相乗りで何処までも 【 〆 】

は、…ァ、ふ、…ン、…っう゛…は、ぁ…
（組み敷かれて口内すら好き勝手触らせているこの状態はそういう知識が無くとも異様な事であることは分かる。だがそれを与えるのが相棒ならば構わないと思うほど心も身体も明け渡してしまっている。首筋から相手が離れていくのを感じると何とか狭い隙間から呼吸を整えようとする。瞳に薄く張った水の膜越しに見た相棒の口角はつり上がっているようにも見えてその姿に熱い息が溢れた。見下ろされたまま、更にもう一本指の侵入を許すと更に唇を開く形になり、口内は完全に相棒の支配下に置かれる事になる。異物感に呼吸もしにくくなり必然的に浅くなっていく。他人が触れるどころか見せることすら殆どない箇所を暴かれているような背徳感を覚えながらも舌を掬われ撫でられるとぞわぞわと未知の感覚がして鼻から甘ったるい声が抜ける。上ってくる熱にくらくらと頭が麻痺していくような感覚がする。もう片方の手がが素肌をなぞって移動するのを感じながらも何時しかこちらからも応えるように相棒の指に舌先を伸ばして愛でるように這わせていた。そんな中手は今朝刻まれたばかりの噛み跡に到着した。そこを強く押されるとぱちりと火花が散るような痛みが走って大きく肩を跳ねさせ苦痛の滲んだ声が喉から出る。抗議するように眉根を寄せ目線を向けるがなぞられると痛みの次に質の違う痺れを感じて困惑混じりに息を吐く。再び跡を押されると痛そうに呻くもそれが悦びでもあると頭が倒錯を起こし、繰り返す度に甘い声が混じり始める。注がれる欲に乱されながらも蕩けかけた瞳で相手と目を合わせようとして）

……フィリップ、……っ、…ん……
(眼下でこちらを見上げる相手は呼吸も浅く、噛み跡を押す度に苦痛の顔を浮かべる。当然だ、そうしているのは自分なのだから。だがその中であってもこちらを引き込まんとする舌の動きに、指にかかる吐息、極めつけに漏れ出る甘い声と薄ら膜のはった瞳が加われば、こちらの劣情を煽るのに十分な力を持っている。視点の定まらない目を愛おしげに覗き込む。こんなに苦しそうに呼吸をしているのに、こちらの手中で蕩けそうな相手が愛おしくてたまらない。もっともっと愛でたいという気持ちが、愛したいという気持ちが膨らんでいく。こちらの指先を這う舌、柔らかなそこを今度は食したくなって、指を引き抜くと間髪入れずに互いの唇を重ねてそこを塞いだ。指を入れていたのだから舌を入れたって問題ないだろう、そのまま口内に舌先を伸ばして相手のものを絡めとる。指先でしたように裏からすくい上げ、表をなぞり、その食感を楽しむように舌を弄ぶ。指先を動かすうちに口内に溜まっていた唾液はこちらへと取り込んでしまって、相手の味を堪能していた。噛み跡に添えた手は相変わらずそのまま、まるで甘い声を引き出すスイッチのようになったそこを、強く押して、優しく撫でてを繰り返す。口から引き抜いた手は少しでも接触面積を増やすように相手の空いた手と指を絡ませ強く握っていて)

…、ぁ、ン…、ふ…ンっ…しょ、たろ…
（目があっているのか合っていないのか正直判別するのも怪しいが相棒がこちらを見ている。それだけで安心するには十分だった。好き勝手にされる口内に息苦しさを感じていたがいざ指が引き抜かれると物足りなげに小さく声が漏れた。直ぐに相手の柔らかな唇が重ねられると安直に脳内が幸せで満ちた。指とは違う熱を持つ湿った舌が今度は口内に入り自らの舌と触れ合う。十分に唾液で濡れた舌はよく滑り、裏側や表などあらゆる所を舌先がなぞる度に本当にこのまま捕食されてしまうとそんな錯覚を起こしかける。だが、相棒にならばそれでも良いと思ってしまってこちらからも舌を差し出すように伸ばして絡ませる度に水音が弾けて脳内を揺らす。その間にも噛み跡への刺激は止まらずに強く押される度に確実に痛みを感じているのに口端から溢れるのはすっかり甘くなった声だ。舌が絡む度に上手に息が出来ずに苦しくて更に傷口を乱暴に押されて痛いのに相手から与えられる物と思えばどうしようもなく満たされて嬉しいとさえ思ってしまう。相手の指が自分の唾液で濡れていることも微塵も気にならないほど頭は浮かれていて指を絡ませた手をこちらからも強く握り返す。全身が相手と接触して熱を共有して支配されている。余裕のない様子で、だけど幸せの滲む声で愛おしい相手の名前を呼べばもっとと求めるように相手の舌先に吸い付いて纏った唾液ごと取り入れようとし）

ん、…、…っ、………あーー…フィリップっ、ダメだ我慢できねぇ………お前の、全部が欲しい……お前を全部俺で満たしたい……頼む、…俺に全部預けてくれねぇか？
(指で唾液を誘発させていた相手の口内は十分に湿っぽくて少し舌を動かすだけで容易に淫らな音が響く。響く水音に混じり相手の吐息と啼く声が口から漏れ出ればそれさえも食らうように唇ごと食んで飲み込んでしまう。跡を刺激する度に喉が震えて、舌を入れたままの口ではそれがよく分かる。そこから発せられるのが甘い震えなのだから、どうしようもなくこの胸を粘性の高い熱いものが満たしてしまう。押す度に体が震えるここはまるで性感帯のようだと思ってしまうくらいにはもう思考も溶けきってしまっていた。相手の体を押さえつけ自分の欲望を乱暴に注いでいく、それなのにこちらの名前を呼ぶ声が途切れ途切れ聞こえてくる。相棒が愛おしくて堪らない、そう思う中で繋がった手を強く握られると全てが吹き飛んでしまった。もっとその声を反応を震えを、自分のものにしたい。相手の隅から隅まで全て自分にしてしまいたい。唇を離して相手を見下ろす。正常に息などできず荒々しく呼吸したまま、その目はもう常軌を逸し熱に浮かされ組み敷く相手しか見えていない。昨日踏みとどまった最後の一線、相手の全てを暴いてしまうようなその行為、しかし相手との境界線がなくなる甘美な行為、それがどうしても欲しい。無理をさせるのは分かっているのにどうしても相手が欲しい。噛み跡を押していた手を引き抜いて、頬に添えると互いに揺れる視線をなんとか合わせながら懇願するよう願いを口にして)

っ、ん…、は、ぁ……、いいよ。 ぼくの全ては、既にきみの物だ翔太郎。 …、もう我慢もしなくていい……きみの全てが欲しい、受け止めたい。…ねぇ、翔太郎……、あいしてる、
（キスの合間に吐き出す呼吸ごと飲み込まれると本格的に酸素が不足してくらくらと頭が揺れる。注がれる熱とそれを与えてくれる相手のことしか考えられなくてただ応えるように舌を擦り合わせて喘ぐばかりだ。苦しいのも痛いのも何時しか快楽だと脳は判断するようになって身を震わせながらも暴力的とも呼べる欲望を受け止めていた。普段では見ることの出来ない姿の相手に押し込められて好き勝手暴かれることに興奮と幸福が胸を満たす。ようやく唇が離れ呼吸口が確保されると不足していた酸素を取り入れようと激しく息を繰り返す。それでも頭に蓄積した熱は去る事を知らずに思考回路を溶かして直ぐに物足りなさを訴え始める。もっと欲しいと底無しの欲が頭を支配する。そこに欲の滲んだ言葉を掛けられるとこれよりももっと先を想像させて思わず生唾を飲み込んだ。昨日越えられなかった最後の一線、知識は無くともそれが今以上にお互いに溺れて堕ちていくものだと本能的に察する。ほんの一瞬、最後に残った理性が明日の仕事の事を思い出させるが熱持った相手の手が頬に添えられ、懇願されるように誘われるともう駄目だった。ふらふらとさまよっていた視線を相手の元で結び合うと全てを明け渡す約束をする。もう我慢だってして欲しくない、探偵でもなんでもない左.翔.太.郎.の欲の全てを知りたい、欲しい、受け止めたい。まともな思考回路を経由せずに思うがまま言葉を紡いで繋いでいる手に更に力を込める。最後のタガを外して何処までも深く堕ちるようにと頭の中で悪魔が囁くと荒い呼吸の中、縋るように甘い色を混じえて名前を呼ぶ。そして先程出来なかった返答の代わりに知識にある最大限の好意の言葉を蕩けた顔で何とか笑みを作って囁くと最後の一線の内側に招き込むように短く唇を重ねてみて）

っ、…フィリップ……もう止まれねぇからな……俺も愛してる…
(頬を添えて目線を混じえる相手をただ静かに見つめその返事に耳を傾ける。熱に揺れる目も、唾液に濡れる唇も、上気して赤い頬も、全てが愛おしくて同時にこちらの欲望を煽る。そんな状態で紡がれる言葉はさらにこちらを手招きして誘うような甘美な誘惑。こちらの衝動を全て受け止めようとする誘いに胸が満たされ幸福で頭がクラクラと揺れた。最後のひと押しとばかりに向けられた最大限の好意の言葉と短い口付け、それらはこの胸を明確に射抜く。昨日心臓に打ち込まれた相手の杭が再び強く深く打たれた感覚、相手の跡が存在を主張するよう疼いた気がして、思わず生唾を飲み込んだ。最後のタガは音を立てて外れ、相手と共により深く戻れない所まで堕ちていく。だがそれを今最大に幸福だとこの胸を満たして体を動かす。理性を完全に失う前に愛しい恋人の名前を呼んで、先程と全く違う優しく柔らかなキスを唇に落とす。繋がる手に力が篭れば、それに応えるようにまたひとつ唇同士を合わせた。何よりも愛しくて大切で、我を忘れ愛を注いでしまう愛しい恋人、最終警告のような一言を発するも体はもう止められそうにない。我慢しなくても良いと言うなら腹の奥の底の底に沈めていた欲望まで、全て相手に注いでしまいたい。絡まっていた足を外して、相手の足の間にこちらの体を割り入れる。頬に添えていた手をゆっくり体に沿わせながら下へ下へと移動させると相手の腰へと添えた。熱に浮かされた目で、しかし遂に獲物を捉えた獣の如く欲望に淀んだ目で、相手を真っ直ぐ見つめたままこちらからも最大限の愛の言葉を送る。そして決して触れたことのない核心の場所へと手を伸ばした。)

(/ここらへんが限界かと思いましたので暗転とさせていただきました！ほんと毎回検索くんの反応が可愛くて可愛くて健気でつい探偵を暴走させてしまいます……この後は所長が来るまでの朝の準備といったところでしょうか？ここで切って新たな展開でも大丈夫ですので、ご相談でも、続行でも、返してくださったロルに合わせますね！/こちら蹴り可です！)

………ッ、……
（火傷しそうなほど熱い欲望に滲んだ目に釘付けになってそのまま身を委ねた。本能のまま求め合ってこれまで以上に深く繋がった一夜を過ごすと旅の疲れと併せて体力の限界を迎えてほぼ気絶するような形で眠りについた。相棒の腕の中、幸せと充実感に満たされながら深く深く眠っていたが事務所周りの風車がカラカラと回る音で意識が浮上した。ゆっくりと瞼を開けば目の前には安からな相棒の寝顔。そのまま寝たせいか寝巻きのボタンは幾らか外れていてそこから行為の最中につけた跡が見える。軽く体を動かすと患部から痛みが走って昨夜の情事の激しさを思い出させて顔に熱が集まるようであった。徐々に意識もハッキリしてきて周りに気を配るが人の気配はなく窓から差し込む光の具合から今は朝であることが分かる。どうやら寝坊するという最悪の事態は免れたようだ。この後のことを考えれば今すぐに相手を起こすべきなのだろうが、ギリギリまで朝の微睡みとこの温もりに浸っていたくて起こさぬよう向かい合うような体勢になると指先で張り付いた前髪を払いながら寝顔を観察して）

（/暗転描写有難うございます！こちらこそ本当に性癖一致というか探偵君がかっこよくて楽しんで返信させて頂いてました、旅行も含めてとても充実した時間が過ごせて幸せでした。ひとまず、翌朝の軽い会話したいなと思いましたのでそちらで返信させてもらいましたがベッドから出て準備をする辺りで切って新たな展開が出来たらなと考えております。次に関してですが幸せな旅行を楽しめたのでたまにはピリッとシリアスめのものでも何かイベント事や事件に巻き込まれる形でも良いかなと思うのですがいかがでしょうか？）

………なんだ、起きてたのかよ。おはようフィリップ……、……
(常にクールでなければならないハードボイルドから一番遠い行為、欲望をむき出しにして相手への愛おしさを微塵も隠さずあらゆる手で注ぎ込んだ夜、全てを出し尽くした後相手同様気絶するように眠ってしまった。幸せな倦怠感に包まれ、まだ熱の残る相手の体を抱いたまま目を閉じれば深く眠ってしまったが、慣れとは恐ろしいものでいつも通りの時間に体は覚醒しようとする。しかしさすがにすぐには目覚められなくて、しばらく微睡みの時間を過ごしていた。長い時間をかけようやく瞼をゆっくりあげると、目の前には愛しい恋人の顔がある。前髪を払ってこちらを覗き込む姿に自然と笑みが浮かんだ。朝の挨拶をしつつ、こちらからも手を伸ばして頬に触れようとした過程で、相手の胸元が視界に入った。眠り際に着たせいかはだけているそこからは無数の痕跡がみえる。全て自分が欲望のままつけたものなのだが、くっきりと残ったそれらは昨日の行為のことを思い出させて、思わず相手の上着を引っ張るとそこを隠した。昨日したことがまだ信じられない。熱に浮かされ理性もなくただ相手を激しく求めた事、思い出すだけでまた熱がぶり返しそうで、思わず目を泳がせつつゆっくりと息を吐いていて)

(/こちらこそ出発日から数えて１ヶ月強の間、二人の旅行でいろんな事をして素直に好意を伝えあえてとても楽しい時間を過ごすことができました。改めてありがとうございました！
次の展開ですがこちらもシリアスかなと考えておりました。敵の手によってどちらかがピンチに陥るとか、どちらかが一時的に目が見えなくなってしまうとか楽しそうかなと思っておりましたが、何かご希望の展開などあれば教えていただければ幸いです！)

…おはよう、翔太郎。 …昨夜は凄かったね、あんなスキンシップの方法は初めてだ
（閉じられていた瞼がゆっくりと開き目が合った。場所が変わろうとも一緒に迎える朝は幸せそのものだ。向けられる笑みに此方からも挨拶を返していると相手の視線が胸元に移った。相手の身体と同様行為中に刻まれた跡が多数残る肌に気付いたのか慌てた様子で上着でそこが隠される。昨夜独占欲を言葉に滲ませながらも吸い付いてきた時とは別人の様だ。露骨に目を泳がす姿が面白くて小さく笑いながらもわざとその話題に触れて感想を口にする。キスよりもずっと深く繋がって一つになるような行為は初めてで幸せに包まれたのと同様に興味深い物だったと冷静になった頭では考えることが出来る。そして何より普段なら表に出さない相棒のありのままを見ることが出来たのが嬉しいものであった。正直なところ短い睡眠では身体が回復しきれていないがそれをカバーしても余りある充実感に口元が緩む。変わらずに相棒を見つめながらも「服を脱がないといけない依頼が無いといいね」と揶揄うように告げて）

（/どちらかが一時的な盲目になって世話を受けたり見えなくて不安になる展開良いですね…！Oメモリの逆みたいな感じで探偵君が中学生くらいに肉体だけ変化してしまう、Lメモリの時のような催眠暗示を受けて敵と思って危害を加えたり衝動のまま行動する…みたいな物は考えていたところです。個人的には目が見えなくなる話が楽しそうだなと思うのですがいかがでしょうか？）

っ、馬鹿ッ！冷静に分析すんな！！俺だって初めてだっつーの、あんなの……
(熱と欲に塗れ快楽に溺れるのは幸福で満たされるものではあるが、冷静になった時に恥ずかしくなるのが難点ではある。わざわざ跡を見えないよう隠したのに相手はその話題に触れてきて、しかも妙に冷静に話すものだから余計に恥ずかしさが襲ってきた。思わず声を挙げて相手を静止しようとする。いつもなら絶対に口にしない事も言ったうえ、やらない事もやった。極めつけは相手を気遣う余裕もなく初めての経験をしたのだからまだ心に余裕は持てていない。それを「凄い」だなんて言われると余計に我を忘れて堕ちていたのだと認識させられて、しかし何処か嬉しい気持ちもあって、整理のつかない気持ちがこの心臓を揉んでいるようだ。目は相変わらずふらふらと相棒から逃げつつ、落ち着かない様子で相手の脇腹あたりを摩っている。当然二人とも人前で服を脱げる体ではない。互いの独占欲の証が無数に刻まれているのだから。「風呂とプールに関する依頼は全部後回しだ……」と楽しそうな相棒に反してやれやれとため息をついていて)

(/まさにそんなイメージです！盲目になった相手を必死に支えつつ敵を撃破するみたいなイメージですね。そして二つも素敵な提案ありがとうございます！Oメモリの逆は是非ともやってみたいですね。敵だと認識させられちゃって戦う展開も良いですし、ぜひ順番にやっていきましょう！
では後々Oメモリの影響は探偵が受けますし、今回視界を失うのは探偵くんでよろしいでしょうか？逆でももちろん大丈夫ですので、お好きな方を選んでいただければ！)

旅行の最後にとっておきの初めてを経験したみたいだ。そうした方が良いだろうね。…今日働けそうかい？
（睡眠を挟んで落ち着いて客観視出来るようになったからか恥ずかしそうに相棒が声を上げて静止をする。その場の雰囲気と熱は頭をめちゃくちゃにするには十分過ぎるもので自分も普段ならば有り得ない言動をした記憶はしっかりと頭に残っている。それらは確かに恥ずかしいとも思うがそれ以上に幸せと欲を満たすもので感心の対象であった。あの壮大な経験を相棒と共に初めてで出来たのが素直に嬉しくて旅の終わりに相応しかったと無邪気に感想を口にした。行き場を求めるように脇腹辺りを往復する相手の手が何だか心地好くて目を細める。お互いの体に刻まれた無数の跡は見える位置に付いてないことは幸いだが誤魔化しきれるものでもない。濡れたり着替える可能性のある依頼は相棒の言う通り後回しにするのが利口だろう。そもそも疲れた身体に更に追い討ちのように行為に及んだのだから十分に回復しきれていない。安楽椅子探偵の自分はともかく外を動き回る必要のある相棒のことが心配になれば顔色窺って）

（/承知しました。実質年上年下が逆転して色々な面で十分に活動出来ない探偵君をサポートしたりちょっとお兄ちゃんぶりたい検索とかが出来たら楽しそうだなと思ったので好意的な反応を頂けて嬉しいです。
目が見えなくなるのは検索の方で行きましょう。きっかけ的には盲目にする敵の攻撃を検索が庇うか探偵君は胸元のお守りで防げたみたいな感じでしょうか。上記がいい感じにまとまれば早速展開して行けたらと思います）

ん、まぁそうだな……初めてが、お前とで良かった………俺を誰だと思ってんだ？探偵の仕事は全て完璧にこなしてみせるぜ。
(嬉々として情事を語るものではないはずなのだが、相手があまりに嬉しそうにするのをみると突っ込んで静止するのが躊躇われて曖昧な返事をする。だが二人っきりの時間をたっぷりと堪能できた二日間の最後に最大限甘い「初めて」を互いに経験したのは最高に幸せな締めくくりなのは確かだ。相変わらず恥ずかしい気持ちは消えないが、はっきりとしない声でこちらからも本音を伝えておいた。疲れた体をさらに暴走させ無茶をしたのだから確かにまだ倦怠感は残っている。だが自分は体が資本のプロの探偵だ、自分がどんな状況であろうと困った依頼人を助けてやらなければ。左手をビシりとキメるように動かすも、その動きで昨日刻まれた跡が疼いて、それが顔に出そうになってしまった。それをなんとか飲み込む、今日この動きはやらない方がいいらしい。まだ相手と向き合ったままこうやって微睡みの時間を過ごしていたいが、グズグズしていると所長が襲来してしまう。今日のアキコは大張り切りだろう、ここにやってくる前に準備を完璧に済まさなければスリッパが飛んでくるのは必須だ。いよいよデスクの上に置かれた書類の束と向き合わなければならないらしい。仕方がないと息を吐きつつ「そろそろ準備すっか」と相棒に声をかけるとゆっくり体を起こしてベッドから立ち上がって)

(/探偵が検索くんの世話を焼くことが多いので年齢逆転によって世話を焼かれなければならない探偵をやるのがとても楽しみです……！
ではここはシンプルに探偵への攻撃を検索くんが庇って視界を奪われてしまう、という流れにいたしましょう！上のほうは起き上がるとこまで回しておきましたので、こちらに返信していただいても、一気に事件冒頭に飛んでいただいても大丈夫です！)

依頼人がド.ー.パ.ン.トと接触したのはこの辺りのようだ。その他にも同様のケースが2件、いずれもこのエリアに関する人が狙われた事からこの辺を適宜見張ってると考えた方が自然だろうね
（渡したお土産は喜ばれた物のそれとは話が別だと溜まっていた仕事を押し付けられ忙しなく働かされて1週間程。それまでは猫探しだの失踪人の捜索など普通の探偵の仕事が多かったが今日舞い込んできたのはこの事務所ならではの案件だ。依頼人は50代男性音楽家とその妻。10日ほど前、コンサートホールの演奏の仕事終わりに突然怪物に襲われそこから耳が聞こえなくなってしまったらしい。当然直ぐに病院に駆け込み精密検査を受けたが異常はなし。音を聴くための器官は問題がなく、脳はしっかりと音を認識しているが本人には聞こえていないらしい。相棒の馴染みの警察情報によると同時期に匂いを一切感じなくなった料理人と痛みを感じなくなったフィギュアスケート選手がいるらしく彼らも同様の証言をしているという。当然相棒はこの依頼を引き受け、早速怪物に襲われた場所の現場検証をする事になった。いつもなら事務所で集めてきた情報を整理するのが自分の役割だが今日は何だか胸騒ぎがして自分の目でも確認したいと多少無理を言って同行することにした。たどり着いたのは美術館やコンサートホールなど文化的な施設の多いエリアの横道だ。至って平凡に見える場所だが3件の被害があった以上何かしたら犯人にとって特別な意味を持つ場所かもしれない。顎に手を添えながらも何か手がかりになり得る証拠が残ってないかと辺りを観察して）

（/承知致しました。改めまして上記の方で始めさせて貰ったので上手い事乗っかって敵の攻撃を受ける流れに持って行ってもらえたらと助かります。それと確かドライバー装着時は二人は感覚共有していたと思うのですが、せっかくの盲目なので視界情報の共有も封じられているみたいな形で進められたらと思います。ほかに相談事がなければ蹴ってもらって大丈夫です）

狙われた職業も失ったものもバラバラ……犯人は一体何が狙いなんだ？……と、すみません
(肌を見せないよう気をつけながら依頼をこなし、温泉旅行で癒された分はとうに吹き飛んだくらいには働いたのでは無いかと思えてきた頃、化け物に関する依頼が舞い込んだ。珍しく現場に行くと強く主張する相棒に不思議な顔をしつつ現場近くを調べている。今のところ犯人に繋がるものはなく腕を組んで考え事をしていると、背後にあった扉が開いて中から出てきた女性とぶつかりそうになってしまった。正確にいえばぶつかりそうになったのは彼女が持っていた絵画で、どうやらそこは小さなホールの裏口扉だったらしい。彼女はそこで小さな個展を開いていたのだ。相棒の奇抜な格好に興味を持った様子の彼女にどうしてここにいるか聞かれ、事件の詳細は伏せて探偵を名乗る。すると今度は探偵というものに興味を持ったようで、いつもの調子でキザに決めつつ返事をする。「探偵なら観察眼も抜群ですね！」なんてキラキラの目で褒められれば照れるように頭を?いた。その輝く目のまま「私、賞を取れるような画家になるためにはもっと世界を感じなくちゃいけないんです。私その観察眼が欲しいです！協力してくれませんか？」と距離を詰めながら勢いよく迫られてしまった。彼女が望むなら観察眼を鍛える指導でもしてやるか、と快く承諾する。その彼女の笑顔に見とれていたせいで音に反応するのが遅れた。彼女が後ろに回した手、そこから聞こえたメモリの起動音「sense」の音声、それと共に彼女の体がド.ー.パ.ン.ト.へと変化する。体の感覚器官を無理やり集合体にしたような不気味な見た目だ。ようやく事態を理解して咄嗟に退こうとするが、変身していない状態ではさすがに向こうの方が早い。肩から生えた手がこちら目掛け不気味な音を立てながら迫ってきて、それをただ眺めることしかできずにいて)


(/事件導入ありがとうございます！一気に攻撃受けるところまで進めさせていただきましたのでこちらに続けていただければ幸いです。盲目の制約についても了解しました。敵を倒すまでは視界戻らないこととしましょう。余談ですが、こちらも視界だけではなく五感を奪う能力の方が面白いんじゃないかと思っており、同じこと考えてらっしゃったので驚きつつなんだかとても嬉しかったです。それではこちらは蹴っていただいて問題ありません！)

…観察眼？ …聴覚、嗅覚、触覚…、そうか、犯人の狙いは五感だ。ッ！、翔太郎!!
（見たところは特に場所に異常は見られない。もっと広い視野で見るべきかと思ったところで相手が女性と接触しそうになる。その手には絵画が抱えられていてこの場所で個展を開いていたようだ。この格好に興味持たれると少し照れくさくもあるが彼女が告げた単語に引っ掛かりを覚えた。探偵に必須の観察眼。これまでの被害者も仕事をする上で必要の感覚器官が使えなくなってしまっていた。それぞれの被害者の状況を振り返り該当する被害状況と人間の感覚を照らし合わせてみると見事に一致した。つまり犯人の狙いは優れた五感を奪うことだ。繋がった共通点と犯人の狙いを相手にも共有しようと声をあげるが当の本人は彼女に距離を詰められている。自分の推理が正しければ彼女の言う観察眼が欲しいという意味は…。嫌な予感に相棒をひとまず彼女から引き離そうと動き出した所でメモリの起動音が響く。ほぼ同時に彼女の身体が変化して不気味なド.ー.パ.ン.ト.の姿になる。どうやら色んな意味でビンゴだったようだ。変身する猶予はない、相棒に迫ってくるド.ー.パ.ン.ト.を見れば身体は勝手に動き続け、名前を叫ぶと共に相手を押し退けて二人の間に入る。ほぼ同時に肩から生えた手が顔面に触れて反射的に瞼を閉じると眼球がじわりと熱くなる。何かを吸い取られるような感覚がした後「本当はそこの帽子の探偵さんが狙いでしたけど、貴方の視覚でも有意義に使えそうです」との声と共に腕で払い除けられ床を転がる。痛みと彼女の存在が消える気配を感じるがそれよりも可笑しい状態に気付く。ひとまず状態を起こして瞬きしようと顔を動かそうと視界が真っ暗だ。何も見えなくなった状態に動揺しては自らの目の付近をやたら触って困惑の声を上げ）

、！………フィリップッ！！____おい、大丈夫か？！馬鹿野郎なんで庇った！！……見えないのか？
(相棒が点在していた点をひとつの線へと繋げ犯人の狙いを暴き出す。だがその解説を理解できたのは目の前にド.ー.パ.ン.ト.が現れてからだった。逃げるにもドライバーを取り出すにも、迫る手には間に合わない。せめてもと覚悟を決めて歯を食いしばった。だがその直後に横方向へと思いっきり押され敵の姿が視界から外れていく。飛ばされよろけた先で膝をついた事でようやく動きが止まって顔をあげた。その瞬間に息を飲む。こちらを狙っていた手は相棒の顔を覆っていて、相棒から流れ出たオーラのようなものをド.ー.パ.ン.ト.が取り込むよう吸収していた。直後相棒の体は床に投げ捨てられ、名前を呼びながら急いで駆け寄る。彼女はひとまず探偵の視覚を手に入れて満足したのかその場を去っていく。本来なら追うべきなのだろうが、今は倒れた相棒しか目に入らなかった。急いで体を起こすと顔を覗き込む。相棒の推理と彼女の発言を聞いて何をされたか察せないほど馬鹿ではない。頼むから相棒の推理通りにならないでくれと願いながら様子を見るが、目の付近を困惑気味に触るその姿はその推理が正しいのだと無慈悲に告げているようだった。吐き出す息が震える。相手の頬に手を添え目線を合わせようとしながら、努めて冷静に問いかけて)

敵の狙いがきみだと気付いたら身体が勝手に動いていた。…ああ、どうやらぼくは視覚を奪われたようだね。…きみの顔が全く見えない。
（誰かが顔を覗き込む気配がする。なんで庇ったかと聞かれると理由を答えるのは難しい。ボディ担当が負傷した方が今後の捜査に支障が大きいだとか後から考えれば理論的な理由は浮かぶが相棒が狙われていると気付いた瞬間、頭が真っ白になって衝動のまま突き飛ばしていた。対策は動いていてから考えれば良いという相棒の考えが自分にも移っていたのかもしれない。ひとまず相手は攻撃を免れたようで安堵するが、代わりに自分がその被害を受けたのは変わりない。掛けられる声と頬に添えられた手を頼りにそちらを向いてみるが依然視界は真っ暗で目線は合わず、今相棒がどういった顔をしているか窺い知ることが出来ない。依頼人や他の被害者の事例を考えてもメモリの力で視覚を奪われたと考えるのが自然だろう。問われるまま今の自分の現状を客観的な視点で報告する。だが、人の知覚の八割を占めるという視覚が無くなると得られる情報は途端少なくなり急に真っ暗闇に放り込まれたようだ。目の前にいる相棒の姿すら見ることが出来なくて頬に添えられた手の感覚を頼りに自らの手を重ねて触ることでやっとそばに居ることを確認出来る。繋がりを確かめるように手首を掴んで困った様に呟くがその手は不安に微かに震えていて）

それでお前がくらってちゃ……くそ、誘い込まれてたのか……フィリップ、とりあえず事務所に戻るぞ。立てるか？
(こちらの身代わりになった相棒に文句を言いそうになってグッと飲み込む。きっと逆の状況ならば自分だって後先考えずに走り出す。それに調査中だというのに気を抜いて彼女と話していたこちらがそもそも悪い。自分の半人前加減が痛いほど身に染みて悔しさを滲ませながら俯いた。相棒の視線を捉えようとその顔を覗き込んでも、瞳は宙を向いてこちらに向かなくてその様が痛々しい。相棒はいつもの如く冷静に客観的に自分の状態を説明しているが、縋るようにこちらを掴む手は微かに震えていた。相手が今確かに絶望の淵に立たされているのが伝わるようで、こちらも動揺しそうになってしまってゆっくりと深呼吸をした。今無理やり彼女を追いかけても二人ともまともではいられない、一度落ち着くべきだと判断すると事務所に戻るよう呼びかける。まずは動ける体勢にしようとするが、目の見えない相手をどう支えればいいのかも分からない。ひとまずは相手の動きに合わせて肩に回した腕と掴まれた手とに力を込め、立ち上がらせようとして)

この辺は美術館とか芸術に関連した施設が多い。彼女のお眼鏡にかなう五感の持ち主を探していた所でぼく達が探偵と知り、ターゲットに定めたのだろうね。優れた五感を自分の物にしてその感性で賞を取れるような絵を描く、それがきっと彼女の目的だ。…ああ、一度体制を建て直した方が良い、…大丈夫
（相棒の言葉に悔しさが滲むのが分かる。もっと早く犯人の目的と彼女の正体に気付いていればという後悔はあるが相手の悪い所は1つもない。だがここで慰めたら余計気にする性格なのが分かっているからこそ状況整理に話を移す。彼女の様子が変わったのは相棒が探偵と聞いてからだ。元々この辺りで都合の良い五感の持ち主を探すために個展を開き周辺を見張っていた所に自分達と遭遇し急遽狙いを定めたのだろう。彼女の話から分かった事実を繋げて推理を重ねていくが気付かぬうちにいつもより言葉が多く畳み掛けるような言い方になっていた。犯人に直接接触出来たのに逃がしてしまったのか歯がゆい。だが今の状態で追いかけても足手まといになるだけで相棒も集中出来ない、一度事務所に戻るのが妥当な判断だ。こくりと頷いて回された腕と掴んでいる箇所に力を入れて何とか立ち上がる。立つだけでも一苦労だ。唯一の頼みの綱である相棒の腕に縋るように両手で掴みながらも「こんな状況だ、事務所に帰るまでサポートして貰っても良いかい？ 」と力無くお願いして）

ここら辺で事件が集中してたのはそのせいか。他人の力で賞取ったって意味ねぇのに……フィリップ、ありがとう……
(相棒の推理を静かに聞く。いつもより捲し立てるような話し方をするのはきっと暗闇の不安から逃れたいからだろう。その事は口にせず黙って聞き終えたあと返事をするがあまりその言葉に集中力は宿っていない。自分が不甲斐ないばかりに相棒の視界は奪われてしまって、相棒はひとつの光もない世界で不安と必死に戦っている。なんとか立ち上がることは出来たものの、その両手は縋るようにこちらを掴んでいて、相棒の内心をまざまざと見せつけられているようだった。自分が招き寄せた結果に謝罪の言葉を口にしようとするも、それでは相棒が報われない。それにここで自分が悲壮感に浸っては余計に不安を煽ってしまう。相手にとっての頼みの綱は今自分だけだ、ここでこちらが崩れれば二人とも立てなくなってしまう。不安や後悔をなんとか押し殺したあとに、静かな声で礼を伝えた。ここから事務所までさほど距離はないが目の見えない相棒をきちんと導けるかどうか。未だ不安やらは押し殺したまま「もちろんだ、行くぞ」と声をかけると、片方の腕をゆっくりと外す。そしてもう片方はこちらの腕を掴ませたままにしておいて、小さな歩幅で歩き出して)