検索 2022-07-09 20:46:55 |
通報 |
__…、もう上がったのかい? シュークリームについて調べていたんだ。今回食べた物は基本的な物で近頃はクッキー生地を表面に乗せたものやアイスの入ったものもあるらしい。いつか食べてみたい物だね。…君があがってきたことだし、僕も入ってくることにしよう。
(一度検索に集中すればそれだけに意識を向けることが出来る。今日は相棒に言わせてみれば知識の暴走列車状態ではなく暇潰しの要素の方が強いためちゃんとあがる頃には戻ってこれるだろう。お目当ての本を見つけ本棚の中で興味のある場所の文字を目で眺める。そうして情報を新たな知識を身につけ始めてから少し経った頃、何かが身体に触れた感覚がして中断して瞼を開く。目の前には風呂上がりで濡れた髪を拭いている相手の姿があり、頬をつつく指先も普段より幾らかあたたかい。そこで相手が戻ってきたことを認識するといつの日かして貰ったようにタオルを手に取って優しく拭いてあげながらも得た知識を共有する。フランスが起源のシュークリームは人気を得る中で広く発展していて中身を変えた物から形を変えた物まで様々な種類があるようだ。今度はそういうもの食べてみたいと興味を語る。半分程水気が取れて満足すれば用意していた自分の寝巻きを持って浴室に向かおうとして)
ん、……クッキーにアイス…!どっちも美味しそうだし、アイスの食べてみたいな。……フィリップ、お風呂あがったら髪乾かして欲しい
(頬を指でつつくとすぐに相手の目は開いてこちらへと向く。そこまで深く検索にのめり込んでいた訳では無いらしい。何を言った訳でもないのに相手の手は自然とタオルへ伸びて髪を拭いてくれる。そんな当たり前に髪を拭いてもらえるのが無性に嬉しくてすぐにその心地に浸ってしまう。そうすれば悪戯してやろうだとか甘えてやろうだとか変にエンジンのかかった状態はすっかり解けてしまって、柔らかく笑みを浮かべていた。その間にシュークリームの情報が追加されると目を輝かせる。どちらも合わさった時にどんな味になるか楽しみな組み合わせだ、次に事務所にシュークリームを買っていく時はカスタード以外のものを選ぶのもいいかもしれない。やがて髪を拭く手は止まる、どうして相手に髪を触れられる行為はこんなにも心地いいんだろうか。前のめりにはならなくなったもののやはり相手に甘えたい気持ちはある。浴室に向かおうとした相手の服の裾を掴んで軽く引っ張ると、入浴後の約束を取り付けようと声をかけて)
今度売っている店を探して食べ比べしてみようか。…分かった、すぐにあがってくるから待っててくれ
(髪をタオルで拭いてやると相手の顔に柔らかな笑みが浮かぶ。信頼の置ける人に髪を乾かして貰える心地良さだとかは知っているから相手もそれを感じてくれているなら嬉しい。シュークリームの別の種類について話すと相手の目が輝いて食いついてくる。今日の物も勿論美味しかったが別の種類に挑戦するのもアリだろう。またシュークリームが食べたくなった時にでも複数個買って分け合えば色々な種類が堪能出来るだろうと提案しておいた。あらかた水分も取り除くことが出来れば交代で自分も風呂に入ろうと背を向けたところで服の裾が引っ張られる。振り返ると髪を乾かして欲しいと可愛らしいお願いをする相棒がいて意味を理解すると共に口元がニヤけた。すっかり自分の願う通り自然と甘えてくれるようになったようだ。笑みと嬉しそうな声色で承諾すると改めて浴室に向かう。服を脱ぎ気持ちいつもの二倍速くらいのスピードで髪と身体を洗い終えると泡をシャワーで流す。風呂から上がり服を着て今日は指摘されない様に自分の髪はしっかり拭きながらも「ただいま」とリビングに戻ってきて)
___おかえりフィリップ。早かったな。
(シュークリームの食べ比べとはなんとも魅力的な響きだ。その提案に賛成だと頷く。その時には元の姿に戻っているかもしれないがきっとコーヒーのいいお供になるだろうし、何より相手といろいろとシェアしながら食べるのは同じ体験を共有しているようで好きだ。その時を楽しみにしながら相手が風呂から上がるのを待つ。お強請りを伝えた時相手の口元は緩んでいてお願いを聞く側だというのに嬉しそうで、こちらのワガママを受け入れられるのはやはり胸いっぱいに幸せが広がる。ベッドに腰掛け、なるべく髪が水分を失わないように毛先にタオルを添えるだけに留めて今か今かと相手が出てくるのを待つ。しばらくもしないうちに浴室のドアがあくのが聞こえて、相手がリビングへと戻ってきた。パッと顔をあげて待っていた人がやってきたのを嬉しそうな顔で迎えるとそちらの方へ駆け寄る。そのまま手を取るとグイグイ引っ張りベッドの方へと移動して、腰掛けると首に巻いていたタオルを差し出し「じゃあ、お願い」とはにかんで言い)
君を待たせていたからね。わ、…ああ、任せてくれ。…撫でていても思ったけど柔らかい髪質だ。
(リビングに戻ってくれば嬉しそうな顔で駆け寄ってくる。これもいつもなら見る事の出来ない姿で思わず表情が綻ぶ。早く風呂を済ませた甲斐があるってものだ。早速相手を叶えようと動き出すより先に手を取られグイグイと引っ張られるものだから多少驚きながらもそれに着いていく。準備万端とばかりにタオルを手渡されると頼られたことに得意げに応えながらもいざ相手の髪にタオルを被せる。そこで一つの考えが過ぎる。このまま普通に髪を拭いてもいいのだが健気に待ってくれた相棒の為にももっと甘やかしたい。そう思えば自らもベッドにあがって背後に回り、両足の間で相手のことを挟み込むように座る体勢をとる。これなら終わった後もバックハグしたり出来ることだろう。ポジションも決まれば改めて優しく髪を拭いたりして乾かし始める。すっかり嗅ぎなれたシャンプーの匂いを感じながらも濡れたのに加えて若くなったせいか触り心地の良い髪について言及してみて)
ん?……へへ、あったかい……染めたりする前だから一番この時が一番柔らかいかもな。だからフィリップの髪も柔らかいのかも
(待ちに待った時間がやってくると自然と気分も上々だ。相手がタオルを受け取るのを見ると期待の眼差しで向こうを見上げていた。しかし相手は自分の後ろに回り込んで、一瞬その意図が分からず目を瞬かせながら相手の動きを追う。やがて両脇から足が出てきて背中に暖かい感触が広がればすっぽりと相手の中に自分は収まったようで、温かさと照れくささで思わず笑い声が溢れた。手持ち無沙汰になっていた両腕で相手の膝を抱えるようにしてぎゅっとこちらへ引き寄せる。そうしていればタオルが髪へと当てられて優しくそこを撫でられる。ある程度水気は拭かれていたがやはり相手に頭を拭いてもらう、というその行為がとても心地良い。思わず目を瞑っていれば、自然と体は傾いて相手に体重を一部預けるような格好になる。髪に話題が移るときっとダメージを受ける前だからとシンプルな回答をしておいた。初めて髪を染めた時に一瞬にして髪質が変わったのは今でも思い出深い、その後も染めたりスタイリング剤を使ったりと繰り返しているのだ。それらの類を一切使っていない今の姿がある意味一番良い髪質の時だろう。相手の髪も負けず柔らかいのはそこら辺の理由かもしれない。返事をしながらも髪を拭くのは続いていて頭を撫でられるのと相手に包まれているのと、両方の心地良さにふわふわと気持ちは幸せで満たされ、膝を抱えていた手にきゅっと力が入って)
こっちの方が落ち着くと思ってね。 …なるほど、確かにその要因はありそうだ。君が元に戻ったら触り比べてみよう。…次のご希望はあるかい?
(相手の背後に回って座れば自分のテリトリーに相手が納まっているような感じがして独占欲が満たされる。いつもならば前が見えなくなる体勢だが今は相手の座高も低いから様子も伺いやすい。自分がもっと相手に触れていたいと思って行った姿勢だが反応を見る限り相手からも好評のようでなによりだ。密着した状態でタオルで髪を優しく拭いていく。その内寄り掛かるように体重を預けられるがその温もりすら心地好い。そのまま撫でるように乾かしていながらも髪質の理由について回答が帰って来ると納得したように頷く。染毛剤や長時間のスタイリング剤の使用は髪が痛むような話を聞いたことがある。出会ってからも何度か染め直しているようだしそのダメージ故の物があるかもしれない。とはいえ元の姿の髪は子供扱いするなとか髪が崩れるなど言ってまともにこうして長い間撫でたりはした事が無い。違いを確かめるためにも元に戻った際、同じように甘やかすついでに髪を観察しようと宣言しておいた。あがってきた時にあらかた拭いて風呂に入っている間の時間の経過もあれば髪を乾かすのはすぐに終わってしまう。だがこの機会を手放す気はさらさらなく、タオルをベッド端に避ければ今度は直接頭に触れて優しく撫でていく。時折手ぐしで指の通りを確かめながらも愛でるように撫でながらも今からはとびっきり甘やかそうと次のして欲しい事を尋ねて)
うん!ちゃんとケアはしてるから触り心地は悪くないはずだからな。__ありがとうフィリップ。じゃあ、このままぎゅってして欲しいな
(髪を拭かれていると優しい手つきに思考は浮ついてしまって、ただただ相手のスペース内であるこの空間を楽しんでいた。元の姿に戻った時に髪を触られれば多少なり照れてすぐに逃げ出してしまいそうだが、今の思考では髪を触られるなら撫でてくれるはずだとそれしかなくて上機嫌に返事をする。そうしているうちに髪の毛は乾いたようでタオルが外された。もう終わりかと気分が沈んだのはたった一瞬で、すぐに頭に手が添えられて撫でられるとまた口元は緩んで、嬉しさが滲み出るのを表すように相手の膝を持つ手に力が入る。自分が願ったことを何でも叶えてくれるのが嬉しくて堪らない。最初こそおずおずとだったお強請りは段々口にしやすくなっていて、それでも相手はすんなりこちらのワガママを受け止めてくれる。大好きな人に甘やかされるのが特別に嬉しいと改めて感じれば相手の方へ顔だけを向ける。そして顎の辺りに唇を短く落とすと感謝を伝えた。そこには風呂の中で思っていた翻弄してやろうだとか悪戯してやろうだとかそんな思いはなくて、ただただ大好きな人に愛情を表現したいが故の行為だった。次のお強請りについては振り返ったまま照れくさそうにしながらも願いを伝える。せっかく相手に包まれているならもっと温もりを感じたい、甘えるように後頭部を相手の胸板へ擦り寄せて大人しく相手のテリトリーに収まっていて)
それは楽しみだ。…ん、風呂上がりだから余計あったかいね。 触れていて心地良い
(上機嫌な返事だ。元に戻ってしまえば幼く引っ張られたこの精神も戻りこの体勢のようなことはさせてくれないかもしれないがチャンスは幾らでもある。合図も決めたことだし二人でリラックスしてる時に撫でればこの機会にも恵まれることだろう。弾む声で返答し、膝に触れる相手の手の力を感じながらも撫で続ける。何度したって嬉しそうな反応が見られて飽きない行為、強請られなくともいつまでもしていたい。不意に自分の下にあった相手の顔がこちらを向き近づいたかと思えば顎辺りに柔らかな感覚がした。また身体を一瞬硬直させるがその瞳には先程のようなからかいの色は見受けられず代わりに幸せの色が煌めいていて、緊張が解けると共にふわふわとした温かな幸せが胸に満ちた。口元が緩んで仕方ない。その状態のまま更なる温もりを求められると撫でていた手を相手の体に回してぎゅっと抱きしめる。両者とも風呂上がりでまだ温もりの残る身体はいつもよりあたたかい。膝でも相手を挟み込んで自分の領域に包み込んでしまうとその熱と感触を楽しむように頭頂部に頬擦りしながらも素直な感想呟き)
公園の時よりあったかい。フィリップの中にいるみたいだ………ねぇフィリップ、
(こちらが口にした願いはすぐさま叶えられて腕が体を包むように回され膝もこちらを挟むようにして強く抱きしめられると、胸に幸せが弾けて同じく顔には笑みが弾ける。こちらに回された腕を大切に抱えるようにして自分の腕を添える。部屋の中というのもあるが、まだ風呂の熱が残る体同士でこうやって包み込まれるとそのまま相手の体へと溶けてしまいそうだと錯覚した。それほどこの場所は離れがたくて暖かくて心地良い。間違いなく世界で一番安心できる場所だ。後頭部に頬が擦り寄せられるとちょっと擽ったくて小さく笑い声が漏れる。大切なものを抱き締めるように相手に抱き締められて、胸が暖かに満たされていく。それは相手の事が大好きだという想いに変換されて、今度はその思いで胸が溢れていった。相手の腕に手を添えたまま声をかける。今の精神では我慢なんてものはできやしない、この胸に浮かんだままを、相手への想いを表したい。そう願った心は次なる願いを産む。今や体に回されている相手の腕の方が大きくてたくましく見える程だ。そこを強く抱き締めながら「キスして欲しい…」と次なるお強請りを口にして、様子を窺うようにチラリと後ろを振り返って)
それだと生身でも二人で一人になってしまうね。 なんだい、翔太郎。…、いいよ
(腕の中に閉じ込めた柔らかく温かい小さな身体。何よりも大切な存在を抱き締めていることが幸せで堪らない。頬を擦り寄せその温もりを堪能していると相手の言葉が聞こえる。広く接触しつつ相手を包み込んだ状態では自分の中にいるという表現は間違ってないような気もする。変身後は一つとなっていて動いているのだからその時との違いは皮膚を隔てている事くらいだろう。相手の耳元でクスクスと笑いながらもその言葉に乗っかってみる。相手を抱き締めながらふわふわと温かな幸せをかみ締めていると腕の中から声が掛かって顔を上げる。追加のお願いだろうか。勿論全て聞き入れるために耳を傾けていると次なるお強請りをお願いされる。それは口付けを望むものでぱちりと瞬きする。親愛を超える行為に一瞬迷ったように視線が揺れるがちらりと振り向いた相手の瞳と合うと直ぐにそれを叶えてやりたいという想いと口付けしたい欲が上回った。肩に手を置きこちらに振り向かせると柔らかく笑ってみせてから優しく唇を重ねて)
ふふ、確かにそうだな……フィリップのこと大好き
(耳元で相手が小さく笑うとその吐息が僅かにかかって擽ったい。そこで自分達だけの言葉である二人で一人のワードがでるとこちらもつられてクスクスと笑った。確かに相手の中にいるというのは変身している時のようだ。いつもはこちらに相手が入ってくるが、今はそれとは逆の状態で何だかそんな些細な違いも面白い。他愛ない会話で緩やかな幸せを享受していたが、こちらの想いを形にしたお強請りを伝えると相手は一瞬止まってしまった。しかしやがてそのお強請りも受け入れられるとふわりと笑みが浮かぶ。導かれるまま上半身を後ろへと向けると優しく唇が重なった。いつもとは違って自分のよりも大きくて、でもいつも通り柔らかい唇。抱き締められて相手に感じていた親愛は大きく膨れ上がって好意と区切りがつかなくなってくる。それを今の精神で自覚出来るはずもなく、心に溢れた想いをそのまま口にした。相手に包まれながら交わすキスはより暖かくて心地良い。こちらから身を乗り出すと互いの顔が再び近づく。その瞬間に、先程見せた相手の赤い顔が脳裏を過ぎった。大好きで大好きな人にはちょっとの意地悪をしたくなるもの、自ら再び唇を重ねると軽くそこを押し付けるようにし素早く離せばわざとらしいリップ音が響いて)
…、僕も好きだよ翔太郎。…っ、僕が今の君の姿に甘いことを知っての仕打ちかい?
(素直にやりたい事をお強請りする姿は新鮮で甘やかすと決めたこともあって今日の自分は一段と相手に甘い。強請られるままこちらを向いた相手と唇を重ねる。触れる唇はいつもより小さくて本当に恋人が幼くなったのだと改めて実感するようであった。全身で相手の温もりや柔らかさを感じながらもそっと離れる。高く子供らしい声が自分への好意を紡ぐと親愛と恋人としての幸せが満たされて、幸せそうに目を細めつつもこちらからも募る想いを伝える。相手が身を乗り出して顔が近付き、再度の口付けの予感に大人しくそれを受け入れるように待つ。予想通り柔らかな感触はしたが押し付けるような仕草の後直ぐに離れ、相手の容姿に不釣り合いなリップ音が部屋に響くとイケナイ事をしてる感覚に治まっていた熱がぶり返す。無意識に引いていたボーダーラインを飛び越えるような行為で瞳が揺らぐ。多分この悪戯っ子は分かっていてやっている。困ったように、だけど何かを求めるように問う。自分の中の天秤が僅かに傾くと「仕返しだ」と呟き、肩を抱いたまま再びキスをしては小さな唇を食むように甘噛みして)
だって今日は甘やかしてくれるんだろ?…っ、……フィリップに食べられてるみたい
(二人の間に響いた歳不相応の音、顔を離して相手を見れば動揺しているのか瞳が揺らいでいて、ゆっくりと口は弧を描いてクスリと笑った。自分の想いを伝えてそれに相手が反応してくれる、今日一日でしてきた事となんら変わらない行為だ、少々毛色が違うだけ。そこにちょっと悪戯心が加わっているだけだ。相手の迷いなど露知らず、幼い心はただ心に溢れた気持ちのままに体を動かす。相手の問いかけは困った口調だが『もっと』という声にも聞こえてますます悪戯心が擽られた。仕返しと称されて唇を食むようなキスが降ってくる。自分よりも大きな唇に覆われなぞられると、柔らかで暖かな感触に脳がクラリと揺れた。本当に口ごと相手の方に持っていかれてしまいそうな感覚に小さく幼い笑い声が漏れる。相手の唾液で艶めいた唇で今度はこちらから体を傾けると唇を重ねる。同じ事をしようとしたがこちらの唇では向こうのを覆うことは出来なくて、代わりに下唇だけを口に含むとゆっくりそこをなぞり、最後にはまたリップ音を弾けさせて口を離し)
、そんな言い方されると断れないじゃないか。…ん、…翔太郎、また膝の上に乗ってくれないかい?
(歳不相応の行動は元が大人の相棒だからこそでそのギャップに心が乱されている。その理由として今日一日何度も繰り返し伝えた甘やかすという宣言をあげられるとその通りで何も言えなくなってしまう。それにそれが自分も好ましいと思ってしまう事なのだがら手に負えない。煽られるまま相手の唇を食べてしまうように覆い軽くなぞるとぞわりと支配欲が疼く。唾液に濡れた唇がいつもより艶めかしく見えて変に心臓が跳ねる。今度は相手が同じことをしようとした後、下唇だけが温かな口内に含まれてなぞられると擽ったさと愛おしさに小さく声が漏れた。リップ音が響きその温もりが離れていくと寂しさを覚えてもっとが欲しくなる。その欲を満たすにはこの体勢ではやりにくい。優しく名前を呼んで回していた腕と挟んでいた膝を解くとこちらを向いて上に乗る体勢になるようにお願いして)
じゃあ何も問題ないな。…うん___俺、この体勢好きだ。フィリップに一番近づける
(相手の唇をなぞる食むようなキス、口を動かす間そこからは小さな声が漏れだして、心臓が強く鼓動を打つ。ただただ相手が好きだという思いが膨れて親愛と好意の境目が益々曖昧になっていった。食むようなキスは何度もしたことがあるはずなのにこちらの口が小さくなったせいで一度では全ての場所を通る事ができなくて、もっと何度でも唇を重ねて全ての場所を食べてしまいたい。グルグルと胸のうちに願いを募らせながら相手からのお願いを聞くと笑顔で頷き答えた。そして一旦体を退いてから、相手の膝の上に跨るようにして乗る。首の後ろに緩く手を回せば再び視線は同じ高さになった。先程までの包まれるような形も好きだが、これもお気に入りの形だ。相手と向き合ってその表情を眺めながら過ごすことができる。じっと見つめているといてもたっても居られなくなって、もっとキスを強請るように口の端、唇にギリギリ当たらない場所に唇を落とすと、濡れたそこで吸い付くようにしてまた高いリップ音を響かせて)
ああ、僕も…君の表情がよく見える。…好きだよ、
(自らの願いの意味を理解してくれたようで一旦身体が離れて膝の上に相手が乗る。真正面に相手の顔が現れて視界に常に大好きな存在がいるようになる。先程みたいに後ろから相手を包み込んで密着するのも好きだが、こうして顔を合わせて表情を見ながらも触れ合うのも好きな時間だ。背中に手を回して更にこちらへ抱き寄せながらも暫しの間見つめ合う。何よりも愛おしい存在で、だからこそ色々な表情が見たいと思ってしまう恋人。先に痺れを切らしたのは相手のほうで唇の端に柔らかな感覚がして、高く響くリップ音が脳内を揺らす。誘われるまま近付いて好意を囁けば今度はしっかりと長くその感触を味わう様に唇を重ねる。小さなそこを食むような仕草やなぞるような仕草を織り交ぜつつ今までよりもずっと長く唇を合わせる。その間に背中に回していた手を徐々に下ろしていきぶかぶかの服の隙間から中に侵入すると先程は叶わなかった背中の素肌を手のひらで緩く撫でて)
俺もフィリップのこと大好き…、……っ!…待っ、……んッ…
(背中に手を回されてより二人の距離は近づく。今度はこちらが相手を挟むように両足を縮めて二人が離れないようにする。視界いっぱいに相手を収めた状態で囁かれる愛しい言葉は胸を幸せで満たす。それは先程までのふわふわとした柔らかなものではなくて、より体を熱くしていくような衝動が伴う幸せ。こちらのお強請りに応えるように再び唇が重なる。やはり相手の唇は大きくてそのまま飲み込まれてしまいそうだ。ひと撫ででこちらの口全てを相手に塗り替えられるような感覚、いつもとは違い体格に差がある状態ではこちらが明確に捕食される側のような気がしてゾクリと体が疼いた。相手の愛撫に応えるように時折こちらからも小さな口を動かし、その上唇を食んで柔らかな場所同士を擦り合わせていたが、不意に相手の手が背中から下へと降りていった。やがて腰周りにたどり着くと、その手は服の中に侵入してきて思わず体を強ばらせる。先程恥ずかしくて見せられなかったそこを熱を持った手が撫でると明確に体が跳ねた。いつもより体温が高いせいかはっきりと体は羞恥で熱を帯びていき頬が赤く染まる。待ったを掛けようにも口は重なっていて言葉にならず、相手の手がスっと上へあがった時により一層高い声が漏れ出して)
……、ん…、翔太郎……可愛い、
(相手の足も絡みつけばさきほどよりも密着することとなる。返ってくる言葉も昼間とあまり変わっていないのに今はより深い位置の欲に火を付けるような衝動を秘めている。いつもより小さな唇は一度で全体を口にすることが出来る。単に身体が変化しているだけとは頭で理解しつつも本来ならば干渉出来ない過去の相手まで支配しているような気分になってより興奮が煽られていく。時折応えるように小さな口で上唇だけを食むような仕草がいじらしくて舌でツンツンとちょっかいをかけてみる。その間に服の中に侵入すると腕の中で明確に相手の身体が固くなったのが分かる。そのまま素肌を撫でるとぴくりと跳ねてじわじわと抱いている身体が熱持っていく。抗議の声に囁くように名前を呼んで応じるが止める気は無い。不意に漏れ出た高い声は鼓膜を揺らして理性もじわじわと蝕んでいく。上機嫌に目を細めて湿った声で感想を呟くと再び唇を重ねて今度は筋肉の薄い腹部に手を這わせ下から上へ撫でたり指を立ててゆっくりなぞったりと柔らかで触り心地の良い肌を確かめて)
フィリップの手、熱い……ひぁッ、…ぁ、だめ、……ふ、ン……
(唇を重ね何度もそこを擦り合わせるうちに相手への気持ちとこの行為の心地良さで頭はいっぱいになって、ただ夢中になるように、相手の唇に埋もれるようにしながらキスを続ける。すると今度は向こうが悪戯するように舌先がこちらへ伸びてきて唇に触れる。掠めるだけでこちらへ伸びてこない動作、なまじ舌を絡めた時の甘美な瞬間を知っているだけにもどかしさが募る。その間に背中を直接撫でられて一気に体と脳内に熱が押し寄せた。一瞬口が離れてこちらの名前を囁かれるだけで抗議の声はすぐに引っ込んでしまう。囁かれた感想は脳内に甘く響いて、羞恥は幸福に塗り変わっていく。手が背から腹へと移動してひと撫でされるとまた体が意図せず跳ねて高い声で啼く。底に溜まっていた年不相応の劣情を一気に引き上げられるような感覚に、ようやく今イケナイ事をしているという自覚が沸いた。口はキスで塞がれ、制御出来ない上擦った声さえ相手に飲み込まれる。だがもう止まれる段階ではない。唇にしか触れなかったあの舌が欲しい。未だ腹は手で撫でられ声と震えは止まらない、蕩けかけた目を閉じてこちらへ誘うように唇の境目へと短い舌を伸ばすと、震えながらそこへ拙く舌を這わせて)
トピック検索 |