検索 2022-07-09 20:46:55 |
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……ッ、!……お易い御用だ。……俺も。愛してるぜ、フィリップ
(体も思考も既にオーバーヒート状態で、視界も脳内も相手でいっぱいだ。グラグラと揺れる熱と欲望で相手を見据え最後の一線を超えるのを予告すれば、それだけで相手はいじらしい声を漏らして腹の底がグラりと揺れる。真っ赤な顔のまま頷く姿に色欲も幸福も満たされて口角があがるが、直後手首を掴まれる。その意図が読めず手の熱さを感じながら相手を見つめていると、自らの手は相手の一番底の部分へと押し当てられて息を詰まらせた。あまりにも甘く官能的な仕草に吐き出す息が震え熱い、ご馳走を前にした獣のように無意識に唾を飲み込んだ。こんな事を愛しい人にされて自制が効くはずもない、短い唇を受けこちらも笑みを浮かべれば最大級の好意の言葉を囁いで、掌が当てられた場所を暴き相手の底の底へと侵入していった。)
(/こちらこそお世話になっております!どういう展開になるのかドキドキしながらお返事させていただいておりましたが、互いの絆が試される良きシリアスなお話になりました!お守りが互いを繋げるいいキーアイテムになって良かったですし、再び検索くんの意識の中に入ってどこまでも駆けつけて連れ戻す探偵が出来てとても楽しかったです。その後の甘い時間も甘える検索くんがとてもとても可愛らしく背後共々心掴まれておりました。今回もこちらこそありがとうございました!
次のお話ですがガス抜き的にギャグよりなお話ができればと思っておりました。今度は見た目はそのままて精神だけ子供になってしまう話、たまたま預かった犬が探偵犬として優秀だった話なとが思いついたのですが、検索様はいかがでしょうか?)
(/区切りが良さそうですので一旦こちらだけ失礼します。
こちらも比較的軽めのものが良いかなと思ってましたのでご提案ありがとうございます!後者も一風変わった事件解決が出来たりちょっぴり嫉妬したりと面白そうなのですが前者の見た目大人精神子供な話が気になります。どちらか片方が、って解釈で良かったでしょうか?探偵君なら普段とのギャップや戻った後がより愉快そうですし検索ならいつも以上に振り回すことになりそうですがどちらが好みとかありますか?)
ったくどうなってんだよ……ちょ、ジンさんいてぇよ!!
(相手をこの腕の中に取り戻し相手の全てを食らった日から一週間程、事務所には奇妙な風が吹きこんできた。依頼人が来ないかと待ち構えているとス.タ.ッ.グ,フ,ォ,ン.が鳴って画面に表示された珍しい人物の名前に眉をひそめる。電話の相手はマッキーだ、ジンさんからかかってくる事はあってもこちらを目の敵にしているマッキーからかかってくるのは珍しい。不思議なこともあるもんだと電話に出れば『探偵!今すぐ来い!!』と焦っているのに傲慢な物言いで呼び出しを食らってしまった。仕方がなく呼び出し先である公園に行ってみるとなにやら警察が交通安全キャンペーンでもやっていたのかノボリが立ち警官姿の人間がチラホラと見える。だが会場に近づいてそこが異様な事に気がついた。警官服の男のうち半数程がそこら辺を駆け回ったり棒を振り回したり砂場で遊んだり、子供のような挙動をしているのだ。大の大人が子供のようにはしゃぐ姿は奇妙を超えて不気味だったが、その中にジンさんの姿を見つけると顔を引き攣らせる。マッキーがなんとかジンさんを引きずってきて怪物が現れたあとにこの有様になったと説明されたが、ジンさんは面倒くさいガキの如くこちらにパンチをするフリをして実際には当てないという動作を繰り返しこちらをニヤニヤと見てくる。絶妙にムカつく光景だ。ため息をついたところで今度はパンチが本当に横っ腹にめりこんでジンさんへと文句を飛ばす。「まぁメモリ犯罪には間違いねぇだろうが…」と助言を求めるように隣にいる相手へと目線を向け)
(/それでは精神年齢が退化するお話としましょう!メモリ周りのところはコンパクトで良いと思いますので、ド,ー,パ,ン,ト.,としては弱小のメモリで怪人態はサクッと倒す流れとしましょう。
探偵は体が小さくなった時にそこら辺のお話もさせていただきましたので検索くんが退行するのはどうかなと思いましたがいかがでしょうか?こちらとしてはどちらでも楽しめると思っていますので、もし検索様のご希望があればそちらに合わせます!ひとまず導入らしきものを置いておきますね!)
まるで中身だけが子供になってしまうメモリ…、興味深いね
(お互いの存在を確かめ合ってから1週間程、事務所で本を読んでいれば真.倉.刑事から妙な電話がかかってきた。彼らのことを考えればそうそう関わった事件以外では連絡を取り合わないはずだがそうもいっていられない状況らしい。何となく興味を持つと相手と共に公園へと向かった。そこには警察官の威厳など感じられずに無邪気に遊ぶ警察官達の姿があって思わず目を見開く。その中には刃.野.刑事も混じっていてこちらに連れられても尚相手に寸止めのパンチを繰り出している。相手や真.倉.刑事のことは覚えているような様子だが関係は親しいお兄さんという認識に置き換わっているようだ。経緯から考えてもこんな事が起こる原因は1つしかない。相手が脇腹にパンチが入り痛がっている間も目の前の奇妙な光景に好奇心が擽られ唇に触れながらニヤリとした笑みを浮かべる。以前相手が小さくなってしまったり自らが猫になったりしたこともあったが姿が変わってない辺り精神操作系なのだろう。仮説を立てながらも相手と刃.野.刑.事の間に入っては「ここに来た怪物が何処に行ったか分かるかい?」とド.ー.パ.ン.トという単語を使わず子供に分かりやすい言葉で話しかける。すると真っ直ぐと腕を上げその意志を表明すると『向こうの公園に遊びに行くって!』といつもの刃.野.刑.事を知っていれば驚くほど無邪気に、そして元気にある方向を指差す。真.倉.刑事に彼らのことを任せることにすれば「行ってみようか」と条件に合う公園を探すように相手に声をかけて)
(/初回有難うございます!それでは検索の精神年齢を退行させちゃいましょう。お決まりの所はサクサク済ませちゃって今の図体のまま子供っぽくわちゃわちゃするお話にしましょう。何かやりたい事があればまた適宜相談なり展開させて貰ったと思います/何も無ければ蹴りで)
言ってる場合かよ……あぁ。向こうの方に今日バザーやってる公園があるはずだ、急がねぇと
(もはや地獄絵図と言っても過言では無い状況だが、相手はそれをいつもの如く興味深そうに眺めていて思わず突っ込んでしまう。今のところ大きな被害はなさそうだが放っておけば大事になるのは間違いない。相手がまるで子供に話しかけるようにジンさんへと質問をすれば綺麗な挙手がなされて行先を示される。頭が痛くなった気がして額に手をやりキャンキャン喚くマッキーにジンさんを任せて相手に頷き返すと公園の方へと歩き出す。ジンさんが指した方向にはいくつか公園があるが先程の所のように人が沢山集まっている場所となると目的地はひとつに絞られる。早くこの事態を納めなければとバザー会場にたどり着く、周囲はまだ混乱していないようだ。さっそくド.ー.パ.ン.ト,を探そうとした所で近くにいた男の子がバランスを崩したのかこちらに軽くぶつかる、その衝撃で目線は男の子へと向いた。時を同じくして会場には異様な空気が流れる、人ではない造形の怪人が現れたのだ。だがその怪人は可愛らしいピンクのエプロンをしていて顔はニッコリと笑っている、まるで幼稚園の先生だ。戸惑いの空気の中怪人はスっと目の前にガラガラのようなものを持ち上げる。そして『さぁ良い子のみんなー!遊ぶ時間ですよー!』とそのガラガラを振った。するとガラガラからはキラキラと光る星が飛び出してその瞬間を見ていた子供ではない人間に飛んでいき、星を受けた大人は途端にその場で子供の如くはしゃぎ始めて)
今のところ異変は無さそうだけど…、アレは…翔太郎っ!
(本人たちは能力に当てられたとは露知らず極めて楽しそうだが元に戻った時の尊厳の為にも早く解決した方が良さそうだ。能力が使うのが目的ならば人の多い場所を選ぶ可能性は高い。相手の案内で指さした方角にあるバザー会場へと向かう。会場に辿り着き辺りを見渡すが怪人の姿はなく平和に賑わっているようだ。見て回ろうと歩き始めた所で男の子が相手にぶつかっていたがそれよりもバザーのテントの隙間から見えた異形の怪人に目を奪われる。怪人は可愛らしいピンクのエプロンを着ていて子供達が出し物をするようなメインのステージの前に辿り着くとガラガラのような物を取り出して音を鳴らして振った。するとキラキラとした星が飛び散ってその一つがよそ見をしている相手の元に向かっていく。咄嗟に相手の名前を呼びながら動き出すと勢いのまま肩を押してそこから退けさせる。だが自分が避けきるには時間が足りずに星が直撃してそのまま地面に倒れてしまう。反射的に目を瞑るが次に感じたのは痛みだ。咄嗟に庇った腕が地面と擦れてじくじくと痛みを覚えると幼くなった心ではすぐにキャパを超えてしまい、涙が溢れてくると「うっ…うっ…うぇーん!」と床に伏せたまま子供のように泣きじゃくり始め)
ッ?!フィリップ!……な、……おい、まさか…
(こちらによろけてきた男の子を支えて送り出していると相手が何かに気がつく、その間も男の子に手を振っていて周囲の状況に気を配っていなかった。直後名前を呼ばれて体を押される、そこで漸く周りに目が向いてド.ー.パ,ン.ト.が近くにいること、相手が何かに当たった事に気がついた。思わず名前を呼んで駆け寄るが相手は声をあげて泣きじゃくり始めて目を見開く、こんなに声をあげて泣くなんて見た事のない光景だ。そして次に周囲の異様な空気に気がついた、先程と同じく半数程の大人が駆け出したり玩具で遊び始めたりと騒がしくしている。先程の光る何かとこの状況をみれば相手に何かあったのかは明らかで血の気が引くのを感じながら相手へと再び目を向ける。床に突っ伏したまま泣きじゃくる姿は子供がやるそれだ。相手の傍へしゃがむと肩と腕を支えて上半身を起こしてやりながら顔を覗き込み「大丈夫か?」と様子を伺うように泣きじゃくる顔に向かって問いかけて)
…うぅ…しょーたろう? さっき転んだ時にここをずりってしちゃって、それで痛くて…
(頭の中が痛いと悲しいでいっぱいになってありのまま泣きじゃくる。公園の中は駆け出して遊ぶ大人や売られている商品を面白がって触る大人とその姿に困惑する人達で軽いパニック状態だ。感情のままに突っ伏して泣いていたが何者かが肩と腕を支えて上体を起こされ啜り上げながら顔をあげると見覚えのある人の姿があった。それが大好きなあいぼうであることを認識すれば幼い口調でその名前を呼ぶ。見慣れた人が居れば少し気持ちは落ち着いて問いかけに応じるようにTシャツの袖口を捲って軽く擦れて出来た傷を見せる。普段なら気にもしないような小さな怪我を本人は真剣に相手に伝えようとするが情緒のキャパや感情の制御まで幼くなってまた痛みや倒れたことを思い出すと言葉を紡ぎながらじわじわと瞳に涙の膜が張って泣き出しそうな顔に変わっていき)
…、……あ、えっと…そうだよな?痛かったよな?
(体を起こして様子を伺えば相手から幼い口調でこちらの名前を呼ばれる、いつもと同じ見た目で舌足らずな呼ばれ方をすると不覚にも胸が高鳴って目を瞬かせてしまった。緊急事態に心を奪われている場合ではないと軽く頭をふる、この様子では相手はジンさんと同じ能力にかかってしまったらしい。たどたどしい口調で怪我をした事を伝える姿に可愛らしさを感じるのと探偵の責務との間で揺れていれば、説明しているうちに痛みを思い出したのか相手はまた泣き出しそうな顔になる。慌ててそれを止めようとするもこの状態では『泣くな』と言って止まるものでもないだろう。暫く戸惑ったように手を忙しなく動かしながらひとまず共感の言葉を口にする。見た目にとらわれず相手が子供の精神なのだとすれば痛みを和らげる方法をひとつ思いつく。が、それをやるのはなかなかに恥ずかしい。とはいえ相手は今すぐにでも泣き出しそうでしのごの言っていられない状況だ。覚悟を決めて人差し指を一本立てるとそれを腕の傷部分でクルクルとさせ「ほらフィリップ、痛いの痛いのとんでけー」とおまじないを唱えて)
…っ、痛くなくなった! しょーたろう、魔法使いみたいだ!
(痛みを訴えると相手は戸惑いながらも気持ちに寄り添うように問いかけをしてくれてこくこくと頷く。泣き出す瀬戸際のような表情で相手を見つめていると相手に名前を呼ばれて相手の人差し指に視線を向ける。それは傷のすぐ上の空中をくるくると動き同時に呪文のようなものを唱えていて、未知の行動に思わずぱちぱちと瞬きする。だが効果は絶大でそのおまじないに意識が向かったせいか痛みをあまり感じなくなるとぱぁと表情を明るくしてその事を相手に伝える。指の動きと言葉だけで痛みがなくなるなんてまるで魔法のようだと興奮すれば涙はすっかり引いて相手にきらきらと憧れの目を向ける。それだけでは飽き足らず喜びの気持ちのまま同じ体格であることを考慮しない子供の感覚故の全力で相手に飛びついて強く抱きつく。そのまま抱きしめていると怪人は能力の効果を十分に確かめられたのか満足そうに公園を後にしようとしていて)
あーまぁ、…だろ?、ちょ、待て!フィリッ、
(羞恥をなんとか抑えて定番のおまじないを唱えて見せれば相手は目をパチパチとさせた後に一気に顔を明るくさせる。普段ならばこの行為自体には痛みを緩和させる効果はない、だとか分析が始まりそうなものだが相手は実に素直におまじないにかかっている。コロコロ変わる表情はやはり可愛らしくて曖昧な笑みを浮かべながら返事をする、しかし悠長なことをしている場合ではない。早いところあのド,ー.パ.ン.トをどうにかしなければならない、相手がご機嫌な今なら変身だけはできるだろうか。だがそれを試す前に相手は煌めく瞳を向けてこちらへと勢いよく飛び込んでくる、慌てて止めようとするが時すでに遅く、咄嗟の事にしゃがんでいた体勢ではバランスを取り切れずにそのまま二人して地面に倒れてしまった。大人たちが楽しそうに遊び始めたりのをみて満足したのか怪人はその場を立ち去ろうとする、慌てて動こうとするも相手に抱きつかれ倒れた状態では動く事ができず相手の体を叩くと「おいフィリップ!動けねぇから離れろ!」とついいつもの調子で叫んでしまい)
…へへ、…っ、しょーたろうは僕のことが嫌いなのかい、
(相手の特別なおまじないのおかげで痛みも無くなればその不思議な力に目を煌めかせて気持ちが動くままに相手に抱きついた。予想に反して相手は受け止めきれずに二人して地面に倒れてしまったがそれも一種の戯れのようで無邪気な笑みが零れた。怪人のことなど頭から抜けて相手とくっついて喜んでいたが相手が自分の体を叩き近くで叫ばれると思わずビクッと身が震え怯えたように縮こまる。緊迫じみた声で離れるように言われてしまえぱ怒られたと思うには十分で笑顔は消え失せしゅんと眉が下がった。言われた通りに腕は解くが代わりに縋るようにシャツの裾を掴んで不安げに瞳を揺らしながら問いかけて)
あ、いや……、そんなわけねぇだろ。悪かった、…俺は、フィリップの事が大好きだ
(焦って相手に離れるように叫ぶとこちらに抱きついていた体が怯えるように震えるのが直に伝わってやらかしたと焦る。見た目がいつもと同じだけにいつもの調子で叫んでしまったが、精神が子供になっている相手からすれば大の大人が怒ったように見えただろう。あれだけ煌めいていた笑顔は一瞬で消え失せしゅんとした顔でこちらから離れてしまう。相手の体は離れ動けるようになり去っていった怪人を今から追えなくはないだろうが、今はそれよりも相手が優先だ。どちらにせよこの状態では変身することも出来ないだろう。いじらしく服の裾を掴まれると早く謝らなければと気持ちが逸る。本来ならここは外でそれらしいことをするのはルール違反だがこの混乱の中ならば誰にも注目されないだろう。体を起こして相手を抱き締めると安心させようと背中をポンポンと軽く叩く。精神が後退している今、下手な言葉ではなくストレートな物言いをするべきだが外ではやはり恥ずかしく、言葉を詰まらせながらも本心を伝え)
…本当に? ……ん、僕もしょーたろうの事大好きだ、
(相手から離れたくは無いが嫌われるのはもっと嫌だ。しゅんと沈んだ顔をして服の裾だけを掴んで相手を見つめていれば嫌いという言葉は否定されてひとまずほっとする。だがイマイチ実感が湧かなければ確認するように問いかけた。すると謝罪されると共に体を起こされて相手の腕で回って抱き締められる。馴染みのある体温が伝わってきて更に優しく背中をぽんぽんとされると緊張が解けていって安心したように息を吐き出す。もっとくっつきたくなってこちらからも緩く相手をぎゅっと抱きしめた。その体勢のまま、何処かぎこちない口調で大好きだと告げられるとふわふわと暖かい気持ちになってふにゃりと表情が緩む。軽く擦り寄るとこちらからも心からの言葉を弾んだ声で告げる。暫く抱きついていればすっかり機嫌を取り戻すも辺りの騒がしさに気づけばそちらに目を向ける。公園内は相変わらず精神が子供になった大人が遊び回っていて事態を聞きつけたであろう警察のパトカーがこちらにやって来るのが見えた。その光景に何処か見覚えがあれば「…そういえば僕はしょーたろうと調査に来て…?」と小首を傾げながら経緯を思い出そうとして)
ん、…おぅ、ありがとよ……あぁ。ド.ー.パ.ン.ト.追っかけてきたけど逃げられちまったな。もう一回接触する前にあいつのこと調べときたいが…
(相手を優しく抱き締めあやす様にしてやれば相手からは柔らかな吐息が溢れる、どうやら落ち着いてくれたらしい。そのまま向こうからも抱き締められる。精神は子供なのだが抱き締める力はきっちり元の体のままで、嬉しいのだが白昼堂々抱き合うのはやはり恥ずかしい。しかもこちらに擦り寄られ幼い口調で嬉しそうに同じ言葉を告げられれば心臓はどんどん早くなってしまう。このままでは顔にも動揺が出てしまうところだったがその前に相手の注意が周囲へと向いて内心安堵した。抱きしめていた腕を解いてバザーの方へ目をやれば相変わらず子供の如く遊ぶ大人を大人が追いかける恐ろしい光景が広がっている、早くなんとかしなければやはりマズイ。怪人の行く先はここ二回を見るに人が多い催し物会場だろう、次に現れる場所を予想することは出来るがその場所を知るにしろあの怪人の詳細を知るにしろ必要なのは相手の検索能力だ。しかし肝心の相手は今中身が幼稚園児くらいになっている、相手の方を見つめると暫く悩んだ後「……検索できそうか?」と確認してみて)
あのド.ー.パ.ン.ト、幼稚園くらいの先生みたいだった! …? もちろん、任せたまえ
(相手に大好きと言ってもらっていっぱいぎゅっとされると幸せでいっぱいになりニコニコと笑みを見せる。機嫌も治ると周囲のことに興味を持って賑やかな様子を眺めながらも先程見た怪人の雰囲気を相手と共有する。エプロンや声掛けの内容からしても自分くらいの歳に対する先生みたいだった。相手と探偵としてお仕事する為にもその怪人は捕まえないといけなかったはずだ。精神が幼くなったとはいえ元々の記憶や知識も何となく残っていれば調査の為にやる気を見せる。そうしていると相手がぽつぽつと何かを喋りながらこちらをじっと見つめている。思わずキョトンとして相手の目の前で手を振ったり頬をつんつんしながら反応を待つ。恐る恐るといったように検索が出来るかと問われると相手に頼られたことに得意げな表情をして元気な返事をするとばたばたと騒がしく立ち上がる。そのまま両腕を広げると真昼間の屋外にも関わらずその場で地.球.の.本. 棚へとアクセスをした。意識の中では本棚がいつもより大きく感じられて空間も広い。感動したように見渡しながらも「しょーたろう、キーワード!」と相手に調べるワードを教えるように促して)
幼稚園の先生か。でかしたぜ相棒、いい観察眼だ。それならキーワードは、世話係、子供、精神、だな
(今の状況を思い出させるようにここに来た目的を言えば、相手は幼いながらもド.ー.パ.ン.トの特徴を伝えてきて目を瞬かせる。こちらは男の子に目を取られていて怪人の姿や能力をきちんと見ておらず、これはかなり有力な情報だ。相手は子供になってもきちんと探偵であるらしい、いの一番に敵の情報を伝えてくれたことに頭を撫でて相手を褒めておく。情報が揃ったとて検索が出来るか迷っていると相手が目の前で手を振ったり頬をつついたりとちょっかいをかけてきて集中できない。が、やはりその仕草が可愛らしくて怒る気にもなれなかった。不安はあるが先程の探偵らしさを信じ検索をお願いする。相手は得意げな顔に元気な返事をしていてますます心臓に悪い。こちらも立ち上がると落ち着かない相手に急かされキーワードを伝える。腕を組み相手の様子をうかがいながら検索結果を待って)
世話係、子供、精神……あったよ、しょーたろう。えっと…『protection』庇護とか保護するものって意味だ。親鳥みたいな姿をしていて、能力をかけたひとをヒナのような存在にしてしまう…って書いてある。
(相手に特徴を伝えればわしゃわしゃと頭を撫でられて幸せそうに笑う。大好きな人に褒められるのが何よりも嬉しかった。もっと相手の役に立つためにも自信満々に立ち上がり地.球.の.本.棚に入ると告げられたキーワードを一つ一つ入れていく。数が減っていき一冊に絞られるとそれを持って現実世界に戻ってくる。早速本を開くと沢山の文字が書かれていて幼くなった精神では若干圧倒されてしまうが順番に目を通していく。メモリ名の通り対象を庇護下に置くような存在、つまり子供の精神にしてしまう能力らしい。いつもよりたどたどしくも概要や能力の使用には一定以上の人の注目を浴びる必要があるなどといったメモリの重要そうな情報を読み上げる。あらかた必要そうな検索結果を伝え終えるとぱたんと本を閉じ、腕を組んだ相手の目の前にやってくると何かを期待するようにじーっと見つめていて)
……ったく、はた迷惑なメモリだな。注目を浴びる必要があるってんなら今日風.都で他にやってるイベントは…
(キーワードは間違っていなかったようで相手が手元の本を開く。本を読むことができるのも相手だけだ、一瞬たじろいだように見えた相手に大丈夫だろうかと心配になるも読むのに手間取っていただけのようだ。相手は速読が得意なはずだが精神が子供になったことがここにも影響を及ぼすとは。だがここは焦らずにじっと相手が内容に目を通すのを待つ。やがて相手は情報をこちらに伝えてくる、やはり精神が子供になろうとやる時はやる人間だ。敵の情報を聞けば今の状況ともピッタリ一致していてメモリは『protection』で間違いない。あとは次の行先のあてをつければ先回りできそうだ。該当しそうなイベントを考えようとした所で相手がこちらへと近づき視線を向けているのに気がついて目を合わせる。一瞬見つめ合う時間のあと、相手が何を期待しているのか理解すると目が泳いだ。どうやら先程のが相当お気に入りらしい。昼間に外でやるにはやはり恥ずかしいのだが、ここで誤魔化せばきっとまた悲しい顔に戻ってしまう。それは流石に看過できない。軽く息をついた後に相手の頭に手のひらを乗せるとそこをわしゃわしゃと撫でながら「よくやったなフィリップ」と思い切り褒めてやり)
……へへ、しょーたろうの相棒だからね。…僕ばかりでは不公平だ、しょーたろうも偉い偉い
(絞り込んだ情報を相手に伝えて整理する。さきほどと同様に人が多く集まっているような場所に行けば待ち構えることも出来るかもしれない。相手に任された通りの役割を果たすことが出来ればいつもならば直ぐに次の方針を立てる所だが今は自分の感情の制御が効かずに思ったままに行動してしまう。相手の目の前にやってきてじーっと目を見つめて無言のお願いをしていればぱちりと目が合った。直ぐに視線は逸らされてしまったが小さく息が吐き出された後、頭に手のひらが乗ってわしゃわしゃと撫でられる。大好きな相手に目一杯撫でられながら褒められると胸が温かい物でいっぱいになって花が咲いたような笑みを浮かべては得意げに相手の相棒を名乗る。満足いくまで撫でられていたがふと自分がされてばかりだと気づくと居ても立っても居られずぽつりと呟くと相手のハットを取ってしまう。そして真似をするように頭の上に手を伸ばして撫で始めると楽しそうに誉め言葉を送って)
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