検索 2022-07-09 20:46:55 |
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まああまり使わない表現だろうね。 ああ、不思議とずっと触って欲しくなる心地だ。
(あまりそういう事情に詳しくはないが大体は人柄や見た目全体、または顔の造形については好きということはあってもピンポイントに手に注目する人はあまり多くないだろう。相手の手だから好ましいと思うのかは分からないが結果的に魅力的だと思っているのには変わりない。2人だけの空間で今日は相手が特別自分に甘いことを考慮すれば思う存分手の感触を楽しもうと頬を擦り寄せる。いつの日か依頼で見つけてきた猫が相棒の手にしていたのだから自分だって構わないだろう。そうしているともう片方の手も頬に添えられてより堪能出来る形となる。せっかくならばと腰がけていたベッドに足をあげてもう少しだけ距離を詰めるように向かい合う。親指がなぞったりマッサージするように動かされるとその感触が心地よくて自然と身体の力を抜きながらも大人しくその行為を受け入れていて)
お前はお前でずっと触ってたくなるほっぺただけどな。……この感触、俺は好きだ。
(片方は相手と手を絡ませたままもう片方で頬を触り続ける。親指の腹でゆっくりなぞったり、人差し指の背で撫でたり、頬全体を揉むように動かして顔を潰してみたり、好き勝手にマッサージという提で頬を触り続けていた。途中相手が頬に擦り寄ると、甘えるようなその行為に胸が愛しさで溢れる。こちらの寝間着を着て、香りもこちらに染まって、今手の中に収まる相棒は、すっかりこちらのものに包まれているのに幸せそうにしていてそれだけで胸がいっぱいだ。この胸の気持ちと頬の触り心地、その両方を乗せた言葉を口にする。自分の手の中で心地良さそうにしている姿にやがて頬を触るだけでは足りなくなって、近づいた距離をさらに縮めるよう上半身を乗り出すと、今しがた好きだといったその頬に軽く口付けを落として)
君にそう思ってもらえるなら悪くない。…、じゃあこれは?
(頬をなぞったり撫でたり時には摘むようにと相手が思うまま頬を触られる。普段は自分の身体的特徴にそこまで関心がなく、他人にどう思われようが興味はないが相棒に気に入ってもらえるのは別の話で素直に嬉しい。満足気な笑みを浮かべながらも繋いだままの手に軽く力を込める。頬を触られながら『好き』という単語が発せられると胸に幸せが溢れる。たった2音なのに相手の声がそれを紡ぐだけで明確に鼓動が跳ねた。そんな中、相手が身を乗り出すと更に距離が縮まって頬に柔らかな唇が触れた。その感触に純粋な嬉しさを感じると共にもっとと強請りたくなる欲に火がついて今度はこちらから唇に軽く触れるだけのキスを落とす。今日何度だって感じた甘く熱を感じられる行為だ。そっと唇を離すと近い距離のまま相手に今の行為についての感想を求めるように問いかけて)
、………これも、好きだ
(頬に口付けると触る以上にそこが柔らかく感じられる。相手の肌はどこをとっても柔らかいと思うが、頬はその中でも特に柔らかい所だ。その感触に満足して体を引っ込めようとすると、その前に相手の体がこちらへ近づく気配があって、反射的に目を瞑る。やがて互いの唇が重なった。短い時間触れ合うだけのキス、頬も柔らかいが唇も特別柔らかくて、なぜだか甘い。目を開けると相手の顔はまだ間近にあって問いかけが投げられた。その声のトーンが先程までとは違い欲が孕んだものに変わっているのに気がつくと胸が強く鼓動を打つ。強く握られた繋がる手をこちらからも無意識に握り返していた。相手の問いかけに素直に自分の気持ちを答える。柔らかく甘いそこは何度だって味わいたくなる場所で、とっくの昔に虜になっているものだ。頬を弄っていた手を止め代わりにゆっくり親指でそこを撫でながら、回答を証明するようこちらからも短い口付けを送り)
…ん、…僕も好きだよ……
(湧き上がる衝動のまま唇を重ねる。他の部位に比べて特段温かく柔らかい唇は飽きることなく何度だって触れたくなる場所だ。そっと離れると至近距離で相手の目が開く。投げかけた問いに繋いだ手を握り返され、また『好き』という声が部屋に響けば幸せが胸に満ちて鼓動が早くなった。大切な人とする行為として教えて貰ったキスはいつまでも特別な意味を持っていて相手も同じ様な事を思ってくれているのだと感じれば安心したような柔らかな笑みが浮かぶ。ゆっくりと親指でなぞられたそこに相手の唇が近づくと瞼を閉じてその感触を十分に堪能する。再び目を開くと2人しかいない空間であるのに無意識にボリュームを絞って囁くように自分の想い告げる。だが一度小さくとも火がついてしまうとその衝動の止めようがなくて繋いでない方の手を肩に置くと今度は長くじっくりとその感触を確かめるように唇を重ねて)
ん、……柔らけぇ…フィリップ、もっとそばに居たい
(至近距離で伝えた『好き』という言葉に相手は柔らかな笑みを浮かべていて、その笑みに惹かれ心が奪われていくのが分かる。『好き』の言葉が囁くように返ってきて、まるで二人の秘め事を共有している気分だ。この関係も互いの肌の感触も、二人だけしか知らない秘密の事柄だ。それをまたひとつ共有するように、今度は長い時間唇が重なる。やはり柔らかくて甘い、唇が重なれば重なるほど心臓が早くなり血が巡ってクラクラと思考を酔わせる。ゆっくりと唇を離すと思わず心のままの声が漏れた。今口付けたばかりなのにまだ足りない、もっと相手に近づきたい。しかし浴室の時と同じくこの体勢では今の距離が限界だ。相手の手がこちらの肩にかかってもこれ以上身を寄せられない。そんな焦れったさにすぐ我慢は効かなくなって、相手の背に腕を回すと軽く抱えながらゆっくりベッドへと押し倒す。二人並ぶように身体を横たえると、回した腕で体を引き寄せ二人の距離を無くすと再び唇を重ね、その柔らかさを確かめるようにそこを軽く啄んで)
何度してもドキドキするよ、…翔太郎、…ん
(先程よりもずっと長く唇が重ねるとその質感も温度もより鮮明に感じる事が出来る。ただ触れているだけなのにじわりと幸せと熱が染み出してきて脈拍も早くなっていく。ゆっくりと唇が離れてまた至近距離で見つめ合う。手を繋ぐことや共に寝るには随分と慣れたがキスに関しては行為に伴う高揚感はいつでも新鮮だ。満足気に笑って感想を口にするがその瞳には好奇心の他にぼんやりと熱が揺らぐ。そんな中で相手からも心のままの飾らない願望が聞こえてきて、支えられながらベッドに押し倒された。更に身体を引き寄せられると相手とゼロ距離に密着することになる。殆どの人が知らない相手の部屋で二人密着して、邪魔するものは何も無い。応えるように名前を呼んでは再び唇が重なる。もっともっと長く相手を感じたくて離したくなくて自分も相手の背中に腕を回してぎゅっと抱きつく。今度はただ触れるだけでなく啄むような動きが加わるとより夢中になっていき、自分からも唇擦り合わせながらも時折悪戯っぽく下唇を甘噛みしてみて)
…ん、……フィリップ、さっき言ってたこういう時何するかって話、もうひとつ教えてやるよ、____恋人同士で家に泊まったら誰にも邪魔されねぇから……一番深く繋がれる事をする
(互いに体を寄せあって、互いの唇を堪能するよう何度も口付けを繰り返す。密着した相手の体はじわりと熱を持っていて、まだ戯れるようなキスを繰り返すだけだがお互いジリジリと歯止めが効かなくなっているのは明らかだ。柔らかな唇で自分のものをなぞられていた中で甘噛みをされると、その硬さのギャップにゾクリと体が震えて、またひとつタガが外れた気がした。もう今日やるべき事はない、後はただ相手に夢中になれればそれでいい。その為に相手の背中を優しく、しかし確実に押して、もっと深い所に落としてしまいたい。口付けの合間に目をあわせて、話題を少し前へと戻す。相手の疑問に対する答え、その答えはとても大っぴらに言えるものじゃない。上半身をもたげて相手の耳元に口を寄せると、秘め事を言うように小さな声でもうひとつの答えを囁く。一週間前に経験した恋人同士の行為の中でも最上位のそれを思い出させるように、繋がったままの手を改めて握り直していて)
…、他にもあるのかい? ……ッ、…僕も、君も繋がりたい…
(風呂から上がって冷めてきた身体が再び熱を帯び始める。キス一つでも歯止めが効かなくなり始めてもっとと胸の奥底が急かすようだ。一旦唇が離れ唐突に話題が少し前の自らの疑問へ戻った。思わぬことにぱちりと瞬きを返すが先程の回答が全てではないと知れば相手を見つめながらその先を促す。すると内緒話をするが如く耳元に相手が近付いて囁くようにその答えを告げられる。一番深く繋がれること、それが何を指すかは直ぐに検討がついて一気に全身に熱が駆け巡る。ほぼ同時に絡み合っていた手が握り返され連鎖的に1週間前の情事が思い出されると無意識に熱い息が溢れた。今それを言うということは、つまりそういう事なのだろう。まだ完全に理性が飛んでいない状態でのことに顔を赤くして困ったように視線が泳ぐ。自分の心臓の音がやけにうるさい。だが決して嫌なわけではなく寧ろもっと相手を感じたいと欲は燻っている。暫く何かを言おうと口を開きかけて辞めるを繰り返していたが、一旦目を閉じて覚悟を決めれば色欲を宿した瞳を向けながらも消え入りそうな声で自分の意思を返して)
、フィリップ……俺もお前としたい…
(答えを囁き終わって元の体勢に戻ると、相手はみるみると顔を赤くしていて思わず口角があがりそうになる。こちらの意図はしっかりと伝わったようだ。あの時の事を予感するだけで相手はすっかり動揺していて、思考が乱れているのがよく分かる。こちらだって慣れているわけではないのだが、動揺している姿を見ればこちらには余裕が出てくるというもの、初心なその姿を可愛いとさえ思える。やがて一度目が閉じられて、再び開かれる。閉じる前とはまったく違う色を宿した瞳、羞恥で消え入りそうな声も相まってこちらの劣情を煽るには十分な妖艶さだ。思わず息を飲むとそれに誘われるように名前を呼んで頬に手を添える。こちらの吐き出す息さえ熱くなっているのは自分では気づけない。視線を絡ませ欲望のままを口にすると再び唇を重ねた。もう戯れるだけのキスでは足りなくて、舌を伸ばし相手の口内へ侵入させると、相手のものを絡め取り深く口付けて)
…、翔太郎…、ン…っ、
(熱で蕩けた時なら欲のままに言ってしまえる言葉もまだ冷静な頭が残った状態では羞恥やら理性が邪魔してその一線を超えるのは躊躇われる。だがそれでも2人だけの空間で相手に夢中になりたいという気持ちの方が上回り、絞り出すように伝えたこちらの意思はしっかりと伝わったようだ。呼びかけられる名前には薄ら欲情の色が乗っている気がして頬に触れられる手の動きにすらぴくりと反応してしまう。これから目指す先が分かった上で視線が絡み合うと羞恥と期待が入り交じった感情が胸でざわついて縋るように名前を呼ぶ。そのまま唇が重なれば今度は最初から舌が伸びてきて口内で絡めとられる。それを歓迎するようにこちらからも舌を絡めて裏側をなぞったりと思うがまま動かせば次第に唾液も混ざり合って水音が響き始めた。深いキスを続けながら背中に回していた手を肌を撫でながら上に移動させ、項に到着すれば鏡の前でつけたばかりの痕を手探りに指先でなぞってみて)
…っ、…んッ……
(こちらから伸ばした舌はどちらからともなく絡まり合う。浴室で滾った熱は表面上は冷えていても未だ体の中に残っていたようで、深い口付けをきっかけに一気に喉元までぶり返してきた。息継ぎのために口の端から漏れる息は既に熱い。互いの口内で唾液が弾ける水音が響けば、まだ理性の残る頭がグラりと揺らぐ。生暖かな相手の舌を愛撫するよう舌で撫でて絡ませてを繰り返す最中、不意に相手の手が背中を登ってくる。それは未だ腹の底に残っている欲望を持ち上げるような動きにも思えて、背筋にゾクリと疼きが走ると舌の動きを止めてしまった。直後指先が先程刻まれたばかりの跡をなぞって、鎮まりかけていた甘い痺れが呼び起こされて体を強ばらせた。その痺れは直接脳内を侵食するように広がってまた脳内を揺さぶると、重なったままの相手の口内に熱っぽい吐息と上擦った声を漏らしてしまって)
…ん…、ッ……は、
(口の端から漏れる熱い息が頬を撫でる。その温度にぐらりと脳内が揺れるともう止まれそうになかった。舌を絡ませながら背中を撫でてみれば分かりやすく相手の動きが止まり、腕の中で強ばるのが分かる。同時に上擦った声が零されるとこれ幸いとばかりに今度は自らの舌をその隙間から差し入れた。相手の口内は触れる体温と同じく熱くて本来人を招くことの無い領域に踏み込んだ背徳感が思考を深みに引きずり込んでいく。痺れを呼び戻して定着させるように痕を撫で続けながらも角度を変えて舌を絡ませ合う。呼吸する度に甘さの混じった吐息が漏れる。熱に浮かされながらも初めて侵入した口内を味わうように舌の裏側や上顎のざらりとした所を器用に撫でていき)
…んッ……っ、は、…フィリップ…お前が好きだ…、この唇もほっぺも耳も肌も、目も、全部……ずっと俺を見ててくれ
(項から響く甘い痺れに頭を揺らされているうちに今度は相手の舌がこちらへと侵入してきてさらに思考が揺れる。相手の舌がある分口内の体積が減って息苦しいのに、相手から与えられるものであれば幸福だと思えてしまう。その間にも項からの甘い刺激は止まなくて、普段では有り得ない高い声が互いの口の間から漏れる。口内と項と、二箇所からの刺激を受けながらうっすらと目を開けた。そこには愛しい恋人がいて、甘さの混じる吐息を吐きながらこちらとの口付けに夢中になっている。その姿に心臓が乱暴に掴まれた気がする、胸が痛いと錯覚を起こしそうな程に激しくこちらの情緒を乱す。その衝動のまま口内に溜まる唾液を喉を鳴らして飲み込むと、ゆっくり相手の体を押して自分の下に組み敷いた。クラクラとする頭では荒い息が絶えないが、時折息継ぎを挟みながらこの胸に溢れたままを伝える。見下ろす視界には相手しか映らない、その中にあるこの瞳はずっとこちらに向いていて欲しい。乞うような、しかし独占欲を隠さない願いを口にしたあと、互いの唇をゆっくりと重ねる。深い口付けで二人の唇はよく濡れていて、唇を僅かに離すと小さなリップ音が辺りに響きわたって)
…っ、ん…、…ああ、ずっと君だけを見ている。だから、今だけは君も僕のことだけ考えて欲しい。…翔太郎、地球上で一番愛してる
(普段では決して聞こえることの無い声と水音が響いてただのワンルームが違う空気へと変わっていく。徐々に深みに溺れていく感覚は息苦しさもあるがふわふわと心地が良い。求めるがまま舌を絡ませて相手の口内を探っていたが一旦唇が離れ、ごくりと唾液を飲み干すような喉の音が鳴ると共に身体を押され組み敷かれる形でベッドに沈み込む。走った後のように胸を上下させて荒く呼吸を繰り返しながらも相手を見上げてその目を合わせた。相棒の瞳には自分しか映っていない。加えて途切れ途切れに純粋な願いのようで全てを支配して独占する意図の言葉が注がれると幸福なのか興奮なのか最早分からない熱が全身を駆け巡りぐらりと目眩のようなものがした。それの熱を閉じ込めるように再び唇を塞がれ濡れたそこからリップ音が響くと最後の細い理性の糸が焼き切れそうな実感がする。濡れた瞳にはもう相手しか映らなくて項を撫でていた手を腰辺りに移動させて軽くこちらへ引き寄せる。小さく頷いて相手の願いを承諾し、今度は自分の願いを告げる。相棒が何よりも大切にしている風.都.のことも、生きる術である探偵業のことも、昔も今もずっと尊敬し背中を追いかけている鳴.海.荘.吉.のことも今夜だけは全部忘れて自分に溺れて欲しいなんて言う悪魔のような願い。それでも浮ついた頭では思うがまま欲をどうしてか泣きそうな声色で口にする。もう片方の手でするりと頬を撫でながら愛おしい恋人の名を口にして極上の愛を囁くと求めるまままた唇を重ね)
ッ、……あぁ、お前のことだけ考えて、絶対に俺から離さねぇ……お前は俺の生きる中で一番大切な人間だ___愛してるぜ、フィリップ
(組み敷いた相手の目は濡れて妖艶な輝きを放っている。その瞳に映り込んでいるのが自分たった一人であるのを見れば、相手の全てを手に入れたような気にさえなる。甘い痺れを与えていた手が腰へあてられると、もっと直接的に欲望へ触れられた気がして心臓が震えた。手を添えられたそこが熱くて、血が巡り体が興奮し暴走しそうになる。熱く震える息を吐き出すことでなんとか身体を抑えると、今度は相手の願いを聞き届けた。瞳を濡らし震えて泣きそうな声で告げられた願い。自分の願いも罪も決して捨てられないもので、いつでも忘れてはいけないものだ。しかし愛しい恋人が全てを忘れて自分だけをと言うなら、その願いに応えよう。そもそも相手とこうやって深く交わろうとしている時に、相手以外のことを考える余裕なんてないのだが。つまりはそれだけ、その声も体も仕草も言葉も、こちらを魅了して心を決して離さない。相手の最上位の愛の言葉を受け取ると頭の上からつま先まで幸せが満ち溢れる。世界を知る相手から地球で一番だなんて、この上ない言葉だろう。唇が重なると穏やかな幸せと湧き上がる昂りが頭を支配する。あとは抑えていた衝動に身を任せるだけだった。こちらからも唇を重ねて最上位の愛の言葉を送ると、相手が纏う自分の服に手をかけた。)
(/ここらへんかと思いますので暗転させていただきました!事件のくだりからここまで時に楽しく時にドキドキしつつやらせていただきました。今回も検索くんが可愛くて可愛くて…何度も手を出してしまいたくなりますね。この後は朝の場面から始めていただければ!探偵に戻るまで自宅デート楽しみましょう/こちら蹴り可です!)
……、ん…
(お互いの願いを聞き届けた上で紡がれる最上位の言葉は最後の一歩を踏み込ませるには十分な物だ。無意識に薄ら笑いかけて重なった唇と劣情を宿した瞳の熱に身を委ねた。文字通りお互いに夢中になり、湧き上がる衝動と欲のまま求め合って乱れて繋がって。そんな一夜を過ごして疲労感と充実感を抱きながら半ば意識を飛ばす形で眠りについた。事務所よりもちゃんとしたベッドと相手の温もり、適度な疲れが重なれば随分と深い睡眠に取っていたが不意に意識が浮上した。重い瞼をどうにかして持ち上げて数回瞬きをすれば視界はクリアになった。目の前には安らかに眠っている相棒の顔があってそれをぼんやりと眺めながらも緩く思考回路が立ち上がっていく。それと共に経緯や最中の事を思い出すと顔が赤くなるが同時に幸せも感じられて何だかむず痒い感じだ。今が何時か分からないが直ぐに起き上がる気にもなれず、まだ目を閉じて規則正しい寝息を立てる相手の顔を見ているとまだこの温もりと幸せを噛み締めていたくて起こさないようにもぞもぞと擦り寄ると鼻先を胸板に埋め、相手自身の匂いと心臓の音を確かめるようにくっついて)
(/暗転描写ありがとうございます…! まさかのお泊まり展開でしたがとても充実した体験が出来て楽しみとドキドキの両面でとても楽しくお返事させていただきました。探偵君の反応が良いのでつい色々と悪戯してしまいます。ひとまず朝の方まで進めさせて頂きました。普段よりも自室特有のゆったりした朝が過ごせたらなと思います。次は自室を出る辺りが区切りかなと思いますがそれまでよろしくお願いします! こちら蹴可です。)
……、……んァ?……なんだそこにいたのかよ。おはようフィリップ
(昨日の夜何度相手の名前を呼んだかはもう覚えていない。しかしただ相手だけを見つめて、考えて、その声を聞いて、溺れていたのは覚えている。欲に身を任せて愛を注ぎ続けた末、幸せな倦怠感に包まれ眠って意識が途絶えた。いつものベッドで大切な恋人の身体を抱えて眠れば安眠効果は絶大で、毎朝決まった時間に起きるこの体は定刻を過ぎてもまだ眠りについていた。相手が先に起きて布団の中で動いてもすぐに起きることはなく、眠って無意識のまま動く相手の身体を抱き寄せる。胸板に何かがぶつかった事でようやく意識が首をもたげると、ゆっくりと目を開けた。いつもの部屋、いつものベッドなのに何故かいつもより心地よくて温かい。段々と意識が覚醒して同じベッドの上に相棒が居るのだと思い出すが、視界の中にその姿が見えず思わず間抜けな声が出る。そこでやっと胸元がより暖かいのに気がつくと視線をそこへと移した。ようやく見つけた相手はこちらにピッタリとくっついていて、朝から甘えたなその姿に思わず笑みを浮かべる。昨日自分が乾かして後に乱した髪を優しく撫でながら朝の挨拶をして)
…おはよう、翔太郎。 まだ寝てて良かったのに
(意識は浮かび上がりはしたが、まだ起き上がれる程完全ではない。確か今日は遅く出勤しても問題ないはずだし、もう少しだけこのままでいてもいいだろう。そんな欲に従って眠っていた時と同じく心地良い相手の体温を求めるようにくっついていたが頭上から気の抜けた声が聞こえてきた。少しだけ離れて上を見てみると丁度起きてきたばかりであろう相手が居て、髪を撫でられながらもひとまず挨拶を返す。もしかして今の動きで起こしてしまっただろうか。せっかくのゆっくりできる朝だ、戦闘した身ではぐっすり睡眠を取って欲しい気持ちとくっついた所を目撃された照れくささに少しだけツンとした言い方をしてしまいながらもまた身動きして相手と同じくらいの位置に戻ってくる。3方に壁とカーテンがない分ベッドから見える景色もいつもと違って「…君の部屋で目覚めるなんて不思議な気分だ」と素直な感想口にして)
俺の胸で眠る恋人の姿なんて見逃せないだろ。ほんとな……俺の部屋なのに、俺の服着て一緒に寝てるなんて…毎朝これなら良いのに
(髪をひと撫でしている間に相手の顔がこちらを向いて挨拶が返ってくる。朝から小さな棘のある言い方だがそれが照れ隠しであろうことは何となく分かって、揶揄うように返事をした。まだ寝惚けた朝の頭であれば照れずにキザな事を言ってのけてしまえるのは利点だろう。こちらに登ってきた相手の顔を真正面にみつつ、改めて体に手を回してその温かさを堪能する。いつもならば相手の待つ事務所に行くためにとっとと出かける準備をする時間だが、今日はその相手がこの部屋にいて急ぐ必要もない。昨日何度も見たはずなのに改めて自分色に染まって自分の部屋にいる相手を見ると幸せでいて、まだ夢の中にいるのではないかと不思議な感覚に陥った。回していた手で背中を撫でてみるが、やはり実体として相手はここにいる。まだ覚醒しきっていない微睡みの中にある頭は本音と建前を上手く使い分けることが出来なくて、ポツリと頭に浮かんだ願望を口にしていて)
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