検索 2022-07-09 20:46:55 |
通報 |
俺の庭にお前をエスコートすんだ、期待して損はさせねぇよ
(相手の方を振り返れば向こうも準備は万端らしい。こちらのネクタイに合わせて相手が同じ色のロングパーカーを羽織っているのをみればいやでも口角はあがる、こっそりとお揃いであるのがいかにもデートらしい。いつかの冬支度で買った上着も揃っていい装いだ。こちらもジャケットを羽織ったところで手を取られて連れられるままに家を飛び出していく。家の周辺ならば人通りも少なく暫くは大丈夫だろうと手を繋ぎ直して目的地へと歩き始める。あの夜に願った上書きを早速実現させれば気分はまた上向いてこちらから軽く相手の手を握った。まだ何処へ行くのかは明かさないまま「お前とプレゼント交換はしたけどクリスマスらしいことはそれ以外やったことねぇだろ?だから今日はクリスマスを存分に楽しむ日にしようと思ってな」と趣旨だけを説明しながら足を進める。目的地近くになれば人も増えてきて名残惜しくも最後にぎゅっと手を握ってからそこを離す、たどり着いたのはいつか花見をした大きな公園でチラリと相手に目配せしてから中へと入っていき)
なるほど、この時期ならではのデートという訳だね、…何かイベントでもやっているのかい?
(寝巻きのように全てが一緒という訳では無いが胸元と頭を飾る地球と色のお揃いはデートという感じがして悪くない。相手の手を取って家を飛び出すと握り直されて口角があがる。約束通り上書きするという意味もあるが単純に相手に触れられるのが嬉しかった。相手も今日は気合い十分のようでますます期待を煽ることを言う、そして今回の趣旨がクリスマスだと説明されると納得したように頷く。クリスマスといえば事務所でパーティをしてサンタがプレゼントを持ってきたり交換する日というのは前回で初めて知ったがどうやら違うクリスマスの過ごし方があるらしい。この時期ならではのデートと聞けば好奇心が疼いて声を弾ませながら一緒に歩く。目的地が近いのか人が増えてくれば流石に手を繋いだままではいられない。ギュッと最後に握られるとちらっと相手を見ながらも人の多さに乗じて少しだけ相手との距離を詰めた。そうしてたどり着いたのは花見をした公園だが木々には桜の代わりに電飾が巻きついている。普段も人の利用がある場所だがそれ以上に賑わっているように見えると観察するように辺りを見ながら相手に続いて中に入り)
そういうことだ。ま、行けば分かるって
(誰かに見つかってしまう前に繋いだ手は離れてしまったがその代わりに相手がチラリとこちらを見て距離が詰められる、繋いだ手の代わりに縮まった距離にこちらも相手の方を見て小さく口角をあげながら目的地への道を進んだ。公園の中へと入れば木々に電飾が施されている、今は昼間でまだ光っていないがこれが本領を発揮するのは夜でまだ少し時間が早い。既にイベントの空気が感じられる道を進んでいくと木々が開けて広場へと出る、そこには赤や緑のテントが並びそこら中にツリーや雪だるまやらのオブジェが立てられていて多くの人で賑わっていた。一際目を引くのは広場の中央に立っている見上げるほど大きいもみの木で既に様々な飾り付けがされてっぺんには星のオーナメントが取り付けられている、正真正銘のクリスマスツリーだ。ツリーを中心にグルリと様々な店が並んでいる様子をみながら「毎年この公園でクリスマスマーケットやってんだ。クリスマスを一気に満喫するならここだと思ってな」とどこか得意げに解説しながら相手の方を見て)
おお、凄い! こんなに大きなクリスマスツリー初めて見たよ!道理でこんなに人が居るのか。
(相手に連れられて公園の中に入っていく。クリスマスの飾りに彩られた整備された道をキョロキョロ見ながら進んでいけば大きな広場にたどり着くが一番に目を着くのはその中央に立っている大きなクリスマスツリーだ。この頃はあらゆる所でクリスマスツリー自体は見かけることが多いが今まで見た中でもこれは一番大きくてお星様やキャンディケインなどで飾られてとても煌びやかだ。そのツリーを囲うようにテントが並んでいて1つのお祭りのようにも感じられる。相手からこの場所の説明がされると人の多さにも納得がいく。ここに集まった者は皆自分達のようにクリスマスを楽しみに来ているのだろう。子供のようにはしゃぎながら言葉を返していたがその間にもあちこちから美味しそうな匂いが漂ってくる。相手の方に視線を戻すと「ぐるりと店を見て回っても良いかい?」と前のめりの姿勢でお願いして)
いつもの風.都.とはまた違う雰囲気だろ?あぁ、まずはどんな店あるかチェックしようぜ
(広場に立てられた煌びやかなクリスマスツリーにそこを囲むように並ぶカラフルなテント達、クリスマスらしい装飾も相まって海外らしさがいつもの街と違う空間を作り出している。目の前に広がる空間に相手の瞳は電飾よりもキラキラと輝いていて今にも少し先で走り回っている子供達に混ざってしまいそうだ。その勢いのままこちらに目線が向く、まずは全体を見回って何があるか確認しつつ雰囲気を堪能するのがいいだろう。そこら中から良い匂いが漂っていて夏祭りのように全制覇を掲げられたら全力で止めなければ。相手と共に円形に並ぶテントの前を歩いていく、この時期の定番であるホットチョコレートやクリスマスの主役であるジンジャークッキー、プレッツェルや海外産のソーセージなど普段見ない食べ物が並んでいる。食べ物だけでなくクリスマスのオーナメントを売る店やワークショップなんかも開催されているようだ。さらには移動遊園地の如く小さなメリーゴーランドがあったり撮影スポットも充実している。いつもと全く違う雰囲気に周囲を見回しながら「目移りしちまうな」と周囲を見回しながら感想を零していて)
あまり見たことの無い物ばかりだ。ちょっとしたテーマパークみたいだね。
(辺りを見て回りたいと伝えれば二人でお店などを順番に見ていく。店先には美味しそうな食べ物や写真が並び、普段食卓には出てこないような物も沢山あって興味がそそられる。出来ることなら全てを食べてみたいが胃に全て収まるかは怪しいだろう。またそれ以外にも雑貨や体験できるコーナー、フォトスポットなどがあって前に来た公園からは随分と様変わりしているようだ。異国に来たような雰囲気にワクワクを募らせながら感想を述べていたが冬の風が一吹きすると体を小さく震わせる。厚着したとはいえ寒い外では体は温かいものを求めていて「まずは何か温かいものを食べてみたい所けど…、あのソーセージが食べてみたい!」とキャンディのようにぐるぐる巻きになっているソーセージを指さす。ほかの店でも焼いたソーセージが売られている辺り名物なのだろうが不思議な形は興味そそられる。いつものように半分こを企むと「翔太郎も何か食べるだろう?」と他に食べたいものは無いかと唆して)
(/お世話になっております。私事なのですが明日土曜は少し用がありまして日中のお返事が難しいと思われます。おそらく次のお返事が朝方か夜中になってしまいそうでまた探偵様をお待たせすることになり申し訳ないのですが、把握のほどよろしくお願いします。)
なんだあれ、見たことねぇ形だ。なら俺は暖まれそうな…お、あのパイシチューなんか美味そうだ
(これだけの食べ物が並んでいるとなれば美味しい匂いがそこら中から漂ってきて我慢などできるはずもない、さらに今日の風.都.の風はこの季節らしく体を吹き抜けるだけで体温を奪ってしまうものでまずは腹ごしらえして体を温めるのが良さそうだ。相手も同じ考えのようで異国感溢れる物珍しいものを見る目から何を食べようかと探す目へと変わる、相手の心を射止めたのはグルグルに巻かれたソーセージだ。太めのソーセージがキャンディのように巻かれた可愛い見た目になっているがなかなかボリューミーな一品だ。相手はこちらにも何か一品選ぶよう促していてどうやら半分こを企んでいるらしい、当然こちらもそのつもりだ。今日がデートならばなおのことそれらしい事をやりたい。こちらも暖まれるようなものをと探したところでパイシチューを見つける、クリスマスらしいカップに入れられたパイシチューは食べる前から暖かくなれそうだ。早速それぞれの店でグルグルのソーセージとパイシチューを購入し近くの飲食スペースに移動して隣合って椅子へと座る。普段の食卓では絶対にお目にかかれないラインナップについ口角をあげながら「早速食おうぜ」と促して)
(/お世話になっております。返信ペースについて把握いたしました!週末でこちらも不安定ですし、いつも通り背後優先ですのでゆっくりお待ちしておりますね。)
じゃあそれぞれ買って集まろう! __ああ、いただきます。…っ!表面がパリッとしていて肉汁たっぷりだ、美味しい。
(珍しい形のソーセージを見つけるとすっかりそれを食べる口になる。相手も食べたことが無い物のようで今から食べるのにピッタリだろう。そして半分こする為に相手にも何か頼むように促すとパイシチューと呼ばれるカップを何かで覆ったようなメニューをチョイスする。こちらも見たことが無いもので楽しみが増えると一旦は別れてそれぞれ分かれて購入することにする。目の前で焼かれて香ばしい焦げ目のついたソーセージを器と共に受け取ると飲食スペースに移動して横に並ぶように座る。華やかなラインナップに口角をあげながら頷くと手を合わせてから早速ソーセージの外側にかぶりつく。すると表面はパリッと良い弾力を感じられて直ぐに詰まった肉の味を感じられる。少しハーブの類も入っているのか食欲をそそる味になっていて普段スーパーで買うソーセージとは大違いだ。その味に感動しながら早速もう一口齧って噛み締めながらももう一方の相手の方を見る。相手シチューは作ったこともありどんなモノか知っているが蓋をするように香ばしい皮のようなものが乗っている。未知の料理に「それはどうやって食べるんだい?」と問いかけ)
おぉ、いつものソーセージと違う匂いがすんな…これはこのフタ部分がミソなんだ
(異国情緒漂うクリスマスマーケットのなかで同じく異国情緒溢れるメニューを二つ並べて相手と並んで座る、間違いなく普段は見ることの出来ない光景に無意識に笑みを浮かべながら相手と目を合わせた。早速二人で手を合わせると相手はグルグル巻きのソーセージを手に取る、一口齧ると小気味良い音と共に相手の方から香ばしい肉とハーブの香りが漂ってきて隣で見ているだけでも空腹を刺激された。もう一口齧ったあとこちらを向く相手を見れば楽しんでいる様子に胸が擽られていつまでもその顔を見ていたくなってしまう。その前にこちらの手元にあるパイシチューについて問われると今度は得意げな顔を見せる、暖かくなるために選んだのだから早めに食べなければ。スプーンを手に取って勿体ぶったことを言うとパイの一番盛り上がっている所へスプーンを差し込む、パリッと良い音が響くと同時に中から暖かな湯気が立ち上った。サクサクとパイのフタを崩していけば中からシチューが顔をのぞかせる、崩したばかりのパイにシチューを纏わせると口へと運んだ。優しい甘さのシチューに香ばしいパイが加わり思わず目を瞑ると「んー体に染みるな」と笑みを見せて)
会場の雰囲気に合わせて本格的な味になっているようだ。…おお、なるほど。パイで容器を包んで一緒に食べる事が出来る訳か、クリスマスプレゼントみたいな料理だね。
(普段とは風味や作り方が違うと予想されるソーセージを味わいながらも興味は相手の選んだシチューパイに向かう。種明かしをするように説明を受けながら相手はスプーンを持つとそのまま蓋部分に突き刺す。さくっと良い音と共に中へと貫通して暖かそうな湯気が出てくる。その中を覗き込んでみると崩したパイと共に具材がゴロゴロ入っている美味しそうなシチューが見えてどういった物か理解する。見た目は美味しそうでパイを崩すまで中身が分からないという点は包装紙に包まれたプレゼントにもよく似ていてまさにクリスマスらしい料理だろう。相手がパイの欠片とともに温かいシチューを食べて美味しそうに味わう姿を見れば興味と期待は高まるばかりで「翔太郎、僕もそれ食べたい!」と無邪気にお願いして)
クリスマスプレゼントか、良い例えだな。……なら、これは俺からのプレゼントだ
(こんもりと膨らんだパイを崩してみせると相手から感嘆の声があがって予想より良い反応に思わず笑みを漏らす。中から様々な具が出てくるパイシチューをクリスマスプレゼントと称されるとピッタリの例えに納得するように頷く、きつね色のパイ生地を崩してゴロゴロとした具が顔を出すのは確かに中身の分からない、中身にワクワクできるプレゼントを開けるのと同じかもしれない。こちらが一口食べてその味を堪能しているといつもの流れで相手がこちらのものを所望する、こんなに期待たっぷりに無邪気に言われてしまっては悪戯を挟む隙間もないというものだ。崩したばかりのパイ生地にシチューを纏わせる一緒に甘く煮込まれた人参をスプーンですくいあげる、ここは外だが相手はソーセージを持っていて手が塞がっているのならばこちらが相手にスプーンを差し出したっておかしな状況ではない。無理やり理屈をつけながらスプーンの下に手を添えつつ相手の方へと差し出して)
…ん。あったかくて美味しいシチューとパイの香ばしさが相性ばっちりだ。
(シチューだけでは完結せずプレゼントのようにパイで覆われたそれに興味と期待がそそられていつものように半分こを強請る。てっきりそのままスプーンが手渡されると思ったのだが相手はパイ生地と人参の入った部分をすくいあげてこちらに差し出してくる。周りには人が居るがデートらしい特別待遇に自分の口角があがるのが分かる。周囲も他人のことなど気にしていないはずだとすぐに顔を近づけスプーンごと口に含む。クリーミーなシチューの味と似込まれて柔らかい人参、サクッとしつつも一部がふやけたパイ生地が同時に味わうことが出来ると自然と笑みが零れた。そのまま素直な感想を伝える。そして相手から貰ったならばこちらからも送り返したくて持っていたソーセージを見ると「こっちも食べるだろう?」と疑いもなく相手の口元に差し出して)
だろ?パイ生地があると特別感が増すな。あぁ、もちろん
(相手にシチューを掬ったスプーンを差し出すと迷いなく口に含まれる、口角を上げたまま直ぐさまシチューに飛びつく姿はなんとも微笑ましくて咀嚼しながら笑みを浮かべる姿をみればいくらでもシチューを与えたくなってしまう。普段だって二人で出かけることはあるがデートと銘打ったことによって恋人である相手をいつもよりを甘やかしたくなってしまっているのかもしれない。お返しにとあまり前のようにソーセージが差し出されるとより食べやすくするためという体で椅子をもう少し寄せて脚が触れる距離まで近づくと顔を寄せてソーセージへとかぶりつく。パリッという良い音の後に口いっぱいに鼻を抜けるハーブと香ばしい肉の味が広がって食べ応えのある一品だ、「ハーブが入ってるだけで全然味の印象が違ぇな」と感想を言いながら相手の隙を見てもう一口ソーセージへも齧りついて)
あ。ふふ、つい食べ進めたくなる味だろう?店の人によるとこれはブラートヴルストと呼ばれるドイツのソーセージでカタツムリみたいに渦を巻いているからシュネッケンとも呼ばれるらしいよ。 …これはなんだろう、
(普段のように、だけど少し甘めの対応でパイシチューを食べさせて貰うと気分は上向いて仕方ない。ならば、とこちらもソーセージを相手の口元に差し出すと椅子から更に近付いてきて距離が縮まる。外でいながら恋人の距離で居られることに幸せを覚えつつ相手がソーセージを食べるところを見つめる。同じような感想を告げる相手に頷いていると更に1口齧り付いたのが見えて思わず声を上げる。だがそれだけ食欲をそそる味なのが分かれば小さく笑って自らのそこを一口齧った。注文して準備されている間店の人から聞いた情報を伝える、普段食べているソーセージはまた違ってドイツの食文化下での食物らしく異国情緒漂うこの場にピッタリな食べ物だろう。そうして味わっていたがソーセージと一緒に貰ったお皿にはあまり見たことの無い粒粒の入った黄色か茶色っぽい物が添えてあることに気付く。一緒に提供されたということはソーセージに付けるものだろうかと興味のままソーセージで掬うように取り多めに付いたそれを口にする。直後予想外のぴりっとした刺激が走ると軽く咳き込んでから「…辛い」と僅かに眉寄せながら小さく呟いて)
これカタツムリの形なのか……あ、…大丈夫か?これで口リセットしろ、慌てて飲んで火傷すんなよ
(悪戯のつもりで相手の隙を狙いソーセージへと齧り付く、しかし相手は最初に声こそあげるものの小さく笑ってその悪戯さえ享受されてしまって嬉しいやら擽ったいやらでつい口元が緩んでしまう。享受の証のように同じところを齧られるとますます気持ちは華やいでしまって小さく笑いながら同意の返事をしていた。どうやら相手は早速このソーセージの知識を仕入れていたようで名前とその由来が語られる、いつもならまた始まったと思う所だが今日は相手が楽しそうにしているのなら何でも受け入れてしまえて楽しげに知識を話す相手に相槌をうちながらその話を聞いていた。しかし不意に言葉が途切れて相手の興味は別のものへと移る、相手がターゲットしたのは皿の端に盛られていたもので迷いなくソーセージが突っ込まれると明らかに多い量のそれがソーセージの上に乗った。止める間もなく相手がそれを口にしてしまうと案の定咳き込んでしまって軽く背中を擦りながらも笑い声が漏れてしまう、口直しにシチューを相手の前へと置いて代わりにソーセージを受け取った。子供に言い聞かせるようにゆっくりシチューを飲むように促しながら「言うのが遅くなっちまったけど、さっきのは粒マスタードって言ってソーセージにちょっと着けるのが適量だ」と楽しげな笑みを噛み殺しながら言って)
ッ、はぁ…流石にそんなことしないよ。粒マスタード…とんだトラップに引っかかった気分だ…
(好奇心のままその調味料のようなものをソーセージにつける。相手の声が聞こえる前に大きな一口で口にするとピリッとした辛味が突き抜けて思わず咳き込んでしまった。すると相手が背中を撫でてくれて代わりにシチューが目の前に置かれる。子供扱いする様な声掛けが引っかかるものの素直にスプーンですくって一口食べるとシチューのクリーミーさでその尖ったような味や辛さが中和されてほっと息を吐いた。心配しているように見えて何処か面白がっているように見える相手に視線を向けては声掛けに反論しておく。その調味料の正体を教えて貰うと改めて粒マスタードを観察するように見つめ同じワードを呟く。どうやらさっき付けた量は多すぎたらしい。付けてくれとばかりに盛られていた物をトラップだと称して不満を口にすると相手に視線を戻して「先に説明したまえ」と若干八つ当たりのようなことを告げて)
さらに火傷しちまったら散々だろ?時には慎重に行動するのも必要ってことだ
(咳き込む相手にシチューを差し出すもののマスタードを知らずに一気に食べてしまった姿がおかしくも可愛くてついその感情が表に出てしまう。甘やかしたい気持ちは子供扱いに繋がってしまって流石にそこまでいくと相手は不服なようだ、ささやかな反論をすました顔で躱しながら相変わらず笑みを噛み殺していた。だが相手の不服は収まらないようで八つ当たりのようにさらに文句を言われるが今日はどうにも浮かれているせいか子供っぽい言動が可愛らしいと思う心に拍車がかかってしまう、またも説教くさいことを言うものの顔はあからさまに上機嫌だ。相手から受け取っていたソーセージの端に少しだけマスタードを着けて口へと運べばマスタードの刺激がハーブと共に鼻を突き抜け肉々しさをさらに引き立てる味になり「ん、これくらいが適量だな」とどこか得意げな顔をすればシチューとソーセージとを食べ進めていき)
…美味しかった、なかなか興味深い料理だったね。
(確認せずに一気に食べたこちらに落ち度があるとはいえ、その様子を笑いの滲み出た表情で見ながら子供扱いされると少々不服だ。反論してもそれは変わらず説教臭い言葉が続くが分かり易く上機嫌なのを見ればそれほど悪くないと思ってしまうのは惚れた弱みだろうか。今度は相手がソーセージを持って端にマスタードを付けて口に運ぶ。得意げな顔をして味わう相手を見て適量を学ぶと真似をして同じようにまた食べてみれば今度は辛過ぎずにジューシーなソーセージの良いアクセントとなると分かり易く目を輝かせた。そうして新たな発見と共にクリスマスらしい食事を進めて行くとあっという間に食べてしまった。お腹が満たされ心做しか体も温まると至福の息をつきながら感想を口にする。今日ならではの食事に満足しつつちらっと相手を見れば左手をテーブルの下におろしてそこで緩く相手の手と繋ぐ。ちょっとした悪戯とくっつきたい欲を満たす行為をしながら小さく笑って「次は何をしようか」と辺り見なが考え始め)
あぁ、ここの雰囲気にバッチリあった飯だったな。…、…腹ごしらえもすんだし、お前とやりてぇ事があるんだ
(こちらが適量のマスタードをつけてソーセージを食べてみせると相手も今度は量を間違えずにマスタードを着ける、一口食べた相手は分かりやすく目を輝かせていて素直な反応にまた心を擽られながら食事を進めた。そうして異国情緒溢れる料理を食べ終わると二品ともそこそこのボリュームがあったおかげで腹はしっかりと満たされた。感想を口にしていれば相手の目線がこちらへチラリと向いて相手の方へと目線を向ける頃にはこっそりとテーブルの下で手が繋がれると目を瞬かせる。二人だけの秘密を共有しながら笑みを浮かべる相手を見つめるのはなんとも心を満たしてこちらも同じく笑みを浮かべれば暫くここにいたくなってしまうがそれでは楽しいデートにはならない。次の目的地には目星をつけていてその内容は伏せたまま隠した手をぎゅっと強く握ると「行こうぜ」と声をかけてそっと手を離せば椅子から立ち上がって)
やりたい事か、それは楽しみだね。ああ、案内頼んだ。
(お腹も満たされて満足した所でテーブルの下で手を軽く繋いでみると相手の目が瞬く。思ったような反応に満足しつつ次に行く場所や物について相手のプランを尋ねてみると何やら含みのある回答がされる。直ぐにそれが何か知りたいがお楽しみといったところだろう。手をぎゅっと握られると自然と笑みが浮かんで、促され手が離されると共に席から立ち上がった。いつも通り相手の右に並ぶと相手のいうやりたい事の為に歩き出す。この場所でやりたい事となればクリスマスに関係することだろうかなど予想を立てながらも案内されるまま移動して)
トピック検索 |