相乗りで何処までも 【 〆 】

っ、……ずっとそいつは誰かに渡さなきゃならねぇ気がしてたが…お前だったんだな、ソウゴ
(相手から説明される内容をただただ驚きながらも何とか頭へ入れ込んでいる。歴史改変だとか、あの二人のように装甲を纏って怪人と戦っていた可能性があるだとか、信じられないような内容ばかりだが相手とゲイツが導き出した答えがそうならばきっと間違いはない。ならば今は相手がゲイツへと頼んだ策、ア.ナ.ザ.ー.ラ.イ.ダ.ーを一度撃破することに賭けるしかなかった。ゲイツが怪人を捕えソウゴが宙へ浮かんだ文字の様なものの中を通り抜けて渾身のキックを怪人へ叩き込む。すると脳内が一瞬静止して元の記憶を取り戻す代わりに今何が起こっているのかまるで理解が出来なかった。しかし地面に転がった警察官が醜く歪めた表情のまま近くに落ちていたラ.イ.ド.ウ.ォ.ッ.チ.に手を伸ばし指が触れると再び先程までの記憶が戻ってくる。ただしどちらの記憶も、つまりライダーであった世界となかった世界の記憶がオーバーラップして脳内に存在していて、おかげで今何が起こっているのかもこれから何をすべきかもよく理解できた。ゆっくりと口の形を変えハードボイルド探偵らしくニヒルな笑みを浮かべる、ゲイツはどちらかがライダーだろうとあたりをつけていたが残念ながら間違いだ。ようやくこの謎の物体の正体と渡すべき王様を見つけた事をすました顔で口にしながら相手の手の中に収まっている白黒のラ.イ.ド.ウ.ォ.ッ.チ.に自分の手をかざす。すると白黒だったデザインは緑と紫の色を纏ったものに変わった。この力は二人のものだ、二人から王に送られなければならない。ラ.イ.ド.ウ.ォ.ッ.チ.が完全なものになったのを見届けたあと「受け取ってくれ、二人で一人の仮,面.ラ.イ.ダ.ー.の力をな」とソウゴに目を向けて)

君と君を守る側近になら安心して託せると判断した。僕達の力、有効に使ってくれ。＿＿常.磐,ソ.ウ.ゴ、
(どういった状況か混乱していたが先程までの記憶を取り戻すと事態を把握する。いつの間にかあったこのウォッチは未来の王様に託す為の物だったのだろう。相手が手をかざし二人で包み込むようにすれば白黒だった柄に色が着きダ.ブ.ルの力が宿る。自分達がこの街を守るための大切な力だが民を守ろうとする王とそれを傍で支える側近にならば託しても大丈夫だと思えた。ちらりゲイツの方を見てから相手と共に言葉を送ればソウゴは一瞬驚いたような反応を見せるが二人を交互に見た後『ありがとう翔太郎、フィリップ』とウォッチを受け取った。『なんか行.ける.気.がす.る！』と声を上げると反対側のスロットにウォッチを起動させて装着する。一回転させると鐘の音が鳴り響いて両肩に自分達のメインメモリを模したようなアーマーが装備された。この力を託したならばもう一つ大事なものを授けようとソウゴの元に近付いて耳打ちをする。その言葉を受けたソウゴは力強く頷くと修復したウォッチを持ち再びア.ナ.ザーラ.イ.ダ. ーと成った彼に対峙する。そして教えた通り彼に手を向けたと思えば『さぁ、お.前の罪を教.え.て？』と若干ズレた決めセリフを告げた後立ち向かっていき)

ッ、ちげぇよ！！……ったく、どうやら俺達が見本を見せてやらなきゃいけねぇみたいだな。__いくぜ、フィリップ
(二人の言葉と共にラ.イ.ド.ウ.ォ.ッ.チが王へと贈られる。信頼を築いた王と側近にならば迷いなく自分達の力を託す事が出来た。ソウゴがダブルのラ.イ.ド.ウ.ォ.ッ.チ.を起動させベルトへと装着すると見覚えのあるカラーリングの装甲がソウゴのものへ追加された。不意に相手がソウゴへと近づき何かを耳打ちする。ソウゴが力強く頷いたまでは良かったがその後に続いた言葉は自分たちの決めゼリフから少々ズレたものでそのズレはセリフの印象を大きく変えてしまっていた。思わず間髪入れずにツッコんでしまう。相手に力を託したということは探偵の魂を分け与えたも同然、どうやらあの王様には見本が必要なようだ。気を取り直してクールな笑みを浮かべると相手の方を向き目配せしてドライバーを取り出す。ドライバーを腰に装着し相手へ呼びかけると紫の切札のメモリを構えて)

ああ、後輩に負けていられない。＿ さぁ、お.前の罪.を数.え.ろ
(二人が託した力が形となって装着される。その力を使うならと自分達の決めゼリフも伝授した訳だが続いたのはズレた言葉ですかさず相手からツッコミが入る。一連の流れに思わず口元が緩んで相手と目が合えばこちらも得意げな笑みを返す。彼らが未来から来たというなら自分達の後輩ということになるだろう。見本という意味でも先輩の顔という意味でも良い所を見せなければ。腰に現れたドライバーに緑の疾風のメモリを構え装填すればメモリごと相手に意識を移す。変身を果たすと元の自分の身体は糸が切れたように地面に倒れていき、代わりに周囲に風が吹く。左手でア.ナ.ザーラ,イ.ダーを指さすと二人で声を合わせて本物の決めゼリフを告げた。自分の似た姿が現れたことに怪人は動揺し『翔太郎とフィリップが一人になってる！』とソウゴは驚いている。その反応に調子を良くすると早速怪人に殴り掛かる。拳が敵の顎に当たれば呻き声と共に仰け反った。ソウゴもすかさず攻撃を加えると同じ力を使っているためか先程よりも効いているのが分かる。このまま押し切ろうとすると再び世界が一瞬静止して歪められた歴史に戻ろうとして変身が解けかける。だがそれも対策済だ。ガ.イ.ア.メ.モ.リは地.球の記憶を閉じ込めた物、そして歴史が変わろうともここが地球であることには変わらない。変身したまま地.球の本.棚にアクセスすると切札と疾風の知識を強く思い浮かべた。地球とダ.ブ.ルの繋がりを保てば変身は解けずア.ナ.ザーラ.イ.ダーを見据えると「翔太郎、常.磐.ソ.ウ.ゴ、一気に決めよう」と呼びかけて)

自分の人気のために街を泣かせる奴なんてヒーローの風上にもおけねぇぜ。さぁ、お.前.の罪.を数.え.ろ
(こちらもメモリを装填しドライバーを起動させれば相手の意識がこちらへ流れ込んできて装甲を纏い二人で一人の仮.面.ラ.イ.ダ.ー.へと変身を果たす。こちらの変身の様子を見て驚くソウゴの横でゲイツもまた『二人で一人…そういう意味だったのか』と予想だにしない変身者に驚きを隠せずにいた。同じく動揺しているア.ナ.ザ.ー.ラ.イ.ダ.ーであり街のヒーローを名乗る警察官をみやれば街を泣かせる悪党に浴びせる言葉を相棒と共に左手を突きつけ放ってやった。ダブル自身とダブルの力を宿したソウゴの攻撃は面白いほど怪人に効いてこちらが一気に優勢となる。しかし突然また世界が静止した、またライダーの歴史を完全に奪われてしまうかと思ったが右にいた相手が地.球.の.本.棚.へとアクセスする。地球と自分達が記憶で強く繋がれば歴史は揺らぐことはなくて仮面の下で頼りになる相棒に笑みを浮かべたあと相手の呼びかけに「あぁ！」と力強く答えた。切り札のメモリを腰のスロットに装着してマ.キ.シ.マ.ム.ド.ラ.イ.ブ.を発動させると風が二人で一人の体を浮き上がらせる。風を纏ったまま「いくぜソウゴ！」とタイミングを合わせると怪人へと二段蹴りを放って)

、今度はちゃんと倒しきれたみたいだね。
(こちらの呼びかけに相棒が左側で笑みを浮かべるのを感じながら高く浮かび上がる。ソウゴの方からも良い返事が返ってきてドライバーを操作して飛び上がると両肩のアーマーが分離して彼の横に並ぶ。こちらの二段蹴りの後ソウゴのダブルのアルファベットを模したキックが命中すればア.ナ.ザ.ー.ラ.イ.ダ.ーの身体は爆発を起こす。着地して振り返るとそこには例の警察官が床にのびていて転がり落ちたア.ナ.ザ,
ーウ.ォ.ッ.チは粉々に砕け散った。どうやら無事に倒すことが出来たようだ。これでもうこの街が自作自演による怪人の恐怖に襲われなくて済むだろう。その姿を見て安堵したように呟いているとソウゴが駆け寄ってきて戦闘の成果を労った後に『本当に翔太郎とフィリップが一人になってるんだ…！』と二人で一人の姿を移動しながら興味深そうに見ると『ねぇねぇ、俺達も二人でなんか合体とか出来たりしないかな』と憧れるようにゲイツに話しかけている。戦闘後にも関わらず目の前に広がる緩い空気に絆されては「自由奔放な王様だ」とくすくす笑いながら感想呟き)

あぁ、俺達の歴史が奪われなくてなによりだ
(怪人が再び警察官に戻りア.ナ.ザ.ー.ウ.ォ.ッ.チ.が粉々に砕け散る。今度こそ正しい歴史に戻れたようだ。今はきちんと相手と築いた絆もあの始まりの夜の事も思い出す事が出来る、この街で探偵をやる上でそれさえ奪われては堪らない。戦闘後の緊張感などなくソウゴが無邪気にこちらを観察していればゲイツは『お前と合体なんて、今以上に振り回されるなんてごめんだ』と断固拒否の姿勢を見せていた。目撃者も多かった関係で誰かが通報してもうすぐこの場に警察が来るだろう。あとでジンさんを呼んでおかなければと考えながら変身を解除する。探偵の姿に戻れば王様の前へと歩み出て「お前に頼みたい事がある」と切り出す。向こうの事情は知っていて力の継承は行われた。しかしこの街で探偵を続けるならばこの街の人が名付けてくれた力、仮.面.ラ.イ.ダ.ー.W,の力が必要だ。真剣な眼差しをソウゴへ向けると「俺達にはダブルの力がまだ必要だ。だから、それを返してくれねぇか？」と頼み)

…いいのかい？
(変身が解かれると意識は元の身体に戻り服を軽く払いながらも相手の横に並ぶ。無事に歴史を元に戻すことが出来て相棒と歩んだ過去も鮮明に思い出せた。二人の言い合いを眺めていると相手が歩み出て真剣な眼差しでソウゴを見つめる。彼らはそもそもこのダブルの力を貰いにここに来たと言っていた。力を預けても問題無いと思うほど信頼のおける人物ではあるが、この街にはまだ暗躍する組織の存在も作られたメモリも残っていてダブルの力を手離してしまえば人々を守れなくなるのも事実だ。一方で彼の夢である王様になる為にも必要な物らしいことも分かっている。その為どう判断するか様子を伺っていたがソウゴは一度手のひらのウォッチに目を落とした後『いいよ』と言って相手に差し出す。あまりにもあっさりした決断にこちらが驚いて確かめるように尋ねると『だって翔太郎達がこの街の人を守るのに必要なんでしょ？ならコレはまだ貰えない。その代わり、俺にダブルの力が必要になる時が来たらまた力を貸して欲しい』といつに無く真剣な面持ちで相手に約束を持ちかけていて)

…あぁ、約束するぜ。一緒に戦ったんならもう仲間だ。力が必要になったらいつでも言ってくれ。必ず協力する
(ソウゴ達の目標を考えれば無茶な申し出であることは分かっていた、実際それを聞いたゲイツは眉間の皺を今日一番深くしていたのだから。しかしソウゴの方はあっさりとそれを受け入れウォッチを差し出してくれた。ソウゴが民を守りたいのと同じようにこちらも街の人を守りたい気持ちは同じでまだこれを手放す訳にはいかない、その心情を察してくれたのだろうか。真剣な眼差しをこちらへ向けるソウゴは無邪気な顔からは想像できないほど器が大きく、こちらの心を動かす力を持っている。王様を名乗るのも伊達じゃない。約束を守ることを誓うと同時にウォッチを受け取る。手の中に収まったウォッチは光を発しながら消えてドライバーへと飲み込まれていく、実体はなくなったがきっと必要な時にはまた現れることだろう。一連の流れに口を出すタイミングを失ってしまったゲイツは大きなため息をつくとソウゴの隣に並び『せっかく手に入れたラ.イ.ド.ウ.ォ.ッ.チ.をお前は…相変わらず甘い奴め』と小言を漏らしていて)

…どうやら甘い王を持つと家臣まで甘くなってしまうようだ、
(必要になれば協力すると約束を結んで王からウォッチを返して貰うとそれは光となって消え、ドライバーへ飲み込まれた。いつの間にか事務所にあった時のように必要となれば形となるのかもしれない。そうして話がまとまるとゲイツが分かりやすく溜息をついたかと思えば横に並んで小言を漏らす。だが強く返すのを止めない辺りゲイツもこちらの事情を汲んでくれる程優しく、また付き従う王には甘いのだろう。それを知ってか知らずか『えへへ、だって民を守りたいと思う気持ちは俺もよく分かるし、こうやって翔太郎達とも仲間になれたんだから来てよかった』とソウゴは先程までの真剣な顔を崩して緩い笑みと共に感想を述べている。事情を知っていれば微笑ましい光景に見え、自分の事は棚に上げつつ思わず揶揄うような言葉投げかけて)

…なっ！？お前その言葉どこで！？、フィリップお前だろ！！
(ウォッチがまた手元に戻り自分達と同化していく、その様子にゲイツは文句は言うもののそれ以上のことをする様子はない。ソウゴはソウゴでまた王とは思えない緩い笑みで返事をしていた。そんな和やかなやり取りを相手が揶揄えばゲイツの顔は明らかに不服そうなものへと変わり、鼻で笑ったかと思えばすかさず『ハーフボイルドに付き合ってる甘い探偵に言われたくはない』と言われてしまった。言われた対象は相手の方だが巻き込まれる形でこちらのことまで揶揄われると思わず声をあげる。そもそもハーフボイルドという言葉をどこで知ったのかと思ったが瞬時に答えは出て相手の方に顔を向けるとさらに大きな声を挙げていた。仕返しが成功してかゲイツは『付き合ってられん』と切り捨てるような言い方をするが口元は緩い。また同じ仮.面.ラ.イ.ダ.ー.の仲間も出来て約束も交わした所で遠くからパトカーのサイレンの音が聞こえてくる。そろそろここもお開きのようでゲイツはソウゴの方に目をやると『帰る時間のようだな』と呟き

なんのことだい。＿…ああ、言われなくてもそのつもりさ。君も彼に心配かけ過ぎない程度に頑張りたまえ
（揶揄う言葉を投げれば分かりやすく不服そうな表情を浮かべ仕返しの言葉を言われてしまう。それに反応する前に隣の相棒が驚いたような声をあげる。そういえば具体的に何で意気投合したのか二人には内緒だった。すぐに言葉の出所がバレて問い詰められるが涼しい顔をして白を切っておく。そんなやり取りにゲイツは切り捨てるように言うもその口元は出会った時よりも緩く、悪く思っていないのは歴然だ。和やかな空気の中サイレンの音が近づいてくればゲイツの声掛けにソウゴが少し名残惜しそうにも頷く。改めてこちらを見れば『翔太郎とフィリップ、本当にありがとう。絶対また会いに来るからこの街のこと宜しくね』といって両手を差し出される。相手をちらっと見た後ソウゴの片方の手と握手を交わしながら言葉を返して）

この街のことは任せとけ。お前も王様になるって夢、頑張って叶えろよ。あいつと一緒にな
(ハードボイルド探偵に一番言ってはいけない言葉を教えたのは間違いなく相手のはずだが白を切られてしまい怒りを逃がすようにため息をつく。別れの時が近づきソウゴが名残り惜しそうにしたあと両手を差し出す、奇妙な握手だがこちらが二人で一人ならばこれが一番いいやり方なのかもしれない。相変わらず王様の発想には驚かされながら相手の隣にたってもう一方の手を握る。この街の事を託されればキメ顔でその約束を受け取ったあとこちらからもエールを贈った。ソウゴの夢は壮大ではあるが傍に家臣がいるならば真っ直ぐ目指した場所へと歩いていけるだろう。ゲイツは握手するソウゴを見守るに留まったが、相手の方を見て『また必要になれば来る。相棒のお守り頑張ることだな』と言葉を残して「誰が誰のお守りだ！」と再度ツッコむことになった。ゲイツはソウゴと目を合わせると『いくぞ』と声をかけ背を向けて)

そこはお互い様だ。どんな王様になっているか楽しみにしているよ
（二人で握手をするというヘンテコな状況ではあるが確かに一番効率的だ。この街を託されこちらからも夢を応援する言葉を贈る。ゆっくり手を離すと今度はゲイツと目が合って似たような立場ならではの労いを受け取るとツッコミを入れている相棒をよそに楽しげな笑みで返答しておいた。ゲイツが背を向け歩き始めると『待ってってば』と言いながらソウゴがその後を追いかけ横に並ぶ。振り向いた彼にもう一度手を振って見送ると彼らは道を途中で曲がり、暫くもしないうちに近代的なデザインの乗り物が一瞬空を駆けたかと思えば何処かに消えてしまった。恐らく彼らの時代、自分達にとっては未来へと帰っていったのだろう。もっと詳しく彼らの時代のことについて聞いておけば良かったという後悔はあるが無事にいつもの風.都.も自分たちの歴史も取り戻すことが出来た。相手に視線を向けると「まさか未来の王様に会えるとは、実に賑やかな事件だったね」と率直な感想を口にして）

あぁ。未来の王様だなんてとんでもねぇ話だったけど、あいつならほんとになれる気がしちまうな
(ゲイツが別れの挨拶代わりの言葉を残し振り向いたソウゴにはこちらからも軽く手を振り返す。物陰へと消えた二人は何かの乗り物に乗って消えてしまった。一日の出来事だったはずだが振り返ってみれば怒涛の一日だった。歴史を奪われたまま午前中を過ごし同じ仮.面.ラ.イ.ダ.ー.と出会って未来の事を聞き、最後には共に街を泣かせる自作自演野郎を捕まえたのだ。信じられない話ばかりだったがライダーという繋がりとソウゴという王の器を持つ男とそれに付き従う頑固な家臣と、それら全てが二人を信じる理由になった。相手の方を向いて同意を示しているとパトカーが到着して事情を説明すると例の警察官は連行されることになった。これでまた街の平和を取り戻すことが出来た、万事解決だがひとつ納得いかないことがあり「お守りしてやってんのは俺もだからな」と人差し指を立てて釘を刺しておき)

俺も、という事は多少はお守りされている自覚はあるようで安心だ。それに二人で一人なのだから元々お守りし合ってるようなものだろう
(依頼を頼まれ王様と家臣に出会いダブルの力を悪用したア.ナ.ザ.ーラ.イ.ダーを共に倒したりと濃い一日だった。彼らから聞いた話も突飛押しもない内容だったが相手の言う通り本当に王様になるかもしれないと思わせるような器とオーラを感じる人物だった。不思議な出会いとの余韻と刃.野.刑事の依頼を解決出来た安堵に浸っているとパトカーが到着してこれまでの経緯と事情を説明して例の警察官は連行されることとなった。これにて万事解決と帰ろうとするも相手がこちらを向くとゲイツとしていたやり取りの内容について釘さされる。自分の方が世話をしていると言いたいようだが軽い笑みと共に言葉尻を捉えて反論をしてみせる。更にいつものフレーズを使うと話を纏めてしまいながらも気付けばじっと相手を見つめていて)

な、揚げ足取るんじゃねぇ！……ったく、そういうことにしといてやるか
(咄嗟に出た言葉だったせいで上手いこと言い返せず本音も乗った言葉になってしまった。当然それを相手が見逃すわけもなく笑いながら反論されてしまうと言い返す言葉も無くなってしまいただただ叫び返すことしか出来なかった。しかしこちらをジッと見つめられてしまっては反論する勢いも削がれてしまう。それに自分達が二人で一人なのは間違いない、互いに支え合い補い合うからこそ何処までも走ることができる。今までに何度も守りあい、祈りを込めた御守りを交換しているのだってその証拠だろう。最後には結局受け入れてしまう所こそが甘いのだということは気が付かずせめてもの抵抗でこちらが折れてやったような言い方をすれば「俺達も俺達の場所に帰るか」とこちらを見つめる相手の頬を人差し指でツンツンとつついて)

やっぱり君が僕の相棒で良かったよ。 ああ、帰ったら検索したい事が沢山出来たからね
(無意識だったのか図星だったのか、こちらの反論に叫び返すことしか出来ない様子を見れば更に笑みは深まるばかりだ。大きな器と言動が予想出来ないユニークさを持った王様と自分と似た苦労を分かち合える家臣と会話をして行動するのはなかなか興味深い体験だったがやはり隣に並んで進んでいく相棒は相手しかいない。結局は折れて受け入れてしまう所も好ましいと思っている所で目を合わせながら思ったままを口にした。ツンと人差し指でつつかれると一瞬視線をそちらに移しその手を掴まえる。夕暮れが近いからと緩く手を繋げば未来人と接触して生まれた好奇心の種を覗かせつつ肯定を示して事務所の方へ歩き出して)

(/いつもお世話になっております！そろそろ区切りかなと思いましたのでお声がけさせて頂きました。アイデアを出してもらった時から楽しみにしていた魔王組との絡みでしたが終始賑やかでお互いの良さを活かした濃厚な時間になったと思います。段々お互いを理解していく様子や相方への信頼を他者との接触で明かす姿など本当に良かったです。また久々に魔王と救世主君で話をすることが出来てとても幸せな時間でした。ありがとうございました！
長めのお話が続いているのでサクッと日常系の話を挟むのでもシリアス系の話をするのも良いかなと思うのですが探偵様はいかがでしょうか？それ以外でも季節ネタやなんちゃってパロなんかでも楽しそうですしご希望あったらお聞かせくださいませ！)

、俺もお前と二人で一人の探偵で良かったよ……ったく、あんまり没頭しすぎて夜更かしすんなよ
(改まって相棒で良かったと告げられると反射的に誤魔化すような言葉を口にしようとする。だが今日一日で体験したライダーの歴史があった世界となかった世界、そのどちらもで相手が唯一無二の相棒であることに変わりはなかった。どう転んでも相手とは相棒で恋人であるわけで、それを変えたいとは微塵も思わない。一呼吸置いてからこちらからも似た言葉を送る。頬をつついていた手を取られるとそのまま緩く繋がる。周囲に人がいないならルールは適用外だ、こちらからも緩く指を絡めて事務所への道を歩き出す。今日王様と家臣から得られた未知の単語は山ほどあるだろう、早速子守りするが如く軽い忠告を挟みながら二人の場所へと帰っていき)

(/こちらこそお世話になっております！魔王組とのクロスオーバー大変楽しくやらせていただきました。グループ分けはこちらも何となく探偵魔王組と検索家臣組かなと思っていたのですが、会話の中で信念に惚れた組と惚れられた組なんだなと想定していなかった共通点が見えてきてよりそれぞれの関係を深められるやり取りになって感慨深かったです。物語的にもそれぞれに見せ場があって熱い展開につい長文になってしまいました。こちらも久々にツンツンな救世主をやることが出来てとても楽しかったですし、魔王くんと賑やかで緩いやり取りが出来て幸せな時間でした。今回もありがとうございました！
この後ですが長いお話が続きましたし、こちらもサクッとした日常系なお話が良いかなと思っておりました。時期的にもクリスマスかなと思いますので、ちょっとお出かけして大規模イルミネーションを見に行ってクリスマスを堪能するお話とか、こちらはまた少々長くなってしまうかもなのですがサンタを信じる子供の為にイブの夜にサンタクロースに扮装してプレゼントを届けて欲しいという依頼を受けるギャグっぽいお話が良いかなと思っておりました。検索様はいかがでしょう？)

(/区切りが良さそうなので一旦こちらだけで失礼します。ちょうどお相手に出会って運命が変わった二人だなと思ってついそちらの方に話を進めさせて貰いました。4人だとそれぞれに違った印象や反応を示すことが出来てとても楽しかったです。もし機会があればまたクロスオーバーさせるのもアリかなと思っております…！
候補あげて頂いてありがとうございます！どちらもクリスマスらしくて素敵ですが初めてのクリスマスイベントですし前者の寒い中イルミネーションを見に行く話はいかがでしょうか？写真を撮ったり寒い中くっついたりとのんびりした時間が過ごせそうです。また後者のお話も現段階では検索はサンタの存在を知らないと思うので子供向けの説明だけ聞いて自分もプレゼントを欲しがったり一目見る為夜ずっと起きていようとする話などを挟んでから次の機会にでも是非やってみたいです！)