匿名 2022-07-19 13:39:52 |
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………誘いは嬉しいのですが、国を離れる訳には…
(口籠るように答えてから瞳を伏せ、そのまま立ち上がると「……では、失礼致します。」と軍帽の縁に手を掛けて)
おはよう、早いね…ちょっとだけ待ってくれる?部屋入っていいよ
(扉を叩かれ、まだ完璧には着替えていない姿で相手を出迎えるとそう言って部屋に招き入れ、ボタンをとめながら「よく寝れた?」と尋ねて)
…ええ。ルカ殿は眠れましたか?
(軍帽を取り、薄く笑いながらお辞儀で答えるとルカの支度を見守っていたが、「…そろそろ出発しても?」と尋ねて)
まぁまぁかな、よし…大丈夫だよ
(あやふやに答え、本当のことを言えば時差に慣れはしても未だ慣れない環境に普段よりは睡眠時間が減っているけれどそれは慣れればいいだけなので何も言わず、用意が済むと笑顔でそう言って)
…畏まりました。
(頭を下げ、ルカを先導するように歩くと門扉を引き開ける。開いた門の前には穏やかそうな顔立ちの馬が二匹待っており、浅木はそのうちの一匹に跨ると「…ルカ殿もお乗りください。」と促して)
……参りましょうか。
(ルカの言葉に頷くと馬の脇腹を足で挟み、しばらくの間街中を走らせていたがややあって「浅木」と筆で書かれた表札が掛かった純和風の屋敷に着くと馬を止め、馬から降りると「…こちらですよ。」と屋敷の門を開き)
…兄上、母上。帰りました。
(屋敷の奥に向かって呼びかけると「澪?」と聞き返す男の声が聞こえ、しばらくすると屋敷の奥からどことなく雰囲気が浅木に似た男が顔を見せ、「澪!久しぶりだなあ!」と笑いながら呼びかけた後、「ん…?外人さん…?」とルカを見て眉をひそめ)
お初にお目にかかります、ルカ・ラミレスです。
遠征の代表として澪のお世話になってます。急な訪問ですみません
(丁寧な日本語を話すため普段よりゆっくり名乗ると昨日買ったお菓子を相手に似た恐らくお兄さんと思われる人物に渡して)
「そうでしたか、澪の…態々すみませんねえ。おい、母さん!澪が帰ってきたぞ、起きられそうか?」
(浅木の兄は菓子折りを笑顔で受け取り、奥にいるらしい浅木の母に呼びかける。奥の方から微かに咳き込む音と「…澪?少し待っててね。すぐそっちに向かうから。」という声が聞こえ、廊下を素足で歩く音が聞こえた。しばらくして奥からは薄い羽織を纏い、長い黒髪を結った細身の女性が姿を見せては「…あらあら…お仕事はいいの?」と笑った後に「澪のお客さん、かしら?私は…浅木椿です。」と頭を下げて)
澪にお世話になってるルカ・ラミレスと申します態々ありがとうございます
(相手の母親であろう女性に頭を下げると「お身体は大丈夫でしょうか、本日は急な来訪で申し訳ありません」と少し心配そうに尋ね)
「いいえ、今日は体調が良くって。庭をお散歩できたくらいですし、大丈夫ですよ。」
(浅木の母親は穏やかに微笑んで答え、菓子折りを持ったままの兄を客間に帰らせると「澪、それにルカさん。立ち話もなんですし、どうぞ。」二人を家の中へと促して)
お邪魔します
(頭をもう一度下げると家の中を通され、軍の施設とは違う日本の家は初めて内装を見るため何処か落ち着きのない様子で左右を見ながら歩いて)
……母は人好きですから、大丈夫ですよ。
(浅木が落ち着きのない様子のルカに目線を遣り、小声でそう囁いていると母親が振り向き、「さ、座りにくいかもしれませんが…どうぞ。」と二人を座布団へと促す。浅木は何を言うでもなく座布団に腰を下ろし、ルカを招くように座布団を叩いて)
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