検索 2022-07-09 20:46:55 |
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当然だ。あぁ、いくか
(相手の赤くなった顔をもっと見てやりたい気持ちもあるのだが、あまりやりすぎると別の問題でこの布団から抜け出せなくなってしまいそうで甘やかす方へと舵を切る。朝食の話題を出せば相手は途端に好奇心を輝かせて顔を上げた。意識は覚醒し布団から抜け出す理由が出来れば行動は早く、相手によって分厚い布団が捲られてこちらも布団から立ち上がった。いろいろと痕の残る体を軽く咳払いしながら浴衣を整え隠すと相手に手を引かれて寝室を出る。そのままキッチンへと向かえば早速冷蔵庫を開けた。一番上段に布の掛けられた鉄板があって丸ごと取り出しキッチン台へと乗せる。布を取り外せばそこからでてきたのはふわりと膨らんでいる焼く前のパンで思わず感嘆の声をあげた。鉄板の上にはクロワッサンやらレーズンパンやら様々な種類の小ぶりのパンがいくつも並んでいる。付属されていた紙には作り方が記載されており、どうやらキッチンに備え付けられたオーブンでパンを焼きそのまま焼きたてを味わう朝ごはんらしい。早速オーブンを起動させ余熱を開始させると「ほんとの焼きたて食えるってことだよな」と期待を滲ませていて)
焼く前の生地なんて初めて見たよ、種類豊かだしちょっとしたバイキングだ。
(相手の手を引いて階段を降りていく。朝方で空調の整ったここでさえ寒さを軽く感じる気温ではあるが今は朝食への期待が上回っている。キッチンに辿り着くと相手が冷蔵庫から鉄板らしきものを取りだしてくる。被せられた布を捲るとクロワッサンやシンプルな丸パンなどよく見かけるサイズよりも小さめに成形されたパンの生地が並んでいて目を輝かせる。どうやら昨日が和食なら朝は洋食のようだ。丁寧に各パンの解説や焼き時間の説明が書かれた紙を見れば更に期待は高まって早速相手の言葉に頷きながら余熱を開始する。焼きあがったパンは何度も見た事あるがその前段階を見るのは初めてで形を崩さないように生地をつんつんとしてみる。見た目通り柔らかくふわっとしていてこの状態でも美味しそうなのが分かる。様々なパンが少しずつ鉄板に乗っていて朝から多くの種類のパンを食べ比べ出来そうだ。そうしているうちにオーブンが余熱の完了を告げて火傷しないように鉄板を中に入れ焼成を開始する。つい焼けていく様をじっと観察していたが紙に書いてあったパンのお供という言葉を思い出すと冷蔵庫を見てみる。中には何種類かのジャムの小瓶やバターケースなどが幾つか準備してあって「これだけ種類があると迷ってしまうね」と言いながらテーブルに出していき)
おぉ、ジャムもめちゃくちゃ種類あるな……なかなか豪華な焼きたてパンバイキングが出来そうだ
(焼く前のパンはテレビなどで見た事はあるものの実際に目にするのは初めてで、相手がパンをつつくもしっかり発酵されて弾力を持った生地はつついた後が残ることなく見るからにふんわりしている。出来上がりに期待しつつ紙に書かれた通りに余熱したオーブンに鉄板を入れると、つい相手 と共に暫く中を眺めてしまった。パンを焼いている最中の光景なんてもっと見たことのないものだ。いつ見知った色のパンになるのだろうかと考えていたところで相手が冷蔵庫の方へと近づいていき、こちらも連れ立ってそちらへ向かう。冷蔵庫を漁れば様々な種類のジャムとバターが用意されていて目移りする多さにまた感嘆の声をあげた。種類豊富なジャムに焼きたての様々なパンとなればかなり華やかな朝食になりそうだ。相手と共にジャム類を用意しているうちにキッチンからは香ばしい匂いが漂ってきて思わずその美味しそうな空気を吸い込む、どうやらパンがそろそろ焼き上がるようだ。オーブンの方へ戻るとちょうど焼き上がりを知らせるタイマーが鳴って相手に期待と共に目配せした後オーブンを開いて)
良い匂いもしてきたしお腹が空いてきたよ。…おぉ、美味しそうな焼き加減だ
(相手もパンが焼きあがる過程を見るのは初めてなのか隣り合ってオーブンの中を眺める。二人でパンの焼きあがりを楽しみにしているのが何だか面白くて上機嫌になりながら朝食を準備をする。パンの種類に加えてジャムやバターなど一緒に添える物も色々あって普段トースト一枚になりがちな朝食と比べて随分と華やかだ。そうしている内にもオーブンからは香ばしい匂いがしてきて食欲がそそられる。待ち構えるようにオーブンの元に向かえば丁度焼きあがったようで目配せしてからオーブンを開ける。そこには良い感じにきつね色に焼けたパンがあってそれぞれ香ばしい匂いや甘い匂いを漂わせている。弾んだ声で感想を述べると早速ミトンを嵌めてオーブンから鉄板を取り出す。コルクの上に置くと用意されていた紙の敷かれたバスケットに熱さに苦戦しながらも移せば準備完了だ。「焼きたてのうちに食べようか」と声を掛けるとバスケットを持ってテーブルに向かい)
…美味そうな匂い…おい、火傷するなよ!よし、焼きたてで食わねぇとな
(オーブンを開けると熱気と共にパンの香ばしい匂いがぶわりと広がり二人を包む、焼いている最中よりもさらに強くて数段良い香りに思わずまたその香りを吸い込んだ。鉄板を慎重に取り出しバスケットにパンを移していくが焼きたてのパンは当然熱く、パンに四苦八苦する相手に思わず口を出してしまう。無事にパンを移しおえれば朝食の準備も完了だろう、焼きたての熱さが残るうちに食べようと早速テーブルへと向かった。テーブルの角を挟んで相手の隣に座ると未だにバスケットからは良い匂いが漂っていていやでも期待は高まる。待ちきれないのが隠しきれていない目で相手の方をみれば「早速食うか」と声をかけ「いただきます」と手を合わせる。まずは定番の小ぶりなクロワッサンへと手を伸ばすとまだまだ熱いそれを数回お手玉してから一口齧り付く。焼きたての皮が割れるパリッと小気味よい音が響いて、口のなかで咀嚼すればバターがじわりと溶けだしてくる。まだホカホカの生地からは口のなかいっぱいにパンとバターの香りが広がり、あまりの美味さに「うっま…」とシンプルな感想をこぼしていて
いただきます、…ん、美味しい! 焼きたてだと素材の味を強く感じてこれだけで幾らでも食べられてしまいそうだ
(焼きたてのパンをバスケットに移し替えることが出来ればテーブルに移動して中央に置く。椅子に座る間にも美味しそうな匂いは漂ってきて相手が落ち着かない様子を見せれば思わず口元に笑みが浮かんだ。せっかくの焼きたてを味わおうと相手に頷くと手を合わせて早速バスケットに手を伸ばした。最初に食べるのならばシンプルな方が違いが分かるだろうとロールパンを選ぶと多少行儀悪いが浴衣の袖を介して熱さを軽減しながら口に運ぶ。端っこから噛り付くと外の香ばしくなった皮の中にふわふわとした生地があって優しい甘味が広がる。何かを挟んだり塗ったりすることが多いシンプルなパンだが焼きたての今では食感と素朴な味を最大限に感じることが出来て素直な感想を告げる。隣の相手からはクロワッサン風味豊かなバターの香りと心地良い音が感じられてそちらも美味しそうに見えてしまう。じっとそれを見つめると「そっちも一口食べてみたい」と顔を寄せてお願いして)
めちゃくちゃふわふわだから一口が軽いよな……ん、
(こちらがサクサクのクロワッサンを堪能している横で相手は最初のひとつにロールパンを選んだようだ。浴衣の袖を使ってパンを掴む姿は袖口の長い服を着てパンを頬張っているように見えてなんとも微笑ましい。クロワッサンよりももっとふわふわの食感になるであろうロールパンを食べた途端相手はこちらと同じような感想を漏らしていて小さく笑みを浮かべる。シンプルな作りのパンはより生地そのものの味を堪能できそうだ。こちらもパンの感想を口にしていると相手がクロワッサンに誘われるようにこちらへと近づいてきて一口を所望される。物欲しそうに見つめる目をみれば悪戯心が疼いてしまうが悪戯をしている間にも焼きたての温かさはどんどん失われてしまう。ここは素直に食べかけのクロワッサンを相手へと差し出した。その代わりにと相手の持つパンに目を向けると「俺もそのロールパン食いてぇな。イチジクのジャム付きで」とひと手間加えたひと口を所望し)
この分だと余裕で食べ切れそうだ。…ん、バターの風味が豊かでサクサクの層が絶品だね。ああ、任せてくれ
(鉄板のパンを見た時に美味しそうと思う一方で食べ切れるか若干不安ではあったが一つ一つが小さいのと焼きたてで一口が軽いおかげで幾らでも食べられてしまいそうだ。上機嫌に頷きシンプルなパンを味わっていると今度は隣の風味豊かなバターの匂いに誘われて顔を寄せる。相手が食べていれば余計にそれが美味しそうに見えてじっと見つめながらお願いすれば口元にクロワッサンが運ばれてきて口元に笑みを描きながら一口齧りついた。ポロポロと零れた皮を慌てて受け止めながらも焼きたてならではのサクサクとした層の食感と練り込まれたバターの風味を強く感じてロールパンと味比べをして素直な感想を口にする。そうしていると今度は相手によってロールパンを所望されて小さく笑みを見せた。イチジクのジャムの瓶を開けてスプーンで中身をすくうと食べかけのロールパンの断面に塗り口元に差し出して)
ん、……やっぱ焼きたては違うな。ジャムもあっためられて良くあう
(こちらが差し出したクロワッサンに相手が齧り付けば皮が割れる良い音が聞こえてくる。同時にパラパラと欠片が落ちてしまい慌てる様子に思わず笑ってしまいつつそのまま咀嚼する様子を見守る。どうやらこちらのクロワッサンもお気に召したようだ。そして今度はこちらがリクエストした通り相手はイチジクのジャムを塗ったロールパンを差し出してくる。体を少しだけ相手の方へと乗り出し一口齧ればふわふわもちもちの食感とパンの香り、さらにイチジクの甘酸っぱい味が加わって広がり満足気な顔をしながら咀嚼する。ロールパンはクロワッサンとは違う方面で焼きたての良さを感じられるものだ。続いてまたクロワッサンを頬張れば小ぶりな分あっという間になくなってしまって、先程相手から貰ったロールパンに似たものを味わいたいと思えばシンプルな丸パンを手に取る。せっかくこれだけ付けるものが用意されているならとパンを縦半分に割ると普段よりもたっぷりとバターを塗り、さらにイチゴジャムもたっぷりと重ねて塗る。パンを元に戻せば完成だ「こんだけバターとジャムを使えることもねぇからな」と上機嫌に言えば一口齧り、濃厚な味に満足気に唸っていて)
昨日とは違う意味で今しか食べられない贅沢品だ。確かに家だと何かと貧乏性だからこういう時ぐらいは景気よく行くべきだね。
(クロワッサンを味わいながらイチジクのジャムを塗ったパンを差し出すと相手が身を乗り出して一口齧り付く。シンプルなパンだからこそ味わえる焼きたての良さを相手も感じたようで好意的な感想が告げられる。こう言った小さな幸せを共有出来る事に心は暖かくなって昨日に引き続きこの場所でしか食べることの出来ない朝食に声を弾ませていた。残りのパンにもイチジクジャムを軽く塗って食べていると相手もクロワッサンを食べ終わり次の丸パンを手に取る。半分に割って湯気の出る断面にバターとイチゴジャムをたっぷり塗るところを見れば思わず笑い声を零す。家の冷蔵庫にもバターとジャムはあるが何かと家計のことや買い出しのことを考えると一回でトーストの表面に薄く塗る程度しか使っていない。相手との生活に染まった結果だと思えば悪くは無いがたまには贅沢に使ってしまうのも悪くないだろう。相手の言葉に賛同を示しながら今度はシュガーパンをバスケットから取り出してきて一旦皿に置く。そこに贅沢にもハチミツをたっぷりかけてから一口かじると様々な類の甘さが一斉に襲いかかってきて「幸せだ…」なんて呟きながらもう一口と食べ進めていき)
あぁ、いい時間だ。旅の時くらいは我慢を忘れねぇとな
(まだホカホカの焼きたてパンにたっぷりのバターとジャムを塗れば相手から笑い声が漏れる、探偵事務所は残念ながらまだまだ余裕のある暮らしには程遠い状態で際限なくバターとジャムを使えるなんて機会はここを逃せば暫くはないだろう。いつも家で塗っている量でも不満はなくあれが適量なのだろうが、せっかくいくらでも使っていいのなら夢のあることをしたっていいだろう。相手は続いてシュガーパンを手に取ってこちらを習ってかたっぷりのハチミツをかける、ただでさえ甘いパンが数段甘くなっていそうだ。キラキラ輝く砂糖とハチミツが乗ったパンを相手が頬張ると幸せそうに呟きを漏らしていて思わず笑ってしまう。幸せが溢れ出ているのがオーラとして見えてきそうな表情に愛おしさが溢れてしまって手を伸ばすと「そうだな」と相手の頬を軽く指の腹で撫でておいた。そのままチョコパンやらレーズンパンやら、種類豊富なパンを順番に食べていきあっという間に二人でバスケットの中身を空にすると「あー美味かった…」と感想をこぼしていて)
_ごちそうさまでした。朝から美味しい物も食べられたし今日動くためのエネルギーはバッチリだ。
(際限なくかけてもいいとなれば特別感は増して普段は買い置きしていないハチミツをたっぷりかけてから頬張る。数倍も甘いパンに至福の感想を呟いていれば相手の指が頬を撫でてそちらを向く。大切な人と焼きたてパンを好きなだけ食べることが出来る何よりも幸せな時間に思わず表情を綻ばせていた。その後も種類豊富なパンを普段は買わないようなジャムを塗ったり分け合ったりしながら食べ進めていればあれだけあったパンもあっという間に無くなってしまった。手を合わせると隣で相手が幸せそうに感想を告げていて思わず手を伸ばすとその頬をつんつんと触りながら笑顔を見せる。旅行の二日目としては最高のスタートだと言えるだろう。「今日はチェックアウトした後にあの神社に向かうのだろう?」と上機嫌に相手の頬で遊びながらも今日の予定を確認して)
…、……そうだな。あとはアキコに土産買うくらい……いつまでつついてんだよ
(焼きたてのパンとたっぷりのジャムやバターの余韻に浸っていると相手は先程のお返しなのかこちらの頬をつついてくる。それを甘んじて受け入れて相手の方を見ていると今日の予定を聞かれた。相手の言う通り今日一番の目的は前回導かれるように出会った神社へ行くことだ。それ以外といえば所長様に釘をさされたお土産くらいであとは決まっていない。駅への帰り道で温泉街を再び通ることになるのでもしやり忘れがあれば帰りに寄ればいいだろう。そう解説している間も相手がこちらをつつく手は止まらなくて、思わず吹き出しながらこちらも相手の頬をつつく。いつもと違う場所で共に目覚めて、焼きたてパンを食べて些細な戯れの時間を過ごす、今日もまた幸せな一日になりそうだ。チェックアウトはもういつでも出来る時間ではあって「この宿でやり残したことねぇか?」と心残りがないか聞いて)
君のここも柔らかそうだと思ってね。…大丈夫だ、十分に楽しめた。少し名残惜しくはあるけど出かける支度をしようか
(相手の頬をつついてみれば視線はこちらに向けられるが拒否はされない。それをいいことにつついたり摘まんでみたりしながら今日の予定を確認する。一番の目的は神社に行くことでその他はお土産以外は気分次第ということになりそうだ。目的を共有したところで相手は笑いながらお返しに自分の頬をつついてきて悪戯っぽい笑みと共にそれを受け入れた。いつもと違う宿で二人きりで過ごして特別な経験もすることが出来て充実した一夜だった。改めて心残りがないかと聞かれると滅多に無い場所だと思って少し考えてしまうが問題ないと答える。物足りない事ややりたい事が出来ればまた旅行に来れば良いだろう。頬を軽く撫でてから出かける支度をするように呼びかけると立ち上がって朝食の一式を片付ける。朝の支度をして浴衣からいつもの服装に着替えると忘れ物がないか確認してから「準備できたよ」と声を掛けて)
ん、…あぁ、あの神社に礼を言いに行かねぇとな
(相手に心残りを問うが十分だと返事が返ってきて、一緒に頬を撫でられると軽く目を瞑って撫で受ける。この宿でやれることはめいっぱい楽しんだはずだがいざここから離れるとなるとどこか後ろ髪引かれる思いになる、それだけ相手と過ごしたこの空間が心地よかったのだろう。前回の高級旅館よりはまだここの方が再訪しやすい、いつかまた来ることを思いつつ相手の呼びかけに答えて立ち上がると片付けを済ませ浴衣から普段着へと着替えた。相手が準備出来たのをみると宿の管理人へとチェックアウトの電話をかける、軽くやり取りした後にお礼を伝え電話を切った。「よし、行くか」と声を掛けると玄関へと向かい扉を開けて外へと繰り出す。夜中もシンシンと雪が降っていたのか一気に周囲は寒くなり、一歩踏み出した道には新雪が積もっていて踏み込むと独特の音が鳴る。思わず身を縮めて「さむ…」と呟いたあと神社へ向かって歩き出して)
家の中が暖かったから余計寒く感じるよ…、確かこっちの道だったかな
(準備を終えたことを伝えると相手がチェックアウトの電話をかける。手持ち無沙汰になれば今回の旅行で過ごしたこの宿も記録に残しておこうと思いつけば室内をバ.ッ.ト.シ.ョ.ッ.トでぐるりと撮影をする。所長には羨ましがられそうではあるが思い出話をするときに活用できそうだ。手続きも終わり相手から声がかかると後に続いて外に出る。窓から雪景色が見えていたとはいえ十分に暖房で暖められていた場所から出ると冬の冷たい空気を感じて身を縮こませる。どうやら夜中に降った雪が上に積もっているようで踏むと不思議な音が鳴る。暖かい家に戻りたくなる気持ちが一瞬湧くが今日は神社にお礼を言いに行くという重要なミッションがある。少しでも暖が取れるように手を繋ぐと二人の手を相手の上着のポケットに入れ込む。これで手の甲の方も外気に触れずに済むだろう。前回帰ってからあの神社のことは調べて名称や場所は把握しているが出発点が異なり雪景色となればたどり着けるか少々不安だ。辺りの風景や特徴的な建物を参考に歩いていけば見覚えのある路地が見えてきて)
(/お返事遅くなっており申し訳ありません。ただいま背後が不調でしてお返事にもうしばらくかかりそうです。お待たせして申し訳ないのですが、今しばらくお待ちいただければ幸いです。)
(/ご連絡ありがとうございます。こちらのことはお気になさらず、探偵様の調子が第一ですのでゆっくりお休みください。毎回こまめに連絡頂けるおかげで安心して待つことが出来てとても有難いです。返信は調子が戻って余裕が出てきてからで構いませんので無理せずご自愛ください)
確かこの路地を猫追っかけながら走ったよな
(チェックアウトの電話をかけながらちらりと相手の方をみれば宿の様子をバ.ッ.ト,シ.ョ.ッ.ト.で撮影している、所長への土産話にもなるし二人で過ごした時間を思い出すのに良い写真になりそうだ。やり取りをしながら写真を撮る様子を眺め、準備が整ったあとに外へと繰り出していく。ずっと暖かい場所にいた反動で外は中々に寒い、人気がない道では尚更だ。二人して体を縮めていれば不意に手を取られて繋がれそのままこちらのポケットの中に二人分の手が突っ込まれる。これが二人の体温を守る一番良い方法のようだ。当然のようにこちらのポケットに手を入れてくる相手にまた胸を擽られてさらに接触面積を増やすために指を絡めるようにして手を繋ぎなおす。二人にとって二人の領域に入るのはもはや当たり前の行為なのだ。そのまま道を思い出しながら歩いていれば雪景色になってはいるものの見覚えのある路地を見つけ、同時にその時の思い出も蘇る。白い猫を必死に追いかけながら走り抜けていった路地を進むとそのうち広い場所へと出て、その奥に朱色の鳥居が見えてくると「道は間違ってなかったみてぇだな」と相手の方に目をやってから階段へと近づいて)
(/暖かい言葉をありがとうございます。一日休んで体調も戻ってきましたので明日にはまたいつも通りでお返事できそうです。検索様とは長くお付き合いさせていただいておりますが、だからこそこのご縁をいつまでも大切にしたいと思っておりまして、検索様を不安にさせたくないというのがご連絡する際の一番の思いです。今後ともお互い無理のないぺースでやり取りさせていただければ幸いです!/こちら蹴りで大丈夫です!)
そのはずだけど…あった! 早速挨拶しに行こうか
(外気から逃れるように手を繋いでそのまま相手のポケットに入れこんでしまえば寒さ対策の完成だ。少々歩きにくいものの今だからこそ出来る行為に心を弾ませているとポケットの中で指を絡ませるように繋ぎ直されてまた笑顔が零れた。相手の温もりを感じながら見覚えのある路地に出てくると猫を追った時の道順を思い出して先に進んでいく。あの時は相手を見失わないように必死だったがそこまで変な道は通ってなかったはずだ。まだ誰も通っていない新雪の上を音を立てながら進んでいけば広い場所に出てきてその奥に見覚えのある鳥居が見えて声をあげる。探していた場所が見つかり相手と視線が交わるといても立っても居られずに階段の元に向かう。雪化粧された階段を滑らないように気をつけて登っていき一番上に到達すればあの時の同じ神社の景色が広がっていて感嘆の言葉を漏らす。間違いなく以前来た神社と同じだ。鳥居に近付くと「入る前に一礼、だろう?」と以前教えて貰った作法を口にすれば端っこに寄ってから頭を下げちゃんと心の中で挨拶してから中の敷地に入る。相変わらず他に参拝している人の姿はないようで雪も相まって静かな空間が広がっていた。「あの時と同じ神社だ…」と感慨深く呟きながらキョロキョロと辺りを見渡していて)
(/回復したようで何よりです。そしてお気遣いして頂いていて本当に嬉しいです。気温が変わりやすくまだまだ体調を崩しやすい季節ですので本当に無理はなさらずに、これからも長くやり取りをさせて貰えたらと思います。/蹴りでお願いします)
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