検索 2022-07-09 20:46:55 |
通報 |
なら上から侵入出来るのは都合がいいな。………こういう時はやれるかどうかじゃねぇ、根性でやるしかねぇんだよ
(相手がバ.ッ.ト.シ.ョ.ッ.トをライブモードにして偵察をさせる、窓の周辺には人影がなく侵入経路としてバッチリのようだ。次いでス.タ.ッ.グ,フ,ォ,ン.の分析結果を聞けばさらに好都合な結果で侵入経路はあそこで決まりだろう。周辺に建物がなく避難用のハシゴなども周りに見当たらないとなればあの窓にたどり着くやり方はひとつしかない、相手も同じ答えにたどり着いたようで確認を取られれば不敵な笑みを浮かべた。アキコの命がかかっている以上躊躇している時間はない、相手の肩を軽く叩き入口にいる人影に見つからないようにしながら開いている窓の下へと移動する。バ.ッ.ト.シ.ョ.ッ.トの映像でワイヤーを掛けられる場所があるのは確認済みだ、相手の腰を掴み「しっかり掴まっとけよ」と声を掛けると左手を窓へと向けワイヤーを発射する。ワイヤーを軽く引っ張り窓の内側すぐにあった手すりに先端がかかったことを確認すると、ウィンチでワイヤーを巻き取りながらそれに合わせて壁に足をかけた。相手を抱えつつ壁を歩く要領でワイヤーを巻き取りながら登っていけばやがて窓の近くへとたどり着き、相手の体を窓の方へと向けると「先入ってくれ」と小声で言い)
、それもそうだ。…、この部屋はあまり使われてないね。やっぱり人手は下の方に割いているようだ。
(侵入出来るかと問えば不敵な笑みが浮かんで相手らしい返事が返ってきて目を瞬かせた後似たような笑みを浮かぶ。確かに多少難しいことでも四の五の言ってられない状況だ。周りに動きを悟られないように窓の下に移動すると相手の声に頷いてその身体に掴まる。腰を支えられたままワイヤーを巻き取ると二人の体は上がっていき、相手が壁を歩く要領で足でバランスを取って三階へと向かっていく。それを邪魔しないように大人しく抱かれ自分は窓際に人影が無いことを確認しながら登っていくと開いた窓の傍に辿り着いた。誘導されるまま物音を立てないように窓に足をかけて室内に侵入を果たすと再度周囲を警戒する。多少物音は立ててしまったが誰かが来る気配は無い。それを伝えるように相手の方を見て合図を送ると室内の様子を確認する。床は比較的綺麗なもののテーブルなどには薄ら埃が積もっていてあまり使われていない事が推察出来る。ビルといっても使っているのはこれより下の階のようだ。小声でその事を呟くと同じく室内に入ってきた相手に「行こう」と呼びかけて廊下へと忍び足で出て)
あぁここの警備が手薄で助かったぜ
(相手を窓から侵入させたあとこちらも音を立てないようにしながら建物内へと侵入する。周囲の状況からみるにこの階は使われた形跡がない、警備も手薄でこちらとしては好都合だ。逆に言えば下の階、恐らくアキコが囚われている部屋の周辺に人員が割かれているのだろう。アキコを取り戻すその瞬間までにできるだけ戦力を減らしたいところだ。誰もいない静かな廊下を足音を立てないようしながらゆっくりと歩く。すると廊下の先から誰かの話し声が聞こえてきてその瞬間に足を止めた。相手に目配せしてより慎重に歩くよう目で合図を送ると姿勢を低くしジリジリと近づいていく。やがて男達の声がはっきりと聞こえてくるがどうやらただの雑談をしているようだ。この階の警備に配属されているもののここに誰かが来るはずが無いだとかもっと暴れられる場所にいきたかっただとか愚痴を吐いている。どう突破しようか暫く様子を窺っている間も組織内部への愚痴は止まりそうになく)
…、きっと彼らは中でも末端の人物だ。侵入するに当たって装備を頂いてしまおう。
(廊下をゆっくり歩いていくと何者かの話し声が聞こえて咄嗟に足を止める。相手の目配せを受け、より慎重に身をかがめて物陰に隠れながら進んでいけばその会話が聞こえる距離まで近付くことが出来た。会話の中身は組織への愚痴で口ぶりからしてもこの為に集められた末端の人物のようだ。指示も一向に来ないと愚痴る片方の耳にはインカムのようなものが付いていてアレで上の者から命令を受けているようだ。末端の人物ということは所長の周りに居るであろう作戦の主導者とあまり顔を合わせない人物である可能性が高く成り代わるには都合が良い。加えてあのインカムを奪い作戦の指示を受ける事が出来れば奴らの動きや状況を掴む事が出来る。人数としては2対2、奇襲を仕掛けると考えれば十分に分はあるだろう。とんとんと相手の腕を叩いてから顔を寄せ小声で作戦を伝えてその隙を窺う。仕草で自分は右側の人物を狙うことを伝えると丁度他所を向いて呑気に欠伸をしたタイミングで背後から襲いかかる。声を出させないように口元を押さえ頸動脈洞辺りを圧迫すれば暫し抵抗見せるもその男は気絶して床に崩れ落ちていき)
……お前も良い事言うじゃねぇか。よし、身ぐるみ剥いでやろうぜ
(人数は二人だが騒がれては仲間を呼ばれてしまう、戦力を減らすためにもここで片しておきたいがどう処理すべきかを考えていれば相手から合図を受け耳を傾ける。告げられたのはこれから敵の内部に侵入するためには絶好の作戦で思わず悪い笑みを浮かべた。こんな警備が薄くて構わないようなところに配属される人間なら顔を覚えられていない可能性は高い、さらに愚痴る男達の背格好は自分達とそれほど変わらず成り代わるには恰好の的だ。奇襲と追い剥ぎが決まれば静かにその時を待つ。一人の男が呑気に欠伸をしたところで相手が動き出し一拍おいてから自分も静かに走り出した。相方が突然誰かに飛びかかられもう一人の男が驚愕の顔を浮かべて口を開こうとするがそれよりも前に死角から近寄り渾身の拳をお見舞いする。ノーガードで拳を受けた男は音もなくその場に転がった。相棒と二人ならばこんな奴らにしてやられることは無い、ニヤリとまた悪い顔をすると「よし、いただくか」と男の身ぐるみを剥がし始める。二人が共通して着ているジャケット、ズボン、防弾ベストとサングラスを服の上から着てインカムを付ければ立派な組織員だ。ハットはここに置いておき後からガジェットに取りに来てもらうことにする。身ぐるみをはいだ男の体。ス.パ,イ,ダー.シ.ョ.ッ.クで拘束しておくと「これで完璧だな」と相手の方を見て)
少し借りるよ。…うん、バッチリの変装だ。 じゃあ行こうか
(もう片方の男にも相手の拳が当たり床へと転がった。殆ど声も上がらなかったおかげで誰かが見に来る気配も無く、安全に成り代わりが出来そうだ。同じく悪い笑みを浮かべると相手と目を合わせた後身ぐるみを剥がしていく。悪目立ちするロングパーカーだけは脱いで彼らの装備を身に付けていく。最後にインカムをつけて動作チェックだけすれば準備完了だ。相手のハットの横にロングパーカーだけ置くと拘束した男達を廊下の端に寄せて隠しておく。三階の見張りは二人だけのようで次に向かうべきは人員が多く割かれていると予想出来る二階だ。ここからはより警戒しないといけないだろう。相手に声を掛けると周りに気を配りながら階段を降りていく。2階に降りて直ぐ同じような格好をした男二人組がこちらを見て『お前らは上の配置だろう』と怪しむような声をかけられる。早速声を掛けられたことに多少動揺するが入れ替わったことはバレていないようで「上の者から指示があった」と冷静に返す。ひとまず納得してくれたような反応を見れば相手に目配せしてその横を通って先に進み)
……下っ端の顔はまだ覚えられてなかったみてぇだな
(装備を剥ぎ取った二人を物陰に隠して下の階に降りていく。予想通り二階は人の気配が一気に増えて早速警備の人間と出くわしてしまった。しかし先程の二人のフリをすれば難なく通されることとなる、やはり重要な役割を持たされていない人間はまだ組織内で顔が売れていないらしい。無事に潜入出来たことに安堵しつつ周囲に人がいないのを確認して相手に話しかける。上手く潜入することが出来たがせっかくならばこの状況を利用してより自分達に有利な場を作り出したい。いざアキコを攫った主犯格に出くわした時に駆けつけるであろう戦闘員を減らしておきたいところだ。あとはアキコが捕まっている場所も早いところ割り出さなければならない。そこでふと耳につけたインカムのことを思い出す。あの下っ端二人に加え先程声を掛けてきた二人組も揃ってインカムを付けていた、となると十中八九全員がインカムを持って情報を共有していることになる。つまり周辺にいる戦闘員全員に一斉に一定の指示を出せるということだ。相手の方に目を向けると「こいつを使って敵を撹乱できねぇか?」と耳にあるインカムを指さしつつ相談し)
ああ、自分の味方を判別するのがこの格好なのだろうね。…さっき軽く触ってみた感じだけど連絡を入れる相手を全体とグループ、個人に分けられるようだ。例えば同じく警備担当の者だけに僕達が何処かの部屋に侵入したという情報を流して1箇所に集めて一気に気絶させたり、逆にアキちゃんの所に関する人員が欲しいと指示を出して居場所を知っている手下が移動する後を追うという手もある。
(階段下の警備を抜けると人気は無くなって相手から声がかかる。顔を覚えられていないのに加えて顔の多くを隠すサングラスのおかげで成り代わりには気付かれていない。逆に言えば所長を取り戻しにやってくる探偵と作戦実行の味方を見分ける判別がこの統一された格好なのかもしれない。冷静に分析しながら慣れないサングラスの位置を調整する。ある程度自由に動けるようになったとはいえ不審な行為をすれば直ぐにバレてしまうだろう。そこで相手から耳のインカムを利用した作戦を相談されると同じく軽くそこに触れながら先程の動作確認から分かったことを伝える。所長の身のためにもそこで見張っている人物には今は異常を悟らせてはならない。そのためここの辺で警備している人だけを誘き寄せて一気に殲滅することや一人をわざと泳がせて所長達のいる場所に案内する策を提示する。「どちらも失敗すれば窮地に追い込まれる危ない橋だがアキちゃんの為なら四の五の言ってられない」と補足と自らの意思を伝えると相手の意見を窺って)
さすがフィリップ。あぁ、俺達全員で事務所に帰る為には危ない橋でも渡らねぇとな。そうなると一人だけアキコんところに連れてってもらう人間を残して残りは一網打尽にしてぇとこだな……確かス.タ.ッ.グ,フ,ォ,ン.には妨害電波を出す機能があったよな?なら誰かがトイレに行って一人になった時とかにそいつのインカムだけ通信を妨害して、その状態で警備担当のグループに向けて陽動するような指示を出してやりゃ一人残して一網打尽にできんじゃねぇか?警備担当全員を動けなくした後、残った一人にアキコんとこに案内してもらえばいい
(こちらがインカムの可能性について触れれば相手は即座にその特性をあげていく。さすが普段ガジェット達のメンテナンスを行っているだけはある。相手の意志の籠る声には片側の口角を上げる、相手も覚悟は決まっているらしい。敵の手中である以上身の危険を賭けてでも博打を打たなければ活路を見出すのは難しいだろう。相手が挙げた策はどちらも有用なもので戦力を減らして最短でアキコを見つけるにはどちらも実行できるのが理想な的だ。顎に手を添えしばし考えた後でス.タ.ッ.グ,フ,ォ,ン.の機能を使えば誰か一人を孤立させ残りを掃討する事ができるのに気がつく。一人は誰かを孤立させ、一人は一網打尽にするため別行動が必要になるがこれならば相手の策を二つとも実行できそうだ。こちらの案を言いおえれば意見を伺うべく相手へと視線を向け)
…なるほど、その作戦なら人数を減らしてアキちゃんの居場所が特定出来る。インカムが使えないなら直接報告に向かうはずだからね。…一網打尽にする方、君に任せても良いかい?僕の方からインカム越しに大きな音を立てたり超音波を流したりして怯ませて隙を作れば十分制圧出来るだろう?
(二人とも既に覚悟は決まっていて危ない橋を渡るの相手とならば怖くは無い。今考えられる最適の手を伝えると相手が更にブラッシュアップさせていく。先にあげた二つの案を同時に行う作戦で敢えて一人残すことで戦力を削りつつ所長の居場所を案内してもらうことも叶う。賛同するように頷いて要領をまとめると一区切り置いて相手の方を見つめる。今の作戦を実行するには二手に分かれる必要があり、リスクがあるのは圧倒的に戦闘員を引き付け一網打尽にする方だ。一瞬その万が一が頭にチラついて言葉が詰まるもその役割は相手に任せた方が成功率が高いのは明らかだ。真っ直ぐと相手を見つめると芯のある声でその役割を託す。孤立した1人を見張っている間もインカム越しに音を使ってサポートは出来る。怯みさえすれば多数が相手でも何とか出来るはずだと信頼を覗かせながら返事を待って)
…、…あぁ、当然だ。任せとけ。きっちり全員仕留めてやるよ。サポートも頼む。なら俺は一階で騒ぎを起こすからお前はこの階で一人ターゲット決めて妨害電波出してくれ
(こちらが提案した作戦に相手も賛同してくれればやることは決まった。特に言及したわけではなかったが当然一網打尽にする役割を自分が請け負うと思っていた。こちらの罠に嵌めるとはいえ荒事になる可能性が高い役割なのは目に見えていて自然とこちらがそちらの担当になったことだろう。だがこちらから言い出す前に相手からまっすぐとこちらを見て芯のある声で荒事の役を託される。その声に相手からの強い信頼を感じると胸が自然と奮い立たされ自信満々の笑みを相手に向け力強く頷いて応えた。こちらが少し怪我をしたくらいで心配する相手のことだ、色々なものを飲み込んででも役割を託してくれたのが嬉しかった。相手に自分ならできると信頼されたからには必ずやり遂げなければならない。方針が決まればこちらは探偵が本来最初に見つかるべき場所、一階へ行くことを告げる。信憑性が高い方が敵もやる気を出してこちらへ来てくれるだろう。そこを一気に叩けば形勢は一気にこちらへ傾くはずだ。誰かを孤立させる役を相手へ託すと中に着込んだジャケットの胸ポケット、若葉色の御守りが入ったそこに手を添えて一呼吸してから「無茶すんなよ」と一声掛けて一階へと向かって)
分かった、警備のグループに指示を出すのは二つ目、僕個人に連絡するには三つ目の操作パネルだ。…万が一の時は変身することも考慮に入れてくれ。 じゃあまた後で。
(危険性の高い役割を相手に託すと力強い返事が返ってくる。元よりそのつもりだったのだろうが、自信満々な笑みを見ると幾らか不安も和らぐ。それにこちらは危険がない分サポートに回って錯乱させることが出来る。二人で協力すれば上手くいくに違いない。作戦に使用するインカムの操作説明を済ませると相手が胸ポケット辺りに手を添える。そこに何があるか検討がつくとあまり考えたくないがいざという時の事について追及する。作戦が成功すれば戦況は良くなるが何よりも相手の身の安全の方が大事だ。生身で立ち行かない時は躊躇なく変身するように真剣な顔で伝えるとこちらからも相手の胸ポケットに軽く手を添えてから1階に向かう相手を見送った。ここからは別行動だ。標的を見定めるため、巡回中といった体で二階を見て回る。やはり配備されている男の数は多い。適当にすれ違う者に会釈をしながら見ているととある部屋の前に立っていた二人の内の一人がトイレに行く為か場所を離れていく。その男に標的を定めると自然を装いながら後をついて行きス.タ.ッ.グ.フ.ォ.ンの妨害電波をその方角に出力するとインカムを押さえ相手に「こちらは準備完了だ」と連絡して)
よし、じゃあ作戦開始だ。……例の探偵が来たぞ!一階のホールだ!全員で押さえろ!!
(相手にインカムの操作方法と万が一の備えを口添えされ頷いてから一階へと降りる。あまり考えたくない話だが警備の人間にメモリが配られている可能性もあるだろう。どちらにせよこれは短期決戦だ、こちらの思惑が気づかれる前になるべく早く全員を地面に沈めなければならない。一階にたどり着くと暫く歩き広い場所へと出る、ちょうど三階で服を奪った位置と同じだ。ここならば押しかけてくる敵を全員この場で仕留めることが出来る。柱の影に隠れると一旦敵側の装備を脱ぐ、警備の人間をここに引き留めるには明確な餌が必要だ。軽く息を吐いて気持ちを整えたところで相手からの合図が入る。相手に託され、二人で挑むこの作戦が失敗することなんて絶対にない、相棒とならば必ずやれるはずだ。短く返事を返したあとギ.ジ.メ.モ.リ.を取り出しス.タ.ッ.グ,フ,ォ,ン.、ス.パ.イ.ダ.ー.シ.ョ.ッ.ク.、バ.ッ.ト,シ.ョ.ッ.ト.をライブモードにすれば準備は完了だ。インカムを警備グループ全員に繋がるモードへ変えれば迫真の声で探偵がいる場所を告げる、同時に物陰から出てインカムを外すと敵を待ち構える体勢に入る。すぐに慌ただしい足音と共に敵が次々とやってくれば怒号をあげこちらへと迫ってきた。それをバ.ッ.ト,シ.ョ.ッ.ト.とス.パ.イ.ダ.ー.シ.ョ.ッ.ク.で牽制し撹乱しながら己の拳と飛び回るス.タ.ッ.グ,フ,ォ,ン.で打撃を加え次々に敵の意識を奪っていって)
…ファング、頼んだ。__っ、こっちの探偵は殺すなって上から指示されているだろう?
(インカムから相手の声でターゲットが現れた旨の報告が上がる。死角になるような柱に隠れるとその報告を受け警備していた者達が一斉に一階へと降りていく一方でターゲットである男はトイレに入ったきり慌てて出てくる様子が無ければ作戦の出だしが順調なことに口端を上げる。警備グループ内の通信からは怒号と共に探偵を見つけた報告があがり戦闘が始まったのを悟る。ガジェット類は相手に託したが思ったより聞こえてくる足音の総数は多い。未だ男が出てくる気配が無ければス.タ.ッ,グフ.ォ.ンに適度な力でインカムを挟ませ窓ガラスに突っ込ませる。当然窓ガラスが派手に割れ、インカムで拾いあげた音声が彼らの耳元で大きく響いたことだろう。次いで割れた窓ガラスからファングが飛び込んでくれば1階に居る相手に加勢してくるように指示を出す。あとは相手が何とかするのを祈るしかない。ほぼ同じタイミングで見張っていたトイレのドアが開いて咄嗟に身を隠す。インカムの音は聞こえずとも突如ガラスが割れた事と何故か周囲に人影が無くなったことに困惑している様子だ。インカムで上の者に報告しようとする素振りを見れば死角から襲いかかり耳から落とさせる。連絡手段を絶った所で身体を振り払われ銃を向けられるがサングラスを外して見せると男が驚いた反応を見せる。組織での自分の価値を考え強気に出ると「他の人達は相棒が今頃制圧してる。アキちゃんの所に案内してくれるかい?」とお願いに近い脅迫を持ち掛けて)
いいぞフィリップ!…っ、ファング!よし、一気にいくぜ!
(ガジェットのサポートを受けながら次々と敵に拳を浴びせノックアウトさせていく。騒然とする場の中バ.ッ.ト,シ.ョ.ッ.ト.は敵を逃がさないよう囲い込みス.パ.イ.ダ.ー.シ.ョ.ッ.ク.がその足元をすくってス.タ.ッ.グ,フ,ォ,ン.が強力な一撃を食らわせていた。順当に倒していると周囲にいた敵が一斉に苦悶の顔を浮かべて耳を押さえる、相手の作戦が上手くいったようだ。口角をあげて近場にいた敵を次々に沈めていった。敵が床に転がっていくがこちらも体力が削れていき息が上がってくる、一撃を入れて次の敵を倒そうとするが力が弱まっていたせいか先程拳を入れた敵はまだ倒れておらずこちらへ襲いかかってくる。気がついた時には遅く一発貰ってしまうかと思ったがそれを遮るように影が横切って敵は床に沈んだ。何が起こったのかと見れば影の主はファングで勝利を確信すれば一層気合いの乗った声でまたも拳を握った。こちらが整えた場では敵も為す術なくついに最後に一人が床に倒れれば「よし」と小さくガッツポーズを作る。流石に体力を使ったのもあり壁に背を預けるとインカムを再び装着して「終わったぜフィリップ」と相手へ呼びかけ)
お疲れ様、上手く行ったようだね。こちらも案内をお願いしているところだ。地下…? …ッ!
(インカムも無くなりいつまで経っても誰かが様子を見に来ないことから自分の言ったことをある程度信じたようで渋々と男が動き始める。やはり中間層を守っている彼らには自分達の情報はある程度共有されているらしい。ライブモードのままのス.タ.ッ.グ,フ,ォ,ン.に威嚇と護衛、念の為の赤外線スキャンを頼みながら男の後をついて行く最中、インカムに相手から連絡が入る。大分疲れているような声だが怪我をしている様子は見られない。どうやら無事に作戦は成功したようでその立役者である相手に労いの言葉を送る。これで所長の居る場所以外の警備にあたっていた人物は目の前の男以外制圧出来たはずだ。これで脱出口の確保と増援の阻止はしたようなものだが時間が経てば上の者が異変を感じて警戒を強める可能性がある。通信は繋いだまま、男の後に続いて一旦1階に降りると相手がいる場所とは逆側の部屋に入る。昔はバーだったのかバーカウンターのようなテーブルの奥にまたもや扉があってそこを進むと地下への階段が現れた。てっきり1階か2階と思っていたがさらにその下があるとは。その事実に驚いていると男に『お前の目当てはこの下だ。だが俺達がここに来てから数時間、あの女が綺麗な身体してると良いな』と嘲笑うように言われ、頭にカッと血が上る感覚がした。湧き上がる怒りのまま指示を出して男にス.タ.ッ.グ.フ,ォ.ンによる強力な一撃を食らわせ床に沈める。ずっと燻っていた不安が掻き立てられると焦りが先行して「…先に様子を見てくる」と震えそうな声で告げると相手を待つ事もなく階段降りて行き)
お前一人でもうアキコんとこ行ってんのか?!……、…な、ちょ、待てフィリップ!!
(壁に背中を預けつつインカムから聞こえる声に集中する。あとは残した一人に案内させるだけだと思っていたがどうやらもう始まっているらしい。相手一人でそんな危険な事をしている事態に焦りを覚えるもまだ走り出せるほど体力が回復していない。相手の声からもマズイ状況ではなさそうだが薄らと不安は残るままだった。そのまま相手はバーに案内されたらしく暫く相手と敵との会話が続く、どうやら地下に続く隠し通路があったらしい。これは敵の先導がなければ見つけられなかったルートだろう。アキコがいるところは分かったが相手のインカム越しに男の嘲笑う声が聞こえればスっと体は冷え同時に頭は怒りで熱をました。怒りが芽生えたのは相手も同じだったようで男が床に倒れる音が聞こえる、直後一人で先に行くと言い出した相手を引き留めようとするも聞こえた声は怒りに満ちたものでこちらの声だけで今の相手は止まりはしないだろう。「くそっ」と悪態をついてから周辺を見回す。広いホールのようなその場所には案内板があり急いで駆け寄るとバーの位置を確認した。もう体力回復は十分だ、このままではアキコだけでなく相手も危険に晒される。怒りと焦りが混じりながら全力でバーへと走った。バーに入れば男が床に倒れていてバーカウンターの後ろのドアが半開きになっている、きっとあそこが秘密の階段だ。シンとした階段を見下ろせば万が一を考え足音を忍ばせながら階段をおりていって)
っ、…居た。
(交換条件の人質ならば無事であるはずだと思う一方これまでの組織のしてきたことを考えると無いとは言いきれない。耳元で相手の制止の声は聞こえるものの焦りの方が上回ってしまえば足音を立てないようにしながら一気に階段を降りる。隠すように地下の階段があった時点である程度察していたが上品なカーペットが敷かれ、壁や家具にはギラギラした装飾が施されている。正に秘密の取引をするにはピッタリの場所だ。手前の部屋がかかっていて誘われているような嫌な予感を覚えながら奥に進んでいく。ホールのような開けた場所に出てくるとその中央に複数の人影が見えた。柱に潜んで様子を窺うと真ん中に椅子に座っている人物が所長だと気付いて息を飲んだ。見る限り命が無事であることに一安心するも両端に佇む二人の男が手に銃を持っているのを見れば気は抜けない。どうすればこの窮地を切り抜けられるのか必死に考えを巡らせていると現れる兆しの無いターゲットにイライラしているのか男の一人が所長の座っている椅子を蹴る。それに所長が怯えた声をあげれば居ても立ってもいられず考え無しに飛び出そうとして)
っ!!バカ何してんだ
(息を潜め階段を下ると悪趣味な装飾が山ほどある部屋にたどり着く。ここはそれなりの交渉をするための部屋なのだろう、人質を取った向こうがこの部屋でこちらを待ち構えているのは嫌味でしかないのだろうが。身をかがめて奥へと進んでいけばいくつかの人影が見え、その中央にアキコが座らされているのが見えた。とりあえずは無事らしいが両脇には銃を構えた男が控えている、少なくともあの二人をどうにかしなければ勝機はなさそうだ。次いで相手の姿を柱の影に見つけるもその瞬間に男の一人が椅子を蹴りアキコへとイライラをぶつけるのが目に入った。頭の中でブツリと何かが切れる音がしたが、それと同時に相手が物陰から飛び出そうとしたのをみれば慌てて首根っこを捕まえ小声で喝を入れる。だが静かな部屋では足音がよく響いたせいで『誰だ!』と男から声があがってしまった。焦りで背筋が冷える、戦力は減らしたがここで囲まれては終わりだろう。咄嗟に思考を巡らせると相手がまだ敵側の装備をしたままであることに気がつく。この状況を逆転するにはやはり敵の裏をかくしかない、相手の顔にサングラスをかけさせると「俺を捕まえた奴の振りしろ。あとは動いてから考える」と敵側の演技をするよう支持すれば相手と共に立ち上がり手を後ろに組み拘束されたフリをする。相手が背中に銃でも突きつけておけば手柄をあげた立派な部下の出来上がりだ。準備ができれば柱の影から出るように目配せで合図し)
翔太郎…、ッ…分かった。__ …上で暴れていた探偵を捕まえてきました。かなり抵抗してこちらも被害多数ですが目的のメモリを持っているはずです。
(所長に危害を加えようとする姿を見れば反射的に飛び出そうとする。だが前に進むはずの身体は首根っこを掴まれ引き戻される。振り返れば別行動していたはずの相手がいて喝を入れられると幾らか頭が冷えて今やろうとした事に単略さに気付く。助かったと安堵するのも束の間、足音に気付いたのか男が声を上げて身が強ばる。何も策はないがこのまま黙っていても追い込まれるだけだ。すると相手が自分にサングラスを掛けさせながら一つの案を出す。それは捕まったフリをして彼らに近付くといったものでかなりリスクの高い行動だ。だが他に良い案は浮かばず今はそれに乗るしかないだろう。小さく言葉を返して相手に合わせて立ち上がると回収していた拳銃を背中に突き付けて軽く押し一歩進ませる。そのまま男達の元まで近付くとそれらしい状況説明を告げる。ちらりと所長の方を見れば相手とこちらに気付いて目を見開いているが口が塞がれているせいでもごもごとしか聞こえない。相手と同じく後ろ手に手錠がされ椅子ごと縄で拘束されている。この拘束を解くのも脱出に必須だろう。自分が敵側であることをアピールする為に「膝をつけ」とその身体を軽く蹴って服従の姿勢を取らせる。その様子に男達は満足そうに口角を吊り上げつつ『もう片方はどうした』と問いかけ)
トピック検索 |