相乗りで何処までも 【 〆 】

相乗りで何処までも 【 〆 】

検索  2022-07-09 20:46:55 
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唯一無二の相棒へ。




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  • No.801 by 検索  2022-11-10 19:25:34 


……翔太郎、…。…ッ、翔太郎! 大丈夫かい?
(ぽつりと零された言葉は珍しく弱気な物だ。甘やかされていると浮かれていたがそれは相手に多大な心配や後悔などをさせた裏返しでもあって急激に頭が冷えていく。あの時庇った行為に後悔もないし同じ状況に陥ればまた同じ選択肢を選ぶだろう。だが庇われてその相手が自分の姿を認識する事が出来ない辛さは想像することしか出来ないが相当な物だ。謝るのも浮かれたままで要るのも違う気がして名前を呼ぶ反応しか出来なかった。一瞬静寂が二人の間を包んでカラカラと風車の音がやけに響いた。ふと素に戻った相手が差し出したクレープに齧り付く。湿っぽい空気になるのも望んでいないことで、交換したクレープを咀嚼する様子を眺めていたが喉に詰まったのか激しく咳き込み始めると驚いて声を張り上げる。流し込むような飲料も今は手元にない。声を掛けながら相手の背中に手を回し適度な強さで叩いて引っ掛かりを取り除くのを手助けしつつも心配そうに様子伺って)

(/記念日ですのでお声掛けしようと悩んでいた所でしたのでおなじ気持ちで挨拶していただいてとても嬉しいです!こちらこそどうしても繋がっていたいと我儘に近い形でしたが、またこうしてやり取りを再開させて頂いて感謝しかありません。本当に探偵様の紡ぐ言葉や描写が好きで嗜好も一致していて、巡り会えた事とこの二年間御相手して貰えていることがとても幸せです。これからもどうぞ宜しくお願いします。/蹴り可です。)

  • No.802 by 探偵  2022-11-10 22:56:40 


んん゛ッ……、……悪い悪い、心配かけたな。___お前はさっきみたいな悪魔の笑顔浮かべといてくれ。俺が言うことじゃねぇけど
(しばらくブラウニーと格闘しながらゴホゴホと咳き込む。その間相棒に背中を軽く叩かれ、その介助もあってかほどなくして大きな欠片は喉を通り過ぎた。ようやくまともに息が出来た所で相手の方を見る。そこにはこちらを心配そうに眺める目があって、だがそこに宿っているのはこちらが咳き込んでしまったのだけが原因ではない沈んだ色がある。あの瞬間、相棒を失うかもしれないと、その後目に光が戻らないかもしれないと、そう感じたあの時間は、きっと何度やっても同じ結果になるだろう。だからこそ今あの時のことをくよくよ考えても仕方がないのに、思わず漏れてしまった弱音。相棒もそれに引っ張られてしまってこんな顔をしているのだろう。ハットに手をあて謝罪を口にする、喉を詰まらせた事と、性に合わず弱気な発言をした事両方に関してだ。今見ていたいのは不安に揺れる瞳でも、静かに沈黙する瞳でもない。先程のようにこっちを困らせるほど悪戯っぽい笑みを向けていて欲しい。相手の頬に手を伸ばして手の甲を頬にあてると、少しだけそこを上げて無理やり口角を上向きにさせる。そして今心に浮かぶ願いを伝えておいた。こんな空気にしたのはこちらのせいなのだが、さっきまで浮かべていた上機嫌な輝く顔を見ていたくて、その目を覗き込みながら返事を待ち)

  • No.803 by 検索  2022-11-11 00:15:09 


がっつくなと言ったきみが喉に詰まらせてどうするんだい。…悪魔の笑顔って散々な言われようだね、謝罪としてもう一口頂いておこう
(つっかかりが取れたのか咳き込まなくなり正常な息に戻る。先程子供扱いするように忠告されたことをそっくりそのまま返しては呆れと安堵のこもった息を吐いた。動揺するか何かで喉に物を詰まらせるのは今まで何回か見てきた光景で今から歳を重ねた時が心配だ。少し間を置いて告げられた謝罪が喉に詰まらせたことへなのか先程の発言なのかイマイチ判別出来ずに何とも言えない表情で見つめ返す。弱音を吐くことは悪いことではないし、自分がそうさせた節があるなら尚更だ。そんな事を考えていると相手の手が頬に伸びてきて笑みの表情を作るように少しだけ顔の皮膚を上げられる。口角だけ上がった顔は何とも不格好だろう。加えて自分の誘いの言葉から引用したとはいえ悪魔の笑顔という言い方は褒め言葉にはあまり聞こえない。笑みが見たいという願いは伝わってくるが働きかけ方が何処かズレているのが面白くて思わず表情を綻ばせながらもその点を指摘する。そして身勝手な言い分と共にこちらの表情を覗き込むような隙をついて相手の手元で放置されているクレープに顔を近づけもう一口齧り付く。口内に広がる甘味を味わいながらも「こっちは喉に詰まらせる心配がない」と口端にチョコソースついたのにも気づかず機嫌良さげに告げ)

  • No.804 by 探偵  2022-11-11 08:59:46 


ブラウニーが予想外にでかかったんだよ。それに悪魔の笑顔って間違ってねぇだ…あ!……ったく、今日はほんとに……その目にはかなわねぇな…
(クレープの中に包まれているにしては存在感のあるこのケーキを甘くみていた、こうも口の水分を吸われゴロゴロと大きいとは、一緒に飲み物も買っておくべきだった。相棒の指摘はもっともで言い訳の反撃しか出来ない。それを誤魔化すのも含めて無理やり口角を上げたわけだが、相棒は何処か可笑しそうに笑っていて、そんなに変だったかと納得のいっていない顔を浮かべる。こちらがいつも以上に甘やかしてしまうのを逆手にとって笑っていたのだからそれこそ悪魔の笑顔だろうに。だがその目を見つめながら翻弄され振り回されるのが今は最高に幸福なのだからどうしようもないのだが。そうこう言っているうちに断りなく一口クレープを奪われてしまい声をあげる。文句のひとつでも言ってやろうとしたが、口の端にチョコを付けながら上機嫌な顔を浮かべるのをみるとやはりその勢いは削がれてしまう。また風が吹いて風車が回る音が響いた。本来街の中であればここは指でチョコを取ってやるのが正解だろう。だが今ここは風車の音がハッキリと響くくらいには人がいない場所だ。それに一度沈んでしまった瞳がまた楽しげに笑っているのをみると、愚かにも火にいる虫のように、どうしようも無くそちらへ惹き寄せられてしまう。言い訳にもなっていない言葉を口にしながら顔を寄せると、口の端へ唇を落として、舌先でそこに着いた甘いものを舐めとって)

  • No.805 by 検索  2022-11-11 12:26:42 


隙を見せたきみが悪い。…なに、ッ! 言い訳になってないだろう…
(ブラウニーが思ったよりも大きいというのは確かにあるだろうが今回の場合、勢いよく口にしたと言う方が要因だろう。不服そうにしているが言い訳に気を取られているおかげで更にもう一口相手のクレープを奪うことが出来た。悪魔という単語も出会った時とはそこに含まれる意味合いは大きく変わった。相棒を誑し込み、夢中にさせることが出来るのならばその呼び方だって悪くない気分だ。悪魔らしく横暴な理由で己の行為を正当化すると楽しげに目を細めて笑う。すっかりいつもの空気感だ。だからこそ気を抜いていて気づいた時には相手の顔がすぐに間近にあった。チョコソースが口端についてることなどつゆ知らず、目を見開いて言葉を紡いでいる間にも距離は更に近付いてやがて柔らかな唇の感触がした。思わず硬直するが湿った舌がそこを這うと何をされたが直ぐに認識して顔に一気に熱が上る。人が居ないとはいえここは野外で相手自身がそういうことを恥ずかしがるタイプなのに。輝いていた瞳は困惑と羞恥に揺いだまま相手を見つめ、色々言いたいことは浮かぶも動揺した頭では理由へのツッコミを口にして)

  • No.806 by 探偵  2022-11-11 14:01:21 


……隙を見せたお前が悪い。
(相手の口の端の柔らかな感触と、舌先に乗る甘い味、舌先に乗るのはチョコソースの甘さなのに、その味がまるで相手のものだと錯覚してしまいそうだ。顔を離すといつもは気恥ずかしさからそっぽを向いてしまうが、今日はやはり瞳を見ていたくて困惑で不安定に揺れるそこを楽しげに見つめていた。先程言われた言葉をそっくりそのままお返ししながら、しばらく聡明な相棒が困惑で言葉も紡げなくなる様を観察していた。相棒が恋人となった当初は絶対にこんなことはできなかった。今は二人きりという条件は整っているものの、閉じられた空間ではなく風が通り抜けるような屋外だ。温泉街に二人で旅行にいって戯れるように触れ合う喜びと楽しさとを覚えてしまったから、帰ってきてから恋人同士のふれあいというものに羞恥心が少しずつ消えてきているように思う。流石に人前でやるほど浮かれてはいないが、今日自分が相棒に甘いことを抜きにしても手を出したくなる機会が増えてしまっていて「ちゃんとルール守らなきゃな」と当の本人が口にしながらクレープを一口齧り)

  • No.807 by 検索  2022-11-11 15:55:45 


…っ、キスは大切な人にするもんだって言っていた頃のきみに今の姿を見せてあげたいよ。……そういえば、初めてのキスはレモン味というフレーズを見掛けたが普通の恋人はキスの前にレモンを食べるのかい?
(いつもは似たようなことをしても何かと理由をつけてそっぽ向くものだが今日は楽しげに視線を注がれ続けられている。散々人のことを揶揄ったが自分だって半日見れなかった瞳に喜色が乗って向けられるには弱く、逃げるように視線を泳がせた。外に出るようになって恋人になってより濃密に過ごすようになって2人きりの時の距離感はそれなりに変わってきたようにも思う。相棒は最初は割とガチガチだったような印象が手馴れてきたのか最近は悪戯も多い。自分は逆に人の目など殆ど気にならなかったが外に出て他の人を意識することになって多少羞恥も覚えた。いい感じに同じくらいの感覚になってきたようにも思う。それは当然嬉しいことでもあるが、こうしてどきっとさせられる時も増えてしまっていて照れ隠しに距離を詰めるきっかけになった頃の相棒の対応を引き合いに出して負け惜しみの言葉を呟いた。相手がクレープを食べるのを再開したのを見れば自分も元のペースに戻ろうと自分の分を齧る。バナナとは違ういちごとブラウニーの味を感じながらもふと調べ物をする中で気になっていたことを思い出す。キスの文化を調べていた時に書いてあったフレーズ、本来人の唇に特異的な味は存在していないはずだがレモン味と称されるのには何か理由があるのだろうか。自分で考えても正解が分からなかった謎を思い出すと自分なりの仮説を相手に尋ねてみて)

  • No.808 by 探偵  2022-11-11 18:13:42 


その頃からやってる事は変わってねぇじゃねぇか。__ハハッ、違う違う。それはものの例えってやつで初めてのキスってのはこう……出来て嬉しいけど恥ずかしくて、甘酸っぱい感覚って事だな。
(こちらから視線を注いでいれば相棒のそれは逃げるように泳いでいく。どちらかと言えばこちらが視線を泳がせる事が多かったが、今日はその立場も逆転らしい。最初こそ暴走気味の想いをどう処理していいのかも分からず困惑する事が多かったが、今はその想いが愛おしいという気持ちに変換されて、いくらか穏やかに相手を見ていられる。相棒の言わんとしていることが何かはもちろん分かっているのだが、言葉尻だけを捉えて言ったことは実行していると論点をずらした返事をしておいた。キスにかけて相棒から話題を振られると、予想外の話の展開に思わず笑ってしまう。確かによく言われるフレーズではあるが、そんな儀式のようにレモンを齧ってキスだなんて、その様子を想像するとまた笑えてくる。相変わらず相棒の知的好奇心は耐えることがないらしい。正しい解釈を説明し始めるが、初キスだなんて年に似合わない事を大真面目に説明するのが段々むず痒くなってくる。相手に気持ちを伝える行為は慣れてきたと思ったところだが、こういう事を話すのはまた別問題だ。説明の勢いを徐々に緩め目線を柵の向こうの景色に逸らしつつなんとか解説を終える。相手と初めてのキスは告白と同時だったなと無意識に思い出してしまえば、余計胸はザワついてそれを誤魔化すように不自然な笑みを浮かべていて)

  • No.809 by 検索  2022-11-11 20:15:52 


それはそうだけども…。…なるほど、 大切な思い出の感覚を味として表現している訳だね。ぼくがあの時緊張し過ぎて味を感じられなかったという事でなくてよかった。
(確かに普段のスキンシップに関してはあまり大きな変化は無い。大切な人だからキスしても良いという価値観もそのままで、変わったのはそれに向き合う態度だとか受け止め方だ。若干ズレた論点で伝わった気かするがそのニュアンスを上手く説明するのは難しく感じて仕方なく話を流すこととした。抱いていた疑問の何が面白かったのか分からないが笑いながらされる説明を大人しく聞いていた。だがどうやらこういった類の話をするのは相変わらず苦手なようで最後の方は説明の勢いはなくなり視線も景色の方を向いてしまう。だが相棒の説明のおかげでよく言われるフレーズが比喩表現だと知ると納得したように頷き、同時に安堵の息をつく。思い出すのは当然自分達が祭りを抜け出してキスした時のことだ。あの時は思いが通じ合って喜びだとか感動だとかが胸と頭に渦巻いていて正常では無かった。過度な緊張状態で正常に味覚が働いていない可能性もあって、もし本当にレモン味がするのならそれを感じられなかったのは悔やむべき事項だった。あの夜のことはどんな感覚でさえ取り零さずに覚えていたい。過去を振り返しながらそんな事を呟き、ふと隣を見ると相手がぎこちない不自然な笑みを浮かべている。頬に手を伸ばしてつんつんとつつき「何考えてるんだい?」と見つめながら問いかけて)

  • No.810 by 探偵  2022-11-11 22:09:53 


ん、まぁそんな感じだ……心配すんな、俺も一瞬で覚えてねぇし……
(どうやら相手も初キスと聞いて思い出したものは同じらしい。互いに共通の思い出なのだから当たり前ではあるのだが。初キスはレモンのように甘酸っぱいとはよく言われる表現だが、自分達の場合はそういうものを感じる暇はなかった。心構えも準備もなく完全に勢いで交わした口付け、やり方も分からず心にまったく余裕がなかった状態で交わしたそれはキスというより唇をあわせただけに近かった。当然そんな状態で初キスの味だなんて思考が回るわけもない、覚えているのはあの時必死だったということだけ。相棒だってあの時緊張していたなら同じ結果で当然だろう、その事をボソボソと返事をしておいた。1回目は一瞬だったが2度目の方がもう少し長くて感触が分かったような気がする、などと考えているうちに自ら初めてをしたにも関わらずまったく余裕のなかった自分が改めて恥ずかしくなってきて、妙に体が緊張してしまった。それを見透かされたように頬をつつかれると、なんとかその緊張がバレないよう眉を顰めて目線を合わせ「秘密だ、秘密」と誤魔化そうとしていて)

  • No.811 by 検索  2022-11-12 00:07:12 


あの頃に比べたらそこそこ慣れてきた気がするよ。…まあ粗方想像はつくけどね。 ___ …今キスしたら甘く感じるのだろうか、
(流れに近い形で重ねた唇は緊張やら動揺を処理する方に必死でイマイチ詳細な所まで思考が及んでいなかった。とはいえ、もしもあの時勢いでしていなかったらキスをするための場を設けるのが照れ臭くていつまでも出来なかった可能性もあるのだからあれはあれで良かったのかもしれない。その頃に比べては今も大切な意味を持つ行為ではあるが、どちらからしても素直に受け入れるくらい回数を重ねて一々身構えなくなったように思う。嬉しい変化を口にしながら相手の頬をつつくが妙に体が硬くなってるように見える。今の話の流れからして何を考えてるかは凡そ検討はつくのだが眉を顰めた相棒と少しの間目を合わせ、小さく笑って追及の手を収めた。話が大きく脱線してしまったが生クリーム類が溶けて生地に染み込む前にクレープは食べてしまった方が良いだろう。意識をクレープに戻すと相手の様子を伺いながら食べ進めていく。彩りのためのいちごは上部に多くトッピングされていて半分を過ぎるとほぼ生クリームとチョコソースとブラウニーの欠片だけになり甘さだけを感じていた。それを味わっているとふと先程の話題を思い出す。レモン味は思い出の比喩表現らしいが実際にものを食べたあとなら唇からその風味がするのだろうか。好奇心のままその疑問をつぶやくとちらり相手に視線向けてみて)

  • No.812 by 探偵  2022-11-12 08:10:53 


まぁあの時からいろいろ、変わったしな。いい加減慣れたはずなんだがなぁ……え?いやまぁ、そりゃ…お互い甘いもん食べてるからその味になるんじゃねぇか?……っ、やべッ
(最初こそ手を繋ぐのさえ緊張したのに、今や恋人として一番想いを伝え合う事まで経験して、経験値という意味ではそれなりに積み重ねてきたはずだった。口付けの仕方も今なら戸惑うことなんてない。ある程度慣れはしたはずなのだが、恥ずかしさが全くなくなるなんてことはなくて、多少なり胸の鼓動は増してしまう。それにこちらからする分には余裕を持てるが、相手からその手の話を振られるとどう転ぶかも分からなくて、しどろもどろになるのは相変わらずだ。とりあえず初キスの追求はやんで一息ついたのも束の間、今度は話が今この時へと移る。相棒のことだから単なる好奇心からの質問なのだろうが、それは今ここでキスをするという事なのかと変な期待を持ってしまって、余計に体は固まってしまう。ただの質問をしているだけだと自分に言い聞かせつつ、無難に答えを返しながらまたクレープを食べ進める。ほとんど形の消えたそれを食べきろうと包み紙から取り出してクレープを直持ちするとまた一口齧った。するとゆっくり食べていたせいかクレープの底には溶けたアイスが大量に溜まっていたようで、形を保つ包み紙がなくなった事で溶けたアイスがクレープの皮を突き破って溢れてしまった。思わず声をあげる。幸いにも服には付かなかったが、手にはベトリと溶けたアイスが付いてしまって、そのうちの一筋が袖口へと向かおうとしているのを見ると咄嗟に舌でそれを舐め取り服が汚れるのを阻止して)

  • No.813 by 検索  2022-11-12 16:00:35 


きみもそう思うかい。ん、なかなか満足のいく味だったよ。……ごめん、…。
(回数と経験はそれなりに重ねてきたが変わらないものもある。完全に慣れきって何事にも動じなくなるというのもそれはそれで寂しいからちょうど良い塩梅かもしれない。ふと浮かんだ疑問に相手から若干歯切れが悪いが同じ意見の返答が返ってきた。文学作品にはレモン以外にもキスを何かの味で描写している物があったことだし、直前に食べるものによって味覚の情報が追加されるのかもしれない。早速試してみたいとは思うが交わしたルール的にはアウトな状況だ、我慢するように残りのクレープを口にする。生クリームが溶けかけていたものの最後のひと口を無事に食べ終わると目的なものを堪能出来た幸せに満足気に感想を呟いた。ほぼ同時に隣から焦った声があがって顔を向ける。長く時間をかけたせいかアイスがほぼ液体になっていてクレープから垂れてしまっている。服が汚れるのは何とか回避出来ているが代わりにもう片方の手には零れて肌を伝う。それを阻止しようと舌がアイスを舐めとる仕草がやけに瞳に焼き付き、クレープの味も合わせて美味しそうだと直感的に思ってしまった。その考えに頭が支配されると口内に取り込まれたアイスに誘われるように身を乗り出し、その手を掴んで下ろさせ更に顔を近づける。あと数センチの距離まで近づいて約束を破ってしまうことに申し訳無さそうに謝罪を挟むが衝動は止められそうになくて、そのまま唇を重ねると味を確かめるように柔らかい表面を舌でなぞり)

  • No.814 by 探偵  2022-11-12 20:39:38 


、…ん___ッ!………、甘酸っぱい…
(咄嗟に出た行為だったがなんとかスーツをクリーニングに出すのを回避したと安堵していると、相手の気配が間近にまで迫ってくる。顔の近くにあった手は下ろされて、二人の間に何も無くなればさらに互いの距離は近づいた。それで相棒が何をしようとしているのか察せないほど相手と重ねてきた経験は浅くはなくて、咄嗟に目を瞑る。だが想定された感触はやってこない。まるで初めてキスを交わすきっかけとなったあの時と同じように、期待したものが降りてこなくて思わず目を開けた。その行為で自分も今相手と口付けを望んでいることを自覚してしまって息が詰まる。さらに相手から聞こえてきたのは謝罪の言葉、だが尚それでも相手は止まる気配はなく、その分今相手も口付けを望んでいるのが分かってぶわりと顔が熱っぽくなるのが分かる。その上で目を開けていたのだから、相手がこちらに口付けるその瞬間がしっかりこの目に映っていて、その顔が脳内に刻まれると胸が激しく鼓動した。唇が重なって、それで終わらず柔らかな舌先がこちらの唇をなぞる。二人きりとはいえ屋外で日中だ、こんなこと続けるべきではないのに甘い味が残っていたであろうそこを舌が這うと正常な思考は揺さぶられ揺らいでしまう。先程まで甘いクレープを食べていた相手の口、チョコソースだけではない味付けをされたそこを喰らいたいと沸き立つ衝動を抑えられるはずもなく、こちらからも僅かに口を開けて舌先で唇をなぞる。甘い生クリームだけでなく酸味の効いたイチゴも食していたその口はレモンではないもののまさに甘酸っぱい味、初めてのキスを再現したようなその味に夏祭りの感覚を思い出すようにまた心臓が跳ねて、熱を逃がすように長く息を吐き)

  • No.815 by 検索  2022-11-12 22:57:58 


……っ、…予想通り甘いね。初めてではないけど、この味は覚えておこう
(抵抗される訳でもなく行為を受け入れるように目が閉じられる。約束を破るようなことであるのに相手も口付けを望んでいるのだと分かって煽られているような気分だ。あの時はキスのやり方も分からなかったが今は違う。近い距離で一旦止まると相手の目が開いて頬に朱が指すのが視界に映るがお構い無しに唇を重ねた。柔らかくすっかり馴染み深くなった感触。そこを舌でなぞってみるとクレープを食べた直後では生クリームやバナナの味が残っていて確かに甘い。フレーズとしてあったレモン味とは違うがこれがキスの味という物だろう。甘い味の残るそこをそのまま食らいつきたいとも思うが日中の野外という状況が何とか理性を繋ぐ。目的も達成しそのまま離れようとした所で今度は相棒の舌が唇を這う。味わうような仕草に身体を硬直させるが自分もしたことだ、これでお互いの味を確かめあったことだろう。唇を離すと無意識に熱くなっていた息を吐く。場所も状況も全く異なるが初めてのキスを再びしたような高揚感に鼓動が早くなっているのを感じながらも満足気に呟き)

  • No.816 by 探偵  2022-11-13 00:02:10 


忘れたくても忘れられねぇだろ……あとさっきのごめんっての、俺からもしたからおあいこだ。あーそれと、……今日俺ん家泊まりにくるか?
(相手のクレープはきちんとそれ単体で食べたはずなのに、相手の口から感じられた甘さはそれとは違い特別に甘酸っぱくて、唇の感触と共に脳内へ刻まれてしまった。初キスの話をしていたせいか思い出が繋がりさらに深く記憶に残ってしまっていて、数度深呼吸をしながらなんとか心を落ち着ける。相棒はキスの味の記憶を手に入れご満悦らしい。向こうの吐く息の温度も上がっているが流石にこれ以上はいろいろと危険すぎる。口付ける直前に相棒が謝罪していたのを思い出すと、今回はお互い様だと首を振っておく。そもそもこちらから口付け未遂をして先にルールを破っていたことを考えると、違反回数としてはこちらの方が多い。本気で自制しなければあっという間に情報屋達に知れ渡ってしまいそうだ。だが今ここで気持ちを沈めるのと、より相手を求めている気持ちがあるのとは別問題。もっとゆっくりと相手との時間を過ごしたい。この風の街の中で一番誰にも邪魔されない場所、それは自宅だ。寝るためだけの簡素な部屋だが二人で過ごすだけならそれでも十分だろう。家に誘うのは即ちもっと触れていたい意思表明でもあるのだが、それを誤魔化すように視線は眼下に広がる街の方へ向けながら、何の気なしに言うように家へと誘ってみて)

  • No.817 by 検索  2022-11-13 10:26:07 


ああ、大切な思い出だ。…つぐつぐきみは甘いね、ならばそういう事にしておこう。 っ、行きたい!
(相手の唇ごしに味わった味覚はクレープの甘さだけでなくその時の鼓動の速さや唇の質感なども相まって特別な物だった。感じ取ったそれを確かめるように指先で唇をなぞりながら脳内に刻み込んでおいた。口付ける直前に発した謝罪についておあいこだと言われてしまうと余韻に浸っていた表情が緩む。この件を貸しにするなりできる立場なのに相殺にしてしまう事もそれを律儀に伝えてくる所も相棒らしい。そのことを揶揄しながらも今回は相手の言葉に甘えて気にしないことにする。最近ではルールも拡大解釈したり人目がつかないからと言い訳して破ってしまうことも増えてきた気がするがお互いがそれを許容してしまうから仕方ない。とはいえ探偵ならば些細なきっかけで情報が漏れたり意外な人が持っているというのはよくある話だ。改めて外での動きは自戒をする必要はあるだろう。そんなことを考えていたがさりげなく自宅に誘う言葉が聞こえるとはっと相手の方を向く。何度か話題に出た相手の自宅、一番プライベートに近いと言える場所だ。一度キスを交わしてもっと触れ合いたいと思っている今絶好の場所だろう。ベンチから立ち上がり相手の視線の先に回るときらりと目を輝かせながらも前のめりに行きたい意思を示して)

  • No.818 by 探偵  2022-11-13 17:29:27 


うるせぇ。まぁでもあいつらマジで何処から情報仕入れてくるか分かんねぇから気をつけねぇと……っ、…なら晩飯でも買って帰るか
(相棒の指が先程重なった唇をなぞる。あれはただの相棒の癖でよく見る行為のはずなのに、甘い口付けの後では妙に妖艶に見えて思わずハットに手をやって視界を閉ざす。同時に相棒の揶揄いの言葉には相変わらず反論の余地もないのでいつも通り意味をなさない反撃を加えておく。だが実際問題この街で探偵という目立つ職業をしていれば顔はある程度知られているわけで、屋外にいれば誰がどこで自分達の情報を得てしまうか分からない。そういう噂は懇意にしている情報屋の所に必ずいつか行き着くもので、仕入れた途端にこちらにニヤニヤ顔を浮かべて近寄ってくる姿が目に浮かぶ。思えば先程までウ.ォ.ッ.チ.ャ.マ.ン.がこの付近にいて危ない状況だった、美食家セレブを追ってここから離れているのを切に願うばかりである。衝動に身を任せる快楽と日常を守る自制とで揺れているうちに、いろいろと誤魔化しながら誘った言葉はきちんと相棒に伝わっていたようで、知らぬ間に正面に来ていたのに少々驚いてしまう。だがそれは相棒も誰にも邪魔されない二人の時間を過ごしたいと思ってくれているということで、嬉しいやら気恥しいやらで口が変な形になりそうになると咄嗟に口元を拳で隠す。だがその輝く瞳を向けられれば今日は何もいえなくなってしまう。今日の仕事が終わりならばもう家に帰ってゆっくり時間を過ごしても問題ない。このまま自宅に二人で閉じこもってしまおうと目論むと夕飯を買うことを提案してみて)

  • No.819 by 検索  2022-11-13 18:51:24 


普段は頼りになる協力者だけど自分達の秘密となればある意味警戒対象かもしれないね。そうしようか。着替えとかはきみの服を借りれば良いし、このままご飯は買ってお邪魔することにしよう
(情報屋達の情報網の広さは自分達がよく知っている。この広い街で些細な噂さえ拾いあげる顔の広さだとか手腕は普段の捜査ではとても役に立つ物だがその対象が自分達となると話は変わってくる。この街で探偵をしながら秘密を守るというのはなかなか厳しそうだ。多少の苦笑いを滲ませながらもそんなスリルを共にするのは悪い話ではなくて自分なりの意見を述べておいた。そんな周りの目を気にしなくて済むためにも相手の家を訪れるのは大賛成だ。楽しみの余り視界に入るように正面に回ると相手は驚いたような表情を浮かべるがふと見えたその口元は満更でもなさそうだ。旅行から帰ってきて仕事を一週間頑張ったことだし今日は早々に相手の家でゆっくり過ごしてもバチは当たらないだろう。急遽決まったお泊まりだが相手の家ならば特に持っていくものもないだろう。唯一気になった服も幸い背丈はほぼ一緒だから相手のものを借りれば事足りる。事務所に一旦戻る必要はないだろうと総合的に判断しては相手の意見にも賛成を示してこれからの方針を立てる。「楽しみだ」と笑みを溢れさせながら来た道を戻ろうと歩き始め)

  • No.820 by 探偵  2022-11-13 20:30:26 


隙だらけの探偵なんてかっこつかねぇからな。あーまぁ確かに問題ねぇ…………おい、置いてくなよ!
(情報屋の面々は例えば二人のスクープ写真を使ってこちらを脅すなんてあくどい事はしないだろうが、根掘り葉掘りの追求は免れないだろう。いつかは隠しきれなくなる時もきそうだが、とりあえずは今まで通りのルールを守っていくしかない。また勢いで決めた誘いだったが細かい事までは考えが及んでいなくて、その中のひとつが相棒の着替えだった。当然着替えの用意などないのだが、口を挟む間もなく問題ないと早々に結論が出てしまう。確かに互いに体型もよく似ているし問題はないのだろうが、ということは相手が自分の服をまるまま着る事になる。いつも奇抜な格好をしている相棒だが、自分とまったく同じ格好をすることになんて。目の前に立つ相手を見ると思わずその格好を想像してしまい、変に胸が高鳴ってしまった。これ以上頭の中でどうこうするのはマズいと目線を逸らしている隙に相棒はここを離れようと歩き出してしまう。思わず叫びながら慌ててベンチを立ち上がると相棒の横へと並んだ。夕飯の買い出しを、と思ったが冷蔵庫にはろくな物が入っておらずしっかりと買い物をする必要がある。隣で歩く相手に目線を向けつつ、「なんか食いたいもんあるか?」とまずは相棒の意向を聞いてみて)

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