検索 2022-07-09 20:46:55 |
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…あぁ、さすがは俺の相棒だ。…え、いや俺は………ん、ありがとよ
(若干恥ずかしいながらも相手に求められたのならと頭を撫でてやる、するとその表情にはふわりと笑みが咲いて幼い表情になんとも胸が満たされる心地がして表情が崩れる。ついメモリの影響を忘れて本格的に子供にするように頭を撫でて褒め言葉を重ねてしまう、こんなにも喜ばれてしまうといくらでも褒めたくなるものだ。しかし不意に相手は何かを思い出したのか動きを止めて、直後こちらに手を伸ばしてくる。その言動とハットを取られたことで何をしようとしているのか理解して、慌てて止めようとするが叶うことはなかった。拙い動作で頭が撫でられる、いたたまれない心地に目を泳がせ頬を掻きながらお礼を伝えた。頭を撫でられるのは自分にとってかなり特別な行為でそれを状況が状況とはいえ外でやるのはなかなかに恥ずかしい。せめて情報屋の面々に伝わらないことを祈りつつ、なんとか思考を動かすと「今日風.都であるイベントといや遊園地の映画公開記念イベントだな」と次の目的地を示してなんとか気を逸らそうとする。開始時刻に十分余裕があり、注目の映画となればそこに集まる大人の人数もそこそこ多いはずだ。未だ頭を撫でている相手に崩れそうな顔を必死に保ちながら「そろそろハット返してくれよ」と声をかけ)
ああ。…遊園地! 人が集まるならあのド.ー.パ.ン,トもやって来るかもしれないね。 どうしようかな…
(自分ばかり褒められるのは不公平だと相手が何か言っているのを押し切って拙い仕草で相手の頭を撫でる。自分とは違う髪質を確かめるようにも撫でていれば相手は目を泳がせていて照れている様だが拒否されないのを良い事にニコニコしながら手を動かしていた。その間に相手が先程の条件に当てはまるような情報を出す。思わず遊園地という単語自体に食いついてしまうが元々人が多い場所でイベントをするとなれば大人も多く集まるかもしれない。探偵として賛同の返事をしているといよいよ耐えきれなくなったのかハットの返却を求められると一旦手を止める。ちらりと片手に持ったハットに視線を向け、悪戯っ子な顔で悩むフリをするが相手の方に視線を戻すと「しょーたろうのトレードマークだから返してあげる」とご機嫌で頭に乗せてやり)
おい、フィリップ!…ったく、これがなきゃ探偵として捜査できねぇだろ?
(恋人として戯れている時にされる優しい手つきとは違いその動きはただただ頭を撫でているだけだ、だがそれはそれで相手の幼さも相まって心地よくだからこそいたたまれない。漸く撫でる手は止まったが相手の目はハットへと移って、直後悪戯な笑みを見せる。相手の中に悪魔が宿っているのはいくつであっても変わらないようだ、思わず名前を叫ぶもご機嫌なまま頭にハットを返されると安堵まじりの軽くため息をつく。周囲の状況と同じくあのまま走り出せば大変なことになる所だ。頭に戻ったハットに手を添え探偵の格好へと戻る。移動を始めようとするが遊園地という単語に反応していたのは少々気にかかるポイントだ、そもそも相手は精神が子供の状態で二人で一人の姿になって息が合うのかと少々不安が過ぎる。ちらりと相手を見やれば「ロ.ス.ト.ド.ラ.イ.バ,ー.持っていった方がいいかもな」とその所在を探ろうと呟くように言って)
ふふ、見慣れた探偵さんだ。 っ、駄目!しょーたろうは僕と二人で一人だろう
(このままハットを奪ったまま逃げるのも楽しそうだがこれが相手にとって大切なものである事は知っている。相手が叫ぶのを面白がりつつちゃんと頭にハットを返す。ちょこんと乗ったハットを相手が手を添え調整すれば見慣れた姿に戻る。ハットが無いからといって探偵の捜査が出来ないという訳でもないはずだが相手のかっこつけでもあり探偵としての制服みたいな物なのかもしれない。その姿を褒めた所で相手がこちらを向いたかと思えばロ.ス.ト.ド.ラ.イ.バ,ー.の使用の可能性を呟きが聞こえてきて思わず大声があげる。同時に引き留めるように相手の手を掴むとそんなモノ必要ないとばかりに眉を寄せ、露骨にむすっとした表情しながら抗議の視線向けて)
くそ、ダメか……分かった分かった。俺達二人で一人だもんな、ド,ー.パ.ン.トを倒す時はダブルじゃねぇと
(ロ.ス.ト,ド,ラ,イ.バ,ーは相変わらずこちらが無茶をするかもしれなちという理由で相手の預かりになっていて何処に隠されているのかは知らない。この状態ならば流れにのってあわよくばその居所を聞き出せるかと思ったが残念ながらそうは上手くいかなかった。相手はこちらと二人で一人がいいらしい、それを望んでくれるのは嬉しいことなのだが今日の相乗りは一段とハンドルをしっかり握る必要がありそうだ。露骨に不機嫌な顔を向けられるとあからさまな態度に思わず笑ってしまいつつ、相手を落ち着かせるようにこちらを掴む手をポンポンと優しく叩く。ダブルへと変身することを約束しつつ、そろそろ移動を始めようと繋がった手を離そうとして)
ずっと言ってきたことだろう…。この通り僕も変身出来るから、二人でド.ー.パ.ン.トを止めに行こう
(相手が聞き出すのに失敗したみたいな態度を取れば更に眉間にシワが寄る。ロ.ス.ト,ド,ラ,イ.バ,ーは一人で変身出来てしまえて今までの二人で一人でやってきた根幹を揺るがすようなものだ。いつもならばリスク回避の為にとそのワガママも飲み込めたかもしれないが今は置いていかれるような気持ちでして許容出来なかった。相手を見つめ不満を訴えていれば諦めたようにその表情が綻んで二人で一人だといつものフレーズが唱えられる。若干拗ねている態度は残りつつもダブルで行くことが約束されると体は問題無いと話して、こちらからも二人で挑むように告げる。そうと決まれば善は急げだ。掴んだ手首を解く代わりに相手と手を取り「じゃあ目的地に向かって出発だ!」と宣言するとその方角に走り始め)
悪かったって。あぁ、俺達二人であいつを止めねぇとな。よし、ッ…!フィリップ!手!手離せって!
(残念ながらこちらの思惑は外れてしまったがロ.ス.ト.ド.ラ.イ.バ.ーでの変身では前回のように出力不足になる可能性はおおいにある。何よりまだ拗ねっぱなしの相棒をこれ以上いじけさせるのはあまり得策ではなさそうだ。精神が子供でも根が相手のままならば相乗りできるはずだ、覚悟を決めると遊園地へと移動しようとする。だがその前に相手に手を取られ、あろう事かそのまま駆け出してしまった。外で手を繋いでいるのだって誰かに見られるのはマズイ、つんのめった後相手についていくように駆け出しながら手が繋がったままであることを叫ぶ。だがここまで大人が子供になる騒動が大きくなっているならば『あの時こいつも同じ事になった』と適当に言い訳をすればこの状況を説明できるかもしれない。そんな思いが過ぎればそれ以上強く言うことはなくて手を繋いだまま駅へと向かい、遊園地へと連れられていった。遊園地の入園ゲートへとたどり着くとイベントがあるためか周囲はいつもより賑わいをみせている、イベントの開始時刻まではもう少しあって「今度こそあいつを取り押さえられそうだな」と購入した入園チケットを相手へと渡して)
ああ、待ち構えるにはピッタリだ。行こう、しょーたろう
(二人であることが約束されるとテンションがあがって相手の手を取ればそのまま駆け出した。後ろについてくる相手は手を離せと叫んでいるが気にせず走り続けていればやがてその声も小さくなっていきご機嫌のまま駅に向かう。いつかと同じ電車に乗り込み着いた駅から出てくると真正面に遊園地が見えた。軽い足取りで入園ゲートまで向かうと周囲は家族連れや友人らと遊びに来ている人たちに加えてイベントに参加するためか普段は見られない客層の大人も居て賑わっている。遊園地の中からは既に入園にてアトラクションを楽しんでいる人の声も聞こえてきて好奇心を宿した瞳でそれらを見ていた。相手から入園チケットを受け取ると弾んだ声で返事をするが遊園地という場に浮かれているのは明らかだ。相手に声を掛けて早足でゲートに向かえばチケットを渡して中へと入る。イベント会場は園内の奥の方だったはずだ。あちらこちらから聞こえてくる楽しそうな音に今にも駆け出しそうな表情をしながら辺りをきょろきょろしていて)
……頼むから走るなよ
(入園チケットを手渡すと相手はそうそうに小走りになり慌てて後をおいかけゲートをくぐって中へと入る。イベント会場は奥の方にあり開始時刻まではもう少し余裕がある、怪人が人々の注目をめいっぱい集めるならイベント開始の直前直後あたりが狙い目で姿を現すならその時だ。相手と共に歩きながら考えごとをしていたが隣にいる相手は忙しなく周囲を見回している。精神がいつも通りのときでさえ興味を持てばそちらへ一直線に走り出すのにこの状態では制御できる気はまったくしない。一応戒めるような言葉をかけるがまったく落ち着く様子はなかった。その様子を見ていればどうにも罪悪感が湧いてこのソワソワを笑顔に変えてやりたい気もしてくる。恐らくメモリ使用者は時間になるまで姿を見せないだろう、となるとイベント開始時間までは時間があるということだ。重大な事が起こっているはずなのだがやはり心はユラユラと揺らめいて「イベントが始まるまでにちょっとだけ遊ぶか?」とつい声をかけてしまい)
分かってるよ。…っ!遊びたい!
(賑やかな園内の空気は好奇心を刺激するには十分すぎる環境で落ち着きなく辺りを見て回る。すぐにでも飛びつきたいものは色々あるが相手と二人で解決すると約束した以上それを破る訳にはいかない。幼いながらも我慢しながら進んでいたがどうしても表情や態度には出てしまう。そんな様子を見かねてか隣で歩いていた相手から少しだけ遊ぶことを提案されるとすぐに顔を向けてぱっと表情が明るくなる。すぐさま元気いっぱいの声と表情で返事をするとぐるりと辺りを見渡す。様々なアトラクションがあるがやはり一番に目に付くのは駅からもその存在が確認できた巨大ジェットコースターだろう。「しょーたろう、アレに乗ろう!」とご機嫌に声を掛けると相手の返事を聞く前に再びその手を取ると引っ張るような形で乗り口に向かって走り出して)
いきなりメインの乗り物かよッ、ひっぱんなフィリップ!
(まったく落ち着く様子をみせない相手にだんだん可愛げを感じてしまいとうとう最後には遊ぶことを提案してしまった。相手の精神が退行しているのはもちろんなのだが今の相手を見ているとどうしても相応に甘やかしたくなってしまって、こちらもしっかり相手の精神年齢に引っ張られてしまっているようだ。遊ぶ提案に相手は直ぐさま顔を明るくさせて元気な返事をしていてそれだけで寄り道をして良かったと思ってしまうほどには胸が華やぐ。前回遊園地に来た時は観覧車だけ乗ってすぐに帰ったことを思えば、あの時もある程度は我慢していたのかもしれない。そのまま再び手を引かれてジェットコースターへとかけて行く、初っ端から遊園地の定番の乗り物だ。入口へとたどり着けばそのまま列に並ぶ、それほど待つことなく乗り口へたどり着けばちょうど自分達の前で列が止まって「一番前に乗れそうだな」とニヤリと笑いながら相手を見て)
意外と空いているみたいだね。 ああ、楽しみだ。
(目的の時間まで遊んでも良いと許されると無邪気に喜びを見せる。前回は観覧車ぐらいしか乗ることが出来なかったが今は普段着で何に乗っても良いはずだ。そうと決まれば相手が叫ぶのも気にせず手を引っ張って乗り口へと辿り着く。人の流れが落ち着いているのか意外と並ぶ人は少なくこれなら直ぐに乗れそうだ。並びながらジェットコースターの軌道を観察しながら待っていると乗り口に戻ってきて乗客が入れ替わる。ちょうど自分達の前で列が区切られると相手がニヤリと笑って話しかけてきた。一番前の特等席に弾んだ声で言葉を返し再び上を見上げる。楽しみを隠しきれない顔で見ていたが一番山場から落ちる所で乗客が悲鳴をあげるのを聞くと若干顔色に不安が混じり始める。やがて1周して機体が戻ってくると乗っていた客が降りて乗り場へと案内される。指示に従って席に着きシートベルトと安全バーを付けるがここからだと上っていく線路の傾斜がキツく見えると期待と不安が入り交じりガチガチに緊張した様子で持ち手を握りしめていて)
そんなに緊張しなくても大丈夫だ。こういうのは楽しまなきゃな
(列の一番前で待たされた状態になると相手の期待はより一層あがったようでキラキラとした目がこちらへ向いた。その目はそのまま今しがた出発したコースターへと移る。しかし悲鳴と共に落ちていくコースターをみれば相手の顔は明らかに曇った。いつもより数段分かりやすい反応に笑みを噛み殺しながらコースターが戻ってくるのを待つ。やがて自分達の番が回ってくると案内係に従ってコースターの最前列に乗り込みハットを取って仕舞うと安全バーを下ろした。ふと隣をみれば未知の経験に幼い精神が相まって相手はガチガチに緊張していて今度こそ吹き出してしまう。思わず周りの目も気にせず緊張を解してやるように相手の頭を優しく撫でてやる、最後には人差し指の背で軽く頬を撫でてやれば「俺も隣にいるしな」と言葉を付け加え)
…ああ、せっかくの体験だからね。これくらいはハード.タ
ー.ビ.ュ.ラーで慣れている。 …しょーたろう、風.都.タ,
ワ.ーだ!
(遠くから見た時は楽しそうだと思ったが実際に機体に乗り込んで目の前がハッキリ見える場所に来ると先程の乗客の悲鳴を思い出して緊張して黙り込んでしまう。ぎゅっと持ち手を握っていると隣の相手が突然噴き出して思わず目を向ける。ハットを仕舞った相手に頭を撫でられるとその心地良さに余計に入っていた力が抜けた。更に人差し指で頬を撫でられながら隣にいると改めて言われると恐怖や緊張は薄れていき安心したように口元が緩む。せっかく相手が提案してくれた機会なのだから存分に初めてのジェットコースターを楽しみたい。いつの日かデートでこの空を飛んだことを思い出して自分に言い聞かせるようにも告げていれば安全チェックも終わったようでコースターがゆっくりと動き出す。いよいよ傾斜を上っていけば見える景色も高くなっていく。その中にこの街のシンボルを見つければ腕をぽんぽん叩いて相手に指さしてその場所を共有したりしていればいよいよ最高点に辿り着く。先頭で落ちる先が見えれば流石に緊張が上回って再度持ち手を握り締めるが、滑車の音と共に一気に下っていけば自然と悲鳴をあげながら落下のスピードを味わって)
これ乗った時に見る風.都.タ.ワ.ー.もいいもんだろ?……っ、…!!
(ガチガチになっていた相手の頭を撫でてやるとその表情はすぐに緩んでいく、普段乗り回しているハード.ター.ビ.ュ.ラーの名前が出れば小さく笑って頷き返した。あっちの方がベルトもなければレールもなく、速度でいってもスリルは段違いだろう。唯一違うところは行き先を決められないところだが、相手の心持ちも変わったのかコースターが動き出しても表情が強ばることはなかった。コースターが上がる最中に腕を叩いて呼ばれその方向をみる、視線の先にあるのは風.都.タ.ワ.ーだ。風を感じながら街の象徴が視界に入る光景に、あの日二人でみたタワーを思い出しながらゆっくりと回るハネを眺めていた。だがいよいよ悠長なことも言ってられなくなる。コースターは最高地点へと達してゆっくり下り坂へ差し掛かると一瞬だけ下へ傾いた状態で固定される時間があり余計に恐怖心を煽る。不意にその固定がなくなれば一気にコースターはレール上を駆け抜けて声を挙げてその瞬間を楽しんだ。浮遊感に苛まれながら体が横に傾く程のループに差し掛かり、山なりのレールを全速で駆け抜けるとまた浮遊感が襲い来る。コースターに好き勝手に体を揺さぶられる最中、安全バーを強く握ったままの相手の手に自らの手を重ねると心地よいスリルを味わって)
…!…っ、凄く楽しかった!!落ちる前はドキドキしたけど体がふわっとしながらレールを駆け抜けていって全身で風を感じながら声をあげたり、落ちそうなくらい傾いて振り回されたりと他には無い体験ばかりだ!
(一番前であればレールの向かう先が見れてどれだけの高さから落ちるかが分かってしまう。落下と共に加速しながらレールを駆け抜けていけば風を浴びながら声を挙げていた。ループ部分では押さえつけられるような感覚がするが再び山を登り下っていけば今度は浮遊感が襲ってきてコースターに存分に振り回される。その頃にはすっかりスピード感とスリルの楽しさが恐怖を上回っていて不意に安全バーを握っていた手に相手の手が重なると小さく笑って手を緩く繋ぐ。その状態で最後の山場に差し掛かると繋いだ手に力を込めながら声を挙げそのスリルを味わった。一周のコースを走り抜けるとコースターにブレーキがかかり減速する。漸く安堵出来る状況に戻れば一息ついてすぐに相手の方を向けば満面の笑みを見せながらいの一番に率直な感想を告げる。普段よりも感覚的な語彙を使いながら楽しかったところを幾つも挙げていき初めての体験の興奮が冷めやらぬ様子を見せて)
……随分楽しめたみたいでなによりだ。一回乗るとヤミツキになっちまうだろ?
(上へ下へと好き勝手に振り回されながらジェットコースターを堪能する。隣にいる相手は出発直前の顔が嘘のようにはしゃいでいて、隣からも叫び声が聞こえればますますこの空間を楽しんでいた。余裕も出てきただろうと手を重ねればそこが緩く繋がれる、相変わらず楽しそうな笑い声を発している相手に心は満たされるばかりだった。そうやって二人でスリルを味わいコースターにブレーキがかかると漸く動きが落ち着く、心地よい爽快感に浸りつつ隣をみれば視線がかち合った。直後相手は満面の笑みを見せながらジェットコースターの感想を捲し立てるように口にする、いつもとは違い拙い言葉で感じた興奮をそのまま伝える様はあまりにも可愛らしくて破顔してしまった。胸に溢れたままに相手の頭を思いっきり撫でてやる、こんなに喜んでくれるならやはり寄り道の提案をしたのは正解だった。案内されながらコースターを降りて出口へとやって来る、会場までの距離を考えれば移動を始めても良い頃合だが、もう少しこの姿の相手との時間を楽しむために「そこの売店でソフトクリームとか、クリームソーダとか買って会場向かおうぜ。喉乾いただろ?」と言い訳を付け加えつつ買い物を提案し)
ああ、怖いのが楽しいなんて不思議な乗り物だ。是非また乗ってみたい! やった、沢山叫んだから水分補給したかった所だ
(相手と目を合わせて感想を伝えていれば相手も楽しそうに笑顔を浮かべている。頂上に到達したときは相手に慰められたとはいえ乗ったのを後悔しかけたがその後のスリルの連続は普段体験しないことばかりで思いっきり叫んだのもあって気分も清々しい。達成感と充実感でいっぱいになっている所に更に思いっきり頭を撫でられと幸せな気持ちで満たされ、ふにゃりと口元は緩んで問いかけに頷く。声を弾ませて次への機会を要望しているとコースターは乗り場に到達して案内の通りに降りる。ご機嫌のまま出口から出てきて相手の方を向いたタイミングで売店に寄る提案がされるときらり瞳が輝いて無邪気に喜ぶ。大声をあげて興奮したところに冷たい飲み物や甘味は体に染み渡りそうだ。いつも何かと甘い相手だが今日は一段と甘やかされている気がする。精神年齢に合わせて子供扱いされているのかもしれないが今はそれが居心地が良かった。繋いだままの手を引いて売店に向かう。表に並ぶ軽食や飲み物のメニューをざっと見ているとカラフルなクリームソーダが目につく。喫茶店などで見かけるのはメロンソーダにアイスとさくらんぼが乗った物だが写真にはそれ以外にもイチゴやレモン、ぶどうなど違った味の物も並べてあって色鮮やかだ。すっかり目を奪われてしまうと「しょーたろう、これが食べたい」と指さしながら相手にお願いして)
おぉ、こんなに色んな味あるんだな。よし、二人分買っちまおうぜ。俺は当然ブドウだな
(思いっきり頭を撫でてやれば相手の顔はふにゃりとゆるゆるの笑みをみせて、普段なかなか見ることの無い笑みにこちらも骨抜きにされてしまう。今や共に並び立つ相棒だが今は出会った当初に感じた相手を守らなければという擁護欲が相手の幼い言動によって掻き立てられてしまって、もっと様々な事に喜び笑顔になって欲しいと願ってしまう。そうなれば甘やかすのは止まらなくて手を繋ぐのさえ自然と出来てしまっていた。言い訳と共に売店へとやってくると相手が興味を示したのはクリームソーダだ。透明のカップに入れられ並ぶ色とりどりのクリームソーダは目を引くのに十分だろう。それに相手が望むのならば買ってやりたくなるものだ、揶揄うこともなく直ぐさま肯定するあたり大分相手を甘やかしてしまっているようだ。様々な色のクリームソーダが並んでいるが自分が買うならやはりメインメモリの色のものだろう。ブドウを指さし選ぶと「お前はどうする?」と色とりどりのクリームソーダを指さし)
どれにしようかな。メモリで揃えるならメロンだけど……ここはレモンにしよう。
(早速売店にやってくると並んだメニューの中で色とりどりのクリームソーダに目が奪われる。相手にこれが欲しいと要望すれば甘く可愛らしい物にも関わらず直ぐに肯定されて更に笑みが深まる。今日はやはり自分にかなり甘いようだ。買って貰う事が決まれば次は味の選択だ。相手はすぐさまメインメモリの色でもある紫色のぶどう味を選んでいる。いつものように二人の色として選ぶなら緑のメロン味だろうがこれだけ種類があるならば普段は見ない色にしてみたい気持ちもある。難問を前にした時のように真剣な顔で悩んでいたが綺麗な色の方に惹かれると黄色のレモン味にすることにした。早速カウンターに向かってぶどう味とレモン味を注文する。少ししてそれぞれの色のソーダの上にアイスとさくらんぼの乗ったクリームソーダが手渡されると両手に持って二つをくっつけると「しょーたろう、ル.ナ.ジ.ョ.ー.カーだ!」と嬉しそうに見せて)
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