検索 2022-07-09 20:46:55 |
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しばらくお前の食事から牛乳と煮干しは抜いたほうが良さそうだな……怪我?まぁ所々いてぇけど、怪我ってほどじゃないな。……お前は?あー…俺が倒れちまったから、お前のほうが危なかっただろ?
(二人並び立ってカッコよくキメるのがダブルの変身だというのに、相棒だけが大きくなった凸凹変身など格好がつかないだろう。しかもこちらの方が背が低いなんて、悔しいの一言につきる。今のまま同じ背丈をキープしているのが理想だ、カルシウムの量を調整するかとため息を吐く。続いた質問には、体の各所を動かして調子を確かめてみる。左肘を強打したのか動かすとピリと痛みがあって思わず片目を瞑るがそれ以外は特に問題ない。戦闘の傷に比べればなんの問題もないだろう。こちらも意識を失い受け身は取れなかったが、考えて見れば密着していた体がいきなり倒れかかってきた向こうのほうが危険が及んだ可能性は高く、ひとまず相手の右腕を手に取り問題ないかどうか確かめていて)
(/ありがとうございます!開幕から平和にまったりやってきましたので、ここらで緊迫させてみましょう…!どちらの展開にするかは悩みますね…事件テイストにするならSド.ー.パ.ン.ト.の話を改訂するのが良いかなと思っておりまして、街でパティシエが攫われている→検索くんが攫われる→発見、口論みたいな流れが良いかなと思いましたがストーリーがそれなりのボリュームになるかな、と。二人のやりとりを重視するなら探偵の欲しがっていたものを買いに行くほうが手軽かと思います。事件パートと二人のパートどちらを重視するかかなと思うんですが、いかがでしょう?)
残念ながら背丈を決める大きな要因は遺伝だ。…だがぼくもこれくらいの方がきみと目を合わせやすい。 なら良かった。っ、触ったらそれなりに痛むが活動には問題ない。倒れるのはいつものことだからね
(牛乳や煮干し、つまりカルシウムを摂取すると背が伸びるという説は一般的ではあるが実際では遺伝の面が大きい。だから今から食事からカルシウムを少なくしようが微々たる影響がないだろう。だが自らもこの背丈は気に入っている。横を向いた時に直ぐに目が合う瞬間は相棒と強く感じることが出来て、相手とは違った意味で背が伸びなければ良いと思う。ひとまず一般的な範囲の怪我で済んだようで安堵の息をつく。一方のこちらはと腕を取られると一瞬痛みが走って眉を寄せるが普段の探偵業ならば支障はなさそうだと判断する。所長が居ない時の変身は重力のままに倒れ込むことも多く、軽い擦り傷や身体をぶつけるのは日常茶飯事だと軽く笑い)
(/せっかくなら事件テイストに挑戦したいなというのもあるのですが間延びするとグダグダになってしまうかなというのもあるので、二人のやり取り重視に事件の前後はある程度サクサクと進めちゃうのはいかがでしょうか?依頼受理をしてパティシエの行方不明・誘拐が起きていることへの原因を探るみたいな前提背景の元で始めて拐われる所~口論、その後の対応の変化辺りをガッツリやってみたいなという思いはあります。探偵君の真似をして単独行動でパティシエの代わりに囮になったり、園.咲.家に検索も潜入したりと多少無茶なことをするとその後の言い合いで楽しくなりそうな予感もあるのですがどうしましょうか。)
あぁ、お前と話すたびにいちいち上を見上げてちゃ首痛めそうだしな。お前も同じくらいの怪我ってとこか。とりあえず湿布でも貼っとくか。
(相棒とまっすぐに目が合う。この高さに慣れてしまったのもあるが、やはり隣を見たときに顔がすぐ見れるほうがいい。今の高さがお気に入りなのはこちらも同じなのだ。軽く肩を叩く、こんな動作一つでも今の背丈のほうが心地良い。相棒の遺伝子が発動して急に背丈が伸びないのを祈るばかりだ。そして床に倒れ込んだ代償はおおかた同じ具合のようで、確かにいつも地面に倒れなれているだろうが昨日はこちらがもたれかかってしまって状況も違うだろう。自分のことはそっちのけて少しでも痛みを和らげたほうがいいだろうと部屋の片隅にある救急箱を取ってきて湿布を取り出し)
(/なるほどそうですね!こちらも事件テイストにしたいと思っていましたので、お好み焼きのときと同じく、ロルである程度纏めて事件は進めつつ、ふたりのやり取り重視でいきましょうか!囮役を勝手にやってしまうのとてもいいですね……探偵の焦り度合いも増しますし、検索くんが無茶するほど探偵の束縛が強くなると思いますので!
それでは今の下りは適当なところで切り上げて事件パートに早速入っても大丈夫でしょうか?何か打ち合わせが必要な場面になれば都度こちらで打ち合わせさせていただければと!)
…今回のド..ー.パ.ン.トのメモリは今のワードでは絞りきれないようだ。分かっているのはパティシエによほど強い執着や恨みがあるらしい。…そのような人物を見張っていれば見つけることが出来るかもしれないね
(地.球の本.棚で足を使った調査でわかった相棒のキーワードを検索してみるがイマイチ今のワードでは情報を絞りきれない。ヒットした全ての本に目を通すのもアリではあるが大分時間がかかりそうで本を折りたたんでその調査結果についてはを伝える。分かっているのはド.ー.パ.ン.トがパティシエという職業に執着し、その人物を順番に行方不明にしているという点だ。その検索結果についてホワイトボードに書き込んでまとめながらもその意図について考えてみる。それも無差別という訳でもなく風,.都.に近いパティシエから行方不明になっていると考えながらその身分を偽れば出会うことが出来そうとは思うもののそれはそれは奥の手だと思えば口元に手を当てながらも悩みつつもその情報を伝え)
(/承知致しました。とりあえず事件の簡単な導入については回しましたので良いように乗って単独行動して頂けると助かります! 探偵君単体ならするけど検索がするのは許せないみたいな自己中心的なとこが見られると楽しいかなと思います…!なにか展開の中でご相談することがあればお声がけさせて頂きます。)
さすがにパティシエってだけじゃ絞りこめねぇか。風..都.にはパティシエはごまんといるから見張るにしても目星がつけられねぇ。とりあえず俺は現場になったとこを回って共通点がないか見てくる。お前はそのまま検索続けといてくれ。
(パティシエ連続誘拐事件、そんな物騒な話が舞い込んできたのは数時間前のこと。被害者の名前や店名で検索を頼んだが、やはり今のままでは情報がたりない。相棒が文字を羅列したホワイトボードを眺めてもそれらを繋ぐ線は見つけられなかった。やはり情報だけで事件は解決できない。そうとなれば活躍するのは自分の得意分野、すなわち足で稼ぐことだろう。地..球の.本..棚から帰ってきた相棒にいつも通り外へと調査しにいくことを告げると、階段を登り地下ガレージを出て探偵の象徴、あるいは魂たるハットを頭に乗せ誰も見ていないのに不敵に笑うと事務所をあとにして)
(/早速導入部分ありがとうございます!怒りや焦りがヒートアップして探偵の矛盾した部分も出していければと思います!それではこのまま単独行動スタートさせますね!/こちら蹴り可です!)
分かった。何か分かったら連絡するよ。……園..咲.家。…ぼくも調査することにしよう、
(この世界の全てを知る本棚でさえ検索ワードが足りないと絞り込むのは難しい。次々と被害者が出ている中で手がかりを掴めないのは歯がゆい状況だ。こういう時は足で稼ぐ相棒の閃きや地道さが打開策になることが多く、外に出ていく相手をいつもの様に見送った。改めてホワイトボードに書き込んだ被害者の情報を見返してみる。実はこの中に検索したが敢えて書かなかった手がかりがある。それはとある一家に呼ばれたパティシエから失踪しているという点だ。本当ならば相棒にも伝えるべき情報ではあるが、そのワードを聞くと妙に心がざわついて落ち着かなくなる。試しに検索をかけて見るが鎖でぐるぐると巻かれ閉ざされた本が多くそれが更に不安を掻き立てる。事件の最中、その違和感や不安を相棒に話すのも妙に躊躇われてしまって情報ごと伏せる形になってしまった。だがこのままではまた新たな犠牲者か出てしまう。そう思えばいつもの様にただ検索するのもダメなような気がして、最近新たにその一家に呼ばれたという一人のパティシエに目星をつける。彼女と接触すれば何か情報が掴めて相棒の役に立てるかもしれない。一家へのザワザワした気持ちと焦燥感、そしてただ検索しているだけではなく直接相棒の役に立ちたいという気持ちが先走ると外で独自調査をする決意がついた。相棒のデスクに『ぼくも外で調べることにする。念の為に発信機を持っておくが何か分かったら連絡をする』とだけ書き置きをしてスパイダーガ.ジ.ェ.ッ.トの発信機を1つポケットに入れると約束を破って事務所の扉を出た。ひとまず彼女が務めるケーキ屋を訪れてみようと検索した住所を頼りに街を出歩き)
(/一気に誘拐部分まで進めるのは難しそうなので一旦外出部分で留めました。単独行動の描写や一度事務所に戻る等で埋めていただけると助かります。色々不手際もあるかもしれませんが雰囲気で補足してもらえると有難いです、よろしくお願いします/こちら蹴り可能です。)
__ありがとうございました。
(対応してくれた店員に礼を言って店を出る。この店で3店舗目、いずれもパティシエ失踪事件の被害者が努めていた場所だ。それぞれの店を巡ってみて分かったことがある。ちらりと今しがた出た店の出先を見ると行列が出来ている、これは3店舗ともに共通した現象だった。つまりどの店も風.,都では人気の店だということ。次にいなくなったパティシエはいずれも店の一番手、つまりかなりの実力者だということだ。どの店に行ってもさらわれた被害者の賞状が掲げられていたし、実際今まで多くメディア取材も受けている。人気実力があり、その界隈では知れ渡った人物達だ。つまり犯人は風..都でも有名な職人をさらっていることになる。といってもだ、店一番の実力者であるパティシエで絞ってもまだ候補は多い。次に狙われるパティシエをピンポイントで特定できなければ護衛のしようもないだろう。ひとまず手に入れた情報をもとにもう一度検索をするしか今できることはない。あるいは一か八か有名パティシエになりすましてこちらを襲ってくるのを待つか。あらゆる可能性を考えながら一度事務所へ戻ろうと足を進め)
_という事だから傍で護衛させて頂きたい
(やはり外は興味深い物で溢れている。勝手に外に出た罪悪感はあるものの自由に好きな物を見れて好きに動けるという開放感からその足取りは軽い。とはいえ今回は遊びに出ている訳ではなく仕事の一環だ。気を引き締めると目当ての店を訪れた。綺麗な店内でショーウィンドウに並べられた凝った見た目のスイーツが目を引く。検索通りかなりの人気店のようで店内には女性客も多い。その中で男一人というのは随分浮いているようにも思えたが気にせず次のターゲットにされているであろう彼女に話しかけた。あまり赤の他人と喋る機会がないため多少心配したがそこは相棒の真似だ。どうやら失踪事件は巷でも話題らしく話せば直ぐに意図を理解してくれたようだ。見た目からか探偵といっても半信半疑だったようだが事務所の名前を告げれば以前店長が相棒のお世話になったらしくお礼まで言われてしまった。こんな所で相棒の顔の広さを知るとは思わなかった。そんな形で護衛することが決まればその事を相棒に伝えようとも思ったが勝手に外出した手前怒られるのが目に見えている。犯人を見つけてからでも遅くないと安易に考えれば店長が考案してくれた臨時アルバイトとして紛れるという作成に乗っかって彼女の傍で犯人が来るのを店の簡単な手伝いをしながら待つ。それから少しして店内飲食の出来るスペースから女が出てきた。そのまま帰るのかと思えば女は彼女を見るなり笑顔を浮かべながらメモリを取り出して体内に挿した。みるみる変化していく身体、どうやらこの女が犯人のようだ。店内は一瞬の静寂の後客や店員の悲鳴が響く。ひとまず狙いである彼女に逃げることを促すも恐怖で腰が抜けてしまったようでそれを庇うように前に立ち対処法を必死に考え)
やはり、ド.ー.パ.ン.トの仕業! 早く逃げてください!
ただいま__は?フィリップ?おいフィリップ!!
(相棒の方でなにか収穫があれば連絡が来るはずだが連絡なしということは言わずもがなということだろう。こちらも情報量として増えたがおそらく確信的なものは掴めていない。ひとまずは情報共有かと事務所に帰ってくるとハットをいつもの金具にかけてそのまま地下ガレージへと向かう。そこで相棒へと声をかけるが返事がない。ガレージの中をよく見回してもその姿はなかった。思わず情けない声がでる。ホワイトボードに追記された形跡はない。ここにいないならデスク横のベッドだろうかと階段をかけあがるが、その間に悪い予感がふつふつと湧き上がっていた。事務所スペースにはもちろん誰もいない。そこでようやく自分のデスクの上に紙が乗っているのに気が付き、慌ててそれを読んだ。嫌な予感は的中する。思わず「ウソだろ…」と声が漏れた。あれだけ外出するなと言ったのに、よりにもよって一人で外に出るなんて。鼓動が早くなるのが分かった。もしもがあったらどうする?と嫌な考えばかりが先行する。焦りと妙な寒気に苛まれながらスタッグフォンを手に取り相手へと発信すると頼むから出てくれと心の中で念じ)
っ、翔太郎、今犯人のドー.パン.トと接触中だ。今すぐ来てく、ぐっ!? …そうか。翔太郎、恐らく被害者は1箇所に集められているはずだ。ぼくも彼女と一緒に拐われてその場所に潜入するからきみは発信機で場所を探してくれ
(スタッグフォンから着信を受ければ丁度連絡しようと思ってたタイミングで直ぐに応答する。だが怪人の前では余裕もなく切羽詰まった声でひとまず現状を伝えた。変身しようにもボディは相棒の身体を使う為この身体だけではどうしようとない。どうにか相棒が来るまで時間稼ぎしなければ。その事を伝えていた最中、彼女との間に居るのが邪魔なのか強い力で払い除けられ鈍い声と共に顔を顰めて床に転がってしまう。このまま彼女を連れていかせる訳にはいかない。すると怪人は彼女のスイーツの腕を褒め至高の物を食べたいと語り出した。恐らくその為にパティシエを誘拐してるのだろうと検討がつく。ならば被害者も生きていて彼女もその場所に連れていこうとしているのだろう。つまり彼女の代わりか共に拐われれば被害者がいる場所にたどり着くことが出来る。怪人を倒すという選択肢が取れない今、その場所を突き止めるのが最適解だ。きっと相棒なら似たような行動をとるはずだ。早口でその推理と今からやろうとする事を一方的に伝えると今まさに連れ去ろうとしている怪人の元へ駆け出して)
はぁ?!お前どうやって…フィリップ!!馬鹿野郎今すぐ逃げろ!お前敵に狙われてるんだぞ!
(連絡が繋がりホッとしたのも束の間、切迫した声に一気に肝が冷える。今まさに敵と対峙している状況に様々な可能性が脳内を駆け抜ける。拐われる、始末される、施設に戻される、そのすべての可能性が自分の隣から相棒がいなくなることを意味していて、体は冷えていくのに心臓だけがドクドクと激しく脈打っていた。ついこの前にずっと隣にいると誓ったばかりなのに、こんな形で相棒を永遠に奪われたら……思考の濁流に飲まれそうになった時に、相棒が倒れる鈍い音が聞こえて思わず名前を叫び、意識を引っ張り戻す。危機的状況だがまだ間に合うはずだ。体は動き出し、いつもの帽子を引っ掴んでバイクのもとへと駆けていく。だがその間に聞かされる作戦はあまりにも危険で許せるわけがない。全くの無防備だというのに冷静に作戦を伝えるのにも、そんなことを言ってる場合じゃないだろうと怒りが沸き立ってくる。早々に逃げることを指示しながらス.パ,イ,ダ.ー.シ,ョ.ッ.クを起動し発信機の信号をキャッチした。様々な感情が混濁しながらも今やることの第一は相棒の救出だ。バイクに跨りエンジンを起動させると発信機を頼りに走り始め)
だがこの好機を逃せば次いつ足取りが掴めるか分からない! 宜しく頼んだよ、翔太郎。
(当然予測していた反応ではあるが今はそれを相手にする暇もない。勿論危険な手であるのは百も承知だ。だがこの瞬間を逃してしまえば次はいつ犯人に会えるかも分からない。今回の出来事からより警戒心は強まるだろうし、更に計画的に隠密で行動するようになれば探すのは容易でなく更なる被害者が増えてしまう。依頼人第一だといつも相棒は言ってるじゃないか。思わず反発するように叫ぶように言葉を返す。危機的状況でいつものように落ち着いて考えることが出来ずただ思うまま行動してしまう。相棒の言う通りに引く気もなく彼女を引き剥がして代わりに自分が伸びてきた腕のような物に挟まる。入れ替わったと気付いていない怪人に飲み込まれる寸前助けに来てくれると絶対的信頼を置いている相棒にそう伝言したのを最後にス.タッグフォンは切れてしまった。奇妙な空間に閉じ込められたまま怪人とその位置を示す発信機はケーキ屋から離れ森の方向へ高速で移動していき)
それでお前が……フィリップ!!くそっ!
(電話口の向こうで誰かの悲鳴が聞こえる、きっと今回のターゲットたるパティシエだろう。その人を守るのはもちろん重要だがその代わりに相棒が拐われるなんて、どう考えても無謀で危険だ。だが検索するときと同じく相棒はこちらの話に耳を傾けもしない。好機だなんて今はどうでも良かった。今はただ相棒がこの手の平からこぼれ落ちていく感覚に焦っている。さらに不穏さを増すようにス.タ.ッ.グ.フ.ォ.ンの音声がブツリと切れる。それで相棒が完全に敵の手中に落ちたことを悟った。どっと汗が吹き出し、額から流れ落ちる。相棒の影さえ消えようとしている、そんな感覚だった。ギリと歯を食いしばる。苛立ちと焦りに支配されながら発信機の信号を確認する。どうやら相棒は森の方へ連れて行かれているようだ。おそらく行き着く先に敵のアジトがある。ハ.ー.ド.ボ.イ.ル.ダ.ーのエンジンを最大出力にすると、発信機の場所へまっすぐと走り)
_ っ…どうやら予想は的中したようだね。…問題はここからだけど。
(数分後、移動は終わったのか不意に吐き出された。粘液を払いつつもひとまず周りを確認する。どうやら市街地からは離れた屋敷のようで部屋全体は不気味なほど薄暗い。そして床には推理通り被害者の人達が寝かされている。大きな外傷もなく生きているみたいだ。ポケットに入れた発信機も問題なく作動しているのを見てひとまず攫われた人の場所を特定するという第一目標は達成したが心配なのはこれからの時間だ。パティシエはスイーツを作るという目的があって生かされているが対して自分はただの侵入者で犯人としても生かす理由はない。丁度怪人も彼女と自分が入れ替わったことに気づいたようで困惑した後に怒りをぶつけるように襲いかかってきた。ス.タ.ッ.グ.フ.ォ.ンを変型させてクワガタムシにして空に放ち応戦するが流石に分が悪く振り回される右腕のナイフを何とか回避をしながらも徐々に息が上がり壁に追い詰められていき)
あそこか…!
(発信機を頼りに森の中をバイクで進む。それほど奥地ではないが人気の寄り付かない所だ。まさに隠れ家にうってつけの場所だろう。やがて遠目に屋敷を見つけるとまた一段ギアを上げた。部屋の中は薄暗いが窓越しに中が微かに見える。ちょうどそのときに、壁際に後退する相方と応戦するガジェット、そしてド.ー.パ.ン.ト.の姿が見えた。ようやく見つけた。ハンドルを握る手に自然と力が入る。正面玄関に回り込んでいたら間に合わない。何よりも相棒は今まさに追い詰められ危機は間近だ。ぶわりと全身の血が巡るのが分かる。必ず取り戻すと、その考えだけに頭が支配される。バイクをそのまま窓へ向かってフルスロットルで走らせると、シートに両足を乗せそのまま窓へと飛び込んだ。古い屋敷のため窓ガラスは簡単に割れる。顔はヘルメットで、体は服である程度守られたが、手の甲にいくらかガラスの破片が飛んで薄く赤い線ができた。飛び込んだ勢いのままド.ー.パ.ン.トに体当たりをかましてその体を吹き飛ばす。全身痛んでいるはずだが、最初にしたのは相棒の姿を探すことだった。視界にその姿を移すと、大きな怪我はないことを確認する。だが相棒へ向けた顔は安堵のものではなくて静かで表情の読み取れないもの。その顔のまま敵へと向き直ると、「まずはアイツを倒すぞ」と低い声でそう呼びかけドライバーを装着し)
…!ナイスタイミングだ、翔太郎。
(正直そろそろ体力も限界に近い。それでも相棒ならすぐに来てくれるはずだと思えばここで諦める訳にはいかない。そうしていれば遠くからバイクのエンジン音が聞こえてきた。ちゃんと来てくれた。それだけでもしかしたら無理かもしれないとじわじわと心を支配し始めていた闇に一筋の光が差す。バイクから降りてここに駆け付けるならあと1分ほど耐えれば何とかなりそうだ。そんな計算をしていたがちらりと窓の方に視線を送ればバイクは何処か停める所を探す訳でなくこちらに真っ直ぐとやってくる。この状況と窓の位置。まさかこのまま突っ込んでくるつもりだろうか。例え古いとはいえ生身で窓ガラスを割るなれば怪我をするのは目に見えてる。だがバイクは方向転換する様子はない。となれば自分は出来るだけ窓から離れ代わりにド.ー.パ.ン.トを窓際に誘い込む。直後けたたましいガラスの破裂音と共に細かい破片が飛び散って顔を背けた。顔を戻せばそこには体当たりを食らったのか床に倒れているド.ー.パ.ン.トと相棒の姿があった。それだけで一瞬緊張の糸が解けそうになる。声のトーンも思わず高くなった。だがまだ何も終わってはいない。こちらの様子を確認するように向けられた相棒の表情が硬かったのは気になるが横に並ぶと「ああ、分かった」と促されるままサ.イ.ク.ロ.ンメモリを取り出して「変身」と言う声の後にメモリを差し込み)
変身!
(並び立った相棒とともにジ.ョ.ー.カ.ー.メ.モ.リを起動させると、転送されてきたメモリ、続いて自身のメモリを差し込むとベルトを起動した。両手を広げ風と共に装甲が構築されると二人で一人の仮.面..ラ.イ.ダ.ーへと変身を遂げる。室内で戦うのはまずい、拐われたパティシエ達と距離が近すぎる。まだ床に倒れたままのド.ー.パ.ン.トをむ無理矢理ひっ掴むと、先程飛び込んできて割れてしまった窓の方へと放り投げる。続いて自身も飛び出した。相棒から敵の攻撃のおおよその情報を得ると、クリームを避けながら確実に拳と蹴りを入れていく。相手がスイーツならばこんがり焼けば良いとソ.ウ.ル.サ.イ.ド側のメモリをヒートへ交換し、さらにラッシュを叩き込んだ。重く暑い拳を鳩尾に叩き込み隙ができたところで「決めるぜ」と相棒へ合図を送る。マ.キ.シ.マ.ム.ド.ラ.イ.ブを発動させ、半分になった体が交互にお熱い拳を叩きこむと、敵は吹き飛びメモリが飛び出し、最後にはメモリが砕け散って)
S…なるほど、ス.イー.ツメ.モリによる犯行だった訳だ。……翔太郎、来てくれてありがとう。
(メモリを転送すると同時に意識も転送され自分の身体は床に倒れ込む。それからはあっという間だった。幸いにも特段厄介な攻撃や特性がある訳でもなく時折飛ばされるクリームさえかわせばほぼ一方的に攻撃を与えることが出来た。メモリの特性から弱点を考えてメモリ交換、そしてマ.キ.シ.マ.ム.ド.ラ.イ.ブを発動させれば難なくメ.モリブ.レ.イクをする事が出来た。周りに仲間のド.ー.パ.ン.トが潜んでいないのを確認すればメモリを抜いて変身を解除した。風が巻い意識が自分の身体に戻る。倒れた衝撃で擦れた頬を確認するように触りながらも立ち上がれば砕け散ったメモリの元でしゃがみこむ。残骸から辛うじてSの文字を確認出来れば今回の犯行にも納得がいったように頷き。気になっていたことが解決すれば今度は変身解除した相棒の元へ向かう。こうして助けに来てくれなければ今頃大変にあっていたのだろう。相棒の方を向けばそのことを素直に感謝して)
あぁ……。___ここは刃さんに任せて俺たちは帰るぞ。
(変身を解除すれば長く長く息を吐く。今回の戦闘で目立った怪我はなかった、怪我したのは窓を突き破った時くらいだろう。だが今意識が向いているのは敵のことでも、守るべき街の人々でもなく、相棒のことだった。パティシエ誘拐事件はこれで解決だが自分の中ではまだ何も終わってはいない。その根源たる相手がこちらにやってくるのを横目でみやり、礼を言われたが溢れ出しそうな感情を抑えるのに必死でぶっきらぼうな返事しかできなかった。本当はここで全てをぶちまけたいがまだ屋敷の中に拐われた人々がいる、その思考でなんとか押しとどまっていると、遠くからサイレンの音が聞こえてくる。やがて数台のパトカーが屋敷の前で止まり、その中の一台から刃さんが出てきた。なんでも相棒が潜入した店から化け物が現れたと通報が入り、そこに行く道中バイクでかけていくこちらを見かけて事を察したそうだ。一通りの顛末を刃さんに話し、中の人々を任せる。好都合だ、これでとっとと相棒と二人きりになれる。短く帰宅を告げると相手の腕を掴み、有無を言わさず帰宅の道を進み始め)
…分かった。____ ただいま。
(思っていたのと違うぶっきらぼうな返事。緊迫した空気の中にいたから忘れていたがそこでやっと外出禁止を破ったことを思い出す。その事を怒っているのだろうか。見つめる相棒の顔からはいつもと違って感情が読み取れずそれが余計不安を煽った。そうしているとサイレンの音。どうやら警察が訪れたようだ。その中でも相棒の顔馴染みが相手に話しかけてきて事件のあれこれや顛末について話すのを大人しく隣で聞いていた。その2人からは自分達との違う交友や信頼を見ることが出来て、先程からまともに相棒と会話できてないのも相まってなんとも言えない気分になった。後は警察の管轄となれば相棒が腕を掴み引っ張るような形で現場を後にした。ガラスを突破ったとはいえバイクは頑丈で無事に動くみたいだ。いつもならちょっとした会話があるのに相棒の声を聞けるのは短い問いや言葉だけで妙な沈黙が続く。相棒のバイクの後ろに乗るが話しかけるなというオーラをひしひしと感じては話しかけるのも躊躇われて無言のまま帰路につく。辿り着いた事務所は数時間離れてるのもあって久しぶりだと感じながらも相棒に続いて扉の中に入り)
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