検索 2022-07-09 20:46:55 |
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、それじゃ今度はお前が囮になってんじゃねぇか。それにもしお前が人形にされちまったらお前は…
(こちらが彼女が使っていた布に注目すれば相手も同意を示す、人形にするキッカケがあの布に巻かれた事ならば人間に戻るキッカケになるのもきっとあの布のはずだ。すると相手が彼女と対峙しこちらが不意打ちで布を奪う作戦が提案される、布を使用するということは彼女はド,ー,パ.ン,トの姿になっているということで生身で対峙させるのはあまりにも危険でそれこそ相手が反対していた囮作戦に今度はこちらが反対する。それに布を奪うには布を使わせる必要があって、それは相手が人形にされようとしているタイミングになる。彼女がお気に入りの人形はコレクションとして箱に詰められるだろうが、お気に入りでない人形はどうなるのか、その先はあまり想像したくない。だが彼女から布を奪う機会を作るには相手に布を使わせる他ない、当初の予定通りこちらが囮になっても移動手段で布を使われては奪うタイミングはないだろう。一度深呼吸すると「それしかねぇか」と呟いて相手の肩の上で立ち上がりこちらへと向く顔の頬に手を添える。相変わらず相手の顔は視界を埋め尽くす大きさだがそれが愛しい恋人のものであるのは変わらない。この事件を解決するためには相手の作戦が一番だ、バ.ッ.ト,シ.ョ.ッ.ト.と共に彼女から赤い布を奪い去り元の人間に戻るしかない。それでも相手を危ない目にあわせるのは同じで紫色の宝石の目で真っ直ぐ相手を見つめると「絶対に無茶すんなよ」と釘をさして、体を屈めると人形の小さな唇で変わらず柔らかい相手の唇へと口付けて)
…僕はいざとなったらファングもいるし、そう易々と彼女の好きにはさせないよ。…ん、君との約束はちゃんと守るさ
(こちらが考えた作戦を相手に提案すればこちらが気を引き付け囮になることが引っ掛かるのか反対の意見があがる。確かにこの作戦の肝はいかにバレずに彼女に赤い布を使わせるかだがそれはつまりその時まで生身でド.ー.パ.ン.トと対峙することになる。万が一失敗すれば自分まで人形化されてしまって反撃の手段は失われるどころか気に入らないなら処分だって有り得る。だが他の手段を考えてもこれが最善手に思えて頼れる護衛の名を挙げながらも大丈夫だと告げる。すると相手は深呼吸してから渋々という形で承諾しては頬に小さな手が添えられる。何かあったかと目を向けると相手のメモリの色と同じ綺麗な紫色の目がこちらを向いて目が合った。その状態で先程自分が言ったのと同じく無茶をしないように釘を刺され体が屈められると微かにだが唇に硬い物が触れる感触がした。いつものとは違うがその行為の意味を理解すると自然と口角があがってお返しにその頭を軽く撫でる、事件解決後の約束を守るためにも言われたことは守ると告げ「ちゃんとしたキスもしたいし」とその唇をなぞりながら続けた。そんな話をしていれば奥から足音が聞こえてきて咄嗟に柱に隠れる。ちらりと様子を伺えば狙いである女性が相手を探すように辺りを見渡していて「作戦決行だ」と小さな声で告げれば空に放っていたバ.ッ.ト.シ.ョ.ッ.トを近くに呼び寄せてからいつでも飛び立てるように相手を近くのポールの上に置く。それから柱から出て「何を探してるんだい」と彼女に声をかけると『貴方はさっきの…!』と最初から鋭い視線と表情を向けられる。自分の近くに人形となった相手が居ないことに気付けば『私の宝物を何処にやったの!?』と一気にボルテージが上がり感情のままメモリを体に突き刺すと人形のようなド.ー.パ.ン.トに変化する。そのままこちらに襲いかかってくれば「彼は君の物じゃない」と事実と共に煽りながら生身でその攻撃を避け続け、その機会を伺って)
あぁ、約束なんだから守って貰わなきゃ困る
(相手が無事にいられるよう祈りも込めて口付けを送る、唇の大きさも違えば材質さえ違う状況だが想いは伝えることは出来ただろう。お返しに頭を撫でられるとその優しい手つきに心は華やぐがやはり物足りない、先程の口付けだってきちんとした形のものではなかった。相手も考えることは同じようで指先が唇辺りを撫でると少々気恥しそうにしながらも「そうだな」と返事をしていた。早くいつも通りを取り戻すためにもこの作戦を必ず成功させなければならない。程なくして例の彼女が遠くに見えて相手が柱の影へと隠れる、あの大荷物を持たずにひとりでいるあたり自分を探しているのだろう。作戦決行を告げられれば頷いてバ.ッ.ト,シ.ョ.ッ.ト.と共にポールの上で待機する、そして作戦通り相手は彼女の前へと出ていった。すぐに飛び立てるようにバ.ッ.ト,シ.ョ.ッ.ト.を近くに呼び寄せながら様子を伺う、彼女はお気に入りの自分が居らず要らないと吐き捨てた相手だけがいる状況にすぐさま癇癪を起こして『Doll』のウ.ィ,ス,パ,ー,ボ,イ,ス.のあとにメモリを突き刺しド.ー.パ,ン,トへと変化を遂げる。生身で攻撃を避け続ける相手を固唾を飲んで見守っていたが相手の予想通りファングが加勢しス.タ.ッ.グ,フ,ォ,ン.も彼女を牽制すればただ手を振り回すだけの攻撃は相手に届かなかった。お気に入りが手元に戻らないイライラを募らせた彼女は『違うわ!彼は私の大切な大切なコレクションよ!私が作る美しく正しい世界の住人になるの!』と叫んで再び相手に襲いかかるがやはり攻撃はガジェット達に阻まれた。荒い息を吐く彼女はメモリの毒性にやられたのか金切り声をあげて『お気に入り以外を可愛くしたくなかったけど、コレクションを取り戻すためよ!』と彼女は叫ぶ、その言葉の中程で今がチャンスであると直感が働くと「いくぞ!」とバ.ッ.ト,シ.ョ.ッ.ト.に声を掛けて足部分に捕まって相手と彼女の方へ飛び出していく。その瞬間に彼女は相手を人形にしようと赤い布を飛ばす、タイミングはバッチリで布が相手に届く前にバ.ッ.ト,シ.ョ.ッ.ト.から手を離すと体ごと突撃するような形で赤い布を横取りした。体が布に包まれ視界が奪われる、しかし直後に足が地面に着くのを感じると布の中でニヒルに笑った。布を掴む手からはもう木製の音はしない、勢いよく赤い布を取り去ると体は元の人間の姿へと戻っていた。ハードボイルドらしいクールな笑みを称えると「これでようやくあんたを止められる」とドライバーを取り出し腰に宛てがうと切札のメモリを起動して)
翔太郎は返して貰うよ、そして君の企みもここまでだ。
(相手を元の体に戻して事件を解決することを今一度約束して彼女の前に飛び出す。肝心の相手は居なくて連れ帰るのを邪魔した自分だけ姿を表すとすぐに感情を爆発させてメモリを使用する。布を使わせる為には勿論倒されてもいけないが圧倒的に退けて勝ってもならない。あともう少しで、能力さえ使えば勝てるという状況を作るために腕を振り回す攻撃を避けてガジェット達で何とか応戦している形を作る。すると彼女はこのままでは埒が明かないと叫んでは例の赤い布を取り出す。その瞬間にバ.ッ.ト,シ.ョ.ッ.トが飛び立ち大きく旋回するように彼女の背後に回ったのを見れば微かに口角を上げる。あとはギリギリまで彼女の関心を引こうと固まったように動きを止めその時を待つ。赤い布が自分を覆いかぶさろうとした途端、真っ直ぐとその中に入ってくる影があって全身が布に包まれる。布の中身は体積を増して中から掴む手は人間のもので思わず息を呑んだ。その中から見慣れた人間の姿をした相棒が出てくればニヤリと得意げに笑って布を取り去った右側に並び立つ。コレクションの一人が元の姿に戻ったことに怪物は声にならない呻き声をあげていて腰にドライバーが現れると探偵としての言葉を掛けながら疾風のメモリを取り出す。そのまま構えると「変身」と言いながらメモリを差し込み意識とメモリを相手の元に飛ばして二人で一人の姿となる。声を揃えて罪を数えさせる問いを投げかけると「ド.ー.パ.ン.ト自身も人形なら火が効くはずだ」と告げこちらのメモリを赤に変える。炎を纏った拳を打ち込めば怪物の体に火が移り大きく後ろによろめいて)
悪いなお嬢さん、俺は善人だけの世界よりこの風,都が好きなんだ
(赤い布の能力が再び体に働いて人形から人間へと戻る、相手が隣に並び立てばようやくいつもの二人で一人の探偵となった。また赤い布を使われては状況は逆戻りどころか更に悪い方向へいってしまう、そうなる前にドライバーで相手と繋がると二人揃ってメモリを構え「変身ッ!」と声を合わせて相手と共に装甲を纏って変身を果たした。左手を突きつけいつもの台詞を彼女へと投げかける、だが彼女の暴走は止まりそうになくて未だ憎しみの声をあげていた。相手の呼びかけで右半分に炎が宿る、お熱い拳を叩き込んでやれば木製の体に火がついてその体が大きく仰け反る。彼女はその体を燃やしながら『なんで?どうして?!私の世界は綺麗な心を持つ人形しかいない輝く世界なのに!』と金切り声をあげた、だが残念ながら他の世界に行きたいと考えない程にはこの街が気に入っている。長く愛した風景と今はそこに決して手放せない存在が加わればこの世界から離れようとは思えなかった。腰のスロットに切札のメモリを差し込みマ.キ,シ,マ,ム,ド,ラ.イ.ブ.を発動する、軽く飛び上がり体が左右に分裂すると熱い二連撃をド.ー,パ,ン,トへと叩き込んだ。派手な火花と更なる炎に焼かれて彼女は断末魔を上げて爆散する、体からメモリが排出されて元の人間の姿へ戻るとメモリは高い音と共に砕け散った。無事にメ.モ,リ,ブ.レ.イ.ク出来たことを確認すれば変身を解除する、床に転がる彼女の元へ近づけばそっとその体を支えて「もう人形しかいない理想の世界は終わりだ。捕まえた人がいる場所、教えてくれませんか?」とあくまでも紳士的に問いかけて)
……人形になって行方が分からなくなっていた者は皆、警察に保護されたようだ。これで失踪事件も解決だろう
(彼女もまた人形の精細な構造と木製であることを考え炎の灯った拳を叩き込むと大きく仰け反る。コレクションにしようとした相手からの攻撃に金切り声をあげて思いの丈を叫ぶが相手はこちらの世界が良いという。彼女は選りすぐりの善人ばかりの美しく綺麗な世界を作ろうとしていたようだがそれは無理やり他人の手で強要されたり閉じ込められたりするものではないだろう。マ.キ,シ,マ,ム,ド,ラ.イ.ブ.を発動させ強くて熱い二連撃を叩き込めば美しい人形の体は燃え上り爆発した。人間の姿に戻った彼女からメモリが排出されて粉々に砕け散った、変身を解除して意識の戻った身体を起こして相手に並び立つと相手が紳士的に問いかける。それに彼女は涙を流しながら人形たちは別荘に飾っていると答え、相手が慰めている間に警察に連絡をした。やってきた刃.野.刑事達に捜査協力をお願いされていた件だと告げあらましを説明する。流石に相手が人形になったといえば牧.野刑事が揶揄ってきそうで相手の視線を受ければその出来事は伏せておいた。取り調べを受けている際、二人に連絡があり女性の別荘で行方不明になっていた人が見つかったという旨の連絡が入る。どうやら最悪の事態は免れたようだ。小さく息を吐いて安堵しつつ警察の捜査が終われば刃.野.刑事に改めて感謝を言われて取り調べから解放される。やっと全てもとに戻ったことを隣の相手の姿を見て確認すると事務所への帰路を歩きながら「なかなか大変なメモリだったね」と小さく笑いながら告げ)
あぁ、全員無事で何よりだ。…まったくだな。まさか人形にされちまうなんて。猫に振り回されて子供に…遊ばれちまうし、
(メ.モ.リ.ブ.レ,イ.クを果たすと相手と並び立ち失踪者の行方を探るために彼女の体を支えながら問いかける、すると彼女はその居場所を口にして警察への連絡は相手に任せることにした。その間に弱々しい声で涙を流す彼女の話を聞く、彼女だってもとは善良な人間だったようだが不幸が続いて自分の世界に逃げ込んでしまいたくなったらしい。途中相手が失踪者が人形に変えられていたあたりの話をしているのを聞きつけると素早く目線をやる。自分が人形にされていたなんて知られれば格好のネタになるに決まっている、特にマッキーは絶対にダメだ。こちらの想いは伝わったようで人形になった話が省かれると安心してまた彼女の方へ目線を戻した。そのうちジンさんとマッキーがやって来て彼女を引き渡す、その後取り調べを受けている間に失踪者が見つかったと報告があり晴れて無事に事件解決となった。全てが終わり相手と並び歩きながら帰路を進む。互いに郎を労いながら頷き答える、ド,ー.パ.ン,トとの戦闘ももちろん大変なのだが今回は弱点は分かりやすく、こちらが人形に変えられた後の予想外のハプニングの方が今回は気苦労が多かった。そのあたりの記憶を振り返っていると小学生にお人形さん扱いされたのを思い出して言葉を詰まらせる、戦闘に勝利し依頼を解決した高揚感で気分は上がっていたがそれも過ぎ去ってしまえば『気苦労』を思い出してグッと肩に重くのしかかってきた。思わずため息をつきながらチラリと相手の方を見ると「約束、忘れてねぇよな?」と伺うように問いかけて)
アレはまあ…不運な事故だったね。…忘れてないよ、帰ってからのお楽しみだ。
(事件は解決して事務所への帰路を進む。メ.モ.リ.ブ.レ,
イ.ク自体は難なくといった感じだったがそれまでに相手は人形にされて猫に連れ去られ子供たちに遊ばれたせいで精神的な疲労は多い。当事者である相手は尚更のようで特に子供たちに好き勝手された件に言葉を詰まらせ溜息を零している。その時の光景を思い出し歯切れ悪くも慰めるように言葉をかけていると宝石では無い相手の瞳がこちらを向く。そして約束を持ち出されると口元に弧を描いて楽しみとしながらぽんぽんとその頭を撫でた。よっぽど自分のコーヒーと頭を撫でられることを望まれていると思えば嬉しくて仕方ない。そうして足取り軽く事務所に戻ってくると所長に色々省いた事のあらましと事件を解決したことを告げる。その結果に所長は御満悦で今日は残っている事務仕事が終われば早く帰っても良いと宣言がされる。早く相手との時間を楽しみたい身としては有難い宣言で事務所スペースで書類の整理などを手伝った。二人ないしは三人で仕事を進めれば片付くのも早く普段より大分早い時間に全てがおわった。宣言通り事務所が早く締められると相手と顔を見合せて早足で自宅へと帰った。「ただいま」と言いながら部屋に入ると早速コーヒーを入れる準備をしながら「君はゆっくりしててくれ」と告げ)
あんな事故は二度とごめんだぜ。…、……ならもうひと踏ん張りできそうだ
(犯人との対峙で分泌されていたアドレナリンも切れ代わりに抱え込んでいた疲労がやってくる、小さくなって女の子に服を脱がされるなんて二度とごめんだ。事件を最後まで駆け抜けるための原動力となっていたご褒美の約束を持ちかけると相手の口には笑みが浮かんで軽く頭を撫でられ目を瞬かせた。壊れないように特別優しく頭を撫でられるのだって良かったがやはりいつもの目線で温かさで触れられるのが一番良い。二人の空間である家に帰るのがますます楽しみになった。そうして事務所に戻り所長に依頼解決の報告をする、相手はジンさんの時と同じように自分が人形になった話は省いてくれて何よりだ。早い帰宅を許されればさらに期待は高まって事務仕事を片付けていく、いつも通り報告書をタイプライターで打ち込んでいくが当然自分が人形になったことは省いておいた。そうして今日の仕事を終えていつもよりかなり早く帰路へつくと真っ直ぐと家へと帰る。相手に続いて「ただいま」と言いながら玄関を閉めハットやジャケットをしまっていると早速相手はコーヒーの準備をしてくれるようだ。早々にワガママを叶えてくれるのが嬉しくて嫌でも胸は華やぐ、だがせっかく二人きりの空間に帰ってきたのにこのまま別行動は少々物足りなくて準備を始める相手の後ろから近づくとそのまま抱き着き「楽しみにしてる」という言葉と共に頬へひとつ口付けを送って)
…、それならますます気合いを入れなければ。…よし、出来た。 せっかくだし、この前貰ったマドレーヌも一緒に食べようか
(二人の家に帰ってきてまずは一つ目の約束を果たそうと台所に向かいコーヒーを入れる準備をする。お揃いのマグカップを取り出した所でふと後ろに近付いてくる気配があり、後ろから同じ背丈で腕が回されると作業の手が止まる。そのまま頬にキスをされると大分甘えたな姿に少しの驚きとそれ以上の幸せを覚えて笑みを浮かべる。愛おしい恋人にこんなことをされては最高の物を仕上げるしかない。緩んだ口元のまま前から相手の髪を軽く撫でると背後に温もりを感じながらお湯を沸かしてコーヒー豆を挽く。部屋中にコーヒーの良い匂いが漂ってリラックスしながらも準備が整うとお湯を注いで蒸らし、その後にゆっくりと時間をかけて抽出していく。ドリップしたコーヒーをそれぞれのマグカップに分けると完成を相手に伝える。コーヒーのお供としてこの前貰ってきたマドレーヌを添えることを提案すればまずはマグカップを持ってくっついたまま歩けるように小さな歩幅でテーブルに向かう。マグカップをテーブルに置き「取ってくるよ」と言ってこちらは一度台所に向かう。個包装のマドレーヌを2つ持ってテーブルに戻ってくると普段は向かい合うように座るが今日はより甘やかしやすいよう椅子を相手の隣にくっつくように持ってきてそこに座って)
そりゃ待ち遠しいな。…いい香りだ……いいな、コーヒーにあいそうだ
(いろいろな意味で飛び切り疲れたのと小さくなった間に特段優しくされたのと約束への期待が相まって我慢出来ずにコーヒーをいれる相手の背後へと抱き着く。口付けを送れば傍にある口角が上がる、少し前まで指を抱えるのが精一杯だったが今は相手の全身を包むことが出来て目線だって同じ高さだ。ようやく取り戻したいつも通りを噛み締めていると頭を撫でられ自然と目を閉じる、何度でも味わいたい心地良さに軽く息を吐き出した。コーヒーの準備は進んで豆が挽かれると香りが一気に周囲に広がり思わず脱力してしまう、軽く力を抜いた分も体重を相手に預けてコーヒーがいれられていくのを見守っていた。完成が告げられると深い香りのする空気をいっぱいに吸い込んでポツリと感想を零す、コーヒーに加えてマドレーヌも追加されると分かりやすく顔を明るくさせて同意した。わざわざ相手とくっついてリビングへと移動すると先に座って相手を待つ、短い間離れる時間さえ相手が待ち遠しくて戻ってきた相手が何も言わずに椅子を隣に持ってきて座るとまた口角があがった。こちらからも椅子をよせてさらに近づくと体を傾け肩に軽く擦り寄り目線を合わせると「ありがとな」と礼を伝える。コーヒーが一番美味いのはいれたてだろう、相手が自分のためにいれてくれた特別なコーヒーなら好機を逃すわけにはいかない。「いただきます」と口にしたあとかつて二人で訪れ購入した夢の国のペアマグカップを手に取って一口コーヒーを飲む、口の中には香ばしい香りがいっぱいに広がって深いコクと爽やかな苦味が疲れた体にじわりと広がった。気を抜くようにゆっくり息を吐くと「お前のいれるコーヒーはいつだって最高に美味いな、フィリップ」と相手に目を向けて)
どうぞ。 君のために入れたとっておきの一杯だからね。これとも合うはずだ。
(コーヒーを入れている間もリラックスして息を吐く音や背中に体重を預けられるのを感じて小さく笑う。相手は今日一番の立役者であり強請られたからという理由もあるが何より元の姿になった相手を存分に甘やかしたい。その気持ちから動きにくいにも関わらずくっついてリビングまで移動して相手を座らせるとマドレーヌを持って戻ってくる。隣合うように椅子を持ってきて座ると相手の方からも寄ってきて肩どうしがくっつくと目を細めた。早速お揃いのマグカップを持ってコーヒーを味わう姿を間近で見守る、コーヒーを入れるようになってもう数えられないくらいの回数を重ねたがいつだってこの時は少し緊張する。だが相手は気を抜くように息を吐いて目が合い、美味しいと褒められると嬉しさと照れ臭さでいっぱいになって少々気取った言い方をしながら笑う。自分のしたことで相手に喜んで貰えるのが何より嬉しい。自分も試しに一口飲んでみるが程よい苦味と旨味で上出来な仕上がりだ。この味なら甘味も合うだろうとマグカップを一旦置くと持ってきたマドレーヌを手に取って包装から出す。わざわざ1口大くらいに割るとお勧めする言葉と主に相手の口元に差し出して)
俺のためのとっておきだ。……へへ…なら遠慮なく
(コーヒーの感想を伝えれば相手は少々気取った言い方でしかし声を弾ませながら返事が返ってくる、相手からの想いを受け取って笑顔で返せばさらに笑顔で返ってくる、このやり取りが何よりも心を満たして止まない。甘やかされているのに相手まで笑顔になるのが全てを受け入れられているようで他のどんな場所よりも相手の左隣が一番居心地が良いと改めて実感するこの瞬間が好きで堪らない。ゆっくりコーヒーを味わっていると相手はカップを置いてマドレーヌを袋から取り出す、そして1口大に割ってから差し出されると目を瞬かせた後幸せが胸に咲き乱れた。袋から取り出してそのまま差し出したっていいのにこちらが食べやすいようにわざわざ1口分用意する姿に特大に甘やかされているのを感じると照れくさくて、しかし特大に嬉しくて、幼く笑ってしまった。緩みきった顔のまま体を僅かに乗り出して差し出されたマドレーヌを口にする。ふわふわの生地に優しい甘さが広がって相手のコーヒーを飲めば甘さと苦味が丁度よく口の中に混ざり合い至福の息を漏らす。いつもならばここでお返しにこちらからもマドレーヌを差し出すところだが今は相手に甘えたい気持ちが勝ってしまって、カップを置いて相手の方を見ると相手の膝に手を置き「フィリップ、もう一口」とねだって)
疲れた時には甘いものが一番だ。 好きなだけ食べると良い、あーん。
(コーヒーを飲んでいる相手はずっと緩い笑みを浮かべていて人形のように美しいだけの顔よりもこっちの方がずっと良い。更に相手を甘やかしてしまおうとマドレーヌを取り出して一口大に割って口元に運ぶと目が瞬いた後より一層に幸せそうに笑みを見せた。普段よりも甘やかしている気もするが色々大変な目にあったのだから今日は特別だ。幼く笑う相手が身体を乗り出してきてマドレーヌを口にする、感想はなくともその表情と息を洩らす仕草から美味しい事や満足のいく組み合わせであることがありありと伝わってきて自然とこちらまで口元が緩む。どうやらこの組み合わせはバッチリなようだ。その様子を見守っていると相手はカップをテーブルに置いてこちらを向く。膝に手を置かれ更に近づいた状態でもう一口を強請られると胸を掴まれたような愛おしさが溢れて仕方ない。更にもう一口分に分けると弾む声で応えながら相手の腰に腕を回して更にくっつくと相手を見つめたまままた相手の口元にマドレーヌを差し出して)
…ん、……この組み合わせならいくらでも食えそうだ
(相手が1口大にしてくれたマドレーヌを食べて相手が自分のためにいれてくれたコーヒーを飲む、そのどちらもが体力の削られたこの体に優しく広がって美味しいのはもちろん幸せが胸に満ちていく。疲れた体も相まってさらにもう一口をねだれば相手は弾んだ声で答えて直ぐさま次の一口を用意してくれる。腰に腕を回されさらに二人の距離が近づけば自然と口角はあがってこちらを見つめる目線と視線を交える。愛しい恋人を見つめたまま差し出されたマドレーヌを口へといれる、普段ならツッこむフレーズが足されても思いっきり甘やかされている今は擽ったそうに笑うだけでこの時間を堪能することに集中していた。一口噛めばマドレーヌはホロリと崩れて優しい甘さが広がる、同時に相手を見つめていれば愛おしさは増すばかりでその感情のままに体を軽く乗り出すと触れ合うだけの口付けを送った。マドレーヌを咀嚼しコーヒーを飲めばまた至福が体へと広がる、相手の腕が回されていればその大きさははらに増して噛み締めるように感想を口にした。カップを置き今度は相手の分のマドレーヌを取り出す、相手が分けてくれた1口大よりも少々大きな欠片を作り出すと「俺の気持ち分上乗せしといた」と楽しげにいって相手の瞳を見つめながら欠片を差し出して)
…ん、甘いね。 なら零さないように食べなければ。
(探偵としての仕事が終わって今は恋人として甘えてくれる相手は何よりも愛おしくてついその腰に腕を回して視線を交えた。そのまま口元にマドレーヌを運ぶと擽ったそうに笑いながら口の中に含まれ幸せそうに咀嚼される。その様子を見ているだけでも満たされるような幸せを感じていたがこちらを見つめていた相手の体が近づいて軽く唇が触れる。木製のそれとは違う柔らかさに口角があがるのを感じながら僅かに感じた甘味に満足げに微笑む。続けてコーヒーを飲んで自分の用意した物を幸せそうに食べている姿は胸を満たすには十分すぎる光景だ。自分が食べたり飲んだりするのは忘れてその光景を見ていたが今度は相手がマドレーヌに手を伸ばして大き目の欠片になるように割っている。相手の気持ちが含まれていると聞けば取りこぼす訳にはいかず、普段よりも大きく口を開けてそれを含んだ。零れそうになるのを手で支えながら咀嚼すれば自然で優しい甘さが口に広がった、相手の真似をしてコーヒーを飲んでみれば甘さと苦みが愛情バッチリで至福の息をついた。相手の気持ちが籠っているのなら自分もお返ししたくて、今度はこちらから顔を寄せると唇を重ねる。少しして離すと「コーヒーの味がするキスだ」と無邪気に笑って告げ)
…、……あぁ、お前が特別にいれてくれた幸せの味だ
(溢れる気持ちを乗せて少し大きめに分けたマドレーヌを相手へと差し出す、一口にしては少々大きいが取りこぼさないようにと相手が欠片を口の中に含むとこちらの想いが伝わったようで胸はまた華やいだ。口いっぱいのマドレーヌを頬張る相手は頬がいつもより膨れていてその可愛らしい姿に思わず見蕩れるように見つめてしまう、これだって自分のワガママを聞き入れてくれている相手の姿だ。やがて相手はコーヒーを飲んで同じように至福の息をつく、同じものを共有している様にその姿を見つめるのを止めることはできなかった。今度は相手がこちらへと近づいてきて自然と目を閉じる、やがて柔らかな唇が重なるが今しがたコーヒーを飲んだ相手の唇からは特別な苦味が伝わってきて口付けながら口角をあげる。ゆっくり唇が離れると視界いっぱいに相手の無邪気な笑顔が広がってコーヒーを飲んだ時以上に温かなものが胸へじわりと広がった。思わず相手の頬に手を添えて親指の腹でそこを優しく撫でる、相手に甘やかされて幸せに浸る心ではいつもは口に出来ないような言葉でさえ言えてしまって二人きりの穏やかな休息を楽しんでいた。相手のいれたコーヒーを飲みたいというワガママは叶えられているがもう一つの方はまだ物足りない、またマドレーヌを一口大に分けて相手へと差し出しながら「今日は早めに風呂入っちまわねぇか?」と誘って)
…ふふ、間違いないね。…ん、そうしようか、今日は早めに色々済ませて二人でゴロゴロしてしまおう。
(相手がくれたマドレーヌを頬張ってコーヒーを飲む、それだけでも組み合わせの良さに満足していたがその様子を幸せそうに見る相手と目が合うと気付けば顔を寄せて唇を重ねていた。柔らかな温もりとコーヒーの風味を感じながら唇を離すと頬に添えられた手で撫でられ胸いっぱいに温かなものを覚えると目を細める。ただこうやってお互いにくっついて美味しい物を食べさせ合うだけで幸せで相手は普段は照れて言わない事を述べていてそれだけの今の状態を気に入っているのが分かって同意の言葉を返した。また相手はマドレーヌを割ってこちらに差し出してくる、それと同時に今日は早く風呂を済ませることを提案されると目を瞬かせてからすぐその意図を察してマドレーヌに食らいついて十分に味わいながら声を弾ませて賛成を示した。せっかく早く帰ってきたのだ、二人の時間を満喫するのも悪くないだろう。コーヒーを飲んで最後のマドレーヌを手で摘んで相手の口元に運びながら「これを飲んだら先に入ってきたまえ」と今からの予定を提案して)
(/いつもお世話になっております!7000というキリのいい数字ですので少しだけ。またこうして探偵様と大きな区切りを迎えられたこと本当に嬉しく思っております。ここまで様々なお話をしてきましたが一切飽きることなく毎回ドキドキしたりワクワクする話を二人で作り上げることが出来ていつも返信を楽しみにしております。最近はより好みが一致していると感じることも多く探偵様なら大丈夫だろうとかなり好きに動かせて貰っていて本当に感謝しかありません。探偵君も探偵様も大大大好きで一緒に作っていく話も大切なやり取りですのでこれからもお互いのペースで続けて頂けると嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします。)
あぁ、まだもう一つのワガママが残ってるしな。……ん、…ご馳走様でした。じゃ、先入ってくる
(マドレーヌを食べてコーヒーを飲んで、それらをするにはあまりにも近い距離にいるが二人にとってはこの位置が心地良いのだからどうしようもない。頬を軽く撫でるそれだけで嬉しそうに細くなる目を見れば簡単に心は満ちてしまって、特別な味のする口付けを幸せだと言えばその顔には笑みが浮かんでふわふわと浮遊しているような幸せが脳を包んだ。完全に浮き足立った状態だが相手と二人きりならばそれでも問題はない、こんな姿を見せられるのは相手だけで、見せたい人間も相手だけだ。早々に風呂に入ることを提案すれば直ぐさま同意の返事がなされる、やはりこちらの考えることはお見通しらしい。最後の一口を差し出されれば口に含んでゆっくり咀嚼する、十分崩れたところで相手のコーヒーを飲みほせばまた至福に包まれた。相手の隣をほんの少しの間でも離れるのは名残惜しいがこれも相手とゴロゴロする時間を作るためだ。こちらに残った最後のひとかけを相手へ差し出して名残惜しさを誤魔化すために頬へ軽く口付けると椅子から立ち上がり脱衣場へと向かう。いつもよりも手早く服を脱ぎ浴室でシャワーを浴びるとまた少し蓄積した疲労が溶けだして小さく息を吐いた。体を洗い終えて出てくるといつも通りお揃いの寝巻きを着てリビングへと戻ってきて「上がったぞ」と声をかけて)
(/こちらこそお世話になっております!こちらもまたひとつ検索様と大きな区切りを迎えることが出来てとても嬉しいです。6000レス目から今までのお話を軽く振り返ってみたのですが、未来の話、魔法少女の話、幽霊のお話等等どれも本当に濃くて癖の強い話で、でもどのお話も毎日楽しくて楽しくて、本当に趣味趣向が似ているなと…検索様とでなければどれもできなかったお話ですし、改めて検索様と出会ってここまで長くやり取りできていること感謝しかありません。こちらもかなり無茶な展開入れこんだりしておりますが、本当に毎回検索様のお返事が楽しみで内容にハラハラしたりドキドキしたり楽しませていただいております。こちらも検索様と検索くんが大っっ好きで何よりも大切です!言葉のやり取りでここまで毎日を幸せに過ごせていること、改めて感謝いたします。こちらこそ、これからもどうぞよろしくお願いします!/こちら蹴りで大丈夫です!)
おかえり。…じゃあ僕も入ってこよう
(ふわふわとお互い依頼人達には見せられないような緩みきった顔をしながら今夜の予定を決めると最後の一欠片を相手に差し出す。それをゆっくりと噛み締めマグカップを空にするようにコーヒーを飲み干すのを見守っていると相手からも最後の一口が差し出される。それを咥えるのと同時に頬に口付けられると可愛らしい仕草にぐっと胸は掴まれて脱衣場に向かう相手を「行ってらっしゃい」と見送った。一人になれば少し寂しさを覚えるが相手との時間を過ごすためだと思えば楽しみの方が勝る。自分の分のコーヒーを飲み干すと二人のマグカップを台所に持っていき諸々の片付けを済ませる。手を拭き終わった所で相手が上がってくると寝間着を来た相手の元に向かって出迎える。濡れた髪と肩にかかったタオルを見れば何となくしたくなってタオルを手に取ってわしゃわしゃと髪を拭く。風呂上がりで温かい体を今すぐ抱きしめたい所だがそれはあとの楽しみだと満足いくまで髪を乾かしてやり、タオルを相手の頭に乗せると先程のお返しに頬にキスを落としてから脱衣場へと向かった。普段よりも手短にシャワーで体を温めて髪と体を洗う。流し終えてからお揃いの寝間着に着替えて髪をタオルで拭きながら脱衣場から出てくると「ただいま」と相手に声をかけて姿を探し)
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