検索 2022-07-09 20:46:55 |
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…、コネクタが消えていない、彼女も早く病院に運んだ方が良さそうだ。
(狙うべきとこが決まればあとは打ち抜くだけ。拡散する弾を一点に集中させピンポイントで左翼の根元に打ち込めば甲高い音が響き渡ってメモリが砕け散る。同時に空中で元の姿に戻った彼女が翼を失い落ちてくるとその地点に駆け寄ってしっかりとその身体を受け止めた。相手が安堵するように小さく息を吐くのを感じながら左腕を確認すると本来メモリの破壊と共に消えるはずのコネクタが残っていて、張り付くように本来の形より広がっていることに小さく息を飲む。原因は除去したためこれ以上広がったり悪化することはないだろうが適切な処置が必要なのは間違いない。そのことを冷静に伝えながら変身を解いて彼女を相手に任せるともう一台救急車と警察を手配して事態の収束に動いていく。メモリの効果が消え自分たちがやらかした事に気付いたのか顔を青くして意識のない彼女に『茜、茜ごめん…』と謝る部員の姿は悲痛だ。今回の件が残した傷を感じながらふと辺りを見渡すと学校という場に相応しくない黒ずくめの人物がこちらを見ていた。自分の視線に気付いたのか翻して去っていくのを見れば今回の事態に噛んでそうだとその姿を追う。だが校門を出た所でその姿を見失ってしまい「逃げられた」と悔しそうに呟いて)
……彼女なら大丈夫だ。だから今回の事にちゃんと向きあって忘れんなよ
(メモリを破壊し茜ちゃんも元に戻ってひとまずは安心かと思ったが相手が左腕にコネクタが残ったままであることに気がついてこちらも目を見開く。彼女とメモリが深く結びついてしまったのか、あるいは毒素のせいか、イレギュラー続きの事態に今回の事の深刻さを改めて思い知る。変身を解き連絡を相手に任せれば意識を失ったままの彼女を抱えるようにして支える。そこに他の部員が集まってきて悲痛な声を漏らしていた。今回彼らが遊び半分にメモリに手を出したのは許されることではない、だが一方で弱っているところに漬け込んで彼らにメモリを渡した奴がいるはずだ。沈む顔を前にこの一件で出来る事は罪を背負う事だと彼らに伝えておいた。救急車がもうすぐ到着するだろうという頃合いに相手が突然動き出しその姿を目で追う、相手が目指す先には黒い人影が見えてあれが今回の黒幕なのだと直感した。茜ちゃんを部員に預けると相手を追うようにして走り出す。しかし追いついた時にはもう人影は見えなくなっていて相手の隣へと並んだ。周囲を見回すも気配すらなく「さっきの奴、今回の件を監視してやがったのか」と悔しさを滲ませた声で言い)
あぁ。彼女の瞳に浮かんだ赤いモヤは見ただろう? 彼女達が自らメモリを使用したのは間違いないが改造したメモリを手渡し仲間内で使い回させるように手引きした人物がいたはずだ。…さしずめ彼女達はメモリの実験体だったのだろう。メモリの結果が見られるのなら、誰でも何でも良かった
(辺りを見渡しても特徴的な黒い服の人物はいない。相手も追ってきたのか隣に並んで話す言葉に同意を示してあの時の違和感について考察を述べる。相手の言葉に心動かされてメモリを手放そうとした瞬間それを遮るように赤色が揺らめいて意見を翻した。あの状態に自分たちは覚えがある。入手経路やメモリの使い回しが可能な点、そして能力の成長がメモリ依存で急激だったことを考えればこうなるように仕向けた人物がいるはずだ。わざわざ現場に来て観察していた辺りその目的は恐らくメモリの能力や副作用の検証だ。数値だけでは分からない事を調べる実証実験、もし彼女達があのままメモリを使用し続けて命を落としたとしても未成年が危険なメモリを使用した自業自得として片付けられてしまっただろう。冷静に黒幕の目的を推測しつつ握った拳に無意識に力が入る。視線を相手の方に向け「…ひとまずは彼女達が回復するのを祈るしかないね」と告げて)
茜ちゃんが言ってたメモリを渡してきた女性って奴か……この街を泣かせるだけじゃなく実験場にするなんて、ふざけんじゃねぇ
(これまでも何度か見てきたあの赤いモヤ、自分自身も経験があるがあの意志を塗り替えられるような感覚は飲み込まれれば抗いようのないものだ。一番最初のきっかけである彼らにメモリを渡したという人物、それが先程の人影なのだろうか、それとも仲間なのだろうか。どちらにせよ自分の愛するこの街の人を実験体にしたことに激しい怒りを覚えて拳を強く握った。相手を捕らえメモリを作っていた組織はその下に枝団体があるのだろう、どんな奴らがどんなメモリを使ってこの街の平穏を脅かすか分からない状況だ。ただのメモリだけでなく今回のような改造メモリまで加わればあらゆる事態がこの街に降り掛かって来ることになる。自分達に出来るのはただ街の人を泣かせないため悪人に罪を数えさせることだけだ。救急車が部員と茜ちゃんを乗せ終わったのかグラウンドを出て目の前の道路を走っていく、相手と同じく彼らの無事を祈りながら「あいつらが回復したら話を聞きに行かねぇとな」と救急車の走り去った方を見つめていて)
そうだね、彼らの話から今回の黒幕に繋がる糸口が掴めるかもしれない。…帰ろうか、翔太郎
(自分が居なくなって新しいメモリが作れなくなってからは既存のメモリを強化する形で研究が進んでいるのだろう。研究者とそれを指示する組織の上層部は目的のために何でも出来てしまうことは身に染みて知っている。怒りを顕にする相手の横顔を見る。ただ目の前の依頼者をすくうだけでなく、その根っこを何とかしなければいけないことを実感した一件だった。救急車が彼らを乗せて目の前の道路を走っていくのを見届けて相手の言葉に頷く。関係者に実際に接触した彼らから得られる情報は大きいだろう。万事解決とはいかずあのメモリが残した傷は心身共に大きいがそれでもかけがいのない物は失わずに済んだ。今はそれを喜ぼうと意識的に柔らかい笑みを浮かべ事務所に帰ろうと声をかけて)
……そうだな。今できんのはオーナーに茜ちゃんの無事を知らせることくらいだ。帰ろうぜフィリップ
(まだ分別のつかない子供を巻き込んだ実験に苛立ちは収まらないが、情報を持つ彼らは憔悴しきっているうえメモリの毒素を治療しなければならず茜ちゃんに至っては気を失ったままだ。まずは彼らのケアが行われる方が優先で今すぐに出来ることはなかった。相手がこの空気を変えようと笑みをこちらへと向ける、それに応えるように固く握っていた拳を解くとこちらも小さく笑みを浮かべ頷く。ひとまず守るべきものは守れたのだ、こそこそとこちらを覗き見していたヤツらはじっくりと追い詰めていけば良いだろう。まずは何より茜ちゃんの心配をしているであろうオーナーに事情を話すことを決めて事務所への帰路へとついて)
(/本体から失礼します。そろそろ一区切りかと思いましてお声がけさせていただきました。本編をベースにしながら違う展開も挟みつつ久しぶりに風の街の探偵として活躍するかっこいい二人を見ることが出来て終始楽しかったです!検索から戦闘まで本編さながらお話になったかと思います。
この後ですがいかがしましょうか?このまま時間を飛ばして茜ちゃん含む部員たちが回復して情報を聞き込んでと続けてもいいですし、一旦ゆったりとした日常を過ごすのも良いかなと思うのですがいかがでしょう?)
ここが彼らの病室だ。
(事務所に一旦戻ると依頼人であるオーナーに報告に向かった。自分の娘がメモリを使っていたことにショックを受けていたが無事なことを告げれば安心した様子だった。部員達はメモリの影響による治療の為に病院に入院し、その間に警察の事情聴取を受けているとのことだった。回復を待つ間あの日学校付近で黒い服装に身を包んだ人物の目撃情報を探ったが良い結果は得られず何となく引っかかった物を覚えながら数日を過ごした。オーナーから彼女が回復し面会が出来ると連絡を受けると早速その病院へと向かう。未成年が起こした事件ということもあって彼らは一つの部屋を貸し切って纏まって入院しているらしい。その病室の前に辿り着くと相手に目配せしてから中に入る。そこにはベットに横たわる部員の姿があって自分達の姿を見るなり起き上がってこちらを向く。その中には勿論彼女の姿があってベットから降りて近付いてくると今にも泣きそうな顔で『翔太郎兄ちゃん…、本当にごめんなさい』と謝罪を口にして)
(/本編の展開を踏まえつつ二人らしく依頼の解決に挑むことが出来て充実した一時でした。少しうろ覚えな所もフォローして貰って探偵らしい二人が出来てとても楽しかったです、ありがとうございました!
せっかくですのでこのまま回復した部員達の話を聞くパートに続けたいです。せっかくですので今回の黒幕も今後のシリアスな話の時にも暗躍させたいと考えているので今回の件のエピローグ兼伏線や繋ぎの部分に出来たらと思っております。もし今後やりたいお話などありましたらその要素もガンガン入れて貰って構いませんのでよろしくお願いします!)
謝ることなんてねぇよ。茜ちゃんが無事で何よりだ
(メモリが使い回された事件から数日、随時オーナーから茜ちゃんや部員の様子は聞いていて少々時間はかかったものの彼らからメモリの毒素は抜け健康体に戻りつつあるらしい。一方で彼らにメモリを渡した人間やグラウンドから走り去った人影については情報を得ることができず当初の予定通り彼らの回復待ちという状態だった。面会が出来るようになったと連絡を受けて相手と共に病室を訪れれば目配せに頷いて中へと入る。病室にいた面々の顔が一斉にこちらへと向く、あの日の何かに囚われていた時よりもよっぽど健康的な顔つきをしていてメモリの影響下からきちんと抜け出したのを確認すれば安堵の息を吐いた。その中で茜ちゃんがこちらに近付いてきて泣きそうな顔で謝罪を口にする、オーナー曰く彼女含め全員後悔と反省をしているらしくそれならばこちらから言うことは何も無い。安心させるように軽く笑みを浮かべれば優しく頭を撫でて彼女を落ち着かせた。その後真剣な顔を彼女へ向けると「俺達は茜ちゃん達にメモリを渡した奴の事が知りたいんだ。お前らも、話してくれねぇか?」と彼女と周りで様子を窺う部員とに目を向ける。少々戸惑い気味ではあったものの彼らは次々に頷くとベッドから出てきてこちらへと近付いてきて)
(/了解いたしました!では今回の事件の黒幕の情報を得て次に繋げるパートとしましょう。こちらも入れられそうであれば伏線めいたこといれておきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします!/こちら蹴りで大丈夫です!)
……その女性は相当人心掌握に長けているようだね、
(メモリを手放し適切な処置を受けたこともあって皆顔色は良い。ちらりと見えた彼女の左腕からもコネクタの跡は消えていてようやく元に戻れたようだ。謝罪を口にした彼女に微笑みながら優しく頭を撫でる姿にほんの少し思うところはあるが相手が今回の目的であるメモリを手渡した人の話を切り出せばお互い顔を見合わせるもベットから出てきて話し始める。大会を終えた後結果が振るわないで近くの公園で落ち込んでいると一人の女性が話しかけてきたという。悩んでいることがあれば力になりたいと明るく言われ最初は警戒していたが話している内に不思議と気を許すようになって大会の成績のことを話した。すると女性は『おまじない』と称して握手をしてきて促されるまま公園を走ってみるといつもより身体が軽く感じたらしい。一度実感すると女性の言うことは正しいと思うようになって種明かしとして『これを使えばもっと身体が軽く楽しく競技が出来るよ』と渡されたのが今回のメモリとのことだ。その手口を聞くと彼らの弱みを巧みに聞き出しそれに一番効く方法を提示する手腕に素直な感想を呟く。おまじないのカラクリは分からないがあの赤いモヤの事を考えると何かしらの暗示や誘導を効かせる能力を持っているのかもしれない。自分の中でプロファイルを進めつつも『それと、もしメモリを奪いに来る人が居たらその人は君たちの敵だから言う事を聞いちゃダメって言われて…』と話が続くとあの時の態度に納得がいって「だから逃げるのに必死だった訳だ」と呟き)
……おまじないで握手か…なんかあの時に似てるな。ほら、良い子に慣れるっつって頭に手をかざしてた奴。あれも悩んでる人間を見つけ出して接触で能力を使ってただろ?それにその女の言い方じゃ俺達が来る可能性を見越してた可能性だってある
(彼女を含めポツポツとそれぞれが知っている情報が話されていく。悩みを聞く所までは優しいお姉さんといったところだが『おまじない』とメモリの話題が出れば一気にきな臭くなってくる。人の弱みを巧みに聞き出しそこに付け込む犯罪は色々とあるものだがその中でも子供を実験に使うとは最悪の部類だ。話の流れを聞いていればいつか相手が個性を奪われた事件と似通った部分があるのを感じて相手に視線を向け意見を伝える。前回も今回も口先だけでは他人に良い変化をもたらそうという所も似通っていて探偵の直感にひっかかるものがあった。それにメモリを奪いにくる誰かがいる事を子供達に伝えている点も気になる。単にメモリを欲しがる人間が群がってくると取ることも出来るが、まるでメモリの使用をやめるよう止めにくる探偵を牽制するような言い草だ。こちらの行動が読まれていたのだろうかと考えを巡らせながら「その女性についてはなにも聞かなかったのか?」とメモリを寄越してきた人間の情報を探って)
…確かに手口が似通っているね。あの女性の関係者だとしたら僕達の存在が知られているのも納得がいくけど…、…僕達のことを?
(弱みに付け込むのが上手いという印象は受けたがそこで以前の騒動の話が出てくると驚きに僅かに目を見開く。だが考えてみれば困った人を助けるという目的と接触して何かしらの干渉をしてくる点、受けた人物は違和感に気付かない点など共通点は多い。それを踏まえれば以前対峙してメモリを破壊した自分達の存在を認識していても可笑しくない。思わぬ繋がりが出たところで相手が更に女性について問う。その姿を思い出そうとして『困っている人を助けるボランティアって言ってた』『黒くて長い髪で月みたいな形のネックレスが見えた』『少し煙っぽい香りがした』と各々が証言していく。決定的な特徴がある訳ではないが覚えておいた方が良い情報だろう。脳内に記録しながら話を聞いていると『実は皆で逃げた後に偶然その人に会ったんだ。何があったのって聞かれてメモリを使って戦って逃げてきた事を話したら今度は翔太郎兄ちゃん達はどんな様子だったかって聞かれて…』と彼女は戸惑ったように語って、自分達を探るような女の行動に眉を顰めて)
人助けに煙か、ますますきな臭くなってきやがったな。…向こうも俺達の存在は認識してるわけか、あっちから仕掛けてくるなら上等じゃねぇか
(メモリを渡してきた女性のことを聞けば各々の印象や特徴が語られる。出てくるキーワードはどれも胡散臭いものばかりだが人助けと煙という言葉には引っ掛かりを覚える。前回犯人を追い詰めた先にあった宗教団体も同じようなワードを抱えていたはずだ。あの宗教団体がメモリを違法改造し実験を行うような空気は感じられなかったが、何らかの繋がりはあるのかもしれない。情報を頭の中で整理していれば渦中に例の女性と接触していたことを聞き驚きで目を見開く。女性はずっと茜ちゃん含め彼らの動きを追っていたはずだ、おそらくそれも偶然の出会いではないのだろう。彼女は二人が鳴.海.探.偵.事.務.所.の人間であること、一方が昔馴染みであること、探偵がメモリを違う形で使用して同じように変身したことを話したらしい。どうやらこちらの情報は向こうに渡ってしまったようだ、次会う時はハードな戦いになるだろう。自信を携えニヒルに笑ったつもりだったが彼女は話しているうちに自分が怪しい人物に二人の探偵の情報を話してしまったのに気がついて『ごめんなさい!私、二人のことを危険に……』とまた涙を浮かべて狼狽える。それを落ち着かせるように「俺達なら大丈夫だ」と気取った言い方ながらも声に柔らかさを持たせて彼女の背中を摩ってやり)
どれも本腰入れて調べようとしたら簡単に知られてしまうような情報だ、問題ない。…やはりあの不思議な建物とそこの人物に繋がりがあるのかもしれない。
(女性はずっとメモリの検証を行うため彼らの動きを追っていたのだろう。探偵であることや関係性、変身することやその時片方が意識を失うように倒れてしまうことなどの情報が女性に渡ってしまったらしい。彼女は意図せず情報を教えてしまったことに気付いて狼狽えているがこれらは自分達と対峙したメモリ使用者ならある程度把握出来る内容だ。こちらからもフォローを入れると『…うん』と彼女が小さく返事をした。自分達のことに探りを入れながら改造したメモリの検証をしていた黒幕、あまり良い予感はしないがこの街を守っていくなら近々接触して根っこから潰さないといけないだろう。あがったキーワードから状況から見ても以前の宗教組織の関連の疑惑は強く警戒した方が良さそうだ。ある程度情報が出揃ったようにも思うが最後に「他に何か覚えてることとか印象深かったことはあるかい?」と部員に問いかけ)
だな。あの時もっとあの建物調べるべきだったか…星、?
(彼女が気に病まないように二人でフォローを入れればまだ顔は暗いものの落ち着きはしたようだ。何にせよメモリを配るような真似をしていたその女性とはいずれぶつかることになる、もしあの時の宗教団体と関連があるのなら組織的な犯罪ということになり一筋縄ではいかなくなりそうだ。相手も同じことを考えていたようでいつか見たお香の漂う怪しげな建物を脳裏に思い浮かべる。あからさまに怪しかったそこを相手の個性が戻ったからと深入りせずに調べなかったが、もしかするとあの中には今回の女性と繋がるものがあるのかもしれない。相手が最後の確認と追加の質問をすると茜ちゃんの彼氏がふと思い出したように顔をあげて『あの人俺達と別れる時いっつも貴方にもホシの幸せがありますように、とかなんとか言ってた』と新たな情報が入る。そういえばそうだと周りの子が頷いているあたり信憑性の高い情報のようだ。首からは月のネックレスをつけていたり星がどうのと口にしたり天体と宗教団体とに関わりがあるのだろうかと頭に浮かぶがそれには少々違和感があって、ホシの幸せというワードそのものになにか引っ掛かりを覚えていた。未だ全てを解明できたわけではないが得られる情報は多かった、これであらかた情報は聞けただろう。「ありがとうな」と全員に向かって礼を伝え)
人々が到底手の届かない天体を信仰対象にするのはよく聞く話だけど…まあ覚えておこう。 君たちが無事ならそれで十分だ、また今度困ったら事務所に来るといい。僕と翔太郎が力なろう、
(自分達の推測が正しければあの建物が前回の犯人と今回の女性に関連しているのは間違いないだろう。あの時調べていればまた違った展開になったのかもしれないが今更悔やんでも仕方ない。更に質問をすると彼氏である男子が女性の別れる時に告げたフレーズを教えてくれる。占いなどで天体に運勢を尋ねるのは聞いたことがある話ではあるが月のネックレスをしている事を考えると何か関連があるのかもしれない。あらかた情報を聞き終えると相手が礼を伝える。すると彼らはまた顔を見合わせこちらを向いたかと思えば『あの、助けてくれてありがとうございました!』と声を揃えて言い頭を下げられる。その光景に圧倒されると顔を上げた皆が穏やかな顔なのを見るとやり遂げて良かったとこちらまで表情が和らぐ。相手の真似をそれらしい事を言って今度困った時は事務所に来るように促すと病室を後にして)
これくらいお易い御用だぜ。……あぁいつでも事務所に来いよ。茜ちゃんはオーナーによろしく言っといてくれ
(聞き取りが終われば全員から礼を言われて思わず口元を緩める、礼を言われる為にこの仕事をしている訳では無いがこの瞬間は何度味わっても良いものだ。隣の相手は少々圧倒されている、まだまだ依頼人と直接会うようになったのは最近で礼を言われた場面も少ないからだろう。こちらはいつものようにハードボイルド探偵としてニヒルな笑みを称えてキザなセリフで返事をした。彼女には親父さんであるオーナーにも伝言を伝えて病室を出る。向こうの情報も得ることができたがこちらの情報も向こうに渡っているらしい、敵が集団なのだとしたらこちらの方が数でいえば不利だ、「しばらくは警戒してすごさねぇとな」と真っ直ぐ廊下を見つめながら呟き)
…ああ、僕達の存在を認知しているのなら更に隠密に事に及んだり直接仕掛けてきたりする可能性もある。当面は気が抜けなさそうだ。
(依頼人の笑顔を取り戻す、それがこの街の探偵の仕事だと相手は言っていたが何となくその意味がわかった気がする。これで今回の依頼はひとまず解決したといえるがその女性を含めた団体の正体は掴めていない。相手の呟きを聞けばその横顔に視線を向け彼らの前では言えなかった懸念を口にする。女性は自分達を認識して探りを入れている様子だった。オーナーが相棒に依頼をすると読んで茜ちゃん達にメモリを渡したとは考えたくないが妙に事態を把握していたのは事実で今後どんなことをしてくるかは分からない。相手の言う通りしばらくは警戒が必要だろう。今後の事を考えては小さく息を吐き「だけどやるしかない、だろう?」と顔を覗き込んで)
(/そろそろ区切りかなと思いまして、事情聴取編のお付き合いありがとうございました。依頼後のまとめや依頼人とのやり取りを挟みつつ今後に繋がる情報を探るパートが出来て個人的にはとてもワクワクするような時間でした。それとなくお互いきっかけや要素は盛り込めたと思いましたので是非是非今後に活かしていきたいです。
次のお話ですがいかがしましょうか?ぴりっとシリアスパートが出来ましたのでほのぼのとした日常のお話やまた賑やかな話なんかても良いかなと思っているのですが探偵様のやりたい事等ありましたらお聞かせくださいませ。)
あぁ、どう仕掛けてくるにしろこの街を泣かせてるならいつかは止めなきゃなんねぇ。だから半分力貸せよ、相棒
(こちらの事は把握されているが女性の正体も宗教団体との繋がりもその裏に広がる組織の規模も今は何も分からない。得体の知れない敵ほど不気味で危険な敵はいない。相手はもちろんのことアキコにだって危険が及ぶ危険はある、しばらくは二人の安全にも気を張っておいたほうが良さそうだ。懸念事項を考えれば眉間のシワは深まるばかりだがふと相手の顔が視界に入り込んでくれはその顔は険しいものから自信を携えたクールな笑みに変わる。何が襲いかかるか分からないが相手とならば何処までもいけると根拠なく確信できる、これから行く道に相手は欠かせないのだ。相手に視線を向ければいつもの如くいつもの言葉を相手になげかけて)
(/いえいえ予想以上にこれから対峙する敵との因縁を深めたり謎を散りばめられたりと次が楽しみになるお話ができました。事件の流れから事情聴取編ができて良かったです。ここから繋がる次の話がむちゃくちゃ楽しみです…!
この後ですがまったりゆっくりなお話が出来ればと思っております!先日あげていただいた検索くんが待ち合わせをしたいと言い出してド定番デートをするお話か〇〇しないと出られない部屋にとじこめられるお話のどちらかがいいなと思っているのですが検索様はいかがでしょうか?)
お安い御用だ。僕たちならどんな相手でも何とか出来る。
(覗き込んだ顔は最初こそ険しいものだったがすぐに見慣れた自信の溢れた表情へと変わる。それでこそ自分の相棒だ。目が合って投げかけられた言葉にこちらも口角を上げて得意げに返事を返す。相手とならばどんな人が敵だろうとどんな事が起ころうと何とかなるとメモリによる無敵感ではない確信がある。それをこちらからも告げてやれば「帰ろうか、翔太郎」といつもの調子で声をかけて病院を後にして)
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翔太郎、翔太郎!待ち合わせという行為は知っているかい? 恋人同士がデートの時にするその待ち合わせという物を僕もやってみたい!
(使い回しの改造メモリを渡した女性のことを彼らから事情聴取も終え今回の件はひとまず解決という事となった。あれから数日いつも以上に街の情報を収集したりと警戒していたが特にそれらしいことも起こらず一旦は平和な日々を過ごしていた。相手が街のパトロールに出掛けている最中、なんとなしに流していたラジオの話から重大なことに気付いてしまった。検索を行いその対象への期待が膨らませていると丁度扉が開く音がして相手が帰ってきた。おかえりという言葉よりも先に興奮したように名前を呼びながら相手の元にやってくると興味の対象である待ち合わせについて問いかける。時刻を決めて別々な場所にいる人物が出会うことを指すらしいが常に一緒にいるような自分達はその経験がない。待ち合わせに対しての憧れと好奇心に目を輝かせると帰ってきたばかりの相手にその要望を伝えて)
(/どちらもやりたい事で悩むのですが緩急をつけるためにも前者の待ち合わせの話はいかがでしょうか。久々にシンプルなデートも良いかなと思います。せっかくならばいつもは案内されがちな検索がリードすると言い張ってデートプランを立てるor探偵君が定番のデートコースを案内するみたいな感じや改めて恋人らしいことをしてどきまきする二人が出来たら楽しそうかなと思いました…!)
ただいッ……いや、まぁそりゃ知ってるけどな、俺達待ち合わせする必要ねぇじゃねぇか!
(茜ちゃん達から聞き取りをしてから数日、いつも以上に周囲を警戒したりパトロールを強化してみたりしたのだが特に変わりは無かった。遠目から例の宗教団体を観察したこともあったが人気はなく怪しい動きもなく空振りが続いた。今日も同じように事務所の周囲も含め街を念入りにパトロールして帰路へとつく、ここ数日気を張っていたせいか少々肩が凝って腕をぐるりと回してから事務所の扉を開けた。帰宅の挨拶を言い終わる前に相手の声と体がぶつかるのではないかと思うくらいの勢いで飛んできて体をかためる。どうやら相手は新たな知的好奇心の対象を見つけたようだ。恋人になる前から相棒として常に隣にいてその後は同じ場所に住み日中も同じ場所で過ごせば確かに待ち合わせをする機会はなかった。だが今更改めて待ち合わせをするなんて小っ恥ずかしくそもそも同じ家に住んでいるのにどうやって待ち合わせするのだと突っ込みたい気持ちが綯い交ぜになり、とりあえず勢いの止まらない相手にツッコみをいれて)
(/では待ち合わせから始まる定番デートとまいりましょう!せっかくなので検索くんがデートプランを考える、という案にのらせていただいてもよろしいでしょうか?探偵は風.都.の情報バッチリなのでデート途中で行先聞いてもらったりしても良いかなと思いますので、あえて初々しいデートをして二人でドキドキしてしまいましょう…!/こちら蹴り可です!)
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