検索 2022-07-09 20:46:55 |
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…翔太郎、抑えて。…その口ぶり、何回かこのゲームに参加したことがあるのかい?
(ナビゲーターが第一回戦の結果を発表する。最初はあれだけ人が居たのにクリアしたのはこの場所にいる人だけのようだ。参加者の一覧が一気にグレーに暗転して塗り潰されるのを見れば思った以上の熾烈さに焦りを覚えた。そうしていると何処からか鋭い視線を感じてそちらに目を向ける。すると一人の男がこちらを見ていて相手が痺れを切らして声を出せば馬鹿にするような口調で声を掛けてきた。相手の言葉に『そんな覚悟で勝てるほどこのゲームは甘くないんだよ。俺は勝つ為には誰であろうと蹴落としてぶっ倒す。…まあお前らなんて直ぐにリタイアするだろうけどな』と鼻で笑ってくればイラッとするものの先に相手を宥めるように声を掛ける。自分達のスタンスを馬鹿にされた不快感はあるがそれ以上にその男の口ぶりが気になると浮かんだ一つの可能性を尋ねる。すると男は僅かに眉を上げ反応し『…ああ』と返事するのを聞けばますますデ.ザ.イ.ア.グ.ラ,ン.プ.リの存在に疑問が募っていく。一方携帯のような物を持って温和そうな見た目の男が近付いてくると『左.翔.太.郎さんとフィリップ君だよね? 俺は桜.井.景.和、宜しく』と友好的に声を掛けてきて)
っ、言わせておきゃ……よろしく。お前もあいつと同じで何回かゲームに参加してる口か?
(こちらが睨みを効かせたまま男に返事をすればさらに挑発するような言葉が返ってきて思わず立ち上がりそうになる、しかしその前に相手に宥めるように言われてしまえばなんとか衝動を引っ込めた。同時に相手が問いかけた事で冷静に男の言葉を振り返る事ができる。まだ一回戦のはずなのにあの男はこのゲームのことをよく知っているようだ、ならば相手が問いかけた通りこのデ.ザ.イ.ア.グ.ラ.ン.プ,リは何度か開催されていることになる。目論見通り男は肯定してこれで参加者の中に妙に落ち着きのある人間がいることの説明がついた。空気を察してか友好的な空気を持った男が近づいてきて自己紹介される、こちらからも「よろしくな」と声を掛けたあとに事情を聞いてみれば『そうだよ。俺とさっきの道長と英寿、あと祢音ちゃんとかが経験者かな』と紹介がされて祢音と呼ばれた彼女はこちらに向かって手を振っていた。軽く挨拶を返したあとに「優勝してほんとに願いを叶えたことある奴はいんのか?」と問いかけてみれば景和が答える前に『俺だけだな』と鼻につく自信満々の声で英寿が遠くから会話に割り込んでくる。自信を宿した顔にいやでも嫌な顔をしていれば『英寿は何回もデ.ザ.神.になったことがあるんだ』と景和に教えられ偏った戦績にまた驚くしかなくて)
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