検索 2022-07-09 20:46:55 |
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…っ、………ハ………熱い…
(会えなかった時間の分を埋めるように、幾度も相手の唇を自分のそれと舌とで撫でていく。舌を這わせるそこが僅かに開いて相手の舌が伸びてくれば、柔らかな舌がこちらの唇を這ってゾクリと体が震えた。既に心臓の鼓動は早い、事務所で相手と再会した時からずっと高鳴りは続いていて、今や心臓は必要以上の血液を送り続けている。十分熱を持った体には余計な服は不要で、相手がこちらの上着を脱がせようとしているのを感じれば、ボタンを外しジャケットとベストを脱いでぞんざいに床へと落とした。ネクタイの結び目を強引に引っ張ってそこを緩めると同時に僅かに開いた相手の唇の間へ舌を差し入れる。久方ぶりに侵入する普通ならば誰も入ることのできない相手の空間、自分だけが入ることを許された場所。相手の舌の表面をなぞるようにして相手の中さえ自分のもので染めていく。互いに薄着になってより体温を感じられるようになればまた相手の体を壁に押し付けるようにして密着し、先程ネクタイを緩めた手は体の形を確かめるようにまずは首元に添えられ、そこからゆっくりと胸板、腹、脇腹へと降りていき、今度は同じ順路を辿って上へと登っていく。相手の鎖骨の硬さ、薄い胸板、柔らかな腹、それらをもう一度記憶に刻むようにゆっくりと撫で続けて)
…は、……ん、…ぁ、…触られてるだけなのに変な気分だ、
(相手の上着に手を掛けるとそれを察したのかシャツ以外の物が脱ぎ捨てられる。ほんの数分前までちゃんと服を着込んで外を歩いていたのに扉一枚隔てた所でお互いを求めてしまっている。そんな背徳感にも似たものを感じながらも口内に相手の舌が入ってくる感覚にぴくりと肩を震わせた。本来ならば自分だけの場所への侵入を許して違う温度の舌が自分の物に触れなぞられると頭がふわふわするようで心地が良い。こちらからも擦り合わせるように絡めると唾液で濡れた粘膜が水音を立てた。薄着のまま壁に押し付けられるとより相手の体温も早い心臓の音もわかる。その上で手が首元に触れたかと思えばゆっくりと形を確かめるように下がっていく。鎖骨や胸板、腹部とひとつずつならば何とも思わない場所だが全身に血が通い熱を帯びた状態で大きな手のひらが衣類越しに這うと秘めている欲を探られているようでぞわぞわと身体が震えてしまう。思わず可能な範囲で逃げるように身を捩らせてしまいながらも赤くなった顔で困ったように呟いて)
……、…おい、逃げんなよフィリップ……外に聞こえるからあんまデカい声出すなよ…
(ただゆっくりと撫ででいるだけなのに相手の体はこの手の内で確かに震えていて、長く息を潜めていた欲望が刺激されてこの胸を邪な衝動で埋めつくしていく。掌が這う体は既に常態でない熱を持っていて、手を滑らせる度に心地よくもっと触れたいとこちらの体も熱くさせる。それなのに相手の体は腕の内から逃げるように動いて、獲物を逃がすまいと思考が働くと相手の足の間に自分の足を割り入れて自由を奪う。獲物を追い詰めるような感覚に嗜虐心が擽られて、外界とドア一枚しか隔たれていないこの空間でもっと相手を追い詰めたくなってしまう。互いに絡まりあう舌を音を立てながら一度引き抜くと口元を耳へと移動させた。低い声で言い聞かせるように囁いた後、声を出すなと言いながら相手の唾液で濡れた唇で耳の端に口付けを落とす。ようやく触れた素肌は熱を持ち記憶通りに柔らかくてすぐさま口付けでは物足りなくなる。体を撫でる手は止めぬまま、舌を耳の端へとあてると形をなぞるように動かし、その中に時々食む動作を加えてそこを愛でて)
…っ、君の触り方のせいだ、…んっ…、は…
(本当にただ表面を撫でられているだけなのに久方ぶりの身体は相手からの刺激を取りこぼさないように敏感になり、そこから逃げるような素振りをしてしまう。そんな条件反射的な動きさえ更に壁に押し付ける箇所を増やす形で封じられると背中に回した手でシャツをぎゅっと掴んで全て相手のせいだと責任を押し付ける。絡んでいた舌ごと唇が離れると自由に呼吸が出来るようにはなるが耳元で低く囁かれた言葉で相手の狙いに気付く。ドア一枚の防音性はそこまでない。近隣の人に聞かれてしまうリスクを提示されるとぞくりと背筋が震えるが言葉とは裏腹に濡れた唇が耳に触れる。そこを生暖かい舌先でも這うようになるとまたぴくりと敏感に身体を跳ねさせる。撫で続ける手のひらの持続的な愛撫と合わせて顔を赤くして何とか声を押し殺しながら受け入れつつも息は荒くなっていき)
っ、…お前の反応がいいからついな……会えなかった一週間分、お前に触れたい…
(相手を追い詰めるようなことをしているのにこちらへ縋るように背中のシャツを掴まれると、思わず薄く笑ってしまった。責任転嫁されても相手が敏感に体を震えさせているのは事実、一段といい反応を見せる姿に昂りを抑えられるわけもなくその事実を相手にも教えてやる。膨れ上がる劣情を止められるものはなにもなくてそれを微塵も隠すことなく熱い息と共に口に出してしまった。もっと陶器のような柔らかな肌を堪能したい、甘く震える声が聞きたい。胸の中で粘性の高い願望が蠢き続ける。耳を這っていた舌はやがて耳の裏へと至ってやがて首筋へと降りてくる。服が邪魔で直接肌を味わえるのは首だけだ。それを煩わしく思いながらまずはとそこをゆっくり舐め上げる。体を撫でていた手はまた下へ降りて、体を隠す服の下へと侵入すると直接柔肌を撫でながら腰へと回され「両手上げろ」と短く告げて)
……っ、ぁ…。…翔太郎、ここじゃなくて、中が良い…
(やはりずっと触れられていなかった身体は感度が良くお互い燃え上がるのが早い。至近距離で感じる相手の匂いと温度はこの一週間無意識下に欲しかったものだ。劣情を隠すことなく熱い息と共に零され、余裕無さげに求められると腹の奥が熱く疼いてもっともっと相手のそれが欲しくなってしまう。耳を這っていた舌が首筋へと降りてくると甘く切ない声が洩れた。その間にも体の表面を撫でていた手が今度は下へ降りて隙間から入ってきて直接熱い手のひらが素肌に触れると甘い痺れが走った。もっと触って欲しい相手の熱が欲しいと欲望が蠢いている。だがすぐ側に外界のあるこの場所ではどうしても其方に意識が散ってしまう。今はただ目の前の相手だけに夢中になって溺れてしまいたい。そんな意識の方が僅かに上回ると素肌に触れる相手の手首を弱々しく掴み制止すると濡れた瞳で移動したいと懇願して)
…、……フィリップ?___ベッド行くか、お前の声もっと聞きてぇし
(一週間相手が傍に居ない反動がこれ程強いものとは想像できず、ただ相手の事しか考えられなくて脳も体もオーバーヒート状態だった。首筋を味わいながら鼓膜を揺らす相手の切ない声は何とも体に毒で、より正常な判断を失わせていく。もっともっとと歯止めの効かない欲望が暴走していたが、こちらの手首に相手の手が掛かって動きが止まった。窺うように名前を呼びながら相手の方を見れば潤んだ目がそこにあって乱暴に胸を鷲掴みにされた気分になる。そんな状態で伝えられた移動のお願いを断れるはずもない。それに、静かにと言いながらその実あの甘い声をもっと聞きたいとこの体は願っている。全く余裕のなかった頭は少々冷静になって小さく笑みを浮かべながら頷くと、靴を脱いでようやく部屋へあがった。相手も靴を脱ぐのを待って手を引き部屋の中へと移動する。そのまま廊下を抜けリビングへ入り、ベッド脇で相手の方に向き直れば後頭部に軽く手を添えまたひとつキスを落として)
…ん。_ 翔太郎、…会えなかった分、沢山君が欲しい
(窺うような目線と交わって移動をお願いする。まだ理性のある内に万が一の可能性は潰しておきたい。そんな想いが通じたのか小さな笑みと共に了承がされる。それは声が出てしまうような事を今からする事に同意したのも同義で恥ずかしい物はあるがずっと望んでいた事だ。小さく頷くと力の抜けかけた身体で何とか靴を脱いで部屋に上がる。手を引かれてリビングに移動してベッド脇まで来ればもう懸念することは無い。向き直って再び唇が重なる。何度だってしたくなる恋人の味に浸りながらも今度はこちらが相手の身体に手のひらを乗せる。危険な目にあってもいつも助けてくれる頼もしい腹筋や胸板を確かめるように触れ徐々に上へと移動させていく。やがて首元に辿り着くと緩んでいたネクタイに手をかけ、もう我慢しなくても良いとばかりに完全に解いてしまいながら唇を離して甘く名前を呼ぶ。そのまま開かれた首筋に短いリップ音と共にキスを落とすと求めるように自らの願望を口にして)
っ、……フィリップ…途中で止められねぇからな
(真に二人だけの空間になって再び唇は重なった。そこを重ねるだけのキスでもじわりとこの体に熱は広がって冷静になった思考はあっという間に溶けていく。その間に相手の掌がこちらの体に触れて、ゆっくりとその位置を上げていく。まるで腹の奥底に蠢いていた熱さえ引っ張り上げられるような感覚、重なったままの唇の間から吐息が漏れた。そのまま緩んでいたネクタイを解かれると、これからの時間は相手に何をしても許されるのだと、そう言われたようだった。甘い声でこちらの名前が呼ばれる、首筋に落とされたリップ音を伴うキスは激しく鼓動を狂わせた。湧き上がった熱を逃がすと同時に相手の名前を呼ぶ。言い訳のように口にする言葉は最初から守る気もない。探偵の魂たるハットを手に取りベッド脇に置くと、腕を回して抱きしめて再び唇を重ねる。そのまま相手の体をゆっくりと、しかし確実に後ろへ押すとそのままベッドへと押し倒した。唇を離し眼下に横たわる恋人を見つめる。相手が自分を欲しいと強請るならそれに全てを注いで応えたい。同時にそれは自分の願いを叶える事でもあるのだから。玄関では聞くことの叶わなかった相手の甘い声が聞きたくて先程の行為の続きをするように首筋に顔を埋める。そしてそこを食らうように軽く口に含みながら舌先で肌をなぞった。同時に服の下へと手を差し入れると腹部をゆっくりと撫でながら素肌を覆う布を捲っていって)
(/本日なかなかお返事できなくて申し訳ありません……恐らく年始までは同じようなペースになるかと思われます。とっても良いところなのにお待たせしてしまって申し訳ないです……時間見つけてお返事していきますので、お待ちいただければ幸いです。)
…、明日は休みなんだ、止める理由など一つもないだろう? っん…は、ぁ……、
(ネクタイを解き現れた首筋にキスを落とした。自らの元に帰ってきた相手を褒めるのと同時にこれからの行為へ向け誘惑するためだ。狙いは抜群のようで抱き締めて感じる相手の鼓動は早くなり熱の篭った声で名前を呼ばれると無意識に口角があがる。言い訳のように告げられることも自らが望むことだ。やがて相手の仕事における大事なトレードマークでもあるハットが外され、何かの区切りのように再び口付けが行われる。柔らかな感触を味わいながらもゆっくりと押し倒され体がベッドに沈む。熱を宿しつつある瞳で相手を見上げると更にこちらに引き込みたくて妖艶な笑みと共に言葉を返す。一週間相手に触れていない持て余した体で明日は仕事も休みだ。ここまで条件が揃っていて今更止まる理由も止める理由もない。このままお互いの欲のまま溺れてしまいたい。相手の顔が首元に埋められて食むような動きをしたかと思えば舌先がそこをなそる。ぴくりと身体が反応すると共に鼻にかかったような声が洩れた。相手の背中に手を回して軽く抱きつきながらも服を捲られると相手の手のひらが撫でる度に微かに震える薄い腹筋を晒して)
(/いえいえ、こちらも年末年始は返事の頻度が不規則になってしまいそうなのでお互い様です! あくまでプライベート優先に無理のない範囲でお返事いただけると嬉しいです。)
…ッ…フィリップっ……は、ァ……お前が感じてる時の声好きだ…もっと、聞かせて欲しい…
(見下ろす相手が妖艶に微笑む、組み敷いているのはこちらのはずなのに心は惹き込まれ支配それるような感覚にゾクゾクと体が震える。思わず生唾を飲み込んで余裕のない息遣いで相手の名前を呼ぶのが精一杯だった。首筋を愛でれば求めていた甘い声が漏れだしてさらに相手を食らいたいという衝動が駆り立てられる。耳元でこちらからのお強請りをひとつ囁いて、舌の表面いっぱいを使ってそこを一度舐め上げた。十二分にお預けをくらい愛する人に妖艶に手招きされれば欲望をコントロールしろという方が無理な話だ。不規則な息を吐き出しながら少し捲るだけだった服の端を掴むと一気に胸の上まで捲り上げ相手の肌を露にさせた。白くて柔らかくて熱を持つ愛する人の体、頭を胸板の方へと移動させるとその柔肌を堪能するように手は脇腹をゆっくりと撫で、一度軽い口付けを落とす。一週間以上触れていなければ当然肌は綺麗で何の穢れもない。相手は自分のものなのに、それを示すものがないのは許されない。湧き上がる支配欲と相手を食らいたいという嗜虐心のまま綺麗な胸板に噛み付いて)
(/ありがとうございます。いろいろバタバタとする季節ですし、お互い背後優先でこちらのやり取りもゆったりと楽しめれば幸いです!/こちら蹴り可です)
っ、あ…、しょうたろ、…っん……いっ゙…っぅ…、
(男らしい喉が飲み込むように動くのを見て期待するような息を吐く。自分のことだけを見つめ喰らおうとも見える視線を向けられれるとその甘美を知っている腹奥が疼く。刺激に対して勝手に漏れ出る声は自分が発しているとは思えないほど甘く、それを好きと言われたり望まれたりするのは恥ずかしい物があるが目の前の大切な人が望むなら出来るならば応えたい。小さくこくりと頷くと舌で舐め上げられる生暖かさにありのままの声を零す。性急な手つきで服が胸元まで捲り上げられると上半身の多くの素肌を晒している事実にまた熱が全身に回った。組み敷かれて無防備な胸部や腹部の肌を素直に見せたままにしているのは服従しているに近い。ここも愛でて欲しくて強請るように名前を呼びながらも乱れた呼吸で胸が上下に動く。脇腹を撫でる仕草と落とされたキスを心地よさそうに受けていたが、突如歯を立てられ胸板に噛みつかれると鋭い声が上がるとともに身体が強ばる。敏感な神経は痛みすらいつもよりも多く拾いあげるが同時に自分に跡を残して支配せんとする動きに身体は興奮を覚えて小さく震えてしまう。まわした手で相手のシャツをぎゅっと掴みながらも痛みだけではないされる歓喜にも近いものが混ざった声色で「、は…マーキングっ」と呟いて)
(/さっそく今日1日返せなくて申し訳ないです、明日以降は頻度は少し下がるかも知れませんが時間を見つけて返せると思うのでこちらこそノンビリと御相手お願いします 蹴可能)
…あぁそうだ……お前は俺のもんなんだからちゃんと印つけとかなきゃな。もっとたくさん…
(甘く煽るような声で名前を呼ばれる、同時に口付けた胸板が動けばここを愛でてくれと言われているのと同義だ。そこに赤い痕を付けてやれば、痛みに耐え兼ねた鈍い声が響く、だがそれさえもこちらが注いだものに対する反応だと思えば興奮を煽る材料になる。しかも相手の声色に嬉々とする色が見え隠れするのだからどうしようも無い、たったひとつの点では全く物足りない。体を少し起こして頬に手を添えこちらを向かせると、目線を交えながら独占欲を一切隠さぬ言葉を口にし薄く笑った。あのバーに潜入した時、馴れ馴れしいあの男にベタベタ触られ汚い手を使われたとはいえ一緒に酒まで飲もうとしていたのだ、その時に怒りと共にせり上った独占欲や嫉妬心は解消されぬままだった。そこに一週間のお預けが加われば、それらが満たされるまで今日はこの恋人を手放せそうにない。相手にこちらを向かせたまま、頭を胸板へ移動させると赤く浮かんだ痕をゆっくりと舌でなぞる。所有痕をさらに刻み込むように、甘い痛みをもってお前は俺のものだと刷り込んでいく。そしてそのまま少しだけ頭を移動すると、再び硬い歯を立てて至近距離にもう一つ赤い跡を刻みつけて)
っ、は…、この前のこと気にしているのかい? …っ、ぁあ…、んぅ…、ぜんぶ君の物に塗りつぶしてく、れ……ッ、あ
(相手から与えられる物なら痛みすら嬉しく感じてしまう。頬に手を添えられると促されるまま相手の方に顔を向ける。薄く笑いながらも獣のような独占欲を剥き出しにして言葉を告げられると直で感じる欲にぞくりと背筋が震えて熱い息が洩れる。この一週間相手に会うことは無かったが同時に自分は一歩も外には出ていない。それなのに自分のものだと主張する相棒に少し引っ掛かりを覚えたがそのきっかけが先日のバーでの出来事だと気付く。依頼人の息子を説得する時間稼ぎの為とはいえ距離感の近い男の絡みを振りほどくことなくそのままにしていた。アレから危機に巻き込まれ、それを切り抜けられた安心感から有耶無耶になっていたが禍根は残ったままだったのだろう。自分の推測を問うてみながらも今正に赤く刻まれたばかり痕とそこをなぞる舌の動きを見せつけられた。出来たばかりの傷口をゆっくり舐められると甘い痛みが広がって啼きながら体を跳ねさせてしまう。跡を付けられるのが痛みを与えられるのが幸せだと身体は覚えてしまっている。あの日触れられた感触も移ったかもしれない甘い香りも相手で隅々まで上書きして欲しい。乱れた呼吸の中、胸元に顔を埋める頭頂部にキスを落として途切れ途切れの言葉で相手の独占欲を煽り自らも更なる所有痕を懇願する。そうしてる内にまた少しだけズレた場所に相手の顔が移動して再び硬い歯が食い込むと身体を強ばらせ上擦った声をあげて)
……お前をこうやって好きにしていいのは俺だけだ。だから、望み通りお前の全部を俺で塗りつぶしてやる……っ、…
(赤い跡を舐めれば甘く高い声が聞こえてこの胸をまた鷲掴みにされる、もっと甘く啼させたいと体が滾っていく。だが相手の問いかけに一瞬体が止まった。それはすなわちその問いかけが正しいことを示していて、ゆっくりと頭の位置を上げて正面から視線を交えた。バーでの情景が脳裏で蘇る、男が相手に酒を飲ませようとしたあの時、確かに相手が穢されたと感じていた。法を犯すようなことはしない、だが相手をああやって支配して意のままに染め上げていいのは自分だけだ。そんな紙一重などす黒い欲望を眼下の相手に向かって放つ。目は虚ろで熱に浮かされ、ただこの心は相手の虜になっている。見下ろしていた相手の唇を前振りなく奪えば、再びマーキングを施すようにそこに舌を這わせてリップ音と共に離す。あの出来事と会えない一週間で薄れてしまった自分の痕跡を再び刻まなければ。そのまま肩へと口元を移動するとひとつキスを落とし、再び口付けするような緩慢な動きでそこに歯を立て強く噛み付く。柔肌を破り赤が滲み出す感覚に気持ちが昂り熱い吐息を漏らしながら、こちらも忘れないようにと先程刻みつけた方の跡を指で強く押してその存在を知らしめて)
…っ、しょうたろう、…ンぅ…好きだよ…好き、…ぁッ゙…、は、しょ、たろぉ…
(自らの問いに相手の動きが一瞬止まる。どうやら図星だったらしい。ゆらりといった緩慢な動きで顔が一旦あがり見つめ合う形になる。そんな状態で告げられたのはヤキモチなんて可愛らしいものでは無い、何処までも貪欲で身勝手な支配欲と独占欲だ。その証拠にこちらを見つめる目は熱に浮かされ、ただ自分だけを見つめている。他者と関わる経験が乏しい自分でさえ行き過ぎた物だと判断出来る黒い欲望ではあるが、その対象が愛する相手とだけで全てが許せる。寧ろ甘美とさえ思える執着だ。ありのままに向けられる欲の圧にぐらりと脳が揺れているといつの間にか唇が奪われた。舌が這った後に響くリップ音が鼓膜を揺らして熱い息が漏れる。とろりと熱に浮かされた頭では目の前の恋人のことしか考えられなくて幼い口調で名前を呼ぶ。異常だったとしても何でも良い。相棒が自分を求めて自分は相棒が好き、今大切なのはそれだけだ。相手のシャツを掴んで握りしめると深い思考は出来なくて思うがまま頭に浮かんだ好意の言葉が口から溢れる。肩口にキスが落ちたかと思えばそこに歯が食い込むように噛みつかれる。熱くて痛いのにこれ以上にないほど心地よくて気持ち良いという倒錯した考えが頭を支配しては与えられる刺激のまま甘く啼いた。加えて先程の跡を強く押されると暴力的とも言える痛みと遅れて甘い痺れが広がって呼吸も短く喘ぐと蕩けた顔を向け、縋るように強く力を込めて相手に抱きつきながら必死に世界で一番大切な人の名前を紡いで)
(/次のお返事が年を跨ぎそうなのでご挨拶のほどを。今年1年大変お世話になっておりました! 7月のわがままな呼びかけにすぐに返答をして貰えて、そこから姿形は変わりましたが交流を続けさせて頂くことになり、6ヶ月弱で前回のレス数を超えるほど濃いやり取りができて本当に本当に嬉しく楽しい一年でした。何度言っても足りないほど感謝しています、ありがとうございます。暴走しがちで色々ご迷惑をかけることもあるとおもいますが、来年もどうぞよろしくお願いします。)
は、ァ…フィリップ……ダメだ我慢できねぇ……俺もお前のこと好きだ、愛してる…もう全部貰ってもいいよな?
(もはや暴力的とも言える自分の欲望と行為を相手に注ぐ、だが相手はそれに対して上擦った声をあげて体を震えさすのだから止まる道理などない。こちらの背に回された手がシャツを強く握る。熱を持ちすぎた体はとうとう呂律さえ回らなくなったのか拙い声で好意が聞こえ名前を呼ばれると、相手をこうもドロドロに蕩けさせているのは自分なのだと支配欲が満たされ、腹の底さえこの邪な劣情で煮えたぎる気がして荒い息を詰まらせながら吐き出す。もう正気を保っているのかも怪しい、脳内を支配するのは相手への行き過ぎた独占欲と相手を愛しているというただそれだけの純粋な好意だ。まだ足りない、この底が見えない欲を満たす為には互いの服が邪魔だ。今にも涎を滴らせそうな獣のように震える息を吐きながら小さく呟く。その後呼応するようにこちらからも胸に浮かぶままを口にすると、再び目線を交えて最後の問いかけを投げた。もうこの後は言葉を交わす余裕すら無くなるだろう。質問を投げておきながら有無を言わせないと言わんばかりに指先はゆっくりと力を強めながら肩口に刻んだ所有痕を押していて)
(/こちらもこれで今年最後になりそうでしたのでちょうど良かったです!こちらこそもう何度お礼を申し上げたか分かりませんが、七夕の日に呼び戻していただいて本当にありがとうございました。体調を崩してここを離脱していたのですが、回復の兆しが見えたまさにそのタイミングでお声がけいただいていたので、本当に検索様とは奇跡的な巡り合わせがあるのだなと一人で思っておりました。毎日楽しく濃くやり取りさせていただいて、とても充実した日々を送らせていただいております。こちらこそ趣味全開の描写入れてしまう事が今後もあるかと思いますが、お互い楽しく無理なく物語を紡いでいければと思っています。来年もどうぞよろしくお願いします!)
っん、…は……ぅん、僕のすべてはきみの、しょうたろうの物だ。ァ、は…ぜんぶあげるから、翔太郎のぜんぶが欲しい…っ
(先日までキスの意味すらまともに知らなかったのに今は暴力的な愛でられ方ですら快楽として拾い上げてしまう。相手から与えられる熱と自ら発する熱が蓄積して思考回路の大半が機能を果たしていない気がする。荒く震えたような息を吐き出す相手も似たような状況なのだろう。何処までも優しく義理堅い相棒の自分しか見れないであろう欲に支配されている姿が愛おしくて堪らない。もっと焚き付けて自分に夢中にさせたいと悪魔的発想が脳内に浮かぶ。そんな中で幸せを感じるような好意の言葉の後に恐らく最後のボーダーラインのような問いがされる。思うがまま食らってしまえばいいのにわざわざ確かめるように聞くのが何とも相棒らしい。だがそれと同時に再び所有跡をゆっくりだけど確実に力を込めて押されるとびりっとした痛みが走って甘い声が洩れた。これよりももっと甘美で満たされる相手の提案は願ってもない事で答えはとっくのとうにきまっている。相手の目をちゃんと見ながら荒い呼吸の中でも改めて最初に結んだ約束を振り返る。あの日から自分は相手のものだ。愛情も欲望も相手の物ならば何でも受け入れたい。世界で一等大切な人に注がれるものだけで満たされてしまいたい。腹奥の欲が形となれば蕩けた顔で何とか笑みの形を作って深い所まで相手の全てを望む事を告げながらシャツを握っていた手を首後ろに回す。そのまま自分の方に引き寄せると呼吸ごと奪うように唇を重ねて舌で相手のものをなぞった後「あいしてる」と囁いて)
(/あけましておめでとうございます。本当に探偵様との巡り合わせはこちらも何かと奇跡的なものを思うことが多いです。こうしてやり取りができていること感謝しかありません。改めて今年もよろしくお願いします。そんな中で恐縮なのですが1月中旬辺りから大きく生活環境が変わる影響で平日昼間辺りは返信が難しくなりそうです…。夜や休日はこれまで通りのペースで返信できるもののこれからお待たせしてしまうことが多くなり心苦しい限りなのですが把握していただけると助かります。
また上記もそろそろ暗転かなと思いますので情事後か翌朝などに場面展開してオフの過ごし方兼料理教室ができた花と思います…!)
、フィリップ……ン、ぁ………なら遠慮する必要ねぇな…
(甘い啼き声が脳を直接揺らす、思考を溶かして体の中心を熱くさせる。そんな中で相手からあの日から変わらぬ約束を口にされると支配欲とはまた違った暖かな幸せが胸に宿る。最初の頃に比べればその表現方法は随分とバリエーションが増えたものだが、根底にある想いは変わらない。世界で一番愛しい恋人、何よりも大切で自分の全てを賭けても構わない決して手放すことができない存在。そんな相手に今自分が抱える想いを全て注いでしまいたい、腹奥に蠢く黒い欲望も、胸に溢れる愛おしさも。首後ろに手が回って導かれるまま唇を重ねるとそのまま呼吸さえ奪われて苦しげに息を吐くが、それさえもこちらを誘う行為ならば胸には悦びが浮かぶ。愛の言葉を聞けば満足気に微笑んで頬に手をあてて頭を固定してやると目線を交えながら最後の言葉を告げる。そして煩わしさを感じていた布を全て相手から剥がしていった。)
_____…………
(その後はまともに言葉を紡ぐ事なくただ相手だけを見つめて荒い息を吐き出し続けた。時折名前を呼んで愛の言葉を紡いで、最後には全てを注いでそのまま眠りについたのだった。倦怠感と共に眠りにつけば体は深く眠りについていて、日が十分に昇る時間になっても腕に相手を抱いたまま未だ寝息をたてていて)
(/あけましておめでとうございます!本年もどうぞよろしくお願いします。1月中旬からの件、了解いたしました。何よりも背後優先ですし7月からの半年間かなりハイペースでやって来ましたので、これからもお互い無理のない範囲でゆっくりとやりとりしていきましょう。こちらとしても検索様とこうやって長くやり取りできていることが大変嬉しく何より感謝しておりますので、今後とも様々なストーリーの中で二人で一人の探偵を一緒に動かしていければ幸いです。
そして上の方は暗転描写入れさせていただきました。翌朝の風景から料理教室へと繋げて行ければと思っております。それではそろそろ背後は失礼いたしますね!/こちら蹴り可です)
____……、……
(お互いの意思を確認出来ればもう言葉は必要なかった。会えなかった分を取り戻すようにお互いを深く激しく求めあって二人の境界が朧げになる錯覚を覚えながら食事や風呂も忘れて眠りについた。気力も全て使い尽くすと深く眠ってしまって相手に抱きついたまま体力を回復させていく。ふと緩く思考が浮上する。まだ気怠いがなんとか瞬きして瞼を開けば目の前に相棒の寝顔がある。朝起きたら隣に相手がいて穏やかな顔で規則正しい寝息を立てる姿はこの一週間見ることが出来なかったものでじわじわと胸の底から幸せが満ちる。共に迎える朝がこんなに嬉しいのかと再確認するようだった。乱れた着衣と欲のままつけた数多くの所有痕は昨夜の事を思い出させるには十分でぞくりと腹の奥が疼く。それを落ち着かせるように相手に近付いて起こさない程度に擦り寄る。窓から差し込む角度を見る限りとっくに開業時間を過ぎていて今日が休みで本当に良かった。満ちる幸せに吐息だけで笑うとこの穏やかな時間を噛み締めるように擦り寄っては暫しその寝顔を見つめていて)
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