検索 2022-07-09 20:46:55 |
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おかえり、ってびしょびしょじゃないか。…まあ、そうだね。…是非そうしてくれ、
(ブロマイドの中身を確認していると隣にやってきた相手から声が掛かってそちらを向く。紙袋の中身を整理する時間があるほど少し長めに風呂に入っていたようだがぽたぽたとまだ水滴を垂らすのを見れば相手が持ってきたタオルを取って代わりに髪を拭いてやる。その間相手の視線は手元のブロマイドに向く。今日の記念にと執事長にリクエストした物で最後に撮った写真を見た相手の顔に上機嫌な笑みが浮かんだ。だがその後ろの沢山撮ったお互いの写真に移るとその顔は不満げなものになっていき、先程自分が思ったことと同じことが呟かれて曖昧に肯定する。流石に全て揃えた物は数からしても居ないだろうがそれぞれをお嬢様達が持っていることには変わりない。すると首元に自分のモノだと主張するように腕が巻きついて強く抱きしめられながら思わぬ宣言が聞こえてくると何とも子供っぽくも健気な姿に笑みが零れた。相手の前ならばありのままの姿も他の人の前では浮かばない表情も全部見せられる。弾む声と共にわしゃわしゃとまだ濡れた髪を撫でると「僕もお風呂に入ってくるから頑張って起きていてくれ」とお願いして軽く口付けて風呂場に向かう。手早く服を脱ぎ、シャワーで温まりながら髪と体を洗う。特にセットして貰っていた髪はワックスなどが残らないように丁寧に洗い流してスッキリするとお湯を止めて拭きながら浴室を出る。相手の色の寝巻きに着替えて出てくれば「ただいま」と言いながら相手の姿探して)
ん、…へへ、……フィリップともっといたいからちゃんと起きてる。だから早く帰ってこいよ
(ブロマイドを覗き込んでいると相手の手が再びこちらへ伸びてきてきょとんと見つめているとバスタオルで髪を拭かれる、頭を優しく撫でられるような形に幼い笑みを漏らし幸せな心地に浸っていたがブロマイドを通して相手が誰かに取られてしまったことに不満を覚えていた。相手は自分のものだと主張するように腕の中に閉じ込めるとさらりとその行為も後に続いた言葉も肯定されてしまってまた気分は上向く。さらに頭を撫でられると緩みきった笑みを浮かべて相手が出てくるのを待つように言われて笑みのまま頷く。やっと相手と二人きりになって相手を独り占めできるようになったというのに寝てしまうなんて勿体ない、ここからは誰かに相手を取られてしまった分相手を自分の物にしたい。そんな想いさえ口に出しつつ相手を見送った。浮ついた手つきで何となく髪を拭いて最後に残った水気を拭き取るとブロマイドを順に捲っていく、独り占めに出来なかったのは残念だが執事をしている間相手の方を見る隙間はあまりなくこうやって形に残してくれたのはある意味では有難かった。そうしていると浴室から出てくる音が聞こえていつもの寝間着に着替えた相手がリビングにやってくると早々に駆け寄り「おかえり、待ってたぜ」とまた腕の中へと閉じ込める。風呂上がりの体はホカホカと温かくて思わず擦り寄ると先程まで嗅ぎなれないワックスが香っていた髪はすっかりいつもの香りに戻っていて髪に鼻先を埋めてそこの空気を吸い込むと「お揃いのシャンプーの匂いだ」と弾んだ声で言えば心のままに髪と近くにあった耳朶へと口付けを落として)
ふふ、温かいね。…ん、この匂いが一番好きだ。…湯冷めしてしまう前にベットに行こうか
(相手の嬉しい言葉で見送られ相手が寝てしまわない内に髪と体を洗って風呂場を後にする。リビングに出てくれば早速相手が駆け寄ってきてまた腕の中に閉じ込められる。寝巻きはもこもことしているが上着を着ていた時よりも体温を伝えやすくて心地よい温度が体を包む。擦り寄られる擽ったさも相まって穏やかな笑い声を零すとこちらからもぎゅっと相手を抱きしめる。そのまま髪に鼻先を埋められて匂いを嗅がれている気配がすれば少々照れ臭い気持ちになるがお揃いと言われると温かな物で満たされる。この家で暮らすようになってすっかりこのシャンプーの匂いやボディーソープも馴染みの物になって纏う香りの重要な一部となっている。それは相手に関しても同じで髪と耳朶にキスが落とされる感触とその度に感じる香りに柔らかく微笑んで思ったままの言葉を口にする。外から受けた影響もなくなっていつもの自分だけの恋人になった相手をもっと堪能したくなればそれらしい理由を告げくっついたままベットの方に移動する。二人でベットに上がると相手を抱きしめ直してから「前にメイド喫茶の手伝いをした時の君の気持ちが良く分かったよ、君が他の人にちやほやされてるのは何というか…面白くない」とヤキモチを前面に出した感想を述べて)
俺も。俺達だけの匂いだ。……だろ?そりゃお前が褒められるのは嬉しいけど、誰かと楽しそうに話してるのみると、…奪いたくなる
(湯上りの相手を抱きしめると向こうからも腕が回って抱きしめられてそれだけでふわふわとした頭では十分に幸せだ。ようやくお揃いに戻った匂いを思いっきり嗅ぐと相手の口元には微笑みが浮かんでそんな何気ない反応でさえ今は自分だけのものだ。ここからはもう離れる気はおきなくてベットに行こうと誘われると無邪気な笑みと共に頷き体を離さないまま移動する、二人でベットに上がれば相手から直ぐに腕が回されてこちらも相手を抱きしめると体を引き寄せ接触面積を増やした。ようやく相手をこの腕の中に取り戻すと相手から今日の感想が告げられる、前回のメイド喫茶では相手が誰かに仕えているのを見ているだけだったが今回は執事として同じ立場になったわけで、こちらが抱いた感情と似たような言葉を言われるとヤキモチを焼くその姿に胸は擽られる。だがこちらも執事として全く同じ立場だったのだ、ホールでご主人様に仕えている間は薔薇獲得レースも相まってナリを潜めていたが二人きりになって今日のことを振り返ってみるとずっと相手を取られていたのだという気分にますます拍車がかかって嫉妬を通り越した言葉を口にしていた。一度それらしいことをしたのは棚にあげて「そもそもお前に触れていいのは俺だけなのに」と駄々を捏ねるように言うと自分の大切なものだと示すようにまた頬へと口付けて)
良く君から視線を感じていたのはそれかい? …ああ、ここまで近付くのを許すのも触りたい、触られたいと思うのも翔太郎だけだ。
(二人でベットの上に乗ればもう邪魔するものはない。こちらが抱きしめると相手からも腕が回されて更にくっつくことになる。腕に抱く温もりを感じていればつい先ほどまでこういう事が出来ずに相手が様々なご主人様に仕える執事であったことを思い出してずっと依頼という面で我慢していたヤキモチを口にする。それは同じ立場として働いていた相手も同じだったようでより直接的な言い方をされるとぱちりと目を瞬かせる。お嬢様に手を取られた時に直ぐに気付いて助けに来てくれた時もそうだったがご給仕している間に何度も相手の視線を感じることがあった。自らも相手が気になって暇があれば視線を向けていたのと同じだろうかと思うと自然に口角が上がって嬉しそうに問う。そんな時間を経てアルコールの作用もあってか駄々をこねるように何とも可愛らしい我儘が告げられて頬に口づけを受けると足りなかったものが満たされていく心地がして緩い笑みを浮かべながら頬に手を添える。そのまま顔を近づけて視界をいっぱいに相手を映るようにしてから独占欲の滲む言葉を肯定し、自らの望みを伝えると自分だけに許された特別な唇に自らの物を重ねて)
…だってフィリップが変な目にあってねぇか心配だったし……へへ、…俺だけがフィリップの特別だ
(執事をやっている間相手を見ていた自覚はあるがそれ以上に視線が行っていたのはご主人様からも指摘されていて、さらには相手さえも気づいていたのだと今知ると思わず目を泳がせる。相手に視線をやっているのは仕事に集中できていない動かぬ証拠だ、咄嗟に言い訳めいたことを口にしてしまうが相手の口角があがっているのなら全て問題はない。それに相手だってこちらがコーヒーが入れられずに困っていたところにすぐやってきたのだからきっと同じくらいにこちらを見ていた事だろう、そう思えばこちらも口角はあがって物理的には離れていても心は傍にいたのだと実感する。だが心が傍にいたのならば満足できるかと言われればそれはまた別の話で今日はもう相手からは離れられそうにない。子供っぽい言葉を口にするもすんなりとその言葉は受け入れられてしまってさらに口付けが重なればより自分の気持ちを肯定される。柔らかな感触に浸るように暫くそこを重ねた後にそっと離す、自分だけが許された特別な行為に胸が満たされるとまた幼く笑って、しかしそれに似合わぬ独占欲を滲ませた言葉を口にしていた。自分だけが相手の特別で相手にもっと触れたいと一度溢れ出した想いは留まることを知らなくて、相手をもっと自分のものにしたくなると抱き締めていた腕に力を込める。相手の体を支えながら二人の体勢を変えると横たえた相手の体の上に自らの体を持ってきて相手に覆い被さるようになり満足気な顔で見下ろす。額を優しく撫でながら「これでフィリップは全部俺のもんだ」とまた幼い口調で言うと大切なものを愛でるように頬や目尻、額やこめかみなど目に入るところへ順に次々と口付けを落としていって)
…、ああ。 …ふふ、君に閉じ込められてしまったようだ。
(相手の視線の行方を指摘すれば分かりやすく目が泳ぐ。よそ見していたというだけ捉えれば悪いかもしれないが結果的に連携に繋がったのだから文句は言われないだろう。あの時には出来なかった二人の繋がりを確かめようと唇を重ねると溢れた気持ちを交換するように長くその感触を味わう。ゆっくりと離れていけば相手の顔に幼い笑みが浮かんで自分だけの特別を主張されると肯定するようにその頭を撫でた。疲れた体に幸せが染み渡ってふわふわとした心地を覚えていると相手に支えられながら二人でベッドに横になる。それだけに留まらず相手が上に覆い被さるように乗ってくれば視界には天井と満足げな相手の姿だけが映るようになる。自分と体格はあまり変わらず歳もアルコールが飲めるほどには年上であるのにそれとは思えない子供っぽい笑みと口調がとても可愛らしいと思ってしまうのだから仕方ない。相手の作る狭いスペースに収まってその愛おしい支配を受け入れると頬や目尻などあらゆる場所に口付けが降ってくる。触れるだけの仕草だがその一つ一つに相手の想いを感じて「ちょっと擽ったい」と笑いながら相手を見つめる。緩く相手の背中に腕を回して抱き寄せると「僕が一番誰よりも翔太郎のこと好きだよ」と溢れる想いを伝えて)
、…俺も。この世界で一番フィリップの事が好きなのは俺だ
(相手を自分の下に組み敷いてその自由さえ奪ってしまったのに相手の顔には変わらず笑みが浮かんでいて頭を撫でられればまた緩みきった笑みを浮かべる、こうやって許される事に何よりも優越感や幸せを感じるとまともに回らない思考はさらにふわふわと浮遊感が増していった。溢れ出る想いのままに閉じ込めた相手へ次々と口付けを降らせていくと相手は擽ったそうに笑う、昼間自分のいない所で誰かに向けて笑っていた分自分がする事に相手が笑っているのが嬉しくて堪らなかった。相手の腕が背中に回るのを感じて目を合わせると相手の想いが乗った言葉が告げられてピタリとその動きを止めて直後ゆっくりと頬が赤くなっていく。何度交わしたか分からない『好き』という文字を自分本位にした言葉、一見すれば傲慢で、しかしその分いつもより相手の想いの強さと独占欲が乗った台詞に強く胸を掴まれてしまえば心臓が早鐘を打ちはじめる。こんなに近くに入れば鼓動の速さが伝わってしまうかもしれない、当然それを理由に離れることはなくて高まる熱を溢れさせるようにゆっくり息を吐くと愛しいものを愛でるようにまた額を撫でる。魅入られるように相手から目が離せなくて溢れるままにこちらからも同じ言葉を送った。そして顔を寄せて再び唇を重ねる、少しでもこの想いが伝わるよう直ぐには離さず、それだけでは物足りなくなった体はさらに唇を愛でるようにそこを食むような動作を加えて)
ならばちょうど良いね。……ん、
(自らも相手の背中に腕を回して軽く抱き寄せながら溢れた想いを告げると相手の動きが分かり易く止まって頬にじわじわと赤みが灯る。自分の中で一番好きということは簡単だがそれ以上にこの街のどの人よりも今日来たご主人様の誰よりもこの想いは強い自信がある。今日相手が沢山受け取った好意に張り合うような言葉を送ると腕の中の相手がさらに熱を持ったような気がして口元が緩んだ。額を撫でられその心地良さを感じていれば相手からも同じ言葉が送られてそこに込められた想いにぎゅっと胸が掴まれたように鼓動が跳ねた。どんなに想いを抱かれようともこうやって嬉しく思うのは相手だけで、そんな相手が世界で一番好きと言ってくれるならこれほど嬉しいことはない。お互いが同じ気持ちだと分かれば自信たっぷりに笑って抱き締める腕に力を込めていたが顔が近付いてくれば目を閉じて口付けを受け止める。お互いの熱と柔らかさを伝えあっていたが食むように動かれると更に情報量が増えて小さく息が漏れた。自らも相手を求めるように唇を動かして食んだり擦り合わせたりと少々遊びながら相手の背中の寝巻きを握ってもう少し引き寄せてみて)
……ん、…ふ、……っ……
(お互いいつもより強い独占欲を纏った好意の言葉を送り合う、今日は誰かからの感謝の気持ちや好意的な想いを薔薇という形で受け取り最終的には立派な花束になったがその花束よりも先程の相手の言葉たった一つが遥かに嬉しくて胸を揺さぶられる。好意には当然感謝を返すが同じ好意を返すのはいつだって相手しかいない、そして相手のたった一言は胸に大輪の花を咲かせてくれる。こちらが相手と同じ言葉を送れば相手は自信に満ちた顔を浮かべてそれが愛おしくて愛おしくて堪らなかった。唇を重ねて食むようにしてそこを愛でれば相手の吐息が口端から漏れだしてくらりと脳内を揺さぶる、まるでアルコールが体に追加されたようだ。相手と口付けているのだともっと実感したくて、相手にも感じて欲しくて、食む動きにさらに吸い付く動作を加えると重なる唇の間からリップ音が溢れてくる。高い音を何度も響かせ時折舌先で唇を濡らせばますます音は大きくなっていく、その分だけ相手を愛しているのだと知らしめているようで幼い頭は簡単に上機嫌になった。片腕を相手の背中から外しこちらの背中に回されている相手の片手を手繰り寄せるとお互いの指を絡めて繋ぐ、その手は今日あのお嬢様にずっと握られていた手だ。本来自分しか触れられないものなのに他人の手に渡ってしまった相手の大切な手、薄れてしまった自分の存在を刷り込むように恋人にしか許されない繋ぎ方で強く握るとそのまま繋いだ手をシーツへと縫い付けて)
…ん、……は、…翔太郎、……っ
(お互いに送った言葉を確かめるように唇を重ねていれば食むように動かされるようになって、更に吸い付く動作が混じってリップ音が響くと小さく肩が跳ねた。唇の間で何度もその音が響いて次第に大きくなってくるとくらりと脳が揺れて相手から与えられるもので思考も埋まっていく。濡れた唇は滑りが良くなってこちらからも大きく動かすようにすればその分高い音が弾けてまた息が零れた。そうして自分だけの特別な場所を愛でていると相手の背中に回していた手を求められて薄ら目を開いて様子を伺う。お嬢様に触れて触れられてあの時背中に隠された手をさらに深く指を絡ませるように繋がれる。そのまま逃がさないとばかりにシーツに縫い付けれてその相手の熱と力強さが伝わってくると相手を強く惹き付けられていることに口角が吊り上がる。その想いに応えるように手を握り返して僅かに唇を離したタイミングで相手の名前を呼ぶ。再び唇を重ねると擦り合わせたり舌先でチロチロと舐めて愛でてから相手に視線を向けると下唇に甘く噛み付いてみて)
ん、……、…っ、……フィリップ、……ン…
(重なる唇に吸い付いて高い音を鳴らせば自分の下で相手が小さく跳ねるのが伝わる、今はこちらが注いだ物に対して相手が反応するのが、相手の意識が全てこちらに向いていることが何よりも心を満たす。口端から漏れる吐息にまた頭を揺さぶられて自分だけが触れてもいい手を絡め取り強く握ると重なる唇の端があがるのが分かった。自分のものだと囲うように相手を組み敷いて、しかしそれを肯定するように手を握り返され大好きな声で名前を呼ばれてしまえば相手への愛おしさはさらに膨れ上がっていく。再び唇が重なって戯れるように舌先が唇を擽る、可愛らしい刺激に思わず口元を緩めていたがその動きが止まると薄らと目を開けた。そこには同じく目を開ける相手がいて視線が交わる、その瞬間に下唇に甘い痺れが走ると目を見開いた。甘い刺激を受けて愛おしさの中に違うものが混じり始める、絡めて繋がる手に思わず力を込めながら溢れるままに名前を呼んだ。そしてこちらへ噛み付いた唇の間に舌先をゆっくりと滑り込ませ口内へ侵入を果たす。相手の舌を見つけると先程相手がしたように舌でチロチロと愛でるようにそこを舐める。舌だけに留まらず歯列や唇の内側、上顎まで順に丹念に愛でるように、あるいはマーキングするように、舌を動かし愛撫していく。口内を愛でるのに夢中でいつの間にか相手の体を押さえるように自分の体を上に乗せて、唾液が溢れて水音が響き始めるが構わず相手の口内を愛でるのを続けていて)
……っ、…ふ………は、ぁ…しょう、たろ…
(薄く開かれた目と視線が交わるとより一層想いは溢れて愛おしい気持ちのまま大切なその場所を甘噛みする。相手の目が分かりやすく見開かれると悪戯が成功したような気持ちで得意げに笑っていたが繋がった手を握りながら名前を呼ばれるとその幸せと声色の変化に体温が上がる気配がした。そして表面をなぞっていた舌先がゆっくりと口内に入ってくれば自分とは違う熱に小さく吐息を零す。相手の舌先が舌に触れると唾液が混ざり合って小さな水音が弾けた。その場所が何故か特別甘く感じていると相手の舌は歯列や上顎など自分でも滅多に触れることのない場所までなぞってそんな場所まで愛でられていることに多幸感を覚える。相手が上に乗っていればその重みを感じて身動きが取れなくなるがそれすら相手の愛の重さだと思えば愛おしくて繋いでいない方の手で更に抱き寄せると足も緩く絡めて接触面積を増やす。相手の舌を追いかけるように舌を伸ばして擦り合わせていれば唾液が溢れ、より一層水音が響くようになると鼓膜からも相手との行為を感じるようになってアルコールが移されたかのように脳内がくらくらする。浮ついた頭ではもっと相手の存在が欲しくなってしまって相手の名前を呼んで更に舌を伸ばすと積極的に絡めにいき)
……っ、…ン……ふ……、…
(相手の口内を端から端まで舌先で撫でて舐めて愛でていると相手の口内はだんだんと水気が増してきて幼い行為に反して艶めかしい音が弾ける。相手にのめり込んでその体を押さえつけていることさえ気が付かなかったが背中に手を回され抱き寄せられると全ての行為を肯定されたようで益々相手の口内を撫でるのに夢中になっていく、さらに足が絡まってより体温を共有するようになればそこさえ愛でるように軽く足を擦り合わせた。相手の口内を粗方マーキングし終えたところで名前を呼ばれて相手の舌がこちらに絡みつく、相手が何を望んでいるのか理解すると可愛らしいオネダリにまたクラクラと脳内は揺れた。溢れる愛おしさのままにまた繋がった手を握って体を押さえつけてさらに相手を拘束する、もう片方の手を相手の頭頂部に添えてそこさえ固定してしまうとこちらからも舌を相手のものへと絡ませた。たっぷりと濡れたそこは滑りが良く擦り合わせる度にくちゅりと水音が響く。鼓膜を揺らすその音は相手を愛でていることを、相手と繋がっていることを明確に知らしめるものでアルコールで緩まった思考の熱を加速させた。もっとこの水音を響かせるように何度も相手の舌を絡め愛撫する、夢中になって舌を動かしていれば相手の口内に唾液が溜まりすぎていることもその呼吸に気を使う余裕もなくて、相手への好意をありったけ注ぎ込むように深く絡まる口付けを続けて)
……ン、…ぁ……ふ、……ッん…ぁ、
(背中に回した片腕を引き寄せ足も絡ませるようにくっつくと更に体温を共有するようになって全身で相手を感じるようになる。くらりと揺らぐ思考の中、もっと相手が欲しくなってくれば名前を呼んで舌を絡め始める。繋いだ手は更に強く縫い付けられて頭の方も固定されるようになると逃げ場はなくなってただ相手に注がれる熱や想いを享受するだけとなる。そんな状態で相手からも舌が絡みつくようになると一際大きく水音が響いて小さく体が震えた。二人だけの場所で恋人としか出来ない行為をして他の人には聞かせられない音を立てていることを自覚すればますます体は熱を持っていく。重力によって二人の混ざり合った唾液が垂れてきて呼吸のタイミングすら失って相手との行為に溺れていれば軽い酸欠で薄っすらと顔が赤く染まる。僅かに出来た隙間から熱い息を吐き出すが吸い込む前に絡みつく舌に遮られて息苦しく喘ぐ。だがくらくらと浮ついた頭で相手から与えられるものだけを感じて相手のことだけ考えられるのが幸せで、心地いい。瞳に熱を灯しながら相手の舌に吸い付いて唾液を全部奪ってしまうと口内に溜まった物と一緒に喉を鳴らして飲み込む、相手から注がれたものを体内に取り込めた事に嬉しそうに目を細め相手見つめて)
……ッ、……は、ァ…フィリップ……すげぇかわいい……
(相手を自分の支配下に置いてその動きさえ全て自分のものにしてただただ相手を愛でる、絶えず水音が弾ける中に相手の吐息が混じり始めやがてそれが苦しげなものに変わるのを感じながらも頭をゆっくりと慰めるように撫でて行為を止めることは無かった。口端から漏れ出す吐息も苦しげに震える喉も全て自分のものにして取り込んでいく、相手は苦しげなのに組み敷く体はどんどん熱を持つのが分かって相手もこの行為を望んでいるのだと分かれば脳内を甘く激しく揺さぶった。時間が経つにつれて薄れるはずのアルコールは全くナリを潜める気配はなく腹の中に渦巻いた熱を加速させていく。幸福と熱に支配され始めた思考でいれば不意に相手が口内の唾液を音を立てて飲み込んで嬉しそうに目を細める姿が視界に映る、こちらのものを取り込み笑う相手の姿はこの胸を強く掴んで同時に顔を赤らめ薄く笑う妖艶な姿に欲望はさらに昂って熱い吐息を漏らした。赤く染る頬を愛おしげに撫でながら普段口にしないような、全く脳を介さない言葉が口から溢れ出す。言葉を口に出してしまえばそれは相手への想いを加速させてこちらに晒されたままの耳へ誘われるように顔を近づけた。相手の甘い声が聞きたくて耳を一度ゆっくりと舐め上げる、縁を丁寧になぞるように舌を這わせた後にそこを食すように耳を甘噛みした。噛み付く歯と撫でる舌を同時に使いながらそこに軽い噛み跡と唾液とを刻みつけていく。耳を愛でながら家に帰ってきた際に素肌を撫でた感覚を思い出すと自分の色の寝間着を軽く持ち上げ手を侵入させて「ここ、すげぇ熱い…」と耳の穴へ囁きながら胸板をゆっくりと撫でて)
…っ、は…、翔太郎……んん、…っぁ、…ひ、きみが、触るからだ、
(ふわふわと熱に浮かされるのを感じながら口内に溜まっていたものを飲み込むと相手の熱い吐息が肌を掠める。漸く唇が離れると足りない酸素を取り込もうと荒く呼吸をするが頬を撫でられると視線を相手に向ける。本来可愛いなど年頃の女性に向けられるべき言葉なのに自分だけを視界に写して思った事がそのまま溢れたかのように告げられると心拍が明確に跳ね上がる。そこに込められた色に深い所が疼くのを感じながら今度は耳をゆっくりと舐められると鼻にかかった声と熱い吐息が零れる。ぞくぞくと背筋が震えだしたタイミングで同じ箇所を甘噛みされると甘い声が口から溢れた。唾液で濡れていくそこをランダムに噛みつかれるとその度に上擦った声が溢れて耳の端まで赤くなっていく。そちらに意識が向かっていると寝巻きの間に侵入を許して、お風呂で温まったとはいえ熱を持った体と比べては冷たい手が素肌に触れると一段と高い声が上がって身を捩ろうとする。相手に押さえ込まれてそれは叶わないが鼓動の早い胸板を撫でられながら囁きを注がれるとまた体は跳ねて拙い口調で相手のせいだと告げる。相手だけが自分を好きに出来ることを証明したくて、もっと触れて欲しくて繋がった手を握ると「ねぇ…もっと、翔太郎を感じたい」と甘く強請って)
…ん、…ハ、ぁ……へへ、俺のせいでこんなになってんのか……ッ、…フィリップのお願いなら叶えなきゃな
(相手の甘い声をもっと聞きたくて耳を口で愛撫すればすぐに相手の口からは熱い吐息と甘い声が溢れはじめる、深い口付けで唾液に塗れ荒く熱い息を吐くようになった体は準備万端だったらしい。少しの時も持たずに甘く啼きはじめた相手が愛おしくて甘噛みと舐めるのとを繰り返していれば口に含む耳さえも熱を持ったのを感じて体がゾクリと昂るのが分かる。唾液に塗れた耳も口と同じく水音を立て始めて周囲に音が響き渡る、服の下にある素肌を撫でた途端に相手の体は跳ねてグッと体重をかけて押さえ込めば全ての反応がまた自分のものになり独占欲が満たされて、しかし行為に似合わぬ幼い笑みと共に子供っぽく満足気な返事を返した。熱をもつ素肌の感触を感じながら耳を愛でるのに夢中になっていると強く手が握られる、動きを止めて少し顔を上げたところでなんとも可愛らしい相手のオネダリが聞こえれば体の芯が震えてまた一段と体の熱が昂るのを感じた。こちらからも手を握り返すと相手の上へと体を戻して愛おしげな目で相手を見下ろす、確かな好意と高まりすぎた熱を持った目で相手を見つめたまま寝間着の中に侵入させていて腕でそこの布を掴んだ。そのまま引っ張りあげると少しの間だけ繋がった手を離して上着を剥ぎ取り再び指を絡ませ繋ぐ。視界には相手の白く陶器のような肌が広がって思わず吐息を漏らすと繋いでいない手でゆっくりと胸板を撫でた。蕩けた目を相手へと戻すと「ここならいくら付けても誰にもバレないもんな」と何処か上機嫌に、しかし確かな劣情と嗜虐心をチラつかせながら相手に囁く。繋いだ手をしっかりと握ったまま体をずらして鎖骨の下あたりにまずは口づける、狙いを定めるように舌を数度這わせた後まずは肌を食い破らない程度にそこへ強めに噛み付いて)
は、…ン、…ぁ。…ああ、君だけの場所だ。…ん、…っ、…っあ!っ、
(反射的に体が跳ねるのすら押さえ込んで耳元で淫らな音を立てているのに自分の行為で熱くなったことに嬉しそうにする相手は何処と無く幼くてそのちぐはぐさにクラクラする。普段よりも率直で素に近い部分でも愛でられているのが恥ずかしくて、だけどそれ以上に幸せで堪らない。その想いを伝えたくて唯一動く手を握ると相手が一旦耳から顔を上げて目が合う。アルコールだけではない熱を孕んだ瞳を見ながらもっと深く、今日の出来事を上書きするくらい相手のことを感じたいと強請ると上に覆い被さるその体も熱くなったように感じて無意識に息を吐いた。了承の返事がされると口角が上がって期待のこもった目で相手を見上げていたが手が解かれると眉を下げて露骨に寂しげな顔をしてしまう。その間に上着が脱がされ、素肌を晒した状態で指を絡めるように繋がれ直すと安心したようにふにゃりと微笑みを浮かべる。ぎゅっと手を握り返しているとまた胸板を撫でられるようになってそわそわとした擽ったさを感じる。熱もった目で上機嫌に欲の見え隠れする声で囁かれると何をされるのか想像がついて瞳が熱に揺れる。小さく頷き、わざと独占欲を煽る言い回しをしながら下へと体をずらした相手に目を向ける。熱を持った体は触れるキスだけでも小さく反応してしまって、舌が這うと荒い息が零れる。そのまま強く噛みつかれると甘いだけでない刺激に一際高い声が出て体が相手の下で僅かに跳ねる。だが今のでは数時間も経てば噛み跡は消えてしまうだろう。それでは相手のモノと言うには足りなくてもう片方の手で寝間着を握り締め「ちゃんとしたヤツじゃないとやだ」と急かすように駄々をこねて)
……そんな風に言われちまうと、ちゃんとしてないヤツばっかしたくなっちまうな。俺がこの世界で一番フィリップのことが好きで大切にしてるから
(胸板は肩程動かす度に跡に刺激が走る場所では無いが代わりに無数に跡を刻む事が出来る、数があればその分じわじわと滲むような痺れが数日は取れず自分の存在をそうやって刻みつけるのも悪くない。ターゲットを定めて上着を脱がすために僅かな時間繋いだ手を離すがそれでさえも相手はあからさまに寂しそうな顔をしてゾクリとまた腹底が震える、自分との繋がりを一時も手離したくない様子に優越感と独占欲がまた満たされていく。すぐにその手を繋いでシーツに縫いつけてから胸板を撫でればその瞳は次への期待で熱に揺れる、だが相手からまた独占欲を煽る言葉を言われてしまえばこちらも熱と興奮とを隠さない瞳で相手を食い入るように見つめていた。胸板に口を近づけそこをまた愛でる、舌で舐め歯で噛みつきはするがわざと跡にならない程度の愛撫に留めていると相手から急かすような声が聞こえてきてゾクゾクと熱が煽られる。もっと追い詰めたらどうなるのだろうかと嗜虐心が台頭してくれば軽く笑ってからチラリと相手の方を見て悪戯っぽくしかし瞳には滾る熱を宿しながら冗談めかしたことを言う。敢えて胸板をただ撫でるだけを繰り返しながら先程の言葉をそれらしい言い訳として使っていた。繋いだ手をギュッと握りこの先を期待させるように相手に体重をかけて拘束するも、再び唇を素肌にあてがって軽く吸い付いたり舌先で舐めたり軽く甘噛みしたりを繰り返すだけで決定的な刺激は与えない。高いリップ音と熱い吐息だけを漏らして様々な箇所に優しい愛撫だけを繰り返した。しかし最初に噛み付いた場所へと戻ってくると軽く口付けた後不意に笑みを浮かべてから素肌へ歯を立て強い力でそこを食い破って)
っ、なんで、…ン、翔太郎、これじゃ、ァ…足りない、もっと痛くていいからっ、ッあ!
(再び繋がった手に安心を覚えて更に深く相手の存在を刻み付けて貰うことを願う。相手の瞳にもすっかり熱と興奮が宿って獲物を狙うような目つきをされると背筋がぞくぞくと震えた。もうすぐ自分の望みが果たされる期待にどきどきしていたが表面を愛でるような弱い刺激しか与えられないと物足りなくて急かすように強請る。いつもはそれで叶えてくれるのに今日の相手は悪戯な笑みを浮かべるばかりで胸板を優しく撫でるだけを繰り返しながら先ほどと同じことを言われると目を見開く。大切にしたいからと言われてもそれ以上のことによる幸せを教え込まれた身にはただ焦らされているだけだ。困惑と焦りの滲んだ声で問うと繋いだ手と掛けられる体重で拘束が強まって期待の目で見つめる。だが宣言通りにキスが落とされたり舌先で舐められたりする弱い刺激だけを繰り返されると小さく反応はするも強い物足りなさに襲われる。熱を持った体はその熱を素直に享受するが一線を越えきれない所でじわじわと蓄積して理性を加速度的に溶かしていけば縋るように相手の手を強く握り、抱き寄せながら余裕のない様子で駄々をこねるように不満を訴える。殆ど動けない状態で僅かに背を反らし相手の口元に胸板を差し出しながら更に強い相手の行為を強請るとまた鎖骨の下の辺りに口づけがされる。また焦れったい刺激が続くのかと眉を寄せたところで視界に映った相手が笑みを浮かべ予告も無しにその場所に強く噛みつかれると一際大きな声で啼いて体も跳ねようとする。焦らされた分一気に快楽の波が押し寄せて握った相手の手に爪を立てながら相手の下で乱れて
っ、はァ…フィリップ……その声すげぇ好きだ
(体を強く押さえつけるのに弱い刺激ばかり与え続ければ相手は小さく反応するも物足りなさに悶えているように見えてゾクゾクと腹の底が擽られる、ゆっくりと焦らして相手を追い詰めている感覚にどうしようもない高揚を覚えていた。優しい刺激で焦らし続ければ相手は我慢が効かなくなったのかより被虐を望んで自らを差し出すように僅かに胸板が押し付けられる、相手が過剰な熱を、行き過ぎた快楽を、より強く甘い刺激を望んでいる事実に熱い吐息を吐き出した。口付けと舌での愛撫を繰り返して十分に相手を追い詰めた頃合に前触れなく相手の白い肌を食い破る、その瞬間に相手はより一層甘く高く啼いて組み敷かれながら体を震わせた。それら全てを自分のものにするよう体を押さえこむ、繋がった手に相手の爪が食い込むのさえ快楽に突き落とした証拠のようで蕩けた脳ではそれも甘い刺激へと変換された。思わず吐息を漏らして瞳を劣情に染めながら恍惚とした口調で名前を呼ぶと今しがた付けたばかりの跡を刻むようにそこを緩慢な動作で舐める、さらに白い肌に赤く浮かぶ跡に何度も舌を這わせ口付けを送り時に吸い付いてそこを執拗に愛でる。今しがた付けた相手が自分のものであるのを示す証が深く深く体だけでなく相手の意識にまでしっかりと刻まれるように、時折そこへ噛みつき指で軽く押したりしながら甘く強い刺激を与え続けて)
っあ、ァ、…しょうた、ろう…っん、僕も、好きだっ、ぁ…ぜんぶ好き、君が良い、っあ
(優しい刺激だけでじわじわと熱が溜まって敏感になったところに鋭い歯が突き刺さって食われると強い刺激に大きく体は反応を示す。だが相手に組み敷かれて抑え込まれてしまえば身を捩って快楽を逃がすことも出来なくて甘く啼きながら身を震わせる。そんな様子を晒せば肌の間近から相手の熱い吐息を感じ欲の滲んだ声で名前を呼ばれると腹底の欲が煽られまた理性が擦り切れていく。そんな状態で傷口に舌が這うと甘い痺れが広がってまた声が零れた。何度もそこを舐められ吸い付かれるとその痛みと甘い快楽と目の前の愛おしい相手の存在が強く結びついて開きっぱなしの口は刺激を受ける度に上擦った声が溢れ、縋りつくように拙い声で相手の名前を呼ぶ。休み暇もなく赤く深く刻まれた所有痕を噛みついたり押されたりが続くとずっと快楽の波から降りられない。熱に浮かされ殆ど思考も回らないが欲しい物をくれた相手に与えられた物と同じ気持ちを返したくて喘ぎの合間に頭に浮かんだままの言葉を口にしながら蕩けた顔を晒して相手を求めて)
…ッ………フィリップ、すげぇかわいい……ン、……ちゃんと見とけよ?
(白い肌に浮かんだ赤い所有痕をさらに深く深く刻みつけるようにそこに刺激を与え続ける、先程焦らされた反動か相手の口からは耐えず甘く上擦った声が溢れ出しこの鼓膜を揺らしてグラグラと頭を揺らす、アルコールに酔っていたはずの脳内はいつの間にか相手に酔いしれて相手を愛でてたい気持ちと脳の髄まで響く刺激を与えたい嗜虐心とが同時に体を支配した。痕を愛でれば相手は喘ぎ啼きながらこちらの名前を呼んで好意の言葉が告げられると益々痕を刻みつける行為に没頭して時に吐息を、時に水音を、時に音を立てずに歯を立ててそこを執拗に愛でた。やがて顔を上げるとそこにはトロトロに蕩けた相手の上気した顔があって相手を乱している事に体の芯が滾ると見蕩れる視線を向けながら呟く、そうやって相手を見つめるこちらの瞳も十分熱と欲に塗れていた。繋がった手を強く握って開きっぱなしの口を塞ぐように唇を重ねれば中を好き勝手に舌で掻き回し相手の舌を擦り合わせて口内に溜まった唾液を奪い去る、そして近場にあった枕を相手の後頭部へと差し込んで目線を下げさせた。当然相手の視界には相手自身の胸板が映る、頬を優しく撫でながら躾けるように、あるいは強制するように告げると再び頭を胸板へと戻した。そして今度は腹部まで下り軽く口付けてから一気に白い肌を食い破る、小さく赤い点が肌へ落ちると今度は右胸あたりへ唇を添え容赦なく歯を突き立て痕を刻み込む。続けざまに脇近くや脇腹横に自らの所有痕を刻んでいくと、最後には心臓の上へと移動して軽くリップ音を立てて口付けてこれまでよりも強い力でそこへと噛み付いて赤い痕を刻んで)
(/背後から失礼します。お返事お待たせしてしまい申し訳ございません。本日夜から日曜までバタバタしておりまして、なかなかお返事できないと思われます……めちゃくちゃいい所なのに申し訳ございませんが、お待ちいただければ幸いです。よろしくお願いします。/こちら蹴りで大丈夫です!)
っ、は…ぁ、ン…しょうたろ、んん…ぁ、ぅん?…っあ!、っん、あ! マーキング、されて、ッああ!
(大好きな相手が自分だけを見つめて執拗に痕を刻もうとするのが幸せで愛おしくて仕方ない。与えられる刺激は止むことなく、赤く刻まれた痕の上を吐息が掠め歯が立てられる度に熱を持った体は跳ねて上擦った声を零した。やがて相手が顔を上げると荒い呼吸をしながらその動きを目で追う。こちらを見つめる相手の瞳はすっかり欲情の色に揺れて自分の痴態に興奮している事が分かるとぞくりと腹底が疼く。ぎゅっと手を握られると相手の名を紡ぎ、近づいてきた唇と口付けを交わす。最初から口内を好き勝手舌で掻き回され、淫らな音と共に絡ませてから唾液を奪われる。二人の間を銀の糸が伸びていくのを熱で浮かされた目で見ていれば頭が持ち上げられ枕が下に差し込まれた。上手く回らない頭ではその意図が分からないながらも頬を撫でる相手の言いつけに従順に頷く。相手の顔は再び胸板に向かい、そこから腹部に降りる。その場所にキスをされたのが見えたかと思えば思い切り噛み付かれて再び甲高い声をあげる。甘い痺れと痛みを感じながら相手か口を離すと小さな赤い痕がくっきり残ったのが見えて、所有痕が出来る一部始終に背筋がぞくぞく震えた。更に右胸の辺りにも同じく歯を突き立てられ赤い華が散る。加害とも取られかねない行為を好き勝手されることを相手に許し、傷が刻まれる度に悦びを感じる事に本当に相手のモノになったのだと倒錯的な興奮をしてしまう。痕を残す様子から目を離すことが出来なくて素肌に相手が唇を寄せる度に体を固めて期待を寄せ、噛み付かれる度に体を跳ねさせ甘く啼く。そうして自分の素肌の上に所有痕が沢山散るのを見せられると頭に浮かんだままの状況を口にして相手の顔が心臓部に移動するのを見つめる。激しく鼓動を打つ心臓の上にリップ音と共に口付けられると無意識につないだ手に力を込めて体を強ばらせる。次の瞬間、今日一番強く深く噛み付かれると強い痛みと快楽が走って視界が明滅しながら悲鳴に近い声をあげる。繋いだ手に爪を立てて唯一動く足をバタつかせながら取り繕う余裕もないありのままの姿で乱れて)
(/ご連絡ありがとうございます。返信について承知いたしました。いつもの事ながらリアル事情の方が優先ですので、のんびりと返信お待ちしております。/こちら蹴りでお願いします。)
……ふ、ン……っ……は……フィリップ…お前は俺のものだ
(相手が今からされることをしっかりと見られるように枕を頭に添え胸板に降りれば先程じっくり焦らしたのに反して一気に肌へと歯を突き立て次々と赤い痕を刻んでいく。押さえつける体は口を近づける度に固くなり歯を突き立てれば跳ねようと体が震えて、こちらの与える暴力的な刺激に甘くよがって甘美に喘ぐ姿はなによりも心を満たしていく。赤く滲む痕から広がるのは確かな痛みのはずなのにチラリと見る相手の瞳は熱に塗れその口はだらしなく開きっぱなしで喘ぎなにより体は熱を持っている、こんなことをして許されるのは、受け入れられるのは、啼く声を聞けるのは、世界で自分しかいない。今日揺らいだ独占欲と優越感が甘美な熱によって満たされさらに相手を追い詰めて喘がせ甘い声を聞きたいと嗜虐心が暴走していく。いつもは理論的に動く相手が脳を介さずに今されていることを口にして思考も理性をも溶けている姿に下腹部に溜まる熱がぐちゃりと掻き乱された気がした。心臓の上に強く後を刻みつければ繋いでいた手に相手の爪がくい込んで甘い刺激を受けるとグラグラと脳内を揺さぶられる、快楽を逃がそうとしているのか足をバタつかせているのをみればそこさえも自らの足で押さえつけて全てを享受するよう強制した。心臓の上に出来た痕からは暫く口を離さず緩急を付けて噛み付くのを繰り返しさらに奥深く、それこそ心臓へ直接噛み付くように、何度も強く甘い刺激を与え続ける。唾液をたっぷり纏わせた舌でそこを舐めて更なるマーキングを施した。痕をまた執拗に愛でたあとようやく顔を上げる、乱れて蕩けた顔に幸せそうに満足気な笑みを向けるとその頬に手を添えて一切独占欲を隠さない言葉を口にする。そのまま相手の脚の間に体を割り込ませると脚を広げさせて互いの腰をピタリと密着させる、十分に高まった熱を持つそこに熱い吐息を漏らすと無意識に腰を揺らした。頬を添えていた手を下腹部へと移動させるとそこを掌で押さえる、後に自分で満たされる場所を圧迫し軽く上下に撫でてその時のことを想起させるようにすると「フィリップ、ここも俺のでマーキングしたい」と自らの願いを口にした。熱と劣情を隠さない相手に酔いしれた瞳を向けると「いいだろ?」と強請るように言って)
(/お待たせしました。お心遣いありがとうございます。今日この後も返信不安定なのですが、明日はいつも通りお返事できますので、よろしくお願いします/こちら返信不要です!)
ッあ!ァ、…ひ、ぁッ!…ッ゙…は、ァ……ぁ、…しょ、たろ…ッあ!ぁ、欲しい、しょうたろうので、いっぱいにして…っ、
(心臓の上に唇が寄せられ素肌に噛み付かれると今日一番の痛みとそれと同じかそれ以上の快楽が走って体が大きく跳ねようとする。溶けきった思考では相手の手に痕が残ることなど全く考えられず行き場のない衝動のまま爪を突き立てその手を強く握る。抵抗にもなっていない足の動きすら封じられるようになった状態で更に同じ箇所に噛み付かれると火照った全身から汗が噴き出して何もかもめちゃくちゃに乱されながら声を上げる。バクバクと破裂しそうなほど鼓動の早い心臓を食べられてしまって体も思考も心も全て相手に塗り潰される。それが何より強くて熱くて幸せで無我夢中で相手に縋り付いた。声にならない声をあげながら乱れ、舌が痕をなぞるだけで体を震わせながらも漸く刺激が無くなると熱く息を吐いてオーバヒートを通り越した体から力が抜ける。首も頬も耳もおでこすら真っ赤にして半分意識が朦朧としていると頬に手を添えられ、反射のようにそちらを見る。そこには熱に蕩けて欲情の色を隠さない恋人が心底幸せそうにこちらを見て独占欲を顕にされると愛おしさと幸福が満ちて、掠れた声で相手の名前を呼ぶ。されるがまま足を広げて相手の腰が押し付けられ揺らされると滾る熱に眉を寄せ甘く声が漏れる。相手の手が移動して下腹部を押され軽くゆらされるといつものように深く咥えこんだ時のような錯覚を覚えてそれだけでも達してしまいそうになる。そんな状態でその想像を実現させる更なるマーキングを強請られると蕩けた瞳を熱に揺らして直ぐに答えを返す。寝間着を掴んでいた手を相手の腰の後ろに回して求めるように強く引き寄せ二人の間で熱を挟み込むようにし、下腹部に押しつけさせるとその全てを受け入れることを望む。緩慢な動きで相手の唇に噛み付くようなキスをして余裕なく笑って見せ「ぜんぶ僕だけに頂戴、翔太郎」と独り占めを相手を求めて)
(/いつもお世話になっております!そろそろ暗転かと思いお声掛けさせていただきました。執事喫茶から始まり帰ってきての甘いやり取りまで本当に本当に好きな物の詰め合わせみたいな話で終始とても楽しませて頂きました。依頼をこなしながらもちょくちょくお互いを見てモヤモヤしながら普段と違う探偵君が見られたり執事でも二人で一人で給仕をしたりと特別感のあるやり取りができたと思います。ライバルの出現でハラハラする展開にも出来て執事のキリッとした探偵君と終わったあとの酔った可愛らしい探偵君、そしてその後の独占欲を剥き出しにする探偵君などいろいろな探偵君を見ることが出来てそのギャップにドキドキしてました。どの探偵君も大好きです、今回もありがとうございました。
次のお話ですが存分に二人の話が出来たのでこちらとしてはどんなお話でも良いかなという感じなのですがいかがでしょうか。前述の通り騒がしいどちらかの話でも新たに違う話でも楽しそうなのでご希望等あればお聞かせください!)
…ぁ、ッ…フィリップ……じゃあ全部受け止めてくれ
(脚の間に体を割り込ませ組み敷いた相手の体は限りなく熱を持ち赤い痕を散らされ上気して真っ赤に染まっている、それを上から見下ろせば相手を征服しているのだとどうしようもなく支配欲が満たされていく。そんな状態で腰を擦り合わせればそれだけでも相手は一層甘く高く啼いてもう繋がっているのではないかと錯覚してしまう、下腹部を押さえて擬似的に刺激を与えれば相手はこちらの問いかけに直ぐさま答えを出して無意識に薄く口角をあげた。相手がそれほど我慢が効いていないことに、この先を求めていることに、劣情と幸福が同時に煽られて下腹部に熱がさらに滾った気がした。相手の手が腰に添えられ互いの熱がさらに押し付けられると堪らず熱い吐息を漏らして悩ましげに眉を寄せる、その状態で聞く相手の最後のオネダリはなんとも甘美で脳内はクラクラと揺れた。熱に塗れた幸福に浸かっていると相手の顔が近づいて甘く鋭い痺れが唇を襲う、こちらに向けられる余裕のない笑みはなんとも煽情的で妖艶でとても抗えるものではなかった。下腹部に添えた手にさらに力を込めて軽く腰を揺らしてさらに刺激を与えるがこんな擬似的なものではもう我慢できない、早く相手の中に入り込んで自分以外誰も触れることを許されない場所まで自分のものにしてしまいたい。こちらからも最後の願いを口にすると布の下に手を滑り込ませて「愛してるぜ、フィリップ」と最大級の言葉を送ると核心へと手を伸ばし高すぎる熱へと堕ちていった)
(/こちらこそお世話になっております!執事喫茶ご提案させていただいた時は特段内容考えていなかったのですが、どうせやるならメイド喫茶とは違うものをと売上レースの流れを作り、そこから薔薇を渡す発想をしてくださったのは本当に天才的だなと思いましてより一層楽しく熱い展開をすることができました。本当にありがとうございます!お互い相手のことが気になって仕方がない感じだとか二人でライバルを打ち負かしていく所だとか息ピッタリな二人が見られてとても楽しかったです。実はブロマイドの中にツーショットが紛れている、というのはこちらも入れたいと思っていた流れでして、こういう細かい所でも検索様と同じ考えで相性の良さをヒシヒシと感じたお話となりました。そこから酔った探偵と検索くんの甘いやり取りも我慢してた分を存分に満たす良い時間になりました。今回もありがとうございました!
この後ですが連続して長いお話が続きましたしさくっと出来るお話がいいかなと思っておりまして、前回あげていただいた夜更かししてる検索くんが探偵に見つかる話はいかがでしょうか?)
…ならばアトラス彗星の軌道は、
(沢山の所有痕を散らし相手にだけ許す最奥までのマーキングを強請り二人だけの熱に溺れた翌朝、全身の体の怠さを感じながら目を覚ましてまず感じたのは背中などを中心とした筋肉痛でその次に体を動かそうとして刻まれた痕を中心とした甘い痺れを覚えた。相手に声を掛けようとすればその声は若干掠れていて続いて目を覚ました相手は二日酔いに苦しんでいて散々な朝を迎えた。流石にこれではすぐに出勤出来ないと所長に弾んでもらった依頼料のことを含めた昨夜の執事喫茶のあらましをメールで報告して午後から出勤する旨を伝えれば快諾の返事がされ、暫くベットで寝転び長い時間をかけて出勤の準備をした。だがその間も出勤してからも腕を動かしたり軽く伸びの様な動きをするだけで深く刻まれた痕から痛みを発して不自然に動きが止まってしまう。また相手の手に見える赤い爪痕が視界に入る度に昨夜のことを思い出して顔に熱が集まりかける。翌日以降執事喫茶での自分達の噂を聞きつけ情報屋たちが事務所を訪れたりもしたが端っこの椅子に座って動かないように応対していた。そんな日から一週間弱、刻まれた痕も薄れ強く押されでもしない限り反応しなくなった頃に長期の依頼が事務所に舞い込んできた。詳しく内容は知らないが調査は難航しているらしく張り込みか何かで一晩かかるから今夜は帰ってこないだろうと朝食の時に話を聞いていた。出勤してすぐ相手はその調査に出掛け日中はいつも通りに過ごす。夕方になり所長が帰ってしまえば相手のいない家にわざわざ帰るのも面倒で事務所で過ごすことを決めれば読みかけの読書を再開した。全てを読み終えた時には11時で普段なら全て終わってベットに入る頃だったが今日は相手も居ない為強制的に連行されることはない。そのことに若干寂しさを感じたもののいつもは許されない事ができるワクワクのほうが上回って目が冴えた。少々夜更かししていたとしても相手が帰ってくる前に起きて風呂などを全て済ませてしまえばバレないだろう。そんな心持から普段は効けない深夜ラジオをつけていれば近々風.都.で彗星が見られるという話を聞き、早速気になると事務所の電気をつけっぱなしでガレージに急いで降りて検索を開始する。思うがまま知識の海に潜りホワイトボードに情報を纏めていたりしていればあっという間に深夜の3時頃となるがそれでも知識の探求を続けていて)
(/こちらもコーヒーを一緒に入れる流れは何処かで挟みたいなと考えたりしていたのでそのきっかけを振って頂いた時には凄く感動しました。本当に探偵様とは相性の良さを毎回感じております。
それでは夜更かしが見つかる話に致しましょう。探偵君が長期の張り込みなどで次の日まで帰れないと思う、と伝えてあるような状況でしょうか。予想よりも早く依頼が片付いたとか探偵君が頑張って早く終わらせたみたいな感じで深夜に帰ってきたみたいな流れを考えているのですがここもいつも通り好きなように考えて貰えたらと思います。ひとまず初回を回しておきますのでよろしくお願いいたします/何もなければこちら蹴りでお願いします。)
……なんで事務所の電気ついてんだ?
(相手の体にありったけの所有痕を刻みその内側まで自分のモノで染めた夜から次の日、目覚めて隣にいる相手には体に赤色が散り声は掠れ情事の跡が色濃く残っていて自分でやっておいて少々反省していた。だが直後に激しい頭痛、所謂二日酔いが襲ってきて二人してまともに動けずにいると依頼料を多めに貰ったことを盾に所長様に午後出勤の許しを貰う。水分をこれでもかととったがなかなか痛みは取れなかったが、隣で着替える相手の動きが不自然に止まるのを見ると体中に刻まれた痕が疼いているのだろうと予想がついて腹の底が擽られてジッと相手を見つめてしまう。すぐに用意を再開するがそうすればすぐに頭痛を思い出して散々な朝となった。その後事務所に出勤したものの手の甲には相手の爪の痕がしっかり残っていて常に腕を組んだり手を背中側に回したりと気を抜く暇もなく、しかし連日情報屋がやってきては自分達のブロマイドを手に入れたと自慢してくるのだから彼らの優秀さに恐れ入っていた。そうやってあの日を色濃く残しながら一週間が過ぎ手の跡がだいぶ薄れて来た頃、事務所に舞い込んだのは横領の証拠を掴んで欲しいという依頼だった、小さな会社の金庫で管理されている金がいつの間にかなくなっているらしい。防犯カメラを設置してもなかなかしっぽが掴めず依頼が回ってきて昼間まるまる張ってみたが犯人は捕まらず終いでそれならばいよいよ夜間も含めて、という話になったのだ。相手には予め夜通しの依頼になることを伝え朝を迎える覚悟で張り込み場所へ向かった。日中は何も無かったのだが従業員が帰って夜も更けた頃に犯人が動いた。厳重に設置された防犯カメラが一斉にエラーランプを灯し、すぐに消えたのだ。そこからは探偵の勘というやつで金庫のある部屋で息を潜めていると犯人が堂々と部屋に入ってきてそこを真正面から捕まえる、どうやら犯人はセキュリティプログラムに細工をしかけて防犯カメラに映るのを免れていたらしい。そこから依頼人と警察に電話し諸々の手続きを済ませるとすっかり深夜になっていた、依頼は結局早めに切り上げられたが夜中に家へ帰って相手を起こしてしまうのも悪いだろうと事務所へと向かう。そうやって深夜3時に事務所にたどり着いたが何故か消えているはずの電灯がついていて眉を寄せる、相手が所長が帰り際に消し忘れたのだろうか。鍵を使って事務所に入ればラジオがつけっぱなしになっていて一気に嫌な予感が脳内を駆け抜けた。ラジオを切ってハットをいつもの場所へかけるとそのまま後ろにある隠し扉を開けてガレージを見下ろす、そこには案の定様々な文字で埋め尽くされたホワイトボードの前で突っ立っている相手がいて暫く唖然として見つめてしまった。我に返ると「お前!なんでまだ起きてんだよフィリップ!」と叫びながら螺旋階段を駆け下りグレーチングを渡って相手の元へ駆け寄って)
…っ!な、なんでここに居るんだい、依頼は?
(検索に集中していれば周りが見えなくなるのはいつものことで事務所の方で鳴る足音や物音は一切聞こえなかった。ぐるぐるとペンで重要なワードに丸をつけたところで斜め上の方から突然聞きなれた声が聞こえて肩を跳ねて振り返る。そこには居ないはずの相手の姿があって目を見開いた。もしかして気づかぬ内に朝になってしまっていたのかと腕時計で時刻を確認するがまだ深夜と呼ばれる時間だ。一晩かかると言っていた相手が何故ここに居るのかという疑問と相手の言う規則正しい生活から大きく逸れたことをしている自覚があれば一気に螺旋階段を降りて来た相手から咄嗟に持っていたペンを後ろに隠して少し後ずさる。相手から言われたことを守っていない現状はあまり良い訳出来る物でもなくバツの悪そうな顔をすると何とか話を逸らそうと試みて)
早めに解決したから帰ってきた。にしてもお前……俺がいねぇからって検索に没頭すんなって言ったのに案の定かよ!今夜中の3時だぞ!
(色々な感情が入り交じって噴出する勢いのままに相手に向かって叫ぶとホワイトボードに向かって熱中していた肩が大きく跳ねて漸くこちらに顔が向く。相手に詰めよればマズイ状況であるのは自覚しているのか咄嗟に手に持つペンが背後に回る、ペンを隠したとて背後のホワイトボードにびっしり書かれた文字をみれば何をやっていたかは丸わかりではあるが。バツの悪そうな顔をしながら何故ここに居るのかと問われると端的に返事をする、いつもの相手ならば依頼が早期解決したことも想像できるのだろうがその余裕もないらしい。相手をひとりにすることで検索が暴走することは危惧していて朝食を取りながら釘を刺しておいたのだが結果がこれだ。呆れたように相手を見据えながら「お前今朝の約束忘れたのか?」と説教モードに入って)
没頭はしてない、少し気になったから寝る前にちょっと調べようとしていただけで…、
(ガツガツとこちらに詰め寄ってきた相手の顔は案の定お怒りのようで深夜とは思えない勢いで声がかかる。こちらの質問にはごもっともな返事がされて誤魔化せそうにない。その調子で今朝の会話を持ち出されるようになるとちょっとした調べ物程度だからそれには当てはまらないと屁理屈をこねる。それに数時間かかることを没頭というのだがこのままではお説教コースで明日以降の検索制限をかけられてしまう可能性も出て来た。それは非常に困る事態で避けたい。視線を逸らしてどうにか打開策を考えていると一つ良い案が浮かんだ。早速相手をちらりと見てから伏せ「だって、君が居ないと眠れないし…」とぽつりと零して見せて)
3時までやってんだからしっかり没頭してんだろ!ったく、お前もちょっとは自制ってもんを……な、…
(今朝の会話を持ち出してみたがどうやら相手は反省する気がないらしい、今は普通の人間ならば寝ている時間な上、目の前に広がるホワイトボードの文字量から見てもとても『ちょっと』の検索量ではない。屁理屈を捏ねる相手にまたも叫び説教モードを崩さない姿勢をみせる、最近は衝動的に検索するのも抑えられてきていたが目を離すとすぐこれだ。更なる小言を言おうとしたところで相手の目が伏せられて一瞬言葉が途切れる、その隙を狙い撃ちするように呟きが零されるとなんとも可愛らしい理由に見事に体を固めてしまった。恋人がそういうのならば仕方がないだろうかと一瞬思考が流されるがなんとか踏みとどまると「なら、なんで寝る準備してねぇんだよ。せめてベッドにはいるだろ」と勢いが削がれ攻めきれない返事を返していて)
…、一人だとこの時期はベッドは冷たいしあの寝巻きも意味が無いだろう。
(それらしい理屈を捏ねてみたいがますます説教モードは強まっていってさらに小言が重ねられそうになる。それを防ごうと浮かんだ作戦のまま目を伏せると言葉が途切れた。そして呟きを零すと分かりやすく体を固めたのが見えて思った通りの反応に思わず笑ってしまいそうになった。何とか口元を引き締めて再び相手を見るとまた小言が飛んでくるが先程までの勢いはない。実際一人で寝るのは躊躇われたのだから嘘では無い。確かな手応えを感じるとこのまま押し切ってしまおうとぽつぽつと敢えてテンション低く呟いてから相手の手を取り「だから君が帰ってきてよかった」と安心したように告げる。だがあまりにもあっさりと流されそうな相手に段々と笑いが耐え切れなくなって口元が緩んでしまい)
そりゃまぁ、寝間着は確かに……っ、俺も………嘘つけ!どうせラジオ聴いてて気になるワード検索し始めたらこの時間になったんだろ!!
(こんな夜中まで起きて検索に没頭していたことを叱らなければならないのに相手のしおらしい顔をみるとどうにもその勢いは無くなってしまう。反論してみたものの更に可愛らしい理由が返ってくると余計に心が揺れた。あれだけ二人でお揃いだと言って買い揃えた寝間着なのだから相手が自分の色を着ていなければ意味が無いのも分かる。グラグラと説教モードが揺らぎ始めて手を取られると思わず顔が赤くなりそうになった。釣られて返事をしてしまいそうになるがその顔がだんだんと緩まってくると相手の意図に気づいて顔の赤みが引っ込み代わりに怒りが再び浮かぶ、そして事務所の状況を思い出すと再び雷を落とす事となった。危うく流されそうになったことを棚に上げ大袈裟にため息をつくと「暫く検索禁止だ!」と罰を下し)
っ、何で分かったんだい。翔太郎、それは困るよ!
(狙い通り説教の勢いは弱まっているのを見れば相手の手を取ってみる。するとその顔はほんのり赤く染まったように見えてあともう少しだとじっと相手を見つめる。だが同時にあまりにも甘いハーフボイルドさに口元がニヤけるのが抑えられずについ笑ってしまうとその意図を悟られ相手の態度が初めに戻ってしまう。更にはこうなった要因のラジオまでぴたりと当てられてしまうと瞬きしてつい白状するように驚く。だが大袈裟な溜息と共に危惧していた罰を言い渡されると焦ったように相手の腕を掴み、抗議を口にする。気になったことが直ぐに調べられないなんて息をするなと言われているようなものだ。分かりやすく眉を下げると「今から直ぐに寝るから、」と食い下がって)
ラジオつけっぱなしだったんだよ!ってかやっぱ確信犯じゃねぇか!…っ、ダメだ!少なくとも三日は我慢しろ!
(危うく相手の可愛らしい言い訳に流されてしまうところだったが相手の表情が崩れたのをキッカケになんとか持ち直して追撃する。すると相手は驚いた後に自白を始めて漸くしっぽを掴むと更に怒りはヒートアップした。これは流石にお灸を据えなければならない、検索禁止を言い渡すと相手は焦ったようにこちらの腕を掴む。眉を下げた表情は今度こそ本物でまた気持ちが揺らぎそうになるが今度は毅然とした態度を取ると首を横に振った。だがここから拗ねて依頼に関する検索までしないと駄々をこねるとまた厄介だ、目の前の相手を探るように目線を向けながら「ひとつ条件を飲むなら一日まで短縮してやる」と提案し)
…あ。 三日も検索出来ないなんて僕は何をすれば良いんだい、
(まるでエスパーのようにここに至る過程を言い当てられてしまうと驚くもラジオのことに言及されると興味のままほったらかしにした事務所の状況を思い出して小さく声を漏らす。後から片付ければ良いと後回しになったことが仇になってしまったらしい。検索禁止を言い渡されると相手の腕を掴んで抗議を訴える。じっと縋るように見ていたが今度は流されることなく突っぱねられた上、あまりにも長い期限が言い渡されると更に困ったように抗議の声を重ねる。自分のせいではあるのは分かりながらもここは譲れないと相手と目を合わせていると相手が短縮の条件を出してきて「…条件?」と僅かに首を傾げながらその内容を伺って)
ラジオ聞くとか掃除するとか、いろいろあんだろ。ったく、特別だぞ?
(相手はようやくまだ事務所を片付けていないことに気がついたらしい、もしこちらが本当に夜通し依頼に行っていたら所長が朝出勤してきた際にこれはこれで怒られていそうな状況だ。検索禁止を言い渡せば相手からは即刻抗議が上がってやれやれとまたため息をつく。それならばと条件を出すことにする、首を傾げている相手を一旦そこに置くとホワイトボード脇にある作業スペースへと近づいた。そして手持ち用の小さなホワイトボードを取り出すとそこに文字を書き入れる、「これを一日つけたら謹慎期間短縮だ」とボードを相手の方へとみせた。そこには『「検索禁止」ボクは昨日夜中3時まで検索して夜更かししてました』と書き込まれていた。手持ち用のホワイトボードにはヒモが付いていて首から下げられるようになっている、「この前依頼人に見せられた猫の写真でこういうのがあったんだよな」と笑いを堪えながら相手へと近づき差し出して)
…?…なっ、これをつけろと言うのかい!?
(三日間何も調べられないなんてとてもじゃないが耐え切れない。即刻抗議をすれば溜息をつきながらそれを短縮する条件を提示されて相手を見つめる。一日だけでもとても長いのだが自分が約束を破ったのだから分が悪い。条件を聞けば相手は一旦作業スペースの方に向かって隅の方に置いてある小さなホワイトボードを持ってくる。そこに何やら書き込んでいるのを不思議そうに見ていると書き終えたのかそのボードを見せてきた。身につけるだけなら特に支障はないと言おうとしたがそこに書かれた罪状のような言葉に目を通すと思わず声を上げた。事務所に来る人は基本的には少ないとはいえこれを一日つけて過ごすなんて晒し者みたいなものだろう。ボードを持ったまま相手を見れば今度はそちらが笑いを堪えながらアイデアの発想元を述べていて飼い猫と同じような待遇と分かればますます不満げな顔になって「僕は猫じゃない」と訴えて)
でも罪を数えてるってのがよく分かるだろ?アキコも喜びそうだしな
(罪状とも言うべき文字を書いたホワイトボードを相手に見せると更なる抗議の声があがる、その出処が飼い猫の写真となればますます相手の顔は不満げなものになった。その様子も可愛らしいと思ってしまっているのだが今はその気持ちを引っ込めて、しかし顔には笑みが滲んでしまっていて本心を隠しきれていない。相手がこれを首から下げて事務所の隅で大人しくしている姿を想像すればそれこそ猫のようでまた笑ってしまいそうになるがなんとか口を引き締める、やったことが文字として見えるのだから反省を促すのにも効果覿面だろう。本音はあの写真の猫と同じ格好をさせたいだけだがそれらしい理屈を付けつつ未だ笑みを噛み殺して「それとも他に反省する方法があんのか?」と相手の意見を伺ってみて)
…君、今の状況を面白がっているだろう。それは……、そもそも君もこの時間に起きているのだから立派な夜更かしだ。依頼の為とはいえ夜更かしが健康に悪いなら同罪だと思わないかい?
(こちらが不満げな顔をしていれば先程の相手の怒った顔はなりを潜めて寧ろ笑いが滲んでいた。言われた通りにこのボードを首に掛けて明日を迎えれば相手の予想通り所長にもからかわれるのが目に見えている。真意を隠しきれていない相手に対してじとっとした目を向けながら指摘するが他に方法があるのかと問われるとすぐには浮かばなくて目を泳がせる。だがこのままでは相手の思い通りになる一方で今の時刻を思い出すと自分の罪を晴らすのではなく相手を巻き込む方向に舵を取る。この時間まで起きている事が駄目ならば相手だってそれに違反している。詭弁に近いことは自覚しているがボードの【午前三時】と【夜更かし】の文字を指さしながら堂々と問いかけて)
な、?!……そりゃ、確かに起きてるけど、俺は依頼だったんだから仕方ねぇだろ
(首からボードをかけるのがよっぽど不満らしくこの状況を楽しんでいるこちらに文句を詰め込んだ目線を向けられるが「そんなことねぇって」とすました顔で受け流す、実際相手は夜更かししていたわけなのだから名目はきちんとあるはずだ。だが相手はあろう事かこちらも夜更かしをしていると指摘してきて思わず声をあげた。確かに午前三時まで夜更かししている、という点は同じではあるが相手と自分では理由が違う。こちらの夜更かしはあくまでも依頼のためで不可抗力だ。直ぐさま反論するものの今まさに起きているというのは確かに事実であって勢いに乗り切れない。なんとか言い訳を探すと「それに俺はお前より年上で丈夫なんだから問題ねぇんだよ」と無理やり理由付けをして)
これくらい成長していればこの年の差くらいで大きくかわるそとはないし、普段体を動かしている君の方が睡眠を取るべきだ。
(相変わらずすました顔をしているが相手も夜更かしをしていると主張すれば声を上げる。動揺が見えればこちらのターンだと僅かに口角をあげて先程より勢いの無い反論に水を得た魚のように得意げに言葉を返す。それこそ相手と生活を共にする前はそのまま朝を迎えることも2日連続そんな日を続けても何ともなかったのだから丈夫さは特に関係ないだろう。寧ろ相手の方が規則正しい生活を送るべきだといつも言われている健康上の理由をそのまま返した。何とかこちらに流れを持ってくることが出来ると「それに君が居なくて僕が夜更かししてしまうなら君の監督不行届と言えるだろう?」と笑みを浮かべながら完全に開き直ったように問いかけて)
そうかもしれねぇけど、お前は……ぐ、……あ゛ーーー!分かったッ!!検索禁止は勘弁してやるから、今すぐ寝るぞ!
(先程までこちらの流れで猫の真似をさせようとさえ目論んでいたのにたった数秒で流れが変わってしまった。目を泳がせ駄々を捏ねていたはずの相手はまるで理論的に何かを話すようにサラサラとこちらにも非があると言葉が並べられる。反論しようにも相手は止まらなくて最後には監督不行届と開き直られると完全に言葉が詰まってしまった。そっちは自分の都合で夜更かししたのだろうだとか朝に約束しておいただろうだとかいろいろ言葉は思い浮かぶのだがこの状況では相手に理屈を捏ねられ反撃される未来しか見えない。モヤモヤと思考がこんがらがり最後には雄叫びを上げると、とうとう検索禁止を撤回した。盛大にため息をついて手を後頭部におくと「ったく、午前三時なんだぞ…」と勘弁してくれとでも言いたげに天を仰ぎ)
ふふ、やはり君はとびっきりのハーフボイルドだね。 ほら、明日…というかもう今日になったけど、アキちゃんに怒られない為にも早く寝よう
(流れさえ掴んでしまえばこちらのもので反論される前に相手がいなかったのが悪いと纏めて開き直れば相手は言葉を詰まらせてしまった。物理的な喧嘩ならともかく口論では互角か話題によってはこちらが上だ。最後には深夜にも関わらず雄叫びを上げて目的だった検索禁止が撤回されると楽しげな笑みが零れた。こういう所が何とも相手らしい。押し切れずに丸め込まれては溜息をついて天を仰ぐ相手に勝ち誇った表情を見せハーフボイルドだと告げる。それに反応して気持ちが変わってしまう前に今日になってしまった朝からの仕事のことを話題にしながら背後に回る。彗星の検索が途中であることもすっかり忘れてご機嫌にその背中をぐいっと押すとグレーチングを渡り、螺旋階段をあがって一緒に事務所スペースへと向かい)
な、誰がハーフボイルドだ!だいだいお前が、…っ、おい!
(夜更かしした相手を叱っていたはずがいつの間にか連帯責任にされ事が有耶無耶になってしまう、相手に反省を促す話のはずだったのに何故か最後はこちらが折れる形になって完全に言い負かされてしまった。ため息しか出ないこの状況で相手は得意げに勝ち誇った笑みを浮かべている、さらに半熟だと言われてしまえばこの状況ではなまじ間違いではない分ただ怒って叫ぶことしか出来ない。また説教モードに入ろうとするがその前に相手は背後に回って背中を押されて移動が強制的に開始する、とりあえず叫んでおくがそれも虚しく響くだけで事務所スペースに移動することになった。とはいえ相手が言うように明日の朝のことを思えば今はとにかく早く寝るのが第一だ、階段を登りきると後ろを振り返り「とりあえず風呂さっさと入ってこい。お揃いの寝間着で俺と一緒じゃねぇと寝れねぇんだろ?」と精一杯の反撃とばかりに揶揄うように言って)
ああ、一人では寝る気にならなかったというのは本当だからね。
(相手を半熟だと呼べばいつものように叫び声があがる。また小言が始まりそうな予感を察して背後に回り背中を押して強制的に一緒に移動を始める。「近所迷惑になるよ」と上機嫌に窘めながらも階段を登りきって事務所スペースに戻ってくれば外は真っ暗だ。空気も冷え切っていて時間の経過を感じていれば相手が振り返って揶揄う言葉と共に風呂に入るように促される。あれだけ入るのが面倒だと後回しにしていた風呂も相手と寝るまでの準備だと思えば苦ではない。素直に頷いてから相手に言った事は嘘ではないと告げ、風呂場に向かった。シャワーで手早く髪と身体を洗って十分温まってから出ると相手の色を纏った寝間着を着る。髪を拭きながら出てくると「戻ったよ、君も早く入りたまえ」と交代で相手にも風呂に入ることを促して)
…、……ったく。___おぅ、おかえり。まだその寝間着も見慣れねぇな
(無理やり移動が開始されいろいろと文句を言いたい所だったが遮断されているガレージなら問題なくとも事務所スペースとなればもう声は張り上げられない。すっかり勢いを削がれてしまえばとりあえず早く風呂に入るよう揶揄いながら言う、しかし相手はさらりとその言葉を肯定してみせて目を瞬かせた。そのまま風呂に行く相手を見守ると遅れて愛おしさがやってきて自分のハーフボイルドさにまた溜息をつくこととなった。帰ってきてからそのままにしていたコートやジャケットをしまっていると相手が戻ってくる、先日買った自分の色である黒の寝間着を着ているのを見れば自然と口角はあがった。まだまだ相手が自分のものを纏っている雰囲気が強くて少々照れくさそうに声をかける、その照れを誤魔化すようにそそくさと風呂場へ向かった。浴室に入り暖かいシャワーを浴びればほっと息をついて手早く体を洗った後に相手の元に戻ってくる、「あがったぞ」と声をかけるも就寝の準備が整って気も緩んだせいか一気に今日の疲労が押し寄せると大きな欠伸をして)
これから段々馴染んでくるよ。 __おかえり、言い忘れていたけど依頼お疲れ様。眠たいならさっさと寝てしまおう
(風呂を上がって相手に声をかけるとその口角があがったのが見えた。家のものに比べてまだあまり着慣れても見慣れてもいないものだがまた今日をこうやって過ごすことでこれで自然になっていくだろう。その事を伝えながら相手を見送ると一旦ガレージに戻って簡単な片づけをしてから再び事務所スペースに戻って寝る為の準備をする。そうしている内に相手が上がってくると出迎える。依頼が解説して緊張感が緩んだというのもあるのか大きな欠伸をする姿を見れば小さく笑って相手のタオルを手に取るとわしゃわしゃと撫でるように髪を拭いてやりながらタイミングを失っていた労いの言葉を掛ける。同じ夜更かしだと主張したが相手の方が明らかに疲れているだろう。ある程度水分が取れた所でこのまま寝てしまうことを提案すれば返事を聞く前に風呂上がりの温かい手を握って簡易ベッドの元に移動して)
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