つ名ってやつだね。わたしは怪我はしたく無いから遠慮するよ…あ、代わりに訓練するなら見たいかも
(相手の視線に少しだけ首を傾げ考えたあと、実践でしてみるのも楽しいが笑顔で今はいいと答えてからナイスアイデアを思いついたと言わんばかりに頷いてから訓練を見たいと言って)
……あと四半刻もすれば、昼の鍛錬の時間です。それまで少し景色でも眺めてご休憩なさっては。
(瞳を伏せつつ壁掛け時計に目を遣り、司令部の奥にある美しい日本庭園の中に置いてある長椅子を指すと「…では、私はこれで」と立ち去ろうとし)
四半刻が何時か分からないから、澪もここに居てよかったらその時になったら一緒に行こうよ、だめ?
(日本庭園に目を輝かせてから、四半刻がどれくらいか分からないのは事実だが一人でいるのも虚しいと思い笑顔で尋ねて)
……分かりました。
(躊躇うように口を開きかけたが、小さく頷くと間隔を開けてルカの座っている長椅子に腰を下ろす。口を噤んだままの視線は澄んだ音を鳴らす鹿威しにぼんやりと注がれていて)
あれはなんて言うの?何だか癒される音だね
(涼やかな雰囲気の日本庭園を座りながら眺めていると相手の眺めている鹿威しの音に気付いて折角見ているため尋ねてみて)
…鹿威しですよ。獣を脅して追い払うのです。
(視線を少しばかりルカに向け、「…ここは資産家の別邸だったものを買い取ったそうです。」ぼそりと口を開き)
あれで獣を脅せるんですか、素晴らしいですね。成る程、品があるので別邸なのも頷ける。あっちは何かあるんですか?
(視線を合わせながら、感心するように鹿威しを眺めつつこの豪華さが別邸だったと言われるのも頷けると思い立ち上がり、他にもあるのかと思って相手に尋ねて)
……あちらには池が…ああ、もう少しすると鍛錬の時間ですね。
(ルカと同じように立ち上がりかけたところで室内の時計に目を移すと口から溢れたように呟く。ガラス戸が開き、大きさの合わない軍帽を被った新兵が「あ、浅木少尉…!こんなところにいらしたのですか!鍛錬が始まってしまいますよ!」と呼び掛けて)
おや、残念…また案内してね。鍛錬行きましょうか
(呼びかけの言葉に相手と共に鍛錬の場所に行こうと思い相手の手を取り、早く行こうと言いたげに笑顔で新兵の後を追いかけるように歩き)
…ええ。
(新兵に鋭い視線を向けつつ、鍛錬場となっている広い中庭に着くと既に待っていた体格の良い新兵が「本日のお相手を務めさせていただきます、酒井一等兵です!浅木少尉と手合わせさせていただけるとは光栄であります!」と敬礼をする。軽く敬礼を返しつつ、軍刀を鞘から抜くと「…能書きはいい。かかってこい、新兵。」と薄く微笑み)
あ、お茶ですか?ありがとうございます
(中庭の縁側に座っていると新兵と思われる人からお茶を渡されそれを飲みながら鍛錬を見ようとし。敬礼など此方と少し違うところを視察しながら、体格が中々良い新兵を見ると楽しげに和菓子も食べながら見て)
…まだまだ!
(新兵の切り込みを足取り軽く避け、軍刀を構えると新兵の脳天目がけて凄まじい気迫で斬りかかる。「ひい…っ!」情けない悲鳴を上げつつ新兵は振り下ろされた刀を防ぐものの、浅木は笑みを崩さずにまた体制を整えて斬りかかって)
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