検索 2022-07-09 20:46:55 |
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っ、そういう約束だったな。ならお前のデートプランにひとつ俺のプランを加えといてくれねぇか?夜になったら行ける場所なんだ、それがご褒美だ
(二人の手が重なり再び良い音が場内に響き渡る。相手には達成感を溢れさせた良い笑顔が浮かんでいてその顔を見ることが出来ただけでも教えたかいがあるというものだ。自分の事のように喜んでいると相手との距離がさらに縮められ驚いている合間に先程のご褒美について話が持ち上がる。期待に満ちた目を向けられれば最高のご褒美を渡さざるを得ないだろう。といってもこちらからのご褒美は今すぐに渡せるものではない。人差し指を一本立てると自分のデートプランを追加するようお願いする。夜に行ける場所だとだけ伝え詳細は伝えない、それが今日のルールだ。「お前が考えてるプランもあるだろうし夜ってとこだけ押さえてくれり良い。都合が悪そうなら後日に回してもいいしな」と付け加え)
君のプラン? 勿論構わない、そもそも僕のプランでは夕方には帰るつもりだったから夜のデートプランは君に任せる事にするよ。…楽しみにしてる。
(ホームランを打とうと真剣になった約束を持ち出すと忘れていたのか一瞬間が空くも了承がされる。出来るか怪しいラインの課題に対するご褒美について気になっていると相手のプランを追加することをお願いされてぱちりと目を瞬かせる。その場所に案内してくれるのが相手のいうご褒美なのだろうか。そもそも自分の考えているデートプランは練る時間があまり無かったのと初めてで時間感覚が分からないことから夕方前後には帰る算段であった為夜の予定はがら空きだ。直ぐに承諾すると自分のプランが終わったら相手にバトンタッチすることを告げる。正直その内容はかなり気になるが自分が相手にした通り着いてからのお楽しみという奴だろう。相手の目を見て思うがままの期待を口にすると「さて、ご褒美も決まったことだし君のお手並みでも拝見しようかな」と相手のバッティング姿を所望して)
ならちょうど良かった。良いご褒美だから期待しとけよ。よし、なら俺が磨いてきたバッティングの腕を披露してやるか
(どうやら相手のプランは夕方までのものだったらしくこちらの提案は今日の予定にピタリとハマるようだ。それならば好都合と夜のプランを請け負うことにする。真っ直ぐと目を向けられるとこちらも目線を交えて返事を返す、内容を伏せているがその内容には信頼が置かれているようだ。相手が自分のご褒美に対してどんな反応をするのか今から楽しみにしつつバットを受け取る。相手を指導した身としてはここでカッコイイところを見せなければ型なしだろう。一番端にあった初心者コースから反対側の端、一番高難易度のスペースへと移動する。ブランクが空いていて打ち返せるか少々不安はあるもののずっと通っていたと伝えている以上はそれなりの壁でなければかっこよさに箔がつかない。バットを肩にかけながら相手の方を振り返ると「俺にもご褒美用意してくれよ」と同じものをねだって)
ここは一番難しい設定なのか。なら僕と同じ条件で一本でもホームランが打てたらご褒美をあげよう
(相手が良いご褒美と強調するなら相当期待できるものなのだろう。夜に新たに楽しみが出来て期待が膨らむ中でバットを渡し相手のバッティングの腕の披露を望むと良い返事がされる。経験者ならば同じ初心者コースではやらないとは思ったが相手が選んだのは反対側の端、上級者用と銘打たれた設定のスペースだ。自らハードルをあげる姿に少々驚くも恋人にカッコイイ姿を見せたい故だと予想がつけば愛おしい想いが胸を満たす。バットを肩に掛けてご褒美をねだられるとそれは増すばかりで自分が達成した物と同じ条件を提示する。ブランクなどを考えれば丁度良いくらいの難易度だろう。「頑張りたまえ」と相手の肩をぽんぽんと叩いて鼓舞すれば装置に硬貨を入れてバッティングスペースを出ていき)
そう来なくっちゃな。よし、見とけよ……
(ご褒美の約束を取り付けることが出来れば俄然やる気はあがる、デートでバッティングセンターに来たとなればかっこよくホームランを打たなければ。それに運動は得意中の得意なのだ、ここは相手にこちらの勇姿を見てもらいたい。硬貨が入れられたのをみると早速バッターボックスに立ってバットを構える。発射された球は初心者コースのものよりも一段と早くタイミングを合わせてバットを振った。しかしどうやらカーブ球だったらしくバットをボールに当てたものの鈍い音が響き「いきなり変化球かよ」と思わず声をあげていればボールは明後日の方向へと飛んで行く。打てはしなかったがボールは目で追えている、あとはタイミングとバットコントロールだけだ。だが二球目はストレートにも関わらず球が速すぎてスイングが間に合わず空振りに終わってしまう。そこから数球は変化球に踊らされてしまい凡打かファールかを繰り返し球数をどんどん減らしていって)
さっきのがカーブで、今度は豪速球か。……、…翔太郎、次ストレートだ!
(金網の後ろに立つと早速一投目が投げられる。そのボールは速度こそそれほど早くないが大きく曲線を描いてホームベースの上に飛んでくる。相手はバットに当てることは出来たが端っこを捉えたせいで明後日の方向に飛んでしまった。次の球は自分が挑戦した物よりもずっと早い豪速球が飛んできて自分の覗き込む金網に当たる衝撃に驚いてしまう。やはり上級者用というだけあって変化球も速度も段違いだ。分析するように呟いていたが次もその次も変化球が続き当たってもホームランには及ばないバッティングが続く。微妙に噛み合わない様子なのがもどかしく金網を掴んでハラハラしながら見守る。見ている限りタイミングが合わないのは直前まで球種が分からないという要因も大きいのだろう。観察していると球種によってピッチングマシンの投げられるまでの時間や予備動作に違いがあることに気付く。ご褒美のルールは決めたが今は相手に打って欲しいという想いが勝るとピッチングマシンの動きから次の球種の予想を叫んで)
くそ、もうちょいなのに……っ、!
(バットがボールに当たりはするのだがホームランの的には届かない打球が続く。数球打ってだいぶ感覚を取り戻してきたがまだ芯を捕らえることはできていない。次の球が飛んでくるのに備えバットを構える。残りは数球でそろそろホームランを出さなければ相手からのご褒美は貰えない。何より自分から選んだこの条件でホームランを出せないのは格好が悪すぎる。次の一球を待っていると突然後ろから相手の声が飛んでくる、どういう理屈か相手は次の球種がわかったらしい。相手が言う言葉を疑う理由などひとつもなく軽く息を吸ってボールに集中すると、相手の言う通り二球目と同じく早い球速のストレートが飛んでくる。一度経験済みの球種であればあわせるのはタイミングだけだ。バットを振り抜くと渾身の打球は小気味よい音と共にアーチを描いてホームランの的へとヒットし思わず「よし!」と声を挙げた。ホームランを祝福する音が響くなか最後の一球がピッチングマシンにセットされる、今ので完全に感覚を取り戻せたようで発射された最後のボールを手元ギリギリまで目で捕らえると手元で落ちていくフォークボールをすくいあげるようにバットを振る。再び気持ちいい音と共にボールは弧を描けば打球は続けざまにホームランの的へとあたって思わずガッツポーズを相手の方へしっかり掲げると「やったぜフィリップ!」と満面の笑みを向け)
…やった!、凄いよ翔太郎、二連続ホームランだ。
(後ろ姿から相手の焦りが伝わってくる。いつの間にかご褒美のことなど忘れて相手の行動に夢中になっていて、咄嗟に判別した球種について叫んで伝える。きっとそれさえ分かれば相手はタイミングを合わせられる。信じて見守っていると相手のバットは的確に豪速球の球を捉えて小気味よい音が響く。空高く飛んだボールを目で追うとホームランの的にヒットして自分の時と同じ音が鳴って目的を達成したことに喜びの声をあげる。これで目的は達成した訳だがまだ一球残っている。今度は初めて見るピッチングマシンの動きで助言出来ずに見守っていると手前で落ちるような不思議な挙動をするボールをすくいあげるようにバットを振り、先程の再現のように気持ちの良い音と弧を描く球がホームランの的に当たり思わず息を呑んだ。今のバッティングは間違いなく相手の実力だ。こちらを振り向いた相手の満面の笑みを見れば早る気持ちのままバッティングスペースに入って尊敬と興奮の目を向けながらその快挙を称える。「二人ともホームラン達成だ!」と笑みを見せるともう一度ハイタッチをするために相手に両手を掲げて)
あぁ!お前が球種教えてくれたおかげだ、ありがとな
(相手の方へと振り返ればこちらへと相手がかけてくる、しっかりカッコイイところを見せられた安心感に浸っていたがこちらへ向けられる興奮やらが込められたキラキラとした瞳を見ればこちらも興奮と嬉しさが入り交じって完全に浮かれてしまっていた。バットを傍らに置いて相手が掲げた両手に自分の両手を掲げてハイタッチをするとまた良い音が辺りに響いた。興奮のまま合わさった手をぎゅっと握ると満面の笑みのまま礼を伝える。焦りで球に翻弄される中あの一言があったからこそ冷静さと勘を取り戻す事が出来た、まさに二人で勝ち取ったホームランだ。相手の力を借りたのなら少々ズルのようにも思えるが二本ホームランを打ったのだから十分ご褒美には相当するだろう。両手は握ったまま無意識に体を相手の方に乗り出すと「それで?俺にはどんなご褒美くれるんだ?」と期待の眼差しを向けて)
君の実力あってこそだ。んー…なら君のやりたい事を一つ叶える権利というのはどうだい?仕事終わりに目一杯甘やかしてほしいでも何か料理を作ってほしいでも何でも良い。僕が出来る範囲なら何でも叶えよう
(両手を掲げると相手の手がそこに重なって良い音が響く。いつもは茶化しがちだが見ているだけで難しいのが分かる球を的確に打ち返し目標を達成する様は素直にかっこよかった。ハイタッチ後もその手は離れることなく逆に握られ満面の笑みを向けられるとこちらも顔を綻ばせたまま答える。喜びを分かち合っていたが期待の眼差しとともにご褒美について問われると悩んでしまう。急に振られその後も相手の応援に夢中になっていたせいでその中身まで考えてなかった。少し考えた後相手の願いを聞くという権利を提示する。実のところ相手に頼まれれば何もなくとも叶えたくなるものだがこうやってわがままを叶える機会として提供するのも悪くないだろう。自分の中で思いつく使用例をあげてその権利を説明しながらも即時性がないかもしれないと考えが及ぶと握った手を引いてバッティングスペースの端っこ、廊下の死角に導く。「それと二本目のご褒美だ」と言葉を紡げばこちらから身を寄せて相手の頬に口づけを落として)
やりたい事をひとつか、甘やかすとか飯……ん?…ッ!
(興奮のまま期待の目でご褒美の内容を待っているとその内容に目を瞬かせる。相手から提示されたのは何でも望みをひとつ叶える権利、まるで魔法のランプのような内容だ。その後に具体的な内容を示される、相手が作る料理を食べるのも思いっきり甘やかされるのも正直どちらも魅力的だ。普段恋人としてこちらから何かを強請るのは照れもあって機会は多くなくこうやって権利を与えられるのは望みを素直に伝えられる良い機会だろう。だからこそなんでもと言われるとすぐには決まらず頭を捻っていた。その間に相手は握った手を引いて移動を始める。バッティングスペースから出るのだろうかと大人しくついていけばスペースの端で止まり意図が分からずに不思議そうな顔を浮かべていた所で頬に口付けが落とされて目を見開いた。先程の意趣返しの意味もあるのだろうがご褒美だと言われれば頑張ったかいがあったと嬉しい気もしてきて照れが混じってなんとも言えない顔で鼓動を早くさせていた。だがその口付けのおかげで口は随分と動きやすくなって繋がった手を握ったまま目を逸らすと「なら、飯作ってくれ……オムライス」と子供っぽいリクエストをして)
これくらいならセーフだろう?、勿論だ。今まで食べた中で君が一番気に入るようなオムライスを作ってあげよう。
(咄嗟に思い付いたご褒美の内容を伝えれば何でもという言葉に悩んでるものの悪くはない反応だ。そんな相手の手を引いて壁際の端に連れてくるとキョトンとした顔に口づける。そっと離れるとその目は見開かれていて驚きと照れの混じったような忙しい顔をしていて悪戯が成功したように口元に笑みを浮かべる。血の巡りが早くなったせいか握られる手は暖かい。その様子を眺めていると目は逸らされてしまったが手料理のリクエストがされる。そのメニューが小さくなった時にも注文し今日も食べたばかりのオムライスであればますます顔は緩んでしまってすぐに了承の返事を返す。地.球.の本.棚を使えばあらゆるオムライスの作り方を知ることが出来る。その上で今まで一緒に食事をする中で感じ取った相手の嗜好性を考慮すればどんな店よりも気に入るような料理が出来るはずだ。自信たっぷりに宣言をすれば「ご褒美、楽しみにしていてくれ」と声を弾ませて)
あぁ、…お前が作ったやつが食いたいから、楽しみにしてる
(誰にも見られない死角でなら確かに二人きりの空間ではあるが隠れて行われたキスは秘め事という言葉が良く似合うもので背徳感が煽られて余計に照れを強くする。対して相手は悪戯が成功して満足気だ、こうやって隠れてキスをする時にはいつもこんな表情を見ている気がする。そうやってしてやられているのが心地良いと思っている以上はどうしようもない。平日の昼で人気がないのも相まって今回は形だけの文句を言う気にもならなかった。人気のない中での待ち合わせから始まったデートでいつもより素直に行動できる今、相手に作って欲しいものを告れば相手の声は弾んで自信満々の笑みが浮かんだ。先程食べたばかりだと言うのにオムライスを頼んでしまうなんてよっぽど好きと思われてもしょうがない状況だが、相手がひとつ願いを叶えてくれると聞いていの一番に思いついた内容なのだから仕方がない。ちらりと相手へ目線を戻せばボソボソとした口調ながらも心に浮かんだままを伝えて、それでも恥ずかしさが勝って落ち着かずに首の後ろへと手をやった。このまま端の空間にいればいつまでも調子を取り戻すのは難しそうで傍らに置いていたバットを拾うと相手の腕を軽く引いて「出るぞ」と声をかけバッティングスペースを出ればバットを元の場所へと戻し)
そう言われると頑張るしかなさそうだ。 分かった、…なかなか面白い経験が出来たよ、楽しかった。付き合ってくれてありがとう
(デートと言う場であるせいか今日の相手はかなり素直だ。何となく落ち着かない様子ではあるが飾らないして欲しい事を教えてくれるのが嬉しくて堪らない。逸らされていた視線と目が合って自らの手料理が食べたいと今一度所望されると口角は上がりっぱなしだ。ここまで言われたのなら最高のモノを作らなければと気合いが入る。幸せが満ちる中、相手がバットを拾って腕を引かれると大人しくついて行きバッティングスペースを後にする。バットを元の位置に戻してバッティングセンターの外に出ると素直な感想を呟く。初めてのバッティングは調子を掴むまで難しかったが心地好い音と共に打てた時の爽快感は他ではあまり味わえない様なものだった。いつも以上に使った腕を軽く曲げ伸ばしすると相手に視線をやれば礼を伝える。上機嫌のまま歩き出すと「じゃあいよいよ最後の場所に行こうか」と声をかけて)
俺も久しぶりにここに来れたしホームランも打てて爽快だった。また来ようぜ
(見栄やプライドやあらゆるものを取っ払った時に自分が所望する食べ物がオムライスというのも自分でさえ驚きの発見だが、これも相手と共に過ごしてきたからこそのものだろう。その中でも相手が自分のためだけに作るオムライスを食べてみたい、気合いの乗った返事にまた期待は膨らむばかりですぐに顔が幸せで溶けてしまいそうになるのを必死に口角を元の位置に戻していた。バッティングセンターを出れば相手からお礼が告げられる、自分の興味がある場所と言っていたがこちらも存分に楽しむことができた。それにお互いがお互いをサポートしてホームランを打つことが出来たのも今日のいい思い出だろう。こちらからも礼を言って次の約束を口にしておいた。そうして歩き出せば次はいよいよデートの締めとなるらしい「ついにクライマックスか」と期待を煽るような事を言いつつ具体的な内容は聞かないまま相手へとついて行き)
ああ、次来た時は勝負でもしようか。…そろそろかな。…最後はとっておきの空の旅だ。
(自分が興味を持った場所に訪れたのだが相手も楽しめたのなら何よりだ。探偵業に関係ないことでも相手と協力をして成し遂げることがすっかり当たり前になっていて初めてのホームランも忘れられない大事な思い出になるだろう。次を予感させる相手の言葉を受ければ自信のある笑みで勝負を持ち掛けておいた。そのまま街の中心から離れるように歩いて道幅の広い空き地に辿り着く。ちらりと手首の腕時計を確認していい頃合だと呟くと聞き慣れたエンジン音が聞こえてきて目の前にリ.ボ.ル.ギ,ャ.リーが目の前に止まる。左右に割れて収納されていたハ.ー.ド.ボ.イ.ル.ダーに現れると指示した通りタ.ー.ビ.ュラ.ーユニットが換装されていく。相手の方を向くと調子の良い顔でこれからしようとすることを説明し、反応を待たずとも装着されたハ.ードタ.ー,ビ.ュ.ラーの機体に跨る。始動の準備をしながら「君も後ろに乗りたまえ」と声を掛けて)
そろそろ?……、…タイミング完璧だな。どうやら特大のクライマックスみてぇだ
(次にバッティングセンターに行って勝負をするのならまだハンデ付きでやらないと、と軽口を叩きながら相手について歩けばだんだんと人気の無い広い道路を歩くことになり最終的にはシンとした広場へとたどり着いた。こちらの知識で言ってもここは何も無い場所で相手のプランの全容が分からずにいると相手が時計を見やる。ますます意図を測りかねていると何かが走ってくる音が聞こえ、それがリ.ボ.ル.ギ,ャ.リーだと分かれば驚きで目を開いた。そして中から出てきたのはタ.ー.ビ.ュラ.ーユニットを装着したハ.ー.ド.ボ.イ.ル.ダーでここまで来れば相手のプランの全容が見えてくる。空の旅と聞けば自然と口角は上がった。この愛すべき街を二人にしかできない方法で二人きりで見渡すなんてデートの締めくくりとしては最高だ。先に跨った相手の後ろへと乗り込むと腰へ腕を回して「よろしく頼むぜフィリップ」と声をかける。その言葉と共に自然と腕には力が篭って相手に強く抱き着いていて)
風.都のことを知り尽くした君が行ったことがない所と言えば空ぐらいだろう? じゃあ行くよ
(指定した時間にここにやってくるように指示をしていたリ.ボ.ル.ギ,ャ.リーもタイミングはピッタリでその全容を明かせば相手の口角が上がったのが見えた。この街で相手の知らない景色を見せるにはと考えて浮かんだのが空の旅だ。相手が後ろに乗り込み腰に腕が回させる。生身で上空に飛ぶのは危険が伴うと相手も理解しているはずだが微塵も疑わず強く抱き着くような形で全幅の信頼を置かれているのが嬉しくて何処かくすぐったくもある。準備が出来れば相手に声を掛けてからマシンを発進させると機体が浮き上がる。段々と高度をあげていけば下にあった建物は小さくなっていき街が見渡せるような高さに辿り着く。普段生活して慣れ親しんだ街だが上から見下ろすのはなんだか新鮮だ。頬に感じる空気の様子と沈み始めた日の高さからあの現象が見れるかもしれないと期待に胸を弾ませ風.都.タワーに向かって機体を飛ばす。良い角度を探しているとタワーの後ろに太陽が存在し、その両端に明るい光の幻日と大きく内暈が見えた。この街の象徴である風.都.タワーを飾るように見える大気光学現象に「翔太郎、特別仕様の風.都.タワーだ」と腰に回った腕をとんとんと触ってその光景を見せて)
なるほど、それで空か。…、____すげぇ……こんな風.都.の景色見た事ねぇ……
(迷いなくハ.ー.ド.ボ.イ.ル.ダーに乗り込めば機体が浮き上がりだんだんと地面が遠ざかって愛すべき風の街を一望できるようになる。歩き慣れ親しんだこの街も空を飛び回りながら見た事は当然ない。冬の冷たい風があたり耳の端と鼻の先がじんじんとしてくるがそれが気にならない程に夕焼けで茜色に染まる街に目を奪われていた。あらゆる思い出の場所を今までは見たことの無い角度から見つめていれば相手に腕を叩かれ風.都.タ.ワ.ー,を見るように促される。その声に導かれてタワーへ目を向けた瞬間に息を飲んだ。もう何年見上げてきたか分からない風.都.タ,ワ.ーが目の前に広がって淡い輝きを放つ太陽と煌めきをますように添えられた内暈が目に入れば余りに美しく完成された光景にただ一言感想を口にすることしかできなかった。庭とまで称したこの街で間違いなく見たことのない光景に目を奪われていたがその気持ちは徐々に相手への愛おしさへと変わる。今日一日自分のためにプランを考えて用意してくれたのはもちろんのこと、こちらが見た事のない風.都.を見せようだなんてよっぽどこちらの事を考えてくれなければ出ない選択だ。相手へ溢れる想いを噛み締めながら体を寄せて背後から強く抱きつく。相手から贈られた最高の景色を瞳に写しながら「ここまで連れてきてくれてありがとな、フィリップ」と感謝を伝えて)
(/本体から失礼します。気がつけばあっという間に4000レス目ですね!いつも背後優先でお互いのペースでとおっしゃっていただいて無理のない範囲でやらせていただいておりますが、こうやって毎日やり取りを重ねてひとつの大台をまた検索様と迎えられたことをとても嬉しく思います。シリアスな物語でもこういった甘い時間でも検索様が紡ぐ言葉やストーリーに予想外のことで驚いたり上手い話の流れに感動したりで、いつもいつも楽しませていただいてお返事がくるのが楽しみでなりません。検索様が紡ぐ言葉が大好きで、検索様とやり取りする時間が大好きです。これからも変わらずお互いのペースで検索様と物語を重ねていければ幸いです。これからもどうぞよろしくお願いします。)
昨日時点で観測出来る気象条件が揃っていることは分かっていたけど実際に見られるかは運だった。だがら無事にこの景色を見せられて良かった。…どういたしまして、こうやって今日一日色んな所を回れたのも君がこの街の良さを教えてくれたからだよ。
(自分達だけの方法で空を飛んでいればこの上空からの景色は独占しているも同然だ。そして今日一番の特等席に相手を案内してその景色を見せると目を奪われて声も出ない程感動しているのが背後から伝わってきて思わず口元が緩んだ。この時間の天気や太陽の高度などを調べて条件を満たしていることは把握していたが実際の光の反射は予想できず急な天気の変化などがあれば見られない可能性の方が高かった。それでも一番理想とも呼べる状況でこの街の象徴と幻想的な景色を同時に見せることが出来てラッキーだったと安堵したように言葉を告げる。体を更に寄せられ強く抱き着かれると相手の嬉しさや想いが伝わってきて心が温かくなる。運転する関係で顔を見れないのは残念だがどんな表情をしているかは何となく想像はつく。こうやってこの街のスポットを調べてプランを考えリードしようと思ったのも相手がこの街の良さを教えてくれて色々な所に連れて行ってくれたおかげだ。柔らかな声でそれを伝えては自分も同じ景色をしっかりと目に焼き付ける。そのままぐるりと風.都.タワーの周りを大きく一周するように飛行して自分たちの街を見渡す。上空は地上よりも気温が低く冷たい風に身体が冷えていくのを感じれば「風邪を引いてしまう前に地上に戻ろうか」と声を掛けてから降下していき元の空き地に着陸して)
(/今か今かと密かにドキドキしていましたが探偵様と一緒に4000レスという区切りの良い数字を踏むことが出来て凄く嬉しく感じております。沢山の話を紡いできましたが飽きるどころかもっと色々なやり取りをしたいと思うのはひとえに探偵様の言葉や展開、そして作り出す空気がとても居心地がいいからこそだと思っているので感謝しかありません。探偵様がお相手だからとかなり自由に動かしたりすることも多いですがそんな描写も受け止めて下さり毎回素敵なお返事を頂けて本当にありがとうございます。こちらこそ探偵様との時間と探偵君が大好きでいつも返信楽しみにしています。まだまだ寒い日は続きますし年末は近いですが変わらずお互いのペースで続けられたらと思いますのでよろしくお願いいたします。/蹴りで大丈夫です)
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