検索 2022-07-09 20:46:55 |
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ん、…おう、……、………やべぇ……すげぇ幸せだ
(相手からの特別が欲しくなって再びキスをねだると一瞬動きが止まるのが分かる、つい先程恋人になったばかりだというのに二度目のキスを望むなんてがっつきすぎだろうかと一瞬迷いが生まれるが相手から肯定の返事が返ってするとすぐさま胸は幸せで溢れていく。自ら望んだ以上はその場から動かず待つものの相手の動きはぎこちなくてこちらまで緊張が伝わってきて返事をするもどこか固い。しかし直後頬に手を添えられると狙いが定められた感覚に胸が強く鼓動を打って相手に釘付けになってしまう。少しずつ近づいてくる顔を呆然と眺めていたがキスの時は目を瞑るものだと思い出すと慌ててギュッと目を閉じた。やがて二人の唇が再び重なる、先程よりも僅かながら冷静にその感触を堪能することができたが未知の経験に相手からの特別な行為が乗っかれば脳内はふわふわと何も考えられなくなってただただ幸せの時間を噛み締める。ゆっくりと唇が離れるも浮遊感の伴う幸せは残ったままで、感想を口にしようにもたった一言シンプルな言葉しか出てこなかった。未だ鼓動は早く相手と抱き合う距離にいる事が幸せで興奮に拍車がかかって舞い上がって浮き足立っている。暴走寸前の体を抑えるように相手の肩口に顔を埋めると「癖になっちまいそうだ…」と弱々しく呟いていて)
…ああ、僕も幸せで仕方ない。…付き合ったのだからこれから何度でも出来るし、…僕もしたい。
(相手にお願いされて緊張の中二度目のキスをする。ぎゅっとめを瞑ったり緊張はしているが先程よりも特別な行為をしたという実感は強く、ゆっくり離れたあともふわふわと多幸感に満ちている。相手もまたまともな文章に出来ないくらい今の行為に酔いしれているようでシンプルな一言が聞こえてくれば自然と笑みが浮かんだ。誰も訪れることのないここでは直ぐに離れる必要もなくて普段より高い体温を交換するように抱き合いながらその余韻に浸る。二人だけの世界に入り込んでいれば相手が肩口に顔を埋めて弱々しくも癖になると言われると虜にしてしまった感覚にぎゅっと胸が掴まれた。恋人として特別な関係を手に入れたがもっともっと相手を夢中にしたくて、何となく頬にあった手を後頭部に回してそこを撫でながら恋人として何度でもしても良いのだと告げる。だがそれでは今の自分の気持ちとしては不十分で少し間が空いた後、内緒話をするように相手の耳元に顔を寄せると相手にだけ聞こえる声で次の機会を望んで)
っ、バカお前!……ほんとにここから出られなくなんだろ……
(屋上という自分達だけしか立ち入らない二人きりの空間で抱き合い初めてのキスを交わす、すぐ下の校内では文化祭が行われているのに秘め事をするような感覚に鼓動には拍車がかかって、しかし相手から離れようという気にはなれなかった。唇を離して互いに見つめ合うも恋人の距離から離れようとは思わない、やっと手に入れたこの位置から手放そうなんて考えがよぎりもしなかった。とはいえずっとキャパオーバーの行動をしていて相手に酔いしれるような感覚にブレーキをかけようと肩口に顔を埋める、しかしその体勢のまま頭を撫でられると新たな未知の感覚に体が固まって息をするのすら忘れてしまう。何よりも大好きで特別な人から頭を撫でられるというシンプルな行為がこんなにも嬉しくて、しかしキスとは違い限りなく心を安堵させる。自分の居場所が相手の傍なのだと強く認識させる心地に力を抜くようにゆっくりと息を吐き出した。そんな状態で自らの望みを叶える約束がされるとさらに胸は幸せに満ちて肩口へと擦り寄る。だが相手の言葉は途切れてしまって僅かに顔をあげる、その瞬間に相手から次のキスを望む言葉が囁かれると途端に体は跳ねてしまった。バッと顔を上げると抗議するように叫ぶ、この場所からも離れ難いのに次をお願いされてしまえばそれこそ永遠にここに居たくなってしまいそうだ。一瞬それでもいいのではと考えは過ぎるものの「まだ俺も、してぇけど、…お前と文化祭も楽しみたい」と素直な気持ちをつげて)
…なら次はまた今度にしよう。 今日は高校最後の文化祭だからね。…あっ!
(なんとなしに肩口に顔を埋めた相手の頭を撫でてみると腕の中で相手が力を抜いて息を吐き出すのがわかった。まだこうやって抱き合うのすら数回目といった感じだが居心地が良い場所だと思ってくれているのが素直に嬉しい。相手の望みを叶える約束をすれば擦り寄られて愛おしい仕草に口元が緩むが自らの希望を伝えるとばっと顔を上げて抗議を言われてしまった。自分の望む次が今すぐとは言ったつもりは無かったのだが相手の想定した次は今だったようで動揺しながら動けなくなると言われてしまうと本当にその通りにしようかと邪念すら生まれた。だが一緒に文化祭も楽しみたいと言われると表情を緩めて嬉しそうに頷いた。今日は三年生の文化祭として一生に一度しかない貴重な日だ、これから相手との日々は無数に続くならば今日ならではのことを楽しむべきだろう。そうやって意識が戻ってきた所でふとさっきまで二人が座っていた場所に視線を向けると思わず声を上げる。抱きしめられる相手の腕をすり抜けそこに向かえばそこそこの時間放置してアイス部分が溶けて混ざりきってしまったソーダフロートを手にして「先にアイス部分を食べるべきだった…」と肩を落として)
あぁ、俺にとっちゃ初めてまともに参加した文化祭だしな。ん?…あ
(このまま衝動的な欲求に身を委ねて屋上から出られなくなったってそれはそれで良いのかもしれない。しかし相手と参加できる文化祭は今日この日しかない、個人的にはこれまでパトロールだなんだと理由をつけて文化祭にまともに参加していなかったので今日が生涯最初で最後の文化祭だ。それにこれからの時間は恋人として文化祭を楽しめることになる、それならば今日にしか出来ないことを優先すべきだろう。相手も思いは同じようで嬉しそうに肯定がされるとそれだけで胸は踊った。二人だけの世界から徐々に抜けだしていると相手が突然声をあげて腕をすり抜けてしまう、それはそれで少々寂しかったものの相手が手にしたものをみてこちらも声をあげた。相手の手の中には元ソーダフロートだったものが収まっている、アイスは溶け炭酸はぬけて涼やかな雰囲気は失われていた。パイナップルは溶けただけ、ミルクティーの方はぬるくなっただけだがソーダフロートはそうもいかなかったようだ。肩を落としてあからさまに残念がる相手の傍によると「今度俺が上手いソーダフロートあるとこ連れてってやるよ。…その、デートとして」と多少言葉を迷わせながらも言うと肩を優しく叩いて)
…デート?…、君の案内する所なら信用出来るし…楽しみにしてる。
(置きっぱなしだったソーダフロートだったものは溶けたアイスと混ざり合って綺麗な青色は消えてしまった。勿論組み合わせとしては飲める味なのだが同時に味わうという醍醐味が無くなったのには変わりない。あの時の行動に後悔はないが残念がっていると相手が横に並んで俯きかけた顔を上げる。肩を叩かれながら聞き馴染みのない単語が聞こえてきてぱちりと目を瞬かせた。デートとは確か恋人同士が遊びに行くことを指す単語だと思い出せばまた喜びと羞恥が押し寄せて視線がゆらゆら泳ぐ。恋人同士ならパトロールではなくデートになるのかとまた関係性が増えた実感を抱いて浮つくと残念だった気持ちはあっという間に吹き飛んだ。相手の案内してくれる事は間違いなくまた恋人としての新しい約束が出来れば視線を相手に戻して無邪気に笑みを見せた。「早く飲んでしまって文化祭に戻ろう」と気を戻したことを言えば一旦座って溶けた液体部分をご機嫌にストローで啜って)
ん、おぅ…任せとけ。…そうだな、油断してっとあっという間に後夜祭になっちまう
(両手にソーダフロートと冷やしパイナップルをもってキラキラした笑みを浮かべていたのに今や相手は目を伏せ落ち込んでしまっている。二人で想いを伝えあったこの時間に後悔は微塵もないがソーダフロートは自分達を待ってはくれなかったようだ。あの輝く笑顔を取り戻すには次の約束が必要だろうと声をかける、そこに恋人にしか使えないワードも折り込めば相手は目を瞬かせた。最初こそキョトンとしていたが段々とその意味を理解したのか視線が揺らぐ、こちらも自分で言っておいてデートだなんて言葉を口にした羞恥と相手と恋人として出かけられるのだという嬉しさが綯い交ぜになって口元が変にニヤケそうになってしまった。相手が再びこちらを向いて無邪気な笑みと共に返事がされると、今日何度目か分からないが胸を強く掴まれて照れ混じりに返事をした。次の約束も決まり機嫌も治ればあとは文化祭を楽しむだけだ、再び相手の隣へと座りぬるくなってタピオカミルクティーをすすった後「このあとどっか行きたいとこあるか?」と次の目的地候補を聞いてみて)
行きたいところ…そういえばそろそろ彼女の発表の時間じゃないかい?
(新たなデートの約束が結ばれてソーダフロートへの未練も無くなればご機嫌に返事をして横に並んで休憩を再開する。より甘くなったソーダを飲み切って溶けてしまったパインを齧っていると相手から次の行先を問われる。ある程度お腹は満たされゲームも楽しんで他に何かあったか考えていると今朝軽音部の彼女にステージ発表を見に来るように誘われたのを思い出して話題に出す。ここから見える時計はないが時間の経過からしても発表はそろそろだったはずだ。文化祭を満喫する為にも目玉の一つである体育館でのステージ発表や企画は見ておくべきだろう。「他の文化部の発表や実行委員の企画なんかもあるみたいだし興味があるよ」と体育館の方に行くことを提案して)
げ、もうそんな時間か。観にいかねぇと後で春奈に怒られちまうからな。他の演目みながらあいつの出番まで待つか
(残り少なくなったミルクティーを啜る、休憩するために来たはずだったが心臓はずっと休まらず加速するばかりの時間である意味ではようやく一息つけたといったところだ。次の行先を相談すると相手から春奈の舞台の時間だと言われて周囲を慌てて見回す、見える範囲に時計はないが太陽の位置からしてそろそろ順番が回ってきそうだ。見逃したとなれば彼女からドヤされるのは確実だ、それにもう随分前から彼女のギターを聞くと約束していてその約束をきちんと果たすためにも見逃すわけにはいかない。校内は十分歩き回ったことも思えばステージを楽しむのが良さそうだ。ミルクティーを飲み終えて立ち上がると、暫しの間迷ってからまだ座ったままの相手に「行こうぜ」と照れ隠しの笑みを噛み殺しながら手を差し伸べて)
それが一番良さそうだ。…ん。
(ふと頭に思い出した彼女の公演の時間だと告げると相手は慌てた様子で時間帯を確認しようとする。相手は以前から言われていたらしく、今朝も念入りに告げられた辺りちゃんと見に行くべきだろう。ステージに見に行くことに決まり最後のパインを食べ終わってゴミをまとめていると相手が先に立ち上がってこちらを向く。少し迷った動作をしてから手を差し出されるとその意図を察して同じく照れ笑いを浮かべながらその手を取って立ち上がる。手を繋いだまま屋上を後にして階段を降りていく、流石に人が見えてくれば手を離すが上ってきた時とは違う関係が出来た満足感にその足取りは軽い。賑やかな校舎を抜けてステージのある体育館の中に入るとちょうど書道部による書道パフォーマンスが行われていて大きな筆を持つ一人と複数人で一つの作品を作り上げているようだ。客席の前方の方に空きを見つけるとそこに向かって二人並んで座る。相手からパンフレットを貰って発表順を確認すると軽音楽部はその後のようで間に合ったことに安堵しつつ「即興ライブとかコンテストなんかもあるんだね」とこの後のスケジュールを見ながら呟いて)
あぶね、ギリギリだったな。…こんなかからステージの最優秀賞が決まんのか
(こちらから照れ混じりに手を差し伸べると相手はその意図を察したようで同じく照れ混じりの笑みと共に手を取られる。こんな囁かな接触だって恋人ならばいくらでも許される行為だ。手を繋いだまま屋上を出ていく、今日を勝負の日にしてはいたが無事相手と想いが通じて恋人になれて胸がいっぱいのまま階段を降りていった。さすがに手を繋いだままのわけにもいかず人が増えてきたところて手を離すと少々物足りなくなるが今は文化祭を全力で楽しまむことにする、約束のステージのため体育館にたどり着けば前方の席に二人して並んで座った。パンフレットをみればどうやら次が春奈が出る軽音部のステージらしく間に合ったことに安堵する。視線を感じてステージ端に目をやれば春奈がこちらが気づいたのを見て手を振っていて邪魔にならないよう少しだけ手をあげて合図を送っておいた。書道パフォーマンスも含め体育館で披露される演目の中からステージの最優秀賞を決めるらしい、春奈が狙っているのはこれだ。部活単位から個人の参加まで様々な演目があるようで退屈はしなさそうだ。やがて書道パフォーマンスが終了すると一度幕が降りてセッティングの時間となる、自分が参加しているわけでもないのに妙な緊張感を覚えながら過ごしているとやがて軽音部のパフォーマンスが始まるアナウンスが流れて)
ああ、これだけ色々あると熾烈な争いになりそうだ。
(前方の席に座ってこれからの演目を確認していれば相手が何処かに視線をやり、それを追いかけてステージ端に目を向けると彼女が手を振っていてこちらも軽く手を振り返す。部活単位や友人同士、個人の参加まで様々な発表があるようでこの中から最優秀賞を決めるとなれば相当上位が争うことになりそうだ。素直な感想を述べていると書道パフォーマンスが終了して拍手とともに一旦幕が下りる。幕の裏でセッティングが進んでいるであろう中、ちらりと隣を見れば相手が妙に緊張していてその様子に小さく笑ってしまう。そうしていればいよいよ軽音楽部のパフォーマンスが始まるアナウンスが流れて幕が上がる。同じタイミングで演奏が始まって自分でも聞いたことのある曲が体育館に響く、その中には勿論彼女の姿があって真剣かつ楽しそうに演奏していてスポットライトの光できらきら輝いて見えた。音楽にさほど興味や知識がなくとも相当練習を重ねて息を合わせているのが伝わってくる演奏に圧倒され「…凄い」と小さく素直な呟きを零して)
……あぁ。あいつ楽しそうだな
(アナウンスの後に幕があがって軽音部のパフォーマンスが始まる。最初こそ最優秀賞のことが頭をよぎって気が気でなかったが、すぐにそんなことを考える余裕のないほどの音楽に飲み込まれてしまった。それぞれの楽器から発せられる力強い音が一体感をもって客席へと響き渡る、選曲もよく知られているもので観客がノリやすいものだ。その中で春奈はスポットライトに照らされながら飛び切りの笑顔で演奏をしている。彼女がどれだけこのステージにむけて努力していたか、そして楽しみにしていたか知っている身としては思いっきり楽しそうに輝きながら演奏する姿をみるのはまた特別に嬉しくて自然と笑みを浮かべながら呟いていた。だがその瞬間に胸に言いようがない違和感が過ぎる、言葉にできない直感のようなものに一瞬顔を俯けた。しかし直後春奈のギターソロが華々しく始まると自然と顔が上がってまた音楽へと飲み込まれていく。会場の盛り上がりは次第に大きく膨らんで手拍子などしながら彼女と軽音部のステージに夢中になっていて)
……、……夢のような、
(時折仲間とアイコンタクトを取りながら楽しく演奏する彼女達に自分達も含めて会場全体が惹き付けられているのが分かる。心做しか先程より観客も増えてきた気がする。生き生きとした彼女の表情を見ればあの暗い顔が晴れて良かったと素直に思うがふとそんな姿を見た記憶があったかと首を傾げる。だがそうしている間にも彼女のギターソロパートに移り順番にメンバーの見せ場となる。やがて最後のサビを迎える頃には会場は大盛り上がりで周りに合わせて手拍子などをしながらステージ上に目を奪われていた。最後もカッコよく決まれば一気に会場は歓声と拍手に包まれやり切った彼女達は満足そうな表情を浮かべている。司会にコメントを求められると『私たちは今日という日の為に必死に練習してきました。今日こうして高校生最後の文化祭で仲間たちと最高の演奏が出来て本当に、本当に良かったです!会場の皆も盛り上がってくれて夢のような時間でした。聞いて下さりありがとうございました!』と涙ぐんでいるようにも感想を口にする姿に心揺さぶられる一方何か引っ掛かるような物を感じて口元に手をやりながら彼女の言ったワードを小さく繰り返して)
……どうしたフィリップ?
(春奈達の演奏が観客も含め体育館にいる全員を巻き込んで熱狂とも呼ぶべきうねりを作り上げている。盛り上がる声に惹かれたのか観客は次第に増えていき会場はさらなる盛り上がりを見せていた。やがて曲が終わり一瞬の静寂のあとに万雷の拍手が送られる。周りにならって拍手を送っていると春奈が司会者からコメントを求められた。用意してきた全てを出し切ったのか演奏しているときに負けないくらい彼女の笑顔は輝いている。いつかギターを聞かせてくれと約束していたが最高の形でその音を聞くことが出来たようだ。感極まって涙声が混じるのをみればこちらも胸が熱くなって笑みを浮かべる、これはあとでたっぷりと感想を聞かせてやらなければならない。彼女のコメントが終わりまた拍手を送っていれば相手が隣でポツリと呟きを漏らす、何かを考えているのかいつもの癖通り指を口元にやるのをみれば相手の方を見ながら小声で問いかけ)
(/少しだけ背後で失礼します。文化祭めいっぱい楽しんでおりますがそろそろ終盤かなとも思っておりまして、後々後夜祭で最優秀賞の発表→そのまま春奈が再度演奏→飛び入り参加、みたいなのができればいいなと考えています。検索様のご希望の流れや他にやり残しなんかはございますでしょうか?)
……何かが変な気がするんだ。具体的に何とは言えないけど…いつも通りじゃないというか
(彼女はやり遂げた感想を告げて観客からは盛大な拍手が送られる。何とも平和で微笑ましい光景ではあるがどうにも何かが引っ掛かる。それが何なのか一人で考え込んでいれば相手から声が掛けられる。相手は彼女の演奏に感動しているようだった、それに水を差すのはどうかと悩んだが特別な関係を築いた相手ならば情報は共有するべきだろうと感じた違和感を口にする。だがこれといった根拠がある訳でもなく気のせいだと言われたらそれまでだ。その為こちらの話す言葉も酷く曖昧な物になるが真剣な目でそれを告げた。そうしている内に軽音部部のパフォーマンスの時間は終わって幕が下がっていく、それに伴い妙な感覚もしなくなっていくと自信も薄れ「…まあ今は文化祭を楽しむのが優先だ。次は何をしようか」と話題を切り替えると再びパンフレットを開き覗き込んで)
(/こちらも文化祭のメインコンテンツ的要素はあらかた楽しめたかなと思っていましたので後夜祭の方に移ってしまいましょう。考えて頂いた流れで飛び込み参加も楽しそうです…!その他文化祭の余韻を浸りながら二人で終わりを楽しんだ所で春奈ちゃんの文化祭を終わりたくないまたやりたいみたいな願望からまた能力使用→置かれた状況に気付くみたいな流れでも良いかななどと考えておりました。ひとまず上記の方好きなように時間飛んでも大丈夫なので引き続きよろしくお願いします。)
お前も?、……だな。残り少ねぇんだからしっかり楽しまねぇと
(相手が考える素振りを見せて問いかけると少々悩んだようだがこの空間に違和感があると告げられ目を見開く。相手からは酷く曖昧な言葉しか出てこないがそれはこちらが先程感じた何とも言えぬ感覚とほとんど同じもので、その事を共有しようとするがマイクを手にしていた春奈が『ありがとうございました!』という言葉と共にギターの音を強く響かせると言葉は途切れてしまい、幕が下がればただの気のせいだったかもしれないと思えてくる。それも相手と同じようで次の目的地を決めるためにパンフレットが開かれると共にそれを覗き込んだ。そこからは恋人と文化祭を楽しむ時間で輪投げで対決したり小腹がすいたからとひとつのものを慣れないながらも分け合ったりと相手との思い出を増やしていく。そうしていればあっという間に文化祭は閉幕の時間となって学外からの客が帰っていった。自分たちのクラスのカフェに戻り片付けを済ませると校内放送が鳴り響き後夜祭がまもなく開催されるとアナウンスされる。文化祭の締めくくりだがここで諸々の表彰も行われるのでまだ気は抜けない。ゾロゾロと移動し始めたクラスメイトの後ろになんとなく二人してついて行き体育館で後夜祭がスタートした。実行委員会が司会を務めるなか、まずは出し物の人気投票の結果が発表されることが声高々に告げられる。似合わないことながら参加したアリスのカフェだがいつの間にか周辺にいるクラスメイトと心同じくして一位獲得を願っていて固唾を飲んで発表を見守っていて)
(/メモリの毒素にやられて永遠に文化祭を繰り返そうとするの凄くいいですね…!では後夜祭からそのような流れにいたしましょう。一気に時間飛ばしておきましたので、引き続きよろしくお願いします!/こちら蹴りでお願いします)
…! 僕達のクラスだ、やった、最優秀賞だ!!
(何となく感じた違和感を共有すれば相手も同じようなことを思っていたようで今度は自分が目を見開く。二人が抱くのならば何かあるかもしれないと思ったが幕が下がって文化祭が次の公演に移っていけば気の所為に思えて頭の端に追いやると次の行き先を相談した。それからはまたゲーム系の出し物に挑戦したりひとつの物を共有したりして文化祭を目一杯楽しみ、気付けば日は暮れ始め文化祭も幕が閉じた。昨日準備した多目的室の飾りなどを外して片付けていくのは少々寂しかったがこの気持ちもこのクラスに協力したからこそ沸いた感情だろう。そうして片付け終わると後夜祭の為に体育館に移動する。クラスメイトで固まって座り、自分達も横に並んで話を聞いていればいよいよ人気投票の発表に移る。1つ目からクラスの出し物の投票であり三位からの発表でクラス名が呼ばれ皆喜んだり最優秀賞でないことを悔しがる声があがる。二位にはあのおにぎり屋のクラスが呼ばれ余計緊張が高まる中、『栄えある今回の最優秀賞は……3年4組、アリスのお茶会!』と高らかに呼ばれると一瞬置いて自分たちのクラスが一位のことを自覚して一気に喜びが湧き上がって相手の方を向きながら思わず立ち上がる。それは他のクラスメイトも同じようで歓声をあげて喜び、号令をかけていた人物が歓喜のまま皆にハイタッチを求めていれば自分もそれに応じてクラス全体で無邪気に嬉しさを分かちあって)
っ、よっしゃあ!!俺達が一番だ!
(人気投票の発表が始まれば固唾を飲んで見守る。最初は文化祭なんて面倒だと思っていたのが嘘のようにクラスメイトと力を合わせ全力で宣伝も接客もやった、開店前に皆で円になった時の誓い通り一位を獲ることを望んでいる自分がいる。下位賞が発表されるがまだ自分達のクラスは呼ばれていない、いよいよ一位の発表になり無意識のうちに拳を強く握りしめる。そして自分達のクラスが呼ばれると相手とほぼ同時に立ち上がってガッツポーズをしながら相手の方をみれば視線が交わって満面の笑みで喜びを分かちあった。号令をかけていた学級委員長が皆にハイタッチを求めてその流れのままこちらも応じる、委員長はそのまま舞台へとあがって表彰状を貰い受けこちらへと掲げるとまたクラスメイトが湧いた。あれだけクラス全員で力を注いでひとつの世界観を作り上げるに至った努力が形として報われるのがこんなにも嬉しいなんて。戻ってきた委員長を皆で迎え未だ興奮は冷めやらないが、舞台上では進行が次へと移っていく。その後には部門賞が続きユニーク賞にあの巨大迷路が選ばれているのを眺めつつ、いよいよ表彰は文化祭の目玉であるステージの部門へ移っていく。春奈が目指していたもうひとつの一番上、クラスメイトの中に混じっていた春奈をチラリとみるとギュッと両手を握りしめて祈るように舞台上を見つめている。こちらにもその緊張が伝わってくれば「頼むぜ…」と無意識に口にしながらステージ上を見つめて)
え、いや僕達は軽音部部じゃ…わっ、
(皆で一丸となって作り上げたお店が評価されたのが嬉しくて喜びを分かち合う。クラスメイトとも相手とも笑みを見せ合ってハイタッチを交わし、委員長が壇上に上がって表彰状を貰いに行く。委員長が舞台の上で表彰状を掲げてアピールすればまたクラスメイトは湧いてその一体感に参加して良かったと確かな喜びと達成感を感じていた。戻ってきた委員長を労い喜びに浸る中表彰は続いて優秀だったクラスや団体に賞が送られていく。いよいよステージの発表に関しての表彰に移ると彼女は後ろ姿でも分かるくらい緊張していて両手を握りしめている。相手もつられて祈るのが聞こえてくればその雰囲気に当てられながらステージ上を見つめた。『それでは栄えあるステージの最優秀賞は……』と煽るように言った後『軽音部部です!』と宣言があれば会場は湧いて彼女は喜びのあまり飛び上がっていた。その喜びようにこちらまで嬉しくなりつつ、喜びと動揺の入り交じった表情をしていた彼女は壇上に来るように司会に促されるとほかのクラスにもいるメンバーに声をかけ舞台へと上がる。表彰状を受け取る彼女達は心底嬉しそうで良かった、と思うもののまたさっき感じた違和感が募る。そんなことを他所に『それでは最優秀賞をとった軽音部部の皆さんにもう一度演奏して貰いましょう!』と司会が振ると楽器が舞台に用意されていく。一瞬困惑した彼女だったが深く頷くと準備を始め、前奏が始まる。またあの演奏が見られるのかと見ていると不意に彼女と目が合う。にっこりと笑った彼女は何故か舞台から降りてきてこちらにやってくると『せっかくだし翔ちゃんもフィリップくんも一緒に歌おうよ!』と誘われ困惑しているうちに手首を取られほぼ強引にステージの方に連れられて)
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